2014-12-17 Wed

2002年制作 米
監督:フィル・アルデン・ロビンソン
≪キャッチコピー≫
『"トータル・フィアーズ"─それは未曾有の衝撃により増幅された
全人類の恐怖の総和、<現代の黙示録>』
≪ストーリー≫
ロシアの大統領が急死し、アメリカ政府にとって無名同然のネメロフが新大統領になった。いったいどんな人物なのか模索する中、唯一彼が次期大統領であると進言していた若きCIAアナリスト、ジャック・ライアンはキャボット長官の助手としてロシアへ飛ぶ。その後キャボットたちはロシアの核工場を視察するが、そこで研究者の3人が行方不明であることを知りライアンは調査の結果アメリカに核爆弾が持ち込まれていることを突き止める。しかし時は既に遅く、全米最大のイベントであるスーパーボウルの会場でそれが爆発。一瞬にして何十万の命が奪われてしまう……。
≪感想≫
「ジャック・ライアン」シリーズ第4作目。
時系列的には2作目→1作目→3作目→本作の順と聞きましたがどうなんでしょう・・・。
ジャック・ライアンは奥さんと出会っていないし若返っているしCIAにもまだ入っていない。
本作に関しては今までのシリーズと切り離して観ても良いかもしれませんね。
ジャック・ライアン役もアレック・ボールドウィン⇒ハリソン・フォード⇒ベン・アフレックへ。
まずジャック・ライアンについて。
むむむ・・・僕はやっぱり、ハリソン・フォードの方が好きかな。
ベン・アフレックも良いんですが、ちょっと渋みに欠けるというか、スペシャリスト臭が
しないというか・・・。
コイツはやっぱり凄いんだって思わせるモノを感じる事が無かったのは残念。
まぁ、その辺は本作の相棒的存在であるCIA長官役のモーガン・フリーマンが見事に
サポートしていた訳ですが(苦笑)
アクションについて。
本シリーズに派手なアクションの期待は禁物。
お話的には基本、リアル路線で緊張感あふれる描き方なので。
ただね・・・・。
本作は何と言ってもその脚本が杜撰すぎる!!
特に核に対する描き方が最悪!!
以前「ダイ・ハード/ラストデイ」で核の取り扱いについて酷評しましたが、
本作もそれに負けないダメダメっぷり。
核爆弾をなめてるのか!!
本作、アメリカ本土、しかもたくさん人が集まっているスタジアムにて核爆弾が爆発します。
その後、被害をこうむったジャックは被爆したにもかかわらず平気な顔しているし、被爆地にもガンガン足を
踏み入れます。
訳のわからない理由付けはあるのですがピンとこない。
ジャックの恋人である、キャシーも同様。
何事もないかのごとく、患者達を見て回る。
とにかく核に対する認識が雑すぎる!!
別に僕も詳しい訳じゃないんですよ。
そんな僕でも、さすがにこれは納得いかねぇぞと。
「映画だからさ、エンタメなんだからそんなの大目にみてよぉー(笑)」
なんて事を言われようともダメなものはダメ!!
むしろこんな甘い脚本だと、伝えたいことが全然伝わらない。
恐らく本作は、戦争の恐ろしさ、国交について、緊張感あふれる描き方をしたかったのでは。
なのに、先に書いた甘々でリアリティの無い描き方のせいで、全く持ってピンとこない。
どうせこんなこと、起こる訳ないっつーのなんて思ったり。
本当に噴飯もののストーリーでした。
という訳で、ジャック・ライアンシリーズで一番ダメダメだった本作。
次回作は、また新たなキャストを迎え再リブートとの事。
うんうん。
それで良いんです、二度と同じような轍を踏まないでほしいな。
≪点数≫
3点
(14.11.18鑑賞)

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