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No.106 『ぜんぶ、フィデルのせい』
No106 『ぜんぶ、フィデルのせい』

2006年制作 伊/仏
監督:ジュリー・ガヴラス

≪キャッチコピー≫
『やっぱり大人は判ってくれない』

≪ストーリー≫
何不自由なく暮らしていたアンナ一家。ある日伯父さんが死んだのをきっかけに
両親はチリへ旅立つ。
そして帰ってきたと思ったら生活は一転。
父親が共産主義者になっちゃたのだ!!
おかげで、アンナの周りは急変。カトリックスクールで行われる宗教の授業は
一人だけ自習・・・大好きだったお手伝いのキューバ人は解雇・・・次に来た
ギリシア人のお手伝いさんも仲良くなったと思ったらまた交換・・・挙句の果てには
裕福だった家庭も貧乏になり家も狭くなる始末。
お父さんの周りには毎日色んなお客さんが来るし、お母さんはお母さんで
何やら部屋で色んな女の人にインタビュー活動を行っている。
家族の時間もドンドン減っていく。
大人のエゴに振りまわされてアンナの不満は募るばかり・・・。
アンナは不満を爆発させながらも自分の居場所を作っていくが・・・。

≪感想≫
時は1970年代前半。
9歳の少女アンナを通して激動の時代を眺める。

共産主義・五月革命・アジェンデ政権・ウーマンリブ運動・核戦争・フィデルカストロなどなど
たくさんの政治的用語が出てくる本作品。
1970年代のフランス・スペイン・チリ・ギリシア・ベトナム・キューバ等々色んな国の
時代背景を知ることができます。
少女アンナの目を通して描かれているので何も分からない人にでもわかりやすく
仕上がっていていい感じ。
まぁ、予備知識を持ってみたほうがもっと楽しめたかもね・・・反省・・・。

以前観た作品『それでも生きる子供たちへ』で描かれていた子供達のように純粋ゆえに
持ち合わせる順応性。
そして『ペルセポリス』で描かれていたマルジに見た女性が持つ逞しさ。
その二つを持ってアンナは自分の「居場所」を作っていく。
この子、ほんとにタフだなぁ・・・。

少し重い感じの映画に見えるかもしれないけどそんなこたぁない。
けして重すぎず軽すぎず、上手い具合に笑いも散りばめられていて、
そのくせ考えさせられることもたくさん。
女性の監督が撮ったからなのかな。
兎にも角にもすごく愛らしくてキュートな作品です!!

≪点数≫
  8点
                                           (08.06.02鑑賞)


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映画 | 21:36:59 | トラックバック(0) | コメント(0)
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