2023-05-17 Wed

2022年制作 スウェーデン/独/仏/英
監督:リューベン・オストルンド
≪キャッチコピー≫
『狂った時代を、笑い飛ばせ。』
≪ストーリー≫
モデルでインフルエンサーのヤヤは、恋人である男性モデルのカールと共に豪華客船のクルーズ旅行に招待される。リッチでクセの強い乗客はゴージャスな船旅を堪能し、客室乗務員は彼らから高額のチップをもらおうと笑顔を振りまきながら要望に応えていたが、ある夜に船が難破する。さらに海賊に襲われ、無人島に流れ着いた乗員乗客たちが食料、水、そしてSNSのない状況にあえぐ中、トイレ清掃員が圧倒的なサバイバル能力を発揮する。
≪感想≫
2023年アカデミー作品賞候補作。
序盤。
高級料理店で食事する一組のカップル、カールとヤヤ。
現在、偶然にも巷で話題となっている女性との食事の時は
男性がおごるのが当然でしょ的な展開で喧嘩に。
この話題ってどっちがおごるのかに正解はなくってお互いの
距離や関係性だったりするので、一方的に考えを押し付けあう
やり取りは見ていて辛くってね。
はぁ~やだやだ。
第2幕。
豪華客船にてセレブ達が悠々自適にバカンスを楽しんでいる。
そこから何やら不穏な空気に。
船の中でつらつらとグラグラと変な方向へ走っていく。
映像に関してもそう。
心理的なグラグラと視覚的なグラグラでめちゃくちゃ気持ち悪くなっちゃった(苦笑)
グロ、ゲロまみれでルック的にもとんでもなく不快な気分。
ちょっとだけ目をそむけたくなりましたよ。
第3幕。
船が海賊に襲われて、数名の乗客が無人島らしき島に漂流。
ここからサバイバル展開にトランスフォーム!!
豪華客船では掃除のおばちゃんだった方がそのサバイバル能力のおかげで
一躍、キャプテンに!!!!
ここから人間の嫌な部分をあぶりだされていく。
それぞれの嫌な部分が見え隠れ・・・。
自分もこんな状況になったらきっとこうなってしまうんじゃないかと思わせる嫌な展開。
これまたやだやだ。
最後の着地は良かったな。
キャプテンとなったおばちゃん(アビゲイル)が自分の地位を確保するために
無人島のタネを見つけたヤヤに襲い掛かりそうになって終了!!
んん~~~やっぱそうなるよねぇ。
最後の最後まで皮肉のきいた作品でした。
そんな感じで。
本作はアカデミー作品賞候補作品。
んん~・・・なんでだろう。
なんかくらくらする。
映像に酔っているのか。
はたまた人間の卑しさや本能に触れて気持ち悪くなったのか。
観終わった後はふらっふらで帰路についたとさ・・・。
≪点数≫
4点
(23.02.23鑑賞)

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