fc2ブログ
 
■プロフィール

ゆず豆

Author:ゆず豆
映画のレビューをつらつらと・・・。

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ

■カテゴリ
■カウンター

■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

No.2235 『枯れ葉』
No2235 『枯れ葉』
2023年制作 フィンランド/独
監督:アキ・カウリスマキ

≪キャッチコピー≫
『愛を、信じる』

≪ストーリー≫
ある日、理不尽な理由で解雇されたアンサは、ある夜、カラオケバーで工事現場で働く酒に溺れた男ホラッパに出会う。互いの名前も知らないまま、ふたりはひかれあい、徐々に距離を縮めていく。しかし、不運と厳しい現実が重なり、ふたりは幸福を阻まれてしまう。

≪感想≫
フィンランド映画。
アキ・カウリスマキ監督の現場復帰最新作。

同監督の作品は「浮雲」「過去の無い男」「ル・アーヴルの靴みがき」あたりを
鑑賞したことがあります。
いずれも大好きな作品。
演出がとても特徴的で好きなんですよね。

そんな、カウリスマキ監督ですが2017年制作の「希望のかなた」を持って映画監督を引退するとの宣言が。
それから数年、引退を撤回し満を持して帰ってきました。
映画監督あるあるですね(笑)。

評判もとても良かったので、劇場にて鑑賞してまいりました。

さてさて。

めちゃくちゃシンプル。

キャラクター、台詞、音楽、お話、全てにおいてシンプル。
とても慈しみに満ちた世界観。

本作の舞台はまさしく現代。
ラジオの向こうではウクライナ侵攻の様子が淡々と流れる。
映し出さるルックや音楽は昔風でレトロながらも今まさに、どこかの空の下の
生活が映し出される。

そこにはフィンランドの今が映っており労働者の今が描かれる。
淡々と流れる彼らの生活は苦みと痛みが浮かび上がるも、
最後の最後にはシンプルな幸せの種が植わっている。

心が少しだけ豊かになる感じ。

どんな辛さや悲しみももう少し先、なんならすぐ傍には「慈しみ」が
存在していて。
それを見つけたりするのはシンプルな思考。
今を生きるというシンプルな思考なのではないでしょうか。

決して冷たすぎず温か過ぎず、淡々と流れるカウリスマキ監督の
描いた世界はとても豊かで美しかった。

大好き。

≪点数≫
  9点
                                           (24.01.08鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

スポンサーサイト



映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2234 『ベネデッタ』
No2234 『ベネデッタ』
2021年制作 仏/オランダ
監督:ポール・ヴァーホーヴェン

≪キャッチコピー≫
『わたしは 告白する』

≪ストーリー≫
17世紀のイタリア・ぺシアの町で、奇蹟を起こす少女と謳われたベネデッタは修道院に入る。無垢なまま成人した彼女は、ある日修道院に逃げこんだバルトロメアを助ける。ふたりは親密な関係となるが、聖痕を受けるベネデッタの修道院長就任が波紋を呼び……

≪感想≫
実話を基にしたお話。
17世紀に実在したベネデッタ・カルリーニの半生を描いた作品。

彼女が訴えていることはフィクションなのかノンフィクションなのか。
あえて本質を写さずに受け手に思考を促すやり方。
巧みですねぇ・・・。

例えばベネデッタが言っていることは真実なのか。
彼女は神の使いなのか。
この非現実的な現象は真実のようにも見えるし虚構のようにも見える。

絶妙な塩梅で神々しい部分と醜悪な欲望の部分が交互に描かれる。

序盤はベネデッタの夢うつろなお話が主なのかなと思いきや、
だんだんサスペンスタッチのお話にトランスフォーム。
そこからクライマックスはエンタメ的な大仰なお話に。
最後の最後まで目が離せない。

そして最後の注釈で本作が実際にあったお話に着想を得たという事を思い出す。
マジかよ・・・。

人間の、男の、女の様々な部分が描かれる。
しかもそれが神の名の下に描かれるから、観ているこっちも感情がぐちゃぐちゃになる。
いやはや凄い映画。

そんなこんなで。
監督はポール・ヴァーホーヴェン御大。
御年85歳。
凄いエネルギッシュで滾る映画を撮ってくれる。
凄まじい。

≪点数≫
  8点
                                           (24.01.07鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2233 『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』
No2233 『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』
2020年制作 米
監督:ディーン・パリソット

≪キャッチコピー≫
『史上最強のバンドが、
人類滅亡の危機を救う!?』

≪ストーリー≫
ビルとテッドは“ワイルド・スタリオンズ”というバンドを結成し、自分たちの音楽が世界を救うと信じ、活動を続けていた。しかし、30年たっても何も起きず、人気は落ち込むばかり。そんなある日、彼らの前に未来からの使者が現れ、世界の滅亡を予言する。

≪感想≫
以前観た「ビルとテッドの〇〇」シリーズの最新作。
本シリーズは3部作で本作が最後。

前2作品を観たときにあまりのつまらなさに最新作を観るのをためらっていてね。
大好きキアヌ・リーブスが主演しているし、本シリーズに関しては巷では高評価を
得ているようだったので満を持して鑑賞してみました。

さてさて。

あら、何気にグッとくる!!

やっぱり音楽の力なのかなぁ。
クライマックスの世界中の人間が音楽によって救われるシーンは反射的に涙がぽろぽろと。
とてもグッときました。

キャラクターについて。
本シリーズの登場人物、お話全てにおいておバカな世界。
理屈や理由を求めても無駄無駄。
頭空っぽで鑑賞することをお勧め。
主人公のビルとテッドも大好きだったんですが、本作から新登場のそれぞれの娘たちが
とてもキュートで最高だったんですよね。
特にテッド父娘のあのカクカクしたオーバーリアクションはそっくりでニヤニヤしながら
鑑賞していました。

お話については先に書いた通りあってないようなもの。
何となく理解して何となく楽しめればいいんです。
本作の場合は「音楽」と「絆」言うキーワードさえ分かっていればいいんです。
頭空っぽにして鑑賞すればいいんです。

そんな感じで。
前作、前々作と感想を読み返してみると
3点→5点を評価は上がっているようで。
本作ももれなく点数アップ。
観てよかった!!

≪点数≫
  7点
                                           (24.01.07鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2232 『エクスペンダブルズ ニューブラッド』
No2232 『エクスペンダブルズ ニューブラッド』
2023年制作 米
監督:スコット・ウォー

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
消耗品=“エクスペンダブルズ”という最強軍団を率いるバーニーは、CIAから依頼を受け元相棒のリーを訪ねる。再び手を組んだふたりを、アジトで昔の仲間と新顔が迎える。彼らは第3次大戦勃発の火種となりかねないテロリストが持つ核兵器の奪還へ向かう。

≪感想≫
大好き「エクスペンダブルズ」シリーズ最新作。

これまではシュワちゃんやらスタローン、ブルース・ウィリス、ジェット・リー、
メル・ギブソン・ハリソン・フォード、ウェズリー・スナイプス等々、
ロートルと呼ばれそうな人気俳優たちがこれでもかと暴れまわる
アクション大作に毎回、大満足で鑑賞させてもらいました。

そんな夢の競演アクション作品の最新作。

劇場で観るしかないという事で、いざ劇場にて鑑賞してまいりました!!

さてさて。

あれ?
あれあれ??

むむむ・・・こんなにしょぼい演者たちでしたっけ。
主役のスタローンとジェイソン・ステイサムは置いといてそれ以外で言うと
ドルフ・ラングレン、ミーガン・フォックス、アンディ・ガルシアぐらい。
あとはトニー・ジャーとイコ・ウワイスの競演は嬉しかった。
やっぱり前作までの豪華さに比べたら少し落ちるか。
まぁそれなりに各キャラクター達は立っていたので良しとしよう。

お話について。
これまたむむむ。
何でしょう、ハードルを一切超えていかないこの感じ。
特に驚くこともなくあっけなく終わった印象。

ラストのオチ。
いくら何でもなぁ・・・。
バーニーが生き残っている大オチにはちょっとげんなりしちゃいましたよ。

アクションについても特にアガることなく鑑賞。
楽しかったは楽しかったんですが、まぁこのキャストなら
このぐらいだよなというハードルを1mmも超えてこない(苦笑)
見どころで言えばジェイソン・ステイサム無双とトニー・ジャー無双ぐらいか。
イコ・ウワイスもあっさりやられちゃったしね。
やられ方で言うとアンディ・ガルシア・・・。
とんでも展開であんなやられ方はいくらなんでも可哀そうすぎる。

ただね・・・。
めちゃくちゃ苦言を呈しているように見えますが、実は良かったところが1点あって。
それは凄くテンポが良かった。
上映時間は2時間程度でしたが体感50分ぐらいで終わった印象。
最後の最後までトントン進んでいったからかな。
先に書いた通りハードルを越えることはなかったのに最後まで飽きずに鑑賞できた印象。
これはこれで良しとしよう(笑)

そんなこんなで。
タイトルにある通りまさに本作はニューブラッド。
かつての消耗品たちは出てきませんでしたが、これはこれで良いのかな。
全体的に消化不良感は否めませんがテンポ一発の佳作でした。

≪点数≫
  7点
                                           (24.01.06鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2231 『ノック 終末の訪問者』
No2231 『ノック 終末の訪問者』
2023年制作 米
監督:M・ナイト・シャマラン

≪キャッチコピー≫
『その選択の結末は、
家族の犠牲か、世界の終焉か。』

≪ストーリー≫
ゲイカップルのアンドリューとエリック、養女のウェンは、山小屋で休日を過ごしていた。しかし、武装した男女が突然訪れ、アンドリューたちは囚われてしまう。謎の武装集団はアンドリューたち家族の誰かひとりの犠牲か、世界の終焉のどちらかの選択を迫り……

≪感想≫
M・ナイト・シャマラン監督最新作。

山小屋に住む家族。
ゲイカップルとその養子の娘の3名。
娘が外で遊んでいると謎の集団が現れて家族を監禁する。
この集団は3名に世界を救うための選択を迫る・・・。

さてさて・・・。

なんだこのオチは!?
よくわからん!!

気になったところがたくさんありすぎて。
例えばなぜこの3名の家族が選ばれたのか。
例えばなぜヴィジョンをみたのがこの4名だったのか。
なぜこの4名がヴィジョンを信じて行動を起こしたのか。
この4名が犠牲になることが何に繋がったのか。
そもそもこの現象は本当だったのか。

シャマラン監督の演出やこれまでの作品的に本作も最後の最後まで
前のめりで観ることはできたんです。
最後の大オチもこれまでのシャマラン印だとどんでん返し的なエンディングが
待っているのかと思いきやまさかの結末で。
ある意味、凪のような終わり方。
ふぅ~ん・・・。

突拍子もない設定なんだけど、そこまでいききっていない感じはある意味、好印象。
本当に良い塩梅。
この状況を信じさせるか信じさせないかのボーダーライン上を行ったり来たり。
ん?
あれ??
面白かったのか??

そんなこんなで。
本作は考察が必要な作品っぽい。
鑑賞後、様々な方の感想を読んでいるとキリスト教の黙示録と言う
キーワードが見受けられた。
なるほどねぇ・・・。

≪点数≫
  5点
                                           (24.01.03鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2230 『3-4X10月』
No2230 『3-4X10月』
1990年制作 邦
監督:北野 武

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
ヤクザに刺された草野球の監督の仇をとるため、拳銃を手に入れようと沖縄に渡った二人のチームメイト。彼らはそこで地元の暴力団からはみ出したヤクザと知り合いになるが……。

≪感想≫
北野武監督第2作。

淡々と流れる物語。
そこらかしこに散りばめられた笑いのエッセンス。

ちょっと思い出したのがダウンタウンの松本人志監督作品。
例えば「大日本人」は松ちゃんのお笑いを映画に持って行った作品。
本作に関しては北野武監督の根っこにあるお笑いの部分を映画に
落とし込んだ作品だったのかなと思いました。
フリとオチの連続で笑えるシーンが多々あって。
クスクスと笑いながら鑑賞しましたよ。

ただし、北野映画のもう一つの肝である「バイオレンス」も
忘れない。
一つ一つの笑いの中に定期的に映し出されるバイオレンスシーン。
急に北野印でエグみの強いバイオレンスに口あんぐり。
沖縄パートのスナックでのビール瓶でガッツリいっちゃうシーンとか、
アメリカ人との銃の売買シーンで急にぶっ放すシーンとか。
そこは松本人志監督との「映画」における求めるゴール、描きたいゴールが
違うのかなと感じました。

他にも演出で気になったところ。
北野監督作品ってお話をそこまで丁寧に描かないですよね。
途中途中を省略している感じ。
ただその間の抜き方がちょうど良い塩梅なので観客がその補完で
物語を繋げている印象。
本作に関してはまだまだ粗削り感は否めないですが、そこら辺が
とても印象的な監督さんかも。

そうそう。
少し気になったところと言えば。
女性を軽視する演出とかは観ていてちょっと嫌な気分になったかな。
ありきたりな言葉ですが「時代」なのかなと。

そんなこんなで。
北野監督2作目の作品である本作。
しっかりと後の北野映画に引き継がれている要素はたくさん見受けられたように感じました。
なるほどねぇ・・・。
この調子で何作か観てみよう。

≪点数≫
  6点
                                           (24.01.03鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2229 『PERFECT DAYS』
No2229 『PERFECT DAYS』
2023年制作 邦/独
監督:ヴィム・ヴェンダース

≪キャッチコピー≫
『こんなふうに
     いきていけたなら』

≪ストーリー≫
下町のアパートで一人暮らしをしている読書好きの中年男性、平山。毎朝決まった時間に起床し、軽自動車でお気に入りのカセットテープを聞きながら仕事場である渋谷の公衆トイレへと向かう。そして黙々と清掃作業をこなし、帰宅後は銭湯へ行き、いつもの居酒屋で食事する。そんな規則正しい毎日の中に自分なりの楽しみを見つけ、静かで満たされた日々を送る平山だったが…。

≪感想≫
ドイツ人のヴィム・ヴェンダース監督が役所広司を主役に迎え、東京を舞台に清掃作業員の
男が送る日々を描いた作品。

本作、巷でとても評判が良くって。
主演の役所広司さんはカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞。
作品としても本作はアカデミー賞の日本代表として選定されているみたい。

さてさて・・・。
いやぁ、素晴らしい・・・。
とても良作。

お話について。
トイレ清掃員の毎日を淡々と描く。

鑑賞者の心の状態を映し出す踏み絵的な作品。
冒頭、トイレを清掃中に寝起きのサラリーマンが清掃中の看板を蹴っ飛ばす件。
冒頭、迷子の子どもの母親が清掃員・平山と触れ合った部分を消毒シートで無言で拭く件。
同僚のタカシが平山のカセットテープを売り飛ばそうとする件や仕事を適当にこなしている件。
心の狭い私はここら辺を観ているとすっごい腹が立って。
それでも怒らず淡々と過ごす平山の器のデカさたるや。
後に明かされるタカシの一面に嫌な奴と思っていた自分が恥ずかしくなっちゃったり。

物語中盤。
そこから平山の心の揺れや彼らの背景が映し出される。
物語やキャラクターに奥行きが現れ、観ている僕は目が離せなくなる。
そして最後の余韻を描く役所広司さんのアップの表情のロングショット。
凄い!!
彼の表情は何を語る・・・。
素晴らしいラストカット。

とにかくすべてが淡く美しい。

本作って夢のような現実だけではなく意外と苦い部分も描かれていて。
ただ、こんな世界がそこらかしこに転がっているのではと思わせてくれて。
劇中でも語られていたが、色々な人間がいてそれぞれの世界があって、
それが交わるか交わらないかという部分が往々にあったり。
自分はどの世界線にいるのだろう。

平山のような世界に憧れるけど他者との関わる世界線もやはり大切で。
色々な物や人との距離感。
そこを上手く把握して生きていきたいなと思う。

演者さんたちも豊かでしたね。
僕的にはタカシの恋のお相手のあの子や平山の姪っ子。
そして時折、出てくる銭湯のじじぃたちも良い表情していましたね。
それぞれがそれぞれの想いを抱えているんだなぁと思わせる表情に脱帽。

とにかく演出が見事でした。

そんなこんなで。
噂に違わぬ傑作。
新年1発目の作品がこれで良かった。
「それでも世界は美しい」という言葉を思い出す。

そうそう。
本作は「THE TOKYO TOILETプロジェクト」の一環として作られた作品。
東京の様々な公衆トイレが舞台となっていて。
これがとてもオシャレで先進的なトイレだったんですよね。
ここら辺を観るのも一つの楽しみだったりもしました。

もひとつそうそう。
本作は音楽も印象的でしたね。
カセットテープで流れる古き良き音楽の数々。
ちょっと、その曲達の意味や歌詞を調べてみたい。
特にラストシーンの音楽を。

最後にそうそう。
本作のキャッチコピー。
本当にこのキャッチコピーは本作が伝えたいことなのか??
なんだかざらつく・・・。

≪点数≫
  9点
                                           (24.01.02鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)