2022-07-07 Thu

2021年制作 邦
監督:渡部 亮平
≪キャッチコピー≫
『なぜその女性は、
社会を震撼させる凶悪事件を起こしたのか』
≪ストーリー≫
児童相談所で働き、平凡な毎日を送っていた小春(土屋太鳳)。だが、祖父が倒れて車で病院に向かうも事故に遭遇し、父親が飲酒運転で連行されてしまう。さらに、自転車屋を営んでいた自宅は火事になって廃業になった上に、恋人が自分の同僚と浮気している現場を目にしてしまう。全てを失って打ちひしがれる中、離婚歴がある裕福な開業医・大悟(田中圭)と出会う。8歳になる彼の娘ヒカリと打ち解け、彼からプロポーズされた小春は結婚し、一気に幸せの頂点に立つ。
≪感想≫
子どものころ母親に捨てられた主人公の小春。
ある日、祖父が倒れ、父親が事故り、実家は火事になり、
彼氏には浮気される始末。
そんな中、踏切りで倒れている素敵な男性・渉を発見。
介抱した小春は渉ととんとん拍子で結婚することに。
立て続けに起こった不幸から一変。
小春は幸せの絶頂に。
そこから徐々に明らかになっていく、新しい家族の正体。
全体的にはサスペンス、ミステリテイスト。
ひたすら続く嫌な空気。
これがまた、淡くぼんやりと不穏な空気を醸し出してくるんですよね。
派手な演出じゃないんだけど、確かに伝わってくる
この嫌な感じ。
巧いなぁ・・・。
あと、演者さんたちが良かった。
僕的にはあの娘(ヒカリ)がエグかった。
ルックと言い、良くも悪くも両親と似ていなさすぎ。
演技もあえてか分かりませんが少し違和感があったり。
それがまた良かったり。
彼女の行動も、なぜああなったのかとかを全然描いていないんですよね。
渉を演じた田中圭さんも良かったなぁ。
ちょっとこうサイコな感じとか根っこのクズっぷりとか、
過去に何かあった感がぷんぷん。
素晴らしかったですよ。
幸せそうな家族。
最後にはモンスターファミリー化していくんだけど、彼らにとっては
それがあたりまえの行動で、正義の行動だったりするんですよね。
この着地はめちゃくちゃいききっていて、リアリティはないんですが、
これはこれでありなのかなと。
とにもかくにも。
着地から何からお伽噺のような、寓話のような。
ストーリー的には、正直、あまり好きなタイプではありませんでしたが、
最後までグッと前のめりで鑑賞することができました。
少し心がざわつく作品・・・。
≪点数≫
7点
(22.04.02鑑賞)

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