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No.2081 『子供はわかってあげない』
No2081 『子供はわかってあげない』
2020年制作 邦
監督:沖田 修一

≪キャッチコピー≫
『あの夏の出会いが
       私を変えた』

≪ストーリー≫
ひょんなことから仲良くなった水泳部員の朔田美波(上白石萌歌)と書道部員の「もじくん」こと門司昭平(細田佳央太)は、突然送られてきた「謎のお札」をきっかけに、幼い頃に別れた美波の実の父親を探すことに。もじくんの兄(千葉雄大)の協力を得て実父・藁谷友充(豊川悦司)の居所を探し出した美波は、家族に内緒で父を訪ねる。再会した父の怪しげな雰囲気に戸惑う美波だったが、夏休みをともに過ごし......。

≪感想≫
なんとも朗らかで健やかな世界。

この世界の中に入って青春時代を過ごしてみたかったなぁ・・・。
いや、僕の濁った心じゃあこの世界観を壊してしまうか・・・。

それにしても清い世界でした。

主演の上白石萌歌さん。
恐らく初めて見たんですが、とんでもない存在感。
本作のキャラクターと見事にマッチしていてずっと見ていたい、ずっと応援していたい
彼女の成長を見続けていたいと思えるキャラクターでしたよ。
何より、カメラ映えがするというか、アップでひたすら映していても
画が持つというか。
本当に素晴らしい俳優さんですね。

キャラクターや演出も豊か。
会ったことのなかった本当の父親との交流も、本来なら苦さも交じりそうなものなのに
ひたすら柔らかく朗らか。
クスクスと笑いながら、二人の交流を眺めているこの心地よさ。
あとねぇ・・・もじ君との交流も微笑ましかったなぁ。
これまた、もじ君が良いキャラクターでさ。
彼との物語の中で、序盤に彼が子どもたちに教える書道教室で
「書いた文字が本物になる」件が、のちにとても素敵な演出に繋がる。
中盤の海辺でのもじ君の文字。
終盤の美波のプールサイドでの文字。
そこから生まれる甘酸っぱい青春。
なんとも微笑ましい。
最後の屋上での美波ともじ君のやりとりもとても素敵でした。

いやぁ・・・つくづく良い作品。
というか、本作に出てくる人たちってもれなく素敵なキャラばっかりだったんですよね。
一貫して朗らか。
美波の部活仲間の子たちも最高。
合宿中に美波の親友が美波と電話しているのを傍で聞いているあの子の表情。
最高でしたよ。
豊川悦治演じる美波の本当の父親も良かった。
インチキ宗教家っぽいキャラクターでしたが、とても嫌味がなく
ただの善良なる父親でね。
美波とのひと夏の交流はとても素敵でした。

とにもかくにも。
夏を感じる作品。
青春を感じる作品。
とても健やかで清らかな作品。
それこそ子どもに観せてあげたい作品。
あぁ。
美波ともじ君のその後をもっと観ていたいなぁ・・・。

≪点数≫
  9点
                                           (22.11.06鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)