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No.2188 『バービー』
No2188 『バービー』
2021年制作 米
監督:グレタ・ガーウィグ

≪キャッチコピー≫
『完璧なバービーランドから、人間の世界(リアルワールド)へ
2人が知った驚きの秘密とは?』

≪ストーリー≫
バービーは恋人のケンと、すべてが夢のように完璧なバービーランドで、連日パーティーやドライブをして暮らしていた。しかしある日、完璧なはずの世界に異変が発生し、バービーは真実を探るために人間の世界へ向かう。そこでバービーはある秘密を知ることに。

≪感想≫
誰もが知っている玩具、バービー人形を題材に
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」のグレタ・ガーウィグ監督が実写化。
主演は「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」のマーゴット・ロビー。
共演は「ドライブ」のライアン・ゴズリング。
なんて楽しみな作品!!

という事で劇場にて鑑賞してまいりましたよ!!

さてさて。
ん??
んん??
グレタ・ガーウィグ監督の作品という事で単に可愛らしくてキュートな作品ではないと
思っていましたが、なるほど納得。
めちゃくちゃ切れ味鋭くてかつキュートな作品。
エンタメにも特化してそれでいて社会へのアンチテーゼも盛り込まれた素晴らしい作品。

最高に楽しめました!!!!

キャストがとても魅力的。
ライアン・ゴズリングの素晴らしさたるやもう。
本作がバービーの映画でありケンの映画にしたのはライアン・ゴズリングあってこそではないでしょうか。
この世界観の中、コメディなんだけどシリアスさも感じられるキャラクターに脱帽。
バービーを演じたマーゴット・ロビーは言わずもがな。
本作は彼女が企画し、グレタ・ガーウィグを監督に据え自らが主役をするという
プロデュースまで担当。
多才な方ですねぇ。

世界観について。
バービーワールドというメルヘンの世界と現実世界。
この二つの世界観を見事に嘘くさくなくシームレスに描いているところは
本当に素晴らしい。
ポップでキュートなお話なのに、現実社会のダメな部分もしっかりと
投げかけてくる。

今作の監督は「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」のグレタ・ガーウィグ監督。
めちゃくちゃ作家性の強い監督さんというイメージ。
いつも社会に対して痛烈なメッセージを投げてくる方が、
このバービーという現実離れした世界をどのように描いてくるのかと
思っていましたがお見事!!!!

男性優位の実社会とは真逆のバービーランド。
そこの可笑しさ、気まずさを少しずつ浮き彫りにしていく。
男性の僕は多少気まずさも感じつつ巧みな演出にしっかりと
核となるテーマが落とし込まれる。
最終的にはどの世界も奇麗な着地。
男性だ女性だ云々ではなく自らのアイデンティティの置き方に着地。
これも見事!!!!
登場人物たちの成長も描いているので観ているこっちもとても気持ちが良い。
観ているこっちも一緒に成長できる感じ。
素晴らしい。

演出も素晴らしい。
本作の展開や演出を観ていると、こんなことどうやったら考え付くんだろう・・・の連続で。
冒頭の「2001年宇宙の旅」のパロディに始まり、バービーの登場ミュージカルシーン。
それだけでも素晴らしく最高。
そこからしっかりとお話を見せつつ、クライマックスのケン通しのバトルシーン。
極めつけはケンだらけのミュージカルダンスシーン。
すっごいフレッシュで楽しくって最高。
クラックラしながら鑑賞させてもらいました。

本作で描かれるメッセージについて。
本作では例えば単純な女らしさ、男尊女卑、フェミニズム的なメッセージに終わっていなくって。
男性の息苦しさも描かれていたし、もっと言うとその次元の話じゃなくって、
その人個人の生き方、アイデンティティの在り方のお話に繋がっていて。
もちろん、女性の実社会での息苦しさや地位の不公平さについてもしっかりと描かれているんです。
ただ、その問題も踏まえてじゃあ自らはどう選んでいくのか、そして選んだ選択こそ
認められるべきなんだ的な着地にはなるほどなぁと。
これぞグレタ・ガーウィグ監督印。
素晴らしい!!!!

そんなこんなで。
お話、演出、音楽、キャラクター、全てにおいて一級品のエンタメ作品。
めちゃくちゃ堪能しました。
優れた傑作。
おススメです!!!!

グレタ・ガーウィグ監督。
恐るべし。

そうそう。
本作について語るにはやはり例の騒動についても。
事の発端は核爆弾を揶揄するような一般の方のミームに宣伝担当がイイねをした事で
めちゃくちゃ批判を受けていて。
それが日本では観る観ない論争に繋がっているようで。
なんだかなぁ・・・。
本作の監督であるグレタ・ガーウィグはそこら辺のセンシティブな問題に
しっかりと向き合っている方という印象。
本作なんて観ないという選択肢も個人の自由なので良いのですが、
この問題のせいで観ない人が出てくるのはとても残念でもったいないなぁという印象。

この問題を踏まえても僕的にはやっぱりおススメしたい傑作だと思います。

本国アメリカでは本作が大ヒットしているみたい。
このような作品がヒットすることはとても喜ばしいですね。

≪点数≫
  9点
                                           (23.08.16鑑賞)
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