2023-10-04 Wed

2021年制作 タイ/韓
監督:バンジョン・ピサンタナクーン
≪キャッチコピー≫
『祈りの先に 救いはあるのか。』
≪ストーリー≫
タイ東北部のある村では、祈祷師の血筋が受け継がれてきた。村で暮らす若い女性ミンは、原因不明の体調不良に悩まされ、人が変わったようになっていた。見かねた母親は祈祷師をしている妹ニムを頼るが、ミンに憑りついていたものは、想像を超えるもので……
≪感想≫
タイ発ホラー映画。
タイの田舎にて行われている精霊の力を継承する巫女一家のお話を
モキュメンタリー方式で撮られた作品。
悪魔祓いやオカルト的な作品でいうと先日観た「ヴァチカンのエクソシスト」を
思い出したり。
あと、思い出したのが韓国発ホラー映画「哭声/コクソン」を思い出したり。
調べてみると「哭声/コクソン」の監督であるナ・ホンジンさんが制作に名を連ねていて。
なるほどねぇ・・・。
さて本作について。
なにこれ!!
めちゃくちゃ怖いんですけど!!
雰囲気と言いルックと言い凄い生々しくて不気味。
僕は本作をお昼に観たんですが夜じゃなくて良かったなぁとつくづく感じました。
お話について。
本作は意外と全ての現象に理由があるのがとても良かった。
もちろん本質的な部分はオカルトなので
つまるところ、ミンにとりついたのは様々な悪霊。
少なくとも僕が把握できたのは動物や娼婦、呑んだくれのじじぃ、赤ちゃん、そしてバケモノ。
そしてそのとり憑いた理由としては、父親の家系がめちゃくちゃ恨まれるような事をやっていたせいと、
母親がバ・ヤンの継承を拒絶したせい。
そこら辺の謎が徐々に解き明かされて、さらには最後に現在の継承者であるニムの
心境吐露による新たなる疑念。
いやぁ、面白い。
ルックについて。
本作の不気味演出。
とにかく怖くってね。
悪霊に取りつかれたミンの謎行動。
隠しカメラに映った夜中の怪行動はすっごい品がなくって目を背けたくなる行動。
ワンちゃんの件は嫌な気分になりましたよ。
全体的に大満足な一作。
ただ一点不満が。
本作はモキュメンタリー作品なので、ファウンドフッテージ方式での撮影。
そのせいもあってカメラマンたちの行動が凄くノイズになったのがもったいなかったな。
確かにドキュメンタリーチックな映像はめちゃくちゃリアリティがあって、
カメラワークも生々しくて余計に怖かったんです。
ただ、このテレビクルーたちの存在がただのカメラマン的な存在になっていて。
最後の方で色々と巻き込まれていくんですが、それまで、あまり目の前で起こっている
状況に口出しせずにただただ映像を撮っているだけなんですよね。
「おいおい、もっと助けてやれよ!!」
「おいおい、早く逃げ出せよ!!」
的なツッコミが多発して、ノリきれなくなった部分もちらほら。
ここら辺はもったいなかったなぁと。
そんなこんなで。
すっごい怖かったタイ発オカルトホラー映画。
先日観た「ヴァチカンのエクソシスト」はエンタメ性もありましたが、本作は
生々しくって恐ろしい作品でした。
ホラー好きにはハマる1作ではないでしょうか。
はぁ~・・・こわ。
≪点数≫
8点
(23.07.25鑑賞)

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