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No.2077 『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』
No2077 『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』
2020年制作 米
監督:エイプリル・ライト

≪キャッチコピー≫
『映画史に残る偉大なアクションシーンの数々。
            それは彼女たちの闘いの歴史』

≪ストーリー≫
映像技術が大きな発展を遂げる一方で、スタントパフォーマーたちは、本物にしか表現できないアクションを担当する。男性が多くを占めるハリウッドのスタントパフォーマーの世界では、白黒映画の時代から、女性たちもその一翼を担ってきた。スタントウーマンたちは、日々のトレーニングを欠かさず、自分たちの権利や地位を守るために戦いつつ、危険も顧みないカースタントや火を使用したスタントにチャレンジする。

≪感想≫
ドキュメンタリー映画。

タイトルの通りスタントウーマンたちのインタビューで織りなされる本作。

個人的にカッコいい女性が大好きで。
例えば、本作でも出ていました「ワイルドスピード」シリーズのミシェル・ロドリゲス姉さんだったり。
例えば、「オールド・ガード」のシャーリーズ・セロン姉さんだったり。
とにかく動けるカッコいいアクションがとても大好物。
近年で言うとMCUシリーズのアクションもそうだしDCシリーズのアクションもそう。
アクション映画の「キック・アス」シリーズのクロエ・モレッツや、
チョコレート・ファイター」のジージャー等々。
出てくる出てくる。

素晴らしいアクション映画の裏側にはスタントウーマンが存在していて。
そんな彼女たちの歴史を紐解いていく本作。

いやはや、めちゃくちゃカッコいい!!
ストイックにバチッと決めてくる女性はとても素晴らしくってね。

女性の地位向上についても描かれていました。
どこの世界もやはり女性の地位はまだまだ確立されていなくって。
その中で少しずつですがその地位を向上されているのはやはり
先人たちの努力があってこそ。

最初は、女性がスタントを頑張っていたが、金になることを嗅ぎつけた
男どもがその位置を乗っ取っていったお話は興味深かったです。

そんなこんなで。
こうやって素晴らしい映画の裏側には名も知らぬ陰で支えるいろんな方が
いるんだなぁと。
お勉強シリーズで、他の職業にもスポットを当てた作品を探してみよっかな。

≪点数≫
  6点
                                           (22.10.26鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2076 『グリーンバレット』
No2076 『グリーンバレット』
2022年制作 邦
監督:阪元 裕吾

≪キャッチコピー≫
『ここから始まる。
      殺し屋生活』

≪ストーリー≫
山田ふみか(和泉芳怜)らプロの殺し屋を目指す6人の女性たちは、京都最強の殺し屋・国岡(伊能昌幸)がインストラクターを務める訓練合宿に参加する。しかし、彼女たちは個性をむき出しにし、国岡もコントロールできなくなる。そして、ある事件が起こったことから、凶暴な殺し屋集団「フォックスハンター」が合宿に送り込まれる。

≪感想≫
大好きミニシアター系作品の『ベイビーわるきゅーれ』の阪元 裕吾監督最新作。
しかも監督が以前撮った『最強殺し屋伝説国岡』のスピンオフ的な本作。
どちらも大好きな作品。
とにかくアクションがカッコよくって、低予算だけど、アクションやアイディアで
楽しませてくれている印象。
彼に予算上限なしで好きな作品を撮らせてほしいなぁ・・・。

そんなこんなで最新作。

相変わらずのアクションは最高だらけ。
恐らく本作についても限られた予算の中で制作されたんでしょうね。
チープな感じもするんですが、その分技術でカバー。
女子6名も所々、動けるシーンもあって、クライマックスは
めちゃくちゃカッコ良かったですよ。

キャラについて。
正直、ガチャガチャしていた部分もあるんです。
特に6人の殺し屋見習の女子たちはコミュニケーション下手で、キャンキャン好き勝手
動き吠えるものなのだから、イラっとしたりもして(苦笑)
ただ、観ているうちに少しずつ親近感が湧いてきて応援したくなっちゃう。

僕的には仲良しコンビの片割れ、美香(ニット帽かぶっている方)が良かったぁ。
はるかとの親友コンビだったんですが、何なら彼女たちが「ベイビーわるきゅーれ」の
名コンビとバトルしてほしいぐらい。

国岡は相変わらず愛すべきキャラクター。
あの普通っぽさが素敵なんですよねぇ。

キャラについては僕的裏MVP。
新人カメラマンっぽいあいつ。
夜のあいつを加えた井戸端会議的、駄話シーンはクスクス笑いながら眺めていましたよ。

あと、ラスボスっぽいあいつ。
国岡との壮絶アクションシーンは見応えたっぷり。

他にも板尾創路さんも良い味出していて◎。

物語の展開について。
ちょっとだけ不満な点が。
彼女たちが強くなっていく過程を見せてほしかったな。
めちゃくちゃ、これって大事な部分なのかなと、観終わってつくづく思わされました。
なんでしょう、クライマックスのバトルシーンで彼女たちがバッタバッタと
敵をなぎ倒していくんですが、ちょっと、それまでのダメダメしかしらない
こっちはノリきれなかったんですよね・・・。
残念無念。

アクションやルックがとても素晴らしかっただけにとても残念でした。
ただ、その分、国岡のバトルシーンは最高でした!!
見応えたっぷりの生々しい格闘シーンはとても楽しかったです。

そんなこんなで。
国岡シリーズは今後も撮り続けてほしいなぁ。
何なら、動けなくなって引退するまで追い続けてってな感じで。
ザ・ノンフィクション的な。
楽しみに待っておりますよ。

そうそう。
本作、音楽(主題歌)も良かったな。
調べてみると東京初期衝動というバンドみたい。
ちょっと色々、聴いてみよっかな。

≪点数≫
  6点
                                           (22.10.23鑑賞)
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No.2075 『死刑にいたる病』
No2075 『死刑にいたる病』
2022年制作 邦
監督:白石 和彌

≪キャッチコピー≫
『踏み入れたら、沼』

≪ストーリー≫
理想とはかけ離れた大学生活で悶々とした日々を過ごす筧井雅也(岡田健史)のもとに、ある日1通の手紙が届く。それは大勢の若者を殺害し、そのうち9件の事件で死刑判決を受けている凶悪犯・榛村大和(阿部サダヲ)からのもので、「罪は認めるが最後の事件は冤罪(えんざい)だ。犯人はほかにいることを証明してほしい」と記されていた。かつて筧井の地元でパン屋を営んでいた旧知の榛村の願いに応えるべく、筧井は事件の真相を独自に調べ始める。

≪感想≫
凶悪」「日本で一番悪い奴ら」等の白石 和彌監督最新作。

怠惰な生活をしている大学生の元に、巷を揺るがす大事件の犯人から
一通の手紙が届くっつーお話。

世界観的に「凶悪」に少し似てるかも。

本作では面会室でのやり取りのシーンがたくさんあったのですが、演出がとても巧み。
先に書きました「凶悪」にも印象的な面会室の演出が
ありましたが、本作ではさらにパワーアップ。
面会者と犯罪者を重ね合わせた演出や、文字をプロジェクタみたいに映し出す
演出等々。
ルックもかなり凝っていて見応えある演出に仕上がっていましたよ。

キャラクターについて。
なんといってもシリアルキラーの榛村というキャラクター。
「羊たちの沈黙」のレクター博士的な完璧さ。
最後の最後まで彼の心をつかむことはできない。
なんなら、彼なら全てを覆して社会に戻るんじゃないだろうかという
サイコっぷり。

本当に最後の最後まで彼の張っている伏線が読みとれない。
特に最後の雅也の彼女にまでマインドコントロールをしていた件はゾッとしましたよ。

一個だけむむむ。
主役の雅也のキャラがちょっと鬱々し過ぎていてなんだかなぁ。
なんでもかんでもはっきりしなさ過ぎてピンとこなかったんですよね。
榛村を追い詰めるようなメンタルを持っているんだけど、なんだか弱々しくって
ダメダメな感じ。
中盤、榛村の息子なんじゃないか的な展開があるのだが、それはないないって
思ったり。
逆にこいつは榛村に洗脳されていくんだろうなぁってちょっと先が読めちゃったりね。
ここら辺は肝の部分だったりしたので少し残念無念。

そうそう。
もひとつむむむ。
冒頭の榛村が被害者を陰湿に殺していくシーンが意外と詳細に痛々しく描かれて
いたんですよね。
ちょっと目を背けたくなるシーンの連続で、これはいらなかったかなと。
個人的に許容範囲を超えてしまい、ちょっとだけくらってしまいました・・・。
とほほ・・・。

そんなこんなで。
大好き白石和彌監督最新作。
「凶悪」のインパクトには届きませんがでしたが、物語とサイコパスキャラクターの榛村
はとても見応えがあって良かったです。

≪点数≫
  6点
                                           (22.10.16鑑賞)
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No.2074 『ウェアウルフ・バイ・ナイト』
No2074 『ウェアウルフ・バイ・ナイト』
2022年制作 米
監督:マイケル・ジアッキノ

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
ある特別な力を手に入れようと、不気味な洋館に集まった腕利きのハンターたち。だが、その中には人間を装った人狼ことウェアウルフが紛れ込んでいた。やがて誰がウェアウルフなのか疑心暗鬼に陥ったハンターたちは、狩る者から狩られる者へと転じていく。

≪感想≫
Disney+限定配信中の作品。
そんでもってMCU最新作。

さてさて。
ん?
んん??

これは「アベンジャーズ」的なシリーズとは関係ないのか??
ヒーロー的な登場もなかったような。

どちらかというとモンスター(人狼??)が主人公の本作。
モンスターハンターの継承のお話っぽいところから、実はモンスターが
主役だったつーお話。

演出について。
本作はモノクロな作品で。
このダークな世界観がまたお話やルックにマッチしていて。
とても良い感じでした。

作品時間は1時間程度と短め。
短編映画といったところか。
起承転結、しっかりとあって飽きるところなく鑑賞。
ゴア描写も以外にあったのも好印象。
モノクロだったのでゴア描写もある意味ソフトに観ることができました。

そんなこんなで。
さぁ、これがどうMCUシリーズに関わってくるのか。
イメージ的には「ムーンナイト」あたりか??
シャンチー」あたりか??
それとも単発で終了なのか??
わくわく・・・。

≪点数≫
  6点
                                           (22.10.15鑑賞)
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No.2073 『プレデター:ザ・プレイ』
No2073 『プレデターザ・プレイ』
2022年制作 米
監督:ダン・トラクテンバーグ

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
300年前のアメリカ。ナル(アンバー・ミッドサンダー)はネイティブアメリカン最強とうたわれる部族の女性で、荒野でハンターたちと共に育った戦士だった。ある日、未知の敵がナルたちに襲いかかり、彼女たちは仲間を守るため闘うことを決意する。

≪感想≫
Disney+限定配信中の作品。

プレデターシリーズ最新作。
これまでも「プレデター」シリーズ3作とリブートの「ザ・プレデター」、
他にも「エイリアンVSプレデター」シリーズも2作品あったかな。
ここら辺は全て鑑賞済み。
グロテスクなルックと容赦ないゴア描写。
アーノルド・シュワルツェネッガー辺りも出演されていましたね。
大好物のシリーズです。

さてさて新作となる本作は・・・。

観たかったプレデターシリーズに仕上がっておりましたよ!!

ゴア描写も大爆発。
これでもかとプレデターが獲物をハントしていく。
そうそう、思い出した。
プレデターたちって元来、狩猟民族で戦闘民族でしたね。
ただの異星人(エイリアン)じゃなかった。
誇り高き佇まいはカッコ良かったっす!!
プレデターの使う武器がまたカッコいいんですよね。
透明スーツとか武器にもなるカッター形式の盾とか。
本当に戦闘に特化した出で立ちで◎。

お話について。
ネイティブアメリカン(コマンチ族)の少女ナルが自分のアイデンティティを
確立するため奮闘するっつーお話。

女性の地位を向上させるため頑張る的なお話に加えつつ
中盤から、原住民を脅かすイギリス人との対立的な部分も描かれる。
深みこそなかったですが、色々、アイディアがめぐらされていて好印象。

ほんの少しだけい以前観たアニメ「カラミティ」を思い出したりしました。
あれは伝説の女性ガンマンとなるカラミティ・ジェーンを描いた作品でしたね。

欲を言えば主人公のナルがもっと無敵感があっても面白かったかも。
もちろん本作のように徐々に強くなっていくのも良かったのですが、
少しだけドジっ子の面も見え隠れしたので、本当にもう少しだけ
強さがあっても良かったかなと。

キャラクターで言うとナルの兄貴(タアベ)も良かったなぁ。
良い感じでプレデターとも渡り合えていたので、もう少し活躍させてほしかったな。

とにもかくにも。
シリーズ最新作としてはちょうど良い塩梅。
この手の作品に大傑作を求めちゃダメダメ。
十分に堪能いたしました・・・。

≪点数≫
  7点
                                           (22.10.10鑑賞)
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No.2072 『さかなのこ』
No2072 『さかなのこ』
2022年制作 邦
監督:沖田 修一

≪キャッチコピー≫
『ずっと大好き。
     それだけで人生はミラクル。』

≪ストーリー≫
毎日魚を見つめ、その絵を描き、食べ続けても飽きないほど魚が大好きな小学生の“ミー坊”。わが子が少々変わっていることを父親が心配する一方で、母親は彼を温かく見守り応援している。高校生になっても相変わらず魚に夢中なミー坊は、町の不良とも仲が良く、いつの間にか周囲の人々の中心にいるのだった。やがて、一人暮らしを始めたミー坊(のん)はさまざまな出会いを経験し、自分だけが進むことのできるただ一つの道を突き進んでいく。

≪感想≫
さかなクンの自叙伝を原作とした本作。

なんともほっこり。
なんともピースフル。

なんとなくこの手の映画って、「好き」なことを続けることの素晴らしさを
めちゃくちゃ前面に押し付けがちですが、本作はそんなことなくって。
観終わった後も、意外と考えさせられるというか。
ただ、単純に「好き」だけが良いのか考えさせられるというか。
それでいて「好き」でいることがどれだけ素晴らしいか思い知らされるというか。
しっかりと抑えるところは抑えられている感じがしましたよ。

あとね。
突き進んでいくミー坊も確かに幸せなんです。
好きをひたすら好きのまま生きていく。
盲目的に何もつまずかずに生きていく。
なんて純粋で素敵な生き方なんだろうと思ったりもしたんですが、
実は、本作ってミー坊の周りの人たちが幸せになっている過程も
映し出されていて。
ちょっと以前観た傑作「横道世之介」を思い出したり・・・。
周りの人たちも基本的には気の良いやつらばっかり。
そこで起こっている事柄は、絵空事だったり、いくら何でも感は
確かにあるんです。
ただ、そこまで行きすぎず少しだけ実在感も残している。
そこら辺は監督さんの手腕なのでしょうね。
素晴らしい。

しっかし、主演ののんさん。
めちゃくちゃ画持ちがするというか。
ひたすら、アップで映していても。
ひたすら、すっとんきょうな行動が映し出されていても。
なんなら、男の子なのか女の子かわかんない状況なのに。
何の違和感もなく観ていられる。
ずっと見続けていられる。
稀有な俳優さんですねぇ・・・。
こんな感想を抱いたのは蒼井優さん以来かな。

とにもかくにも。
ちょっとだけ現実離れした絵本のようなお話は、テレビに映っている
さかなクンにぴったり。
だいぶデフォルメされたであろう物語もテレビに映っているさかなクンを観ていると
「あぁ、本当にこうやって育ってきたんだなぁ」
と思えたり。

ふと思った。
子ども時代のパートを鑑賞中、先日観た「こちらあみ子」を思い出す。
あの作品も周りの人たちとのコミュニケーションを描いていた作品でした。
本作とは対照的な描き方。
あれもまたリアルだったりするんですよね。
なるほどねぇ・・・。

≪点数≫
  8点
                                           (22.09.25鑑賞)
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No.2071 『アバター:ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター』
No2071 『アバター:ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター』
2022年制作 米
監督:ジェームズ・キャメロン

≪キャッチコピー≫
『もうひとつの体。もうひとつの運命。』

≪ストーリー≫
22世紀。人類は惑星パンドラで、アバター・プロジェクトに着手する。それはパンドラに暮らす種族ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体“アバター”を操作員の意識と同期させて操り、希少鉱物を採掘するというものだった。プロジェクトに参加した元兵士ジェイクは車椅子に頼る日々を送っていたが、アバターを操ることで肉体の自由を取り戻す。彼はパンドラでナヴィの族長の娘ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と恋に落ちるが、やがてプロジェクトがナヴィたちの脅威になることを知る。

≪感想≫
世界最高の興行収入歴代1位の本作。
実は観たことがなくって。
いつか観ないとなぁとは思いつつも本作は3Dや映像美の評判ばかり聞いていて。
もちろんお家のTVでは3Dなんて観ることができないし、我が家の小さな設備では
100%楽しむことはできないと思ってずっと観ていなかったんですよね。

それが今年、新作となる続編が13年ぶりに2週間限定で劇場公開されることになったので、
満を持して3Dリマスター吹替版満を公開初日に観てまいりました!!

さてさて。

圧倒的映像美。
3D映画は久しぶりに観ましたが、とりあえずめちゃくちゃ奇麗でした。
ファンタジックな世界観とクリーチャーたち。
美しさと迫力を見事に兼ね備えていた楽しいルックに大満足!!!!
これだけでも観れて良かったなぁと・・・。

ただねぇ・・・。
内容はむむむ。
不快な気分になりました。
本作のお話は地球人が惑星タイタンに降り立って私腹を肥やすために原住民を
追い出すっつー単純明快なお話。
既視感バリバリで、しかも、本作のキャラたちってめちゃくちゃ単純明快でね。
それだけにすっごい嫌な奴らばっかりだったりもするんですよね。
それが観ていてとっても嫌な気分になっちゃって。
なんでしょう・・・観ている僕らは人間側なので加害者的な存在。
しかも、この人間たちがステレオタイプの悪役だから。
救いようのないバカたちというか、問答無用の悪役っぷり。

ナヴィたちのルックも微妙な感じだったのもなんだかなぁ。
少し不気味な感じが強かったんですよね。
まぁまぁまぁ。

キャラの立ち方も微妙でしたね。
大好きミシェル・ロドリゲス姉さんの扱いもダメダメ。
カッコいいんだけど、最後の退場の仕方とかなんだかなぁ・・・。

あとねぇ・・・。
これが一番ダメダメだったんですが、お話の着地。
本作って武力で押さえつけることの愚かさをめちゃくちゃ描いているのに、また武力で対抗する。
そりゃあカッコいいことはカッコいいんですが、こんなに清算に憎たらしく暴力を描いているのに
そりゃあないぜって・・・。
ひたすら続く暴力の連鎖をどうやって止めるのかを掲げてほしかったなぁ・・・。
残念無念。

そんな感じで。
お話はてんでダメダメでしたが、映像は最高。
本当に劇場で観てよかった。
3D作品は久しぶりに観ましたが、とても良かったです。
さぁ、続編はどうなることやら。
この感じのお話の続きなら正直、不安しかないよ。

≪点数≫
  7点
                                           (22.09.23鑑賞)
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No.2070 『ブレット・トレイン』
No2070 『ブレット・トレイン』
2022年制作 米
監督:デヴィッド・リーチ

≪キャッチコピー≫
『全車両、殺し屋だらけ――
連結していく10人の因縁』

≪ストーリー≫
あるブリーフケースを盗むよう謎の女性から指令を受け、東京発京都行の高速列車に乗り込んだ殺し屋・レディバグ(ブラッド・ピット)。ブリーフケースを奪って降りるだけの簡単な任務のはずだったが、疾走する車内で次々に殺し屋たちと遭遇してしまう。襲い掛かってくる彼らと訳も分からぬまま死闘を繰り広げる中、次第に殺し屋たちとの過去の因縁が浮かび上がってくる。

≪感想≫
大好き伊坂幸太郎原作の小説をまさかのハリウッドで映画化。
しかも主演はブラッド・ピット!!
監督は『アトミック・ブロンド』、『デッドプール2』、
ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のデヴィッド・リーチ。
なんて魅力的な作品なんでしょう。
これまでも、伊坂作品は「重力ピエロ」「ポテト」等々映画化されてきましたが、ここまでビッグバジェットの
映画化は初めてなのではないでしょうか。
ってな訳で満を持して劇場にて鑑賞してまいりました。

さてさて。
もちろん原作との違いもあって、あれ?こんなイメージじゃないと思ったりもしましたが
そんなことは些末なこと。
とても楽しく鑑賞することができました。

作風について。
本作は結構笑いも踏まえた楽しい作品に仕上がっていて。
デヴィッド・リーチ監督の作品でいうと「デッド・プール2」的な。
オープニングやエンドロールの色使いはちょっと「アトミック・ブロンド」を
思い出したりしたし。

本作は我が国日本が舞台。
とんでも日本描写の荒っぽさは気にならないこともないですが、それ以上に物語や演出に勢いが
あったので問題なく乗り切れる。
それ以外にもいくらなんでもな展開はたくさんあったしね(苦笑)

なんでしょう。
全体的によりエンタメ性に特化して娯楽性を高めている感じ。

基本的にお話も原作に寄せていっていたので大満足。
自分が思い描いていた世界観が映画バージョンとして現れたって感じかな。

豊富なキャラクター達。
こちらはほぼほぼ原作小説通り。
各キャラクターがしっかりと立っていたので少し複雑な人間模様も把握することができました。
蜜柑と檸檬はオレンジとレモンとして凸凹っぷりを発揮。
原作でも好きなキャラクターだったので実写として観ることができてうれしかったですよ。
ブラッド・ピット演じるレディバグ(てんとう虫)のツキの無さっぷりも最高。
ルックも情けない感じが良い味だしていました。
ちょっとだけ、残念だったのが、もっとプリンスに無敵感があっても良かったなと。
原作ではこのプリンス(原作では王子)がめちゃくちゃ嫌なやつだったんですよね。
こいつがどういう結末を迎えるのが楽しみにしながら読んでいたもの。

そうそう。
カメオ的にチャニング・テイタムが出演されていましたね。
笑っちゃいましたよ。

クライマックスの展開は原作からそれてこれぞエンタメ的、映画的な着地。
これはこれで良し!!
最後のプリンスがトラックに轢かれるシーン。
隣で鑑賞していたのおばちゃんが拍手してた(笑)
これもまた一つの劇場映画体験。

そんなこんなで。
とても大満足な伊坂作品。
こうやって日本の作品が海外で評価され映画化されるのはとても嬉しいもんですね。
他の作品もどんどん映画化されてほしいです!!
理想はこれを日本人キャストで撮ってほしかったな。
まぁまぁまぁ。

そして何より。
伊坂幸太郎先生にはこれからも魅力的な小説をどんどん提供してほしいです。
楽しみにまっております!!

≪点数≫
  7点
                                           (22.09.19鑑賞)
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