2012-06-12 Tue

2007年制作 仏
監督:マルジャン・サトラピ, ヴァンサン・パロノー
≪キャッチコピー≫
『ロックとユーモアとちょっぴりの反抗心を胸に』
≪ストーリー≫
1978年のテヘランに住む9歳の少女マルジ(ガブリエル・ロペス)は、
両親や祖母とともに何不自由なく暮らしていた。
そんなある日、革命が始まり、新イスラム共和国が誕生。
反政府主義者として投獄されていたアヌーシュおじさん(フランソワ・ジェローム)も解放され、
マルジは彼からさまざまなことを教えてもらうが、その後アヌーシュは新政府に逮捕されてしまう。
≪感想≫
モノクロチックな映像、妙に気をひくデザイン、フランス語で織り成すやわらかい空気。
良い作品に出会いました。
ストーリーは、この映画の監督でもある女性マルジの半生記。
まずマルジは小さい頃イスラム革命を体験。周りでデモが起こる中、
沢山の犠牲者を目のあたりにしていく。
そして中学生ぐらいになるとイラン・イラク戦争が勃発。
マルジは戦禍を逃れるためオーストリアに留学。
留学先ではお国柄の違いからなかなか心を通わす事のできる仲間が見つからない。
たとえ恋をしても、彼がゲイであったり浮気をされたりとそこでも波乱万丈な生活をおくる。
結局マルジは何年かで故郷イランに帰ることになっちゃう。
イランに戻ったマルジは大学に入り友達を作り恋人を作り、そして結婚。
だけどまた色々あり離婚。
なんて波乱万丈な人生!!
流れだけ見ているとくらーい感じがするんだけど、まったくそんな事は無い。
むしろ、所々クスクス笑えるところもありかるーく見ることができる作品だと思います。
両親からの愛情、祖母からの教訓、叔父からの教え・・・。
全てがマルジが持つタフネスへと繋がる。
家族の絆って素晴らしい!!
社会情勢・文化・宗教の違いから生まれる環境、
そして人が持つ強さをまた一つ知ることができました。
この作品を見ることでイランの歴史や文化の一部分を
知ることができるのでぜひとも一度ご鑑賞を!!
余談ですが最後の1シーンのあの哀愁感・・・たまりませんねぇ・・・。
≪点数≫
9点
(08.05.07鑑賞)
こちら原作のマンガ。
読みたいなぁ。

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