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No.981 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』
No981 『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』

2009年制作 スウェーデン/デンマーク/独
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ

≪キャッチコピー≫
『彼女だけが知っている』

≪ストーリー≫
ジャーナリストのミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)は、ある大物実業家の違法行為を暴露し、名誉棄損で有罪になる。そんな彼に目をつけた大企業の前会長が、40年前に失踪(しっそう)した自分の血縁にあたる少女についての調査を彼に依頼する。ミカエルは天才ハッカーでもある調査員リスベット(ノオミ・ラパス)と協力して、未解決事件の真相に迫る。

≪感想≫
スウェーデン発の本作。
元々、ミレニアム3部作として原作があり、本作はその1作目を映画化。
実写版である本作もも3部作として作品が作られているようで。
なおかつ、ハリウッドでもリメイクされており、そちらを観たくってまずはスウェーデン版の本作を鑑賞。

とても上質なミステリー作品。

冒頭。
記者のミカエルの物語と天才ハッカーのリスベットの物語が並行して映し出される。
リスベットのシーンで序盤に出てくる新しい後見人ニルスとのやりとり。
これがまた非常に不快極まりない展開。
リスベットは後見人という立場を盾にニルスに強姦されてしまう。
このニルス弁護士のいやらしさとかサディスティックな性格は近年まれにみる嫌な奴で
殺意すら覚えてしまう程のキャラクター。
リスベットが力で制圧されるシーンは観ていて、正直、観るのを止めようかと思ったくらい。
ただ、その後、リスベットが自らの力でニルスを手玉に取ったシーンには心の中で
「もっとやっちまえ!!」
って心の中でガッツポーズ。
本作は女性が男に力で征服されるお話が多かったですね。
この手の話はとても不快で嫌いですな。

中盤。
ミカエルとリスベットが合流し力を合わせて推理していくことに。
ここから少しずつ謎が解け始める。
クライマックスに向けての引っ張りがグーーーッと。
本作、リスベットと言うスーパーキャラクターがとても魅力的だったという良さもありますが、
脚本、お話がとても面白かったんです。
行方不明になった少女の行方を追うミカエルとリスベット。
話は二転三転。
少しずつ明かされる真実。
最後の大オチも悪くなく綺麗な着地となっておりました。

キャラクターも良い。
お話も良い。
ただ欲を言えば、リスベットの天才ハッカーたる技術的な側面ももう少し描いてほしかったな。
あまりそこが描かれていなかったせいで、ただのパンクな風貌をした変わった女性と言われかねない。
もっとデジタルを駆使して活躍して欲しかったなぁ。

あと少し気になったのが、鑑賞後、本作は映画と言うよりTVドラマと感じた事。
何でしょう。
お話もとても素晴らしくてキャラクターも非常に好感触。
だけど映画を観たーって感じがしなかったんですよね。
終始、落ち着いたトーンだったからでしょうか。
舞台が北欧と言う綺麗な景色だったからでしょうか。
とにかくちょっとTVドラマっぽいなって。
良くも悪くもね。

それでも先に書いた通り、お話的にはとても見応えがあったし、
今後のリスベットとミカエルの活躍が気になってしょうがない。
十分に堪能させていただきました!!
次回作ももちろん鑑賞しますよ!!


≪点数≫
  7点
                                           (14.07.27鑑賞)



こちら原作本。
ちょっと長編なので尻込み中。
ただ、興味はあります。

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(2)
コメント
ゆず豆さん、こんにちは!
おお~このシリーズに手を付けましたね!

脚本がしっかりして、なかなか本格的な推理ドラマに
なってましたね!
多くの登場人物が出てきたけど、最後には
綺麗に解き明かしてくれてスッキリしました。
リスベットの強烈な個性にも引き込まれましたね~

2時間ドラマのようだというのは、
やっぱりハリウッド映画のような華やかさが無いせいかな~?
私は何も事前情報なく期待せずに観たので、
全部観終わった時に、満足感がありましたよ。
1と2とまとめたようなコメントになっちゃった(^^;

2014-09-08 月 18:31:28 | URL | YAN [編集]
Re: YANさん
いつもコメントありがとうございますv-290

登場人物は確かに多かったですねー。
しかも少し難しい名前ばっかりだったから、ちょっと覚えるのが
大変でしたよ(苦笑)
リスベットへの仕打ちは見るのも辛かったですが、それをはねのけて
戦う姿にはしびれあがりました!!

ハリウッドの派手さがなく、いかにも北欧テイストの落ち着いた雰囲気と
重苦しい感じ。
今、このコメントを書いていて、ふと「ぼくのエリ 200歳の少女」を
思い出しました。
そういえば、あれもスウェーデン映画でしたね。
2014-09-08 月 20:17:36 | URL | ゆず豆 [編集]
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2014-09-08 Mon 18:33:07 | RockingChairで映画鑑賞