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No.2212 『マイスモールランド』
No2212 『マイスモールランド』
2022年制作 邦
監督:川和田 恵真

≪キャッチコピー≫
『ここに居たいと
     願うことは
       罪ですか?』

≪ストーリー≫
埼玉で家族と暮らす、クルド人のサーリャ。日本人と変わらぬ学校生活を送っていた彼女の生活は、在留資格を失ったことで一変してしまう。過酷な環境下で、彼女は東京に住む聡太と出会う。彼との出会いをきっかけに、サーリャは葛藤しながらも成長していく。

≪感想≫
日本に住むクルド難民一家の日常を切り取った作品。
日本における難民対策とは。
そこで起こる人権問題。
観ている私たちがあまり触れることのない社会問題を取り上げた良作。

キャストについて。
本作の主人公一家は実際の家族らしくって。
主人公のサーリャを演じた嵐 莉菜さんはモデルさんとの事ですが、その家族は完全に素人さん。
そのたどたどしさやそこに映る本当の家族感はとてもリアリティがあって。
父親はもちろんの事、妹や弟も良かったよなぁ。

本作は社会問題を描いているとはいえ、一人の女子高生の青春物語でもあって。
瑞々しい高校生の姿は重々しい内容とは裏腹にフレッシュさも見え隠れ。
だからこそ、この問題が落とす影に心が苦しくなる。

あと一部を除いて全体的に根っからの悪人がいなかったのも良かった。
最悪だったのはパパ活のあいつぐらいかな。
例えばサーリャの担任やバイト先の店長、ボーイフレンドの聡太くんのお母さんあたりは
恐らく、もっとも観客よりのキャラクターと言うか。
一線を越えない優しさを持ち合わせている感じ。
観ていてドキッとさせられました。
もう一歩、もう一歩、よりよい社会、そして支えあいをするためには行動が必要なんだよなぁと。
その点、サーリャのボーイフレンドの聡太くんは良かった。
無垢なる優しさ。
その行動がどう繋がっていくかまだ分からないが故の優しさ。
本来、あるべき行動は彼のような行動だったりするのかも。
もちろんこの問題をしっかりと理解したうえで。

クルドの歴史や難民問題についてもっと学ばないとなぁと反省。
世界では各地で戦争が起こっていて、難民はどんどん増えていく。
完全に巻き込まれた被害者たちにどのような支援ができるのか。

ラストカットの力強いサーリャの眼差し。
彼女たちの未来はまだまだ途方もない。
それでも彼女には光が見えている。
きっと大丈夫。
いや、きっと大丈夫にしてあげなければ。
やっぱりこれは観ている私たちに投げかける眼差し。

そんなこんなで。
現代社会の不条理を描いた作品。
こういう社会問題を映画にすることで普段見過ごされがちな問題や
誰かの悲しみの存在を知ることになる。
映画で描くことで我々の身近になり、我々が考え動くきっかけになる。
とても良作。

作風的には是枝監督作品を彷彿とさせる。
と思ったら、是枝監督のお弟子さん的な方だったんですね。
へぇーへぇーへぇー。

≪点数≫
  9点
                                           (23.11.16鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)