2023-04-21 Fri

2022年制作 邦
監督:三浦 大輔
≪キャッチコピー≫
『人生を賭けた逃避劇。
行き着く先は、天国か地獄か!?』
≪ストーリー≫
自堕落な生活を送るフリーターの菅原裕一(藤ヶ谷太輔)は、長年共に暮らしている恋人・鈴木里美(前田敦子)とふとしたことで口論になり、話し合うこともせず家を飛び出してしまう。それ以来親友、学生時代の先輩や後輩、姉、母のもとを渡り歩く彼は、気まずくなるとそこから逃げ出し、あらゆる人間関係から逃げ続けていく。行き場をなくして途方に暮れる裕一は、かつて家族から逃げた父・浩二(豊川悦司)と10年ぶりに再会する。
≪感想≫
嫌なことからひたすら逃げ続ける主人公の裕一。
序盤、自らの浮気がバレて彼女に問い詰められての逃走シーン。
笑っちゃった。
次に親友の家に居候して、自らの怠惰っぷりを指摘されての逃走シーン。
笑っちゃった。
次に先輩んちからの逃走シーン。
ここら辺から呆れに代わる。
成長しているかと思いきや、またおなじことの繰り返し。
ひたすら逃げ続ける裕一。
終盤の裕一の感情の吐露。
何かわかんないんだけど、ごめんなさい。
何かわかんないんだけど、変わりたいと思っている。
漠然な彼の心情・・・分かるなぁ・・・。
結局は、まだまだ雛のまんまなんですよね。
あの父親ですらあの年になってやっと頑張れたんだから(苦笑)
父親と言えば・・・。
裕一との件は最高でしたね。
裕一がそのままオジサンになったような立ち振る舞い。
まさにこの親にしてこの息子ありってな感じ。
物語は素敵な着地になるわけもなく。
最後の最後でもうひと展開。
僕的にはとてもしっくりくる着地。
まさに「面白くなってきやがった・・・。」
そしてあのラストカットの裕一の表情。
切れ味抜群で最高でしたよ!!
とは言え、まだまだ解決できていない部分もちらほら。
例えば、父親の借金問題だったり。
例えば、母親の変な宗教問題だったり。
色々ありますねぇ・・・。
そんなこんなで。
苦みのある作品でしたが、ちょっと自分のこれまでを振り返っては
反省したりできた良き作品。
そうそう。
僕にとって「そして僕は途方に暮れる」と言えば大沢誉志幸さんの同名曲。
何か関係があるのかなと思っていたら、エンディングテーマがまさにこの曲でした。
久しぶりに聴き直そう。
≪点数≫
7点
(23.01.29鑑賞)

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