2023-01-18 Wed

2021年制作 香港
監督:サモ・ハン/アン・ホイ/パトリック・タム/ユエン・ウーピン/
ジョニー・トー/リンゴ・ラム/ツイ・ハーク
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
1950年代、戯劇学校に入門した少年少女たちは師匠(ティミー・ハン)にカンフー指導を受ける(『稽古』)。
1960年代、校長先生(フランシス・ン)と若い教師らは教育に真摯(しんし)に取り組む(『校長先生』)。
1980年代、高校生のガンフェイ(ジェニファー・ユー)とカーラム(イアン・ゴウ)は恋に落ちる(『別れの夜』)。
香港返還前の1997年、集合住宅で暮らす男性(ユン・ワー)は孫娘を預かる(『回帰』)。
≪感想≫
1本目。
サモ・ハン監督の子供のころの思い出を描いた「稽古」。
2本目。
アン・ホイ監督の「校長先生」。
この2作品はどこかノスタルジックでエモーショナル。
特に「校長先生」は穏やかで重厚な佇まいにグッときました。
3本目。
パトリック・タム監督の「別れの夜」。
これは恋愛ものでしたがなんか変な作品でした。
4本目。
ユエン・ウーピン監督の「回帰」。
面白かったー。
じいちゃんと孫娘との交流のお話でしたが、このじいちゃんが
良いキャラクターでね。
古き良きツンデレ頑固じじぃ感が最高でした。
5本目。
ジョニー・トー監督の「ぼろ儲け」。
大好きジョニー・トー監督印が全開に出ていました。
僕的には一番好きな作品かな。
エンタメ的な語り口とオチはとても良かったです。
6本目。
リンゴ・ラム監督の「道に迷う」。
これも良かったなぁ。
過去の香港と現在の香港を描き出す本作。
そしてラスト。
ツイ・ハーク監督の「深い会話」。
これまでと違った趣の作品。
シニカルでコミカルな流れに思わず
「なんだ、これ???」
出てくる名前と出演者ににやにやしながら鑑賞していましたよ。
それまで、何となく一貫性のあった作品達が一気にひっくり返るような
テイストに仕上がっていて。
良い意味で軽くなった感じ。
様々な監督さんたちが作り上げた趣をこれまた良い意味で、ハードルを
下げてくれた感じ。
なるほどねぇ・・・。
あと、本作に出てきた数々の食事シーン。
決して豪華ではないんだけどこれがまたとっても美味しそうで・・・。
「校長先生」での食事シーン。
「回帰」での食事シーン。
とにかく美味しそうでしたよ。
そんなこんなで。
巨匠、名匠と呼ばれる監督たちが描く過去から今に繋がる香港。
地味目ながらもこれぞミニシアター系作品でとても素晴らしかったです。
そうそう。
本作は劇場で鑑賞したんですが、まさかの貸し切り体験。
とても贅沢な時間を堪能したんですが、こういう作品にももっと観客が入ってくれないと
ミニシアターが廃れちゃう・・・。
僕は通い続けるぞ!!!!
≪点数≫
6点
(22.11.13鑑賞)

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