2014-09-29 Mon

2012年制作 米
監督:アリエル・ヴロメン
≪キャッチコピー≫
『100人殺した男』
≪ストーリー≫
1960年代、アメリカ・ニュージャージー州。愛する妻と2人の娘に恵まれ、幸せに満ちあふれた日々を過ごしているリチャード・ククリンスキーには家族も知らない恐ろしい秘密があった。誰の目から見ても良き家庭人である彼の正体は腕利きの殺し屋で、捜査のかく乱やアリバイ工作のために命を奪った者を冷凍保存し、死亡日時をずらした上で遺棄することからアイスマンの異名を持っていた。約20年間にわたり、100人以上の人間をあやめてきたリチャードだったが、1986年に逮捕されてしまう。
≪感想≫
実在した殺し屋リチャード・ククリンスキーをモデルにした作品。
このククリンスキーという殺し屋。
100人以上の人間を殺してきたという人物。
アイスマンと言うタイトルがついているからにはどういう冷酷な人物なのか。
と思いきや、なかなかHotな人間でした。
僕がイメージしていたのは「ノーカントリー」のシガーや「悪の経典」の蓮見。
殺しを何とも思わず、ただ殺すだけ。
そこに何の感情もわかない。
そんな奴だからこそ、こんなに人殺しを続けていられたんじゃなかろうかなんて
勝手に思っていたのです。
ところがどっこい。
結構、感情的な行動もあり、これじゃあどんどん転落人生を送って行くぞと思っていたら、
まさにその道を転がり落ちていって。
その行動一つ一つがあまりプロっぽくないなぁなんて感じたり。
例えば、家族と車に乗っていての、一般人にキレるシーンとか。
例えば、敵ボスを感情的に撃ち殺してしまうシーンとか。
よく警察に捕まるという着地で済んだなと。
ギャングに報復されてもおかしくないのに。
(余談ですが、ククリンスキーは終身刑になって、留置場で謎の死を遂げたらしいです。とほほ。)
100人以上の人をバレずに殺してきた人間がこんなにもたやすい物なのかと。
ちょっと期待はずれでした。
とまぁキャラクター、内容は置いといて。
それを演じる俳優力は凄かったですね。
ククリンスキーを演じたマイケル・シャノン。
強面でいかにも冷酷な殺し屋っぽい感じが◎。
キレた時の感じとか、冒頭の殺しのシーンとかは本当に怖くて良い感じでした。
どこかで観たことがあるなぁと思っていたら、「プレミアム・ラッシュ」の悪党警官でしたよ。
脇を固めるのは悪党フェイスと言えばこの方。
レイ・リオッタ。
相変わらずの悪そうな顔でしたねぇ。
レイ・リオッタが出演しているだけでキナ臭い感じがプンプンです(笑)
他にも妻役のウィノナ・ライダーも、うすうす夫の仕事に懐疑心を抱いている妻を好演していたし、
何より、二人の娘が非常に可愛らしかったです。
うーん・・・全体的に良い所と悪い所とって感じかな。
実在した人物という事で、本当にあった事件、人物の真相が気になりました。
書籍でも探してみるか。
≪点数≫
5点
(14.08.15鑑賞)

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