2014-11-05 Wed

2004年制作 米
監督:パンナー・リットグライ
≪キャッチコピー≫
『本物のチャンピオンが神業の数々で挑む究極の異種格闘技戦!!』
≪ストーリー≫
国家特殊部隊に属する刑事、デュー(ダン・チューポン)は妹のニュイ(ゲーサリン・エータワッタクン)らとともにタイ最北部の村にスポーツ慰問に訪れる。だが村は突然反乱軍のゲリラ部隊に包囲される。
≪感想≫
タイのアクションと言えば「マッハ!!!!!!!!」。
シリーズも弐、参と続き、鑑賞してきました。
本作はマッハと謳っていますが、先に挙げた3作品とは全く関係ありませんでした。
さて本作について。
いやもう、むっちゃくちゃ!!
ありえないの連続。
ツッコミ所の連続。
これはもうコントの粋ですな。
まずストーリー。
一本ぶっとい筋は通っているんだけど、いかんせん粗挽きすぎる!!
とある村へ慰問するタイの各スポーツの実力者たち。
そこで急にテロリストたちが現れて村を襲撃、制圧する。
そこで村人たちは立ち上がる!!
みたいなお話なのだが・・・。
もう、全てが無理矢理すぎちゃって・・・。
テロリストたちにどうやって抗うかと言うと単純に特攻するだけ。
頭も何も使わずに己の肉体だけで戦う。
別に良いんですけど、いくらなんでも簡単に制圧されて、ばんばん村人も銃殺されているのに、
何故にあんなに無鉄砲に動けるのか・・・。
次にバトルシーンの無理やり感もハンパない。
七人のマッハたちは、それぞれのスポーツで戦う。
サッカーや新体操や器械体操等々。
サッカーボールで敵を倒していくシーンなんて、殆どコントです。
緊張感あふれるシーンなのにゲラゲラ笑いながら観てしまいましたよ(苦笑)
器械体操の男が、赤子を背負って、宙返りをガンガンクルクルとアクションを
繰り広げるシーンもぷぷぷって。
村人(おじいちゃん)のバトルシーンも笑えたなぁ・・・。
これが少し、笑わせに行っています的な演出ならまだ良かったんです。
これが思いっきり真面目に演出されているんだからたまったもんじゃない・・・。
銃撃戦や爆破もとにかく粗挽きで見応えが無い。
ただ銃を撃ちまくって、爆破をドッカンバッカンやれば良いってもんじゃないでしょう。
すっごい爆破シーンや銃撃戦なのにチープ感がハンパない。
もっと丁寧に作って欲しかったです。
正直、映画としては超駄作の粋ではないかと感じた本作。
ただ、1点だけ凄いと思えた事が。
それはやっぱり捨て身のアクション。
命がいくつあっても足りないようなスタントの連続にはとにかく脱帽。
恐らくCGやらワイヤーやら使っていないんじゃないでしょうか。
これが本当に凄い。
「マッハ!!!!!!!!」の時も思ったのですが、タイのアクションの売りはこの無鉄砲さと言うか、
無謀な事をチャレンジする精神なのではないでしょうか。
このスピリットや良し!!
その心意気や良し!!
この無敵なアクションをもう少し活かした演出をしてほしい。
もったいないなぁ・・・。
≪点数≫
3点
(14.09.20鑑賞)

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