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No.2051 『唐人街探偵 東京MISSION』
No2051 『唐人街探偵 東京MISSION』
2021年制作 中
監督:チェン・スーチェン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
チャイナタウンで探偵業を営むタン・レン(ワン・バオチャン)とチン・フォン(リウ・ハオラン)は、これまで国際的な事件の数々を解決してきた。日本の探偵・野田昊(妻夫木聡)から難事件の捜査協力を求められた二人は東京に飛び、東南アジアのマフィアの会長が殺害された密室殺人事件で逮捕された暴力団組長の渡辺勝(三浦友和)の冤罪(えんざい)を証明することになる。

≪感想≫
唐人街探偵シリーズ3作目。
舞台はタイからニューヨークときて、本作は我が国日本!!

相変わらずのおバカな演出と展開。
日本人俳優さんも多数出演。
これを観るために前作までを観たようなもんでね。
楽しみにしておりましたよ。

さてさて。

ワクワクする演出や展開は多め。
例えばラストのQの件とか。
あの円卓にて組織のメンバーが一人一人顔が判明する件とか。
前作のあのサイコパス少女の登場とか。
今後に繋がるような展開に少しワクワクしたりね。

しかも前作で気になった部分が今回は少し抑えられていて。
それは、相棒タン・レンがめちゃくちゃガチャガチャしていて少し
邪魔に感じていたこと。
ギャグも面白くないし、ちょっと飽き飽きしていたんですよね。
ただ、本作に関してはそれが抑えられているように感じて、
良い塩梅に仕上がっていましたよ。

あと、本作は東京が舞台ということで、日本人俳優さんがたっくさん。
前作から登場の妻夫木 聡くんや三浦 友和さん、長澤 まさみさん、鈴木 保奈美さん、
浅野 忠信さん等々。
いろんな役者さんが海外の映画で観れるって嬉しいですねぇ・・・。

こうやってハリウッド映画とかにもどんどん日本の役者さんが出てくれると
嬉しいなぁ。

本シリーズの特徴はもちろんミステリ作品なので謎解きの楽しさもあったり。
僕的には2作目→本作→1作目の順で楽しめましたよ。
3作共に一定のクオリティは保っていたので良かったです。

そんなこんなで。
とりあえずシリーズはこれが最新作。
確実に続く終わり方だったので、恐らく次回作も作られるんでしょうね。
お次はどこの国に行くのかな。
あと、トニー・ジャーや妻夫木君はまた出てくれるのかな。
楽しみに待っております。

そうそう。
うん、やっぱり本作は2時間ドラマっぽいや。
前にも書いたかもしれませんが日本のドラマ
「コンフィデンスマン」シリーズを彷彿とさせる感じ。
コメディタッチでエンタメ色の強い作風が似ているんですよね。
まぁ、僕は観たことがないんですが(苦笑)

≪点数≫
  6点
                                           (22.07.24鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2050 『FLEE フリー』
No2050 『FLEE フリー』
2021年制作 デンマーク/スウェーデン/ノルウェー/仏
監督:ヨナス・ポヘール・ラスムセン

≪キャッチコピー≫
『故郷とは、ずっといてもいい場所』

≪ストーリー≫
幼いころに父親が当局に連行されたため、アミンは家族と共に故郷のアフガニスタンから命からがら脱出する。やがて家族は散り散りになり、単身デンマークに亡命して30代半ばを迎えたアミンは、男性の恋人と結婚しようとしていた。彼には20年以上誰にも話せず抱え続けていた秘密があり、あるとき親友である映画監督の前で自身の体験を語り始める。

≪感想≫
ドキュメンタリーアニメ作品。

アフガニスタン出身の青年が、これまでの過酷な人生を語り始める・・・。

ちょっと思い出したのが「戦場でワルツを」や「ペルセポリス」。
両方ともいい作品でしたね。

さてさて。
ずしりと重たいお話。
事実は小説より奇なり。
主人公のアミンは壮絶な人生を送っていて。
アニメ演出だからかすっと心に落ちていく。
そして落ちた後にその壮絶さに息苦しくなる。

船での件。
収容所っぽいところの件。
ロシアでの車に乗せられた後の件。
目を背けたくなるような状況もこれもまた真実で。

難民問題にも加え自分の性的思考、LGBT問題にも踏み込んでくる。

しっかし彼の家族はとても素晴らしい。
先に逃がしてくれるお兄ちゃん。
そして逃亡先での家族の対応。
あの自らの性的思考wp吐露してからの家族の対応は素晴らしかった。
シンプルに家族だからすべて受け入れるという姿勢。

うん。
やっぱり最後はこういう着地に落ち着いて良かった。
きっと彼にとっての故郷がしっかりと見つかって、これからは
その故郷で大切な人と過ごしていくのでしょうね。

とにもかくにも。
とても悲惨な物語をあえてアニメーションで描いた作品。
やっぱりこういう情報や現実をインプットした後は
きっと受け手の記憶に埋め込まれ自分の今後の行動にきっと影響を
あたえるんだろうと思ったり。
だからこそやっぱり観るべき作品だし、観て良かったなと。
お勧めです。

≪点数≫
  8点
                                           (22.07.23鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2049 『茜色に焼かれる』
No2049 『茜色に焼かれる』
2021年制作 邦
監督:石井 裕也

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
田中良子(尾野真千子)は生きづらい世の中で逆風にさらされながらも、13歳になる息子・純平(和田庵)の前では胸に抱えた哀しみや怒りを見せずに気丈に振る舞っていた。一方の純平も、屈辱的な出来事に耐えながら母を気遣っている。二人はもがき苦しみながらも、あるものだけは手放そうとしなかった。

≪感想≫
いやぁ~・・・めちゃくちゃくらってしまいました。
久しぶりに・・・いや初めてかも。
冒頭数十分で観るのを止めそうになるぐらい辛かったです。
ひたすら続く不条理の連続。
きっとこんな状況に今もどこかで誰かが立ち向かっているんだろうなぁって。
全然、希望の光も見えてこない。
解決策も見つからない。
最初っから最後まで浮上することのできない心。
やだやだ・・・。

良かったところ。
演者がとても素晴らしかった。
息子の純平を演じた和田 庵くん。
良子の仕事仲間のケイちゃんを演じた片山 友希さん。
僕的には彼女がMVPかな。
風俗店の店長を演じた永瀬 正敏さんはめちゃくちゃシブかったし。
主演の良子を演じた尾野 真千子さんも素晴らしかったなぁ。

あとは嫌な奴らの顔も素晴らしかったなぁ。
観たことない俳優さんばかりでしたが、それぞれが良い意味で
憎たらしい「顔」をしていたんですよね。

とにかく俳優さんたちはもれなく素晴らしかったです。

さて、ここからは悪いところ。

世界観、テイストがまったく合わなかった。
本作がたちが悪いのが、少しだけ柔らかく暖かな
印象も受けるんですよね。

もっといききってダークでブラックなトーンでいけば
良かったのになぁと。
もちろんそれはそれで、めちゃくちゃくらってしまって
二度と観るか!!なんてことになるんでしょうが、
本作の場合はちょっとだけ暖かい印象を受けるもんだから
ちょっと薄っぺらく感じたというか。

なんか、ただただ嫌な気持になって終わっちゃったというか。

この物語、脚本を書いた人の精神状況を知りたいな。
めちゃくちゃ落ちているんじゃないでしょうか。

主人公の良子は1歩進んで50歩下がるみたいな。
また1歩進んで50歩下がるみたいな。

最後も前向きな着地に見えるんですが、よくよく考えると
オープニングより環境は悪くなっているんですよね。
心は強くなっているようにも見えるんですが、もともと、
ハートは強い家族だったし、ただただ不幸が連鎖して
試練を与えられ続けているという印象。
だから、観ているこっちもとてもどんよりしちゃって。

本作で出てくる、いわゆる嫌な人たち・・・。
例えばバイト先の店長。
例えば加害者の弁護士。
例えば純平をいじめていた学校のあいつら。
例えば陽一のバンド仲間のあいつ。
例えばケイちゃんの同棲相手のあいつ。
例えばケイちゃんの父親。
こいつらが何事もなくのうのうと生きていくのを考えると腹が立って腹が立て。
本作で出てくる嫌な奴らのあの愛想笑いというか、その場の空気から逃げるように
発せられる薄ら笑いがまた気持ち悪くて腹立たしくて。
制裁を受けたのは良子を無下に扱った同級生のあいつのみ。
これでは納得できねぇよ・・・。

ひたすらもがく。
もがくというか生きる。
だからこそ彼女たちには幸せになってほしいし、希望の光を見せてほしかった。

どん底の人生。
底が見えないとはこのこと。
ひたすら続く抑圧はどこまで続くのか。
彼女たちは何のために生きるのか。

そんなこんなで。
素晴らしい役者陣。
反射的に泣かされる部分もあったお話。
ただねぇ・・・。
やっぱりどちらかというと嫌いよりかな。
嫌いというか、腑に落ちないというか、ただただ嫌なものを
観てしまった後味。
ひたすら彼女たちの幸せを切に願う。

≪点数≫
  1点
                                           (22.07.11鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2048 『カモン カモン』
No2048 『カモン カモン』
2021年制作 米
監督:マイク・ミルズ

≪キャッチコピー≫
『大人も子供も
どっちもどっち』

≪ストーリー≫
ニューヨークでラジオジャーナリストをしているジョニー(ホアキン・フェニックス)は、ロサンゼルスに住む妹に息子のジェシーの面倒を見てほしいと頼まれる。9歳のジェシーはジョニーが独身でいる理由や自分の父親の病気のことなどを遠慮なく尋ね、ジョニーを困惑させるが、二人は次第に仲良くなる。そして、ジョニーは仕事のために戻ることになったニューヨークへジェシーを連れて行くことにする。

≪感想≫
WAVES/ウェイブス」「Mid90s ミッドナインティーズ」「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」等々
を配給している会社A24の作品。

監督は「20センチュリー・ウーマン」のマイク・ミルズ。

アメリカ各地で子供たちのインタビューを行っているラジオジャーナリストの男が
妹の息子を預かるっつーお話。

いやー、素晴らしかった。
こりゃスルメ映画じゃわい。

良かったところをいくつか。
キャストが素晴らしかった。
特に子役のウディ・ノーマンくんがとにかく素晴らしかった。
繊細な環境に置かれる子供ならではの不安定さを見事に演じていて。
これはアドリブかと思えるような自然な立ち振る舞い。
ルックもとても愛らしいフェイス。
一方のホアキン・フェニックスも素晴らしかった。
前回は「ジョーカー」を演じていて、今回は子供に振り回されながらも
成長していく叔父さんを名演。
彼も別に悪い人でもなくって、どこにでもいそうな大人だったりもするんですよね。
彼を通して自分の大人としての、人間としての姿を思い浮かべたりして。

お話について。
子育て映画と思いきや少し違くって。
子どもの成長はもちろんだけど大人の成長もしっかり描かれていて。
僕も甥っ子姪っ子がいるのですが、叔父としての立ち振る舞いや、大人としての
立ち振る舞いを思い出したりしました。
彼ら彼女らとの交流はたわいもなく、思い出は色褪せてしまうのですが、
そこで向き合った時間はきっとしっかりと根付いていてね。
それは僕にとってもそう。
もっと言うと自分の子供のころに出会った、名前も覚えていない大人たちとの交流も
今となっては自分の今に繋がっていたりするんですよね。

それでも「前」へ「前」へ・・・。
カモン、カモン、カモン、カモン。
いやぁ、グッときますねぇ。

本作では子供たちのインタビューシーンが盛りだくさん。
これがまた一つ一つの想いがいちいちグッとくるというか。
うん、やっぱりこれは大人が観る映画ですねぇ。

あとね。
とにかく画が奇麗だった。
モノクロで描かれた世界はどこを切り取ってもとても美しくって。
なんだろう・・・アメリカに行ってみたいなぁって。

とにもかくにも。
これはもう一度観たい作品。
しかも映画館の大きいスクリーンで。
言葉の一つ一つをかみしめたり。
映像の美しさを眺めたり。
じんとくる良作でした。

≪点数≫
  8点
                                           (22.07.10鑑賞)
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No.2047 『ソー:ラブ&サンダー』
No2047 『ソーラブサンダー』
2022年制作 米
監督:タイカ・ワイティティ

≪キャッチコピー≫
『“ソー”サプライズな
          神バトル』

≪ストーリー≫
壮絶なバトルの末、宇宙に旅立ったソー(クリス・ヘムズワース)は、すっかり戦いから遠ざかっていた。ある日、神殺しをもくろむ強敵ゴア(クリスチャン・ベイル)が出現し、ソーと新たに王となったヴァルキリー(テッサ・トンプソン)が応戦するものの、ゴアの前に全く歯が立たなかった。そこへマイティ・ソーのコスチュームをまとったソーの元恋人ジェーン(ナタリー・ポートマン)が現れ、ソーとヴァルキリーに協力する。

≪感想≫
大好きMCU最新作。

今回は「マイティ・ソー」シリーズ最新作。

コメディ色の強い本作。
冒頭からギャグやパロディのオンパレード。
本当にこれでもかっていうぐらいの笑いの数々。
MCUの前作が「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」だっただけに、そのギャップにちょっと
たじろいだり。

しかもねぇ・・・。
僕的にこのコメディの部分がハマらなかったんですよねぇ・・・。
序盤は、結構ノリきれなくって、こりゃやばいかもなんてね(苦笑)

ただ、だんだんその笑いのセンスにも慣れてきたら、どんどん
楽しくなっちゃって。
クライマックスはカタルシス爆発で気持ちの良い作品へとトランスフォーム!!
最高かよ!!

思い返すと、これぞ「ソー」映画なんだよなぁ・・・。
前作の「マイティ・ソー バトルロイヤル」でもコメディ色たっぷりだったもんね。
監督はタイカ・ワイティティ氏。
んん~、っぽいぽい(笑)

キャラクターについて。
本作からヒロインのジェーン・フォスターが登場。
演じたのはナタリー・ポートマン。
やっぱりキレイですねぇ。
しかも本作はレディ・ソーになるのでバトルシーンも激熱でカッコ良かったですよ。
あとはヴァルキリーもカッコ良くて◎。
ソーは前回までのでぶでぶからしっかりとスリムになって
セクシーでカッコいい姿に戻っていました。
ヴィランのゴアも良かったな。
演じたのはクリスチャン・ベイル。
最高!!ルックがもう不気味でね。

アクションについて。
もっともっといききってカッコ良くド派手にやってほしかった部分もありましたが
概ね満足。
基本的に武器が地味なのもあるのかな。
ゼウスから奪った稲妻型のアレなんてね(苦笑)

音楽も最高でした。
予告編でも流れるガンズの「Sweet Child O' Mine」。
あのイントロが最高なんですよね。
実は、僕の兄がガンズが大好きで、この曲もリアルタイムで聞いていたな。
兄がエレキギターでこのイントロを練習していた懐かしき思い出もあったり(笑)

エンディングも気持ち良かった。
タイトルにもあるラブ&サンダーで終わるカットは◎。
今後も楽しみですねぇ。

ここからはちょいと不満点。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーチームがもう少し一緒に活躍してほしかったなぁ。

あと、本作って久しぶりの続編なのでその世界観になれるまでに時間がかかったんです。
本シリーズは神々等、非現実的な世界観なので、これまでのテイストとは
やっぱり少し違ったりするんですよね。
本当に微妙なラインなんですが。
それがコメディ色と相まって直近のMCUの世界に擦り合わせるのに、
個人的には時間がかかっちゃたかなと。
まぁまぁまぁ。

そんなこんなで。
不満点も書いていますが、やっぱり大好きMCU。
好きは好きなんだけどもっとサービス全開で言っても良かったなと。
少しだけノリきれませんでした。

好きは好き。
大好きなんだけどなぁ・・・。

≪点数≫
  7点
                                           (22.07.09鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2046 『孤狼の血 LEVEL2』
No2046 『孤狼の血 LEVEL2』
2021年制作 邦
監督:白石 和彌

≪キャッチコピー≫
『その先に、「最悪」がいる。』

≪ストーリー≫
広島県警呉原東署刑事二課の日岡秀一(松坂桃李)は、マル暴の刑事・大上章吾に代わり、広島の裏社会を治めていた。しかし、上林組組長の上林成浩(鈴木亮平)が刑務所から戻ったことをきっかけに、保たれていた秩序が乱れ始める。上林の存在と暴力団の抗争や警察組織の闇、さらにはマスコミのリークによって、日岡は追い詰められていく。

≪感想≫
以前観た「孤狼の血」の続編。

人間ドロリ系のヤクザ映画。
監督は白石和彌監督。
凶悪」「日本で一番悪い奴ら」等々大好きな監督さんです。

さてさて。

なるほど、前作と流れみたいなものは違いましたがバイオレンス描写は
相変わらず!!
すっげえ痛かったです。

前作は役所広司演じる大上がヤクザのはびこる世界を独自の
やり方でサバイブしていくお話。
そして、その大上の下につく本作の主人公である日岡とのバディ作品に仕上がっていましたが・・・。

本作は大上の後を継いだ日岡がこれまたヤクザ社会をサバイブするっつーお話。
前作は警察の汚職っぷりを見せられてドキドキしたのですが、本作は
完全なる悪ヤクザとのバトル作品というか。

本作のヴィラン的存在の上林。
こいつがまぁサイコ野郎で強烈なキャラクターで。
演じたのは鈴木亮平さん。
トラウマになるほどの恐ろしいキャラクターでした。
出てきた瞬間からトップスピードで暴れまくる。
刑務官の妹の目玉をえぐって復讐をするシーンに始まり、どんどん
暴力性が描かれていて。
ヤクザの上役に対してもアイスピックをこめかみにグサッといったり。
自分の親分の奥さん(姐さん)に対してもためらいもなく拳銃でドンッといったり。
とにかく躊躇がない。
彼の暴力シーンや一挙手一投足にとにかく身震いしていましたよ。

ただねぇ。
不思議なのが上林の部下たちって彼に対して恐怖心みたいなのが見えなかったんですよね。
恐怖政治って感じでもなくって。
上林にカリスマ性みたいなものは見えなかったので少しそこは引っかかったかな。

他にもキャラでいうと僕的には尾谷組のスマートなあいつ。
演じていたのは早乙女太一さん。
少ししか出ていませんでしたが、華がある感じで好印象。

お話で言うと、前作まで善なる正義の男であった日岡が
本作ではどす黒いアウトロー刑事にトランスフォーム。
一応、彼なりの正義があるのですが、やっぱり周りを犠牲にしている部分があるのでダメダメかな。

そんなこんなで。
前作とは一味違ったテイストでしたが楽しめた本作。
これは今後も続いていくのか??
本シリーズは原作本があるらしくって。
まずはそっちを読んでみようかしら。

≪点数≫
  7点
                                           (22.07.02鑑賞)
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No.2045 『神は見返りを求める』
No2045 『神は見返りを求める』
2021年制作 邦
監督:吉田 恵輔

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
イベント会社で働く田母神尚樹(ムロツヨシ)は、YouTuberの川合優里(岸井ゆきの)と合コンで出会う。再生回数の少なさに頭を悩ませる優里に同情した田母神は、彼女のYouTubeチャンネルを見返りを求めることなく手助けする。人気が出ないながらも彼らは前向きに努力を続け、お互い良きパートナーになっていくが、あることをきっかけに二人の関係が大きく変化する。

≪感想≫
ヒメアノ~ル」「愛しのアイリーン」「空白」等々の吉田恵輔監督作品。

イメージはすんごい苦くて重たい作風の印象。
特に前作の「空白」はえぐかったなぁ・・・。
二度と観たくないといつも思いつつも作品としては素晴らしいし、
色々考えさせられるので観て良かったと思えるし、
今後も追い続けたい監督さんの一人だったりします。

さて本作について。

・・・。
やっぱりか・・・。
これまた、苦くて痛い作品に仕上がっておりました(苦笑)

とにかく人間の突いてほしくない気持ち悪い部分や、あさましい部分、
いやらしい部分をこれでもかとぶつけてくる。

心当たりがあったりするから観ているこっちはとんでもなく
不快になりつつも、ドキドキしてる。
はぁ~やだやだ。

登場人物、全体的に嫌な感じ。

ダメダメYouTuberのゆりちゃん。
最初は純粋に好きなことをアップして、良き人の田母神さんと頑張っていたのに。
いざ少しだけ有名になると、勘違い女にトランスフォーム!!
田母神さんのことを無下にしたりして自分勝手に立ち振る舞う。
こうやって人って変わっていくんだなぁとリアルに描かれていて。
彼女の行動は彼女の中ではまっすぐで正義と信じているがゆえに
たちが悪い。
まぁ、だからこそ最後は彼女の中でも変化があったのでしょうが。

田母神さん。
彼に関しては着地まで含めてなんとも報われないというか、いたたまれないというか。
もちろん彼の少しだけ不気味な性格やコミュ障っぽい感じとかダメな
部分もあるのかもしれませんが、基本、彼は悪いことをやっているようには
見えなくって。
それがどんどん転がり落ちていく様は本当に観ていてつらかったです。
彼が、だんだんストレスをためていって、ある瞬間爆発するシーン。(すれ違う人とぶつかって書類を落とすシーンからの激高)
あれはしびれたなぁ・・・。

他にも特徴的なキャラクター達。
僕的ダメダメMVPは大好き若葉竜也くん演じるあいつ!!
二枚舌でだれにでも調子よく合わせるあいつ!!
いるよなぁ・・・。
けど、絶対、こんな処世術って自分の中にもあるよなぁ・・・。
なんて思ったり。

ゆりちゃんと後にタッグを組む二枚目クリエイターのアイツも最悪な男だったなぁ。
中途半端感が満載なんだけど、調子乗って、自分がやることは
間違いない的なあの立ち振る舞い。
ぶん殴りてぇ・・・。

人気二人組YouTuberのアイツとアイツ。
僕の感じている一昔前のノリだけで品のないYouTuber集団っぽくて
なんか嫌な感じ。
ゆるちゃんが大けがした原因は彼らなのに、病院で実況配信をするあたりとか
品がないよねぇ・・・。

他にも他にも。
クライマックスで田母神さんとバトルする少年YouTuberは早く制裁を受けてほしいし。
ゆりちゃんのコールセンターの同僚もだめだめ。

どいつもこいつも最悪だ!!

田母神の行動について。
なんでしょう、僕も人に対して特に何の見返りも求めずサポートすることも
あるし、別にそれが苦にもならないんですが、やっぱりそれが
「あたりまえ」と思われたりしたり、それを感じたりするとイラッと
するのも確かで(苦笑)
田母神さんが
「見返りは求めてないといったが感謝は欲しい!!」
的なセリフを放った時、ドキッとしちゃいましたよ。

ゆりちゃんや田母神については全体的にうっすら良き部分や純粋な部分が
見え隠れするがゆえにすっごいもやもやすると言うか。
明日は我が身とまではいきませんが、なんか少しでもひっくり返ったら
自分にも降りかかりそうでゾッとするんですよね。

いやぁ、怖い怖い。

他にも嫌な部分はたくさん。
例えば田母神さんがお金を貸していた職場の元後輩の結末とか。
もちろん、最後の終わり方も嫌いです。
だって田母神さんが報われないじゃないですか。
かれにはもっと幸せになってほしいわけですよ。
なんだよ、あの終わり方は・・・。
苦すぎるでしょうよ。

とにもかくにも。
相変わらずの良くできた作品。
相変わらずの後味の悪い作品。
絶対次回作も鑑賞するし、そのあとどんよりするのも分かっている。
おすすめはしたいんだけど、この気持ちになってほしくない。
だから、観た人とお話したいなぁ。

≪点数≫
  5点
                                           (22.07.01鑑賞)
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No.2044 『唐人街探偵 NEW YORK MISSION』
No2044 『唐人街探偵 NEW YORK MISSION』
2018年制作 中
監督:チェン・スーチェン

≪キャッチコピー≫
『ニューヨークを笑いで包囲!』

≪ストーリー≫
中国で探偵業を営むチン・フォン(リウ・ハオラン)は、叔父のタン・レン(ワン・バオチャン)の結婚式に招待され、ニューヨークに飛ぶ。だが、実はマフィアの孫が惨殺された事件の犯人を見つければ賞金500万ドルが手に入ることから、タン・レンがうそをついておいを呼び寄せたのだった。世界中の探偵たちが賞金目当てでニューヨークに集まり、事件の解決に挑む。

≪感想≫
先日観た「唐人街探偵 THE BEGINNING」の続編。
本シリーズは今のところ3作品出ていて。
次回作の舞台が東京で、日本の俳優さんもたくさん出ていて。

それを観たくて1作目から鑑賞。

前作はまぁまぁまぁ。
わいわいがちゃがちゃやってんなぁって印象。
それなりに楽しめました。

さて本作。

うん、やっぱり本シリーズは超絶エンタメ作品だ。
お金をかけた2時間ドラマというか。

そうそう。
本作には妻夫木聡さんが出演されていました。
僕的には彼が、3作目に出ているのを知っていて、それを観るために
本シリーズを観始めたので嬉しいサプライズ。
2作目からでていたんですねぇ。
実際は序盤しか出ていなかったので次回作に期待というところ。

全体的にベッタベタな演出。
コメディに関してもベッタベタ。
楽しいっちゃあ楽しいんですが主人公コンビのおバカの方は
ちょっとうるさく感じました。
ただ、それも最初だけで、最後の方にはやっぱりなくてはならない存在に。
ここら辺は不思議。
序盤は本当に邪魔に感じちゃったんだよなぁ(苦笑)

エンドロールの演者のダンスパフォーマンスも相変わらずの楽しさ。
善人も悪人も楽しそうに踊ってらぁ。
ふふふ・・・。

そんなこんなで。
めちゃくちゃお金がかかっているであろう本作。
ニューヨークの街中でわちゃわちゃやっているのは単純に凄いなぁって。
一定量の楽しさは担保されている作りなのでまぁ良し。

さぁ、いよいよ次回は東京が舞台。
楽しみ!!

≪点数≫
  6点
                                           (22.06.26鑑賞)
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No.2043 『唐人街探偵 THE BEGINNING』
No2043 『唐人街探偵 THE BEGINNING』
2015年制作 中
監督:チェン・スーチェン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
人並み外れた記憶力と優秀な頭脳をもつチン・フォンは、極端に内気な性格が災いして、憧れだった警察学校の入学試験に失敗。気分転換しようと遠縁の叔父が住むタイの首都バンコクを訪れる。現地の唐人街(チャイナタウン)で探偵をしている叔父のタン・レンは、ぐうたらで見るからに胡散臭い中年男。その地で殺人事件の容疑者にされてしまった彼らは、身の潔白を明かすために真犯人を捜そうとする。

≪感想≫
中国のコメディミステリ作品。
本作はシリーズ物で。
3作目となる作品が、東京を舞台にしていて。
日本からは妻夫木聡、三浦友和、長澤まさみ、浅野忠信等々が参戦。
そして大好きトニー・ジャーも出ていたりするんですよね。
たまたま、予告編を観てこれば観なきゃと思って調べると
まさかの3作目・・・。
ということで最初から観てみることにしましたよ。

さてさて。

なるほどねぇ・・・。
本シリーズは中国では大大大ヒットのシリーズなんですって。
確かにお金がかかっていて万人受けしそうなエンタメ作品に仕上がっておりましたよ。

なんでしょう・・・ちょっと日本のドラマ「コンフィデンスマン」シリーズを思い出しました。
観たことはないのですが・・・。(苦笑)

ちょっとこう、全方位向けのエンタメというか。

謎解き部分に関しては意外と言ったら失礼かもしれませんが
とても込んだお話になっていてとても見応えがありました。
これがあったおかげで次回作への興味が倍増。

そんな感じで。
コメディからシリアスまで幅広く楽しめた本作。
日本のドラマでもできそうな感じ。
エンドクレジットの出演者でワイワイキャッキャとダンスするシーンとか
まさにですよねぇ。
楽しく鑑賞することができましたとさ。
さぁ次回作を観るかな。

≪点数≫
  6点
                                           (22.06.19鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2042 『無頼』
No2042 『無頼』
2020年制作 邦
監督:井筒 和幸

≪キャッチコピー≫
『正義を語るな、無頼を生きろ。』

≪ストーリー≫
酒に溺れる父を家から追い出し、日雇いで食いつないでいた井藤正治(中山晨輝)は、1960年に安保闘争のデモに向かう学生をカツアゲして鑑別所に送られたのを機に、社会のあぶれ者として生きていた。東京オリンピックに日本中が沸く1964年、ヤクザと揉めて指を切り落とした正治は自分も極道となることを決意。1971年に網走刑務所から出所すると、虎の異名を持つ川野組組長(小木茂光)と親子の盃を交わして自分の組を構え、次々と抗争を繰り広げ武闘派として名をとどろかせる。

≪感想≫
ヤクザ映画。
監督は「黄金を抱いて翔べ」「パッチギ!」の井筒 和幸監督。
男くさい作品を撮っている印象。

ヤクザ映画と言えば。
アウトレイジ」シリーズや「孤狼の血」シリーズがありますね。
どちらも好きな作品です。
ただ、本作に関しては前2作に比べ派手さは無かったような。

さて本作について。
一人の男の生き様を淡々と描いているというか。
・・・うーん、そうでもないかな。
ヤクザが社会とどう生きているか淡々と描いているというか。
・・・うーん、そうでもないかな。

本作はとにかく出演者の「顔」が良かった。
主人公の正治演じる松本利夫。
姐さんを演じる柳ゆり菜。
正治の兄ちゃんの中村達也。
他にも正治の脇を固める名前も分からない俳優さんたち。
みんな素晴らしかったなぁ・・・。
実在感があるというか。
一昔前のヤクザってこんな感じだったんだろうなぁって。

正直、お話については引きが弱かったようにも感じましたが、
この演者達の「顔」と演出のおかげで最後まで飽きることなく、
なんなら、最後はちょっと余韻が残る印象を抱きましたよ。

感想はこのぐらいかな。

そんなこんなで。
なんだか嫌いになれない作品。
ジャンル自体が嫌いじゃないのかな。
地味目ながらもとても印象深い作品。
少しだけ「アイリッシュマン」を思い出しました。

≪点数≫
  6点
                                           (22.06.18鑑賞)
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No.2041 『ドント・ブリーズ2』
No2041 『ドント・ブリーズ2』
2021年制作 米
監督:ロド・サヤゲス

≪キャッチコピー≫
『この盲目の老人が大切にしているモノ、それは“少女”』

≪ストーリー≫
盲目の老人の家に盗みに入った若者たちが返り討ちに遭った惨劇から8年。老人(スティーヴン・ラング)はある少女の面倒を見ており、二人だけでひっそりと暮らしていた。ある日、家に謎の武装集団が押し入り、少女を連れ去ろうとする。危機が迫った彼女をめぐって、老人は自らの超人的な戦闘能力を駆使して敵と死闘を繰り広げる。

≪感想≫
続編もの。
前作は強盗団が入ったお家の主が実は盲目退役軍人で最強の変態じじいだったっつーお話。

一か所を除いて大好きな作品。
レビューを読み返したのですが、同じように一つだけよろしくなかった部分について
書いていて。
ただ、僕的にはその部分じゃないんだよなぁ。
このじじいがやっていた事に衝撃を受けたんですよねぇ・・・。

さてさて本作はというと。

良かったところ。
カメラワークや演出がとても良かったです。
序盤の、フェニックスが強盗集団とおっかけっこをするシーン。
一つのシチュエーションでカメラワークを駆使しながら、かくれんぼをする。
ちょっとドリフの「8時だよ、全員集合!!」的な感じで観ていて
とてもハラハラドキドキで楽しかったんですよね。
本作は全体的に緊張感を持続させる演出でとても良かったです。

バイオレンス描写たっぷり。
グロ描写たっぷり。
ここら辺はとても容赦なくって、嫌っていうほど見せてもらいました(苦笑)
最初、強盗の鼻と口を接着剤で止めて息をできなくさせる残酷描写とか
凄かったなぁ。

ここからはダメダメ。
どうせならもっと盲目じじいの無敵感を味わいたかった。
前作は、盲目という設定を活かした演出や流れで初めて観た感じだと
すっごいフレッシュで緊張感がたっぷりあったのですが、
今回は2作目ということもあってフレッシュさがなかったんです。
その分、いききった無敵感があっても良かったのになと。
ちょっと残念。
全体的に観たかった続編とは違った印象。
前作があまりにも良かったからなぁ。
じじいの無敵感が出たシーンとして良かったのがクライマックスあたりの
水面の波紋で人数を感知して銃でやっつけるシーンは◎でした。

そんなこんなで。
ちょっとだけ不満よりな作品。
インパクトもそこまで残せていないかな。
お話の着地に関しても想定内。
ただ、あの終わり方・・・。
これは続編もあるのか・・・。
むむむ・・・もう、いいや。

≪点数≫
  6点
                                           (22.06.17鑑賞)
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