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No.1016 『ぼくたちのムッシュ・ラザール』
No1016 『ぼくたちのムッシュ・ラザール』

2011年制作 カナダ
監督:フィリップ・ファラルドー

≪キャッチコピー≫
『いちばん大事なことは、教科書には載ってない。』

≪ストーリー≫
モントリオールの小学校で、担任の女性教師が教室で亡くなり、生徒たちは動揺を隠せずにいた。そんな中、アルジェリア出身の中年男性バシール・ラザール(モハメッド・フェラッグ)が教員として採用される。ラザールの指導方法は風変わりであったが、常に真剣に向き合う彼に生徒たちは、少しずつ打ち解けていく。一方、ラザール自身も心に深い傷を抱えており……。

≪感想≫
あらあら。
どこの国も抱えている問題は似ているようで・・・。
教育とは何ぞや。
僕の時代もそうでしたが、昔は躾の中に体罰もチラホラありました。
それが今じゃ何でもダメ、ダメ、ダメ。
本作の中では、子供をハグすることだってダメ。
確かに、過度の暴力はいけないと思いますが、そこまでゼロかイチかとしなくても良かろうに。
まぁ、それだけ大人の、教育者の判断力が落ちてきているんでしょうね。
自分に子供ができたらどういう躾、教育をしていくのだろう。
やっぱり子供が他人に体罰を受けたりしたら腹が立つものなのでしょうか。
むむむ・・・。

本作ではそんな教育問題と共に映し出される各国の諸事情。
新任のムッシュ・ラザールはアルジェリアからの難民。
彼の奥さんと子供は内戦の犠牲者でテロリストらに焼き殺されてしまいます。
そんな彼だからこそ、自殺してしまった先生の教室の担任ができたのでしょう。
教育者ではない彼が真の教育者になれた所以でもあるのかなと。

クラスの子供たちの顔ぶれ。
色んな国の血が混じって、多国籍的なクラス。
これも移民の多いカナダのお国柄なんでしょうか。
そこらへんも観ていて、なるほどなぁ。

クライマックスについて。
本作は意外な所でブツッとお話が終わります。
鑑賞後の余韻がハンパない。
ラスト数分は2,3度見返してしまいました。
それほど印象的な終わり方。
果たして彼らに待つ未来はどのようなものか。
決して最良とは言えない終わり方。
ただ、長ーーーい目で見たら、きっと彼ら彼女たちにとっての、このラザール先生との時間は
かけがえのない時間になる事だろうと思わせてくれる終わり方でした。

あとは、とにかく子供たちが可愛かったです。
見た目や表情もメチャクチャ愛らしく抜群に可愛らしい。
キャラクターも純粋で子供らしい子供と言うか。
あくまでも自然体な感じがまたこのドラマに彩りを与えていたと思います。

ちょっと落ち着いた雰囲気の作品。
以前観た邦画「青い鳥」に少し似ているかも。


≪点数≫
  6点
                                           (14.10.12鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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