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No.2176 『愛なのに』
No2176 『愛なのに』
2021年制作 邦
監督:城定 秀夫

≪キャッチコピー≫
『真っ直ぐで厄介で、
否定できないこの想い。』

≪ストーリー≫
古書店を営む多田は、昔のバイト仲間の一花のことが忘れられない。そんな多田に、常連の女子高生、岬は片思いしていた。一方、結婚の準備に追われている一花は、婚約者がウェディングプランナーの女性と男女の関係になっていることを知らずにいるのだった。

≪感想≫
「愛がなんだ」「ちひろさん」等々の今泉力哉監督脚本作品。
相も変わらず秀逸な脚本。

本作は監督が別の方という事でテイストは少し違ってました。
ベッドシーンも多く少しポルノチックな映画。
これまでの今泉監督では描かなかった部分を城定監督の特性を活かした
作品に仕上がっているという印象。

お話について。
キャラクターの実在感が半端ない。
どこかで実際にやり取りしてそうな人々。

あのダメ旦那のダメダメ加減は思わず笑っちゃったり。
どこかにいそうなこの男。
その場しのぎの言い訳でのらりくらりとやり過ごす。

実はこの奥さんもなかなかのキャラクターで。
この手の奥さんも絶妙にありえる行動。

もうねぇ・・・終始苦笑い。

ダメ旦那のある意味制裁を喰らう浮気相手からの告白には
スカッと笑わせてもらいましたよ。

多田と純愛女子高生、岬の両親とのやりとりも最高。
「愛を否定するな!!」
というパンチラインには見事にくらわされました。
その前の母親がめちゃくちゃ不気味でね・・・。

岬の高校の同級生の男の子も最高でしたね。
岬にふられて花束を投げ捨てた後に少し後悔するシーンや、
最後は違う女の子と仲良くやっている件。
あるあるな感じで◎。

そこらかしこに実在感のあるキャラクターが存在。
これぞ今泉印。

そんな感じで。
「愛」や「恋」や「性」についての人間賛歌。
「純粋」で「無垢」なる性質と「我儘」で「気持ち悪い」性質が混ざり合う。
振り返るとドロッとしていて苦いお話。
ただ、何でしょう・・・。
なんとも爽やかな後味。
多田と岬は今後、どんな関係になっていくのでしょうか。
気になりますねぇ・・・。

≪点数≫
  7点
                                           (23.07.09鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)