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映画のレビューをつらつらと・・・。

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No.2029 『カラミティ』
No2029 『カラミティ』
2020年制作 仏/デンマーク
監督:レミ・シャイエ

≪キャッチコピー≫
『家族を支えるために、
少女は髪を切り、ジーンズをはいた。』

≪ストーリー≫
西部開拓時代のアメリカ。マーサ・ジェーン・キャナリーは家族と一緒に大規模なコンボイ(旅団)で西に向かって旅する道中、事故で父親が負傷したことで、家長として幼い兄弟をはじめ、家族を守らなければならなくなる。ごく普通の少女だったマーサは、乗馬も馬車を操った経験もなかったが、女性は女性らしく振る舞うべきという時代の風潮にあって、動きやすいように男物の服を着たマーサの行動が、旅団メンバーの怒りを買ってしまう。

≪感想≫
フランス発アニメ作品。

西部開拓史上初めての女性ガンマン、カラミティ・ジェーンの
子どものころを描いたお話。

アメリカのお話をフランス語で描き出す。
児童向けアニメーションっぽいタッチ。
柔らかくて暖かいタッチのそのアニメーションは観ていて
とても心地よい。
動きもたくさんあって見応えも抜群。

あと音楽もとても素敵な音楽だったなぁ。
壮大な自然と相まってとても楽しくなりましたよ。

お話も素晴らしかった。
「女性らしさ」や「男性らしさ」とは何ぞや的な
普遍のテーマを念頭に「自分らしさ」に着地する。

なんて気持ちの良い作品。

老若男女すべての方にお勧めできる良作。
特に子供たちに見せても良いかもなぁ・・・。

短めレビューですがお勧めです!!!!

≪点数≫
  8点
                                           (22.04.30鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2028 『ハロウィン KILLS』
No2028 『ハロウィン KILLS』
2021年制作 米
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン

≪キャッチコピー≫
『恐怖は、進化する。』

≪ストーリー≫
殺そうとしていたローリー・ストロード(ジェイミー・リー・カーティス)のトラップにはまり、燃え盛る家に閉じ込められたマイケル・マイヤーズ。だが、彼は炎から抜け出し、自身と深い因縁のある街ハドンフィールドで次々と人々を惨殺していく。住民たちはマイケルを倒そうと決起するが、その一方で恐怖に耐え切れずに暴徒と化してしまう者もいた。街が騒然とする中、ローリーは今度こそマイケルと決着をつけようと準備を進めていた。

≪感想≫
以前観た「ハロウィン(1978年)」「ハロウィン(2018年)」シリーズの最新作。
前作では「ターミネーター」シリーズの最強ヒロイン、サラ・コナーばりの
スーパーヒロインが誕生していてとても楽しい作品だったような。
1作目に関しては、本シリーズの象徴的存在であるマイク・マイヤーズが
初登場ということで、とてもおどろおどろしく、不気味に描かれていて。
カメラワークや演出がとても巧みだったイメージ。
そんな2作品の正当な続編。

さてさて。

あれ?
あれあれ??
なんか思っていたのと違う・・・。

前作はめちゃくちゃスカッとした作品だったような。
親子3代の女性たちが、殺人マシーンであるマイケル・マイヤーズとバトルする
っつーお話だったような。

本作はというと。
確かに前作の直後のお話で、スーパーヒロインたちも健在だったのですが・・・。
なんでしょう・・・。
宗教色??というか人間の業みたいなものが描かれた、不思議な作品に仕上がっていました。
これまでの作品の毛色とはちょっと違って。
みんなの中にも、マイケル・マイヤーズはいるんだよ的な??
みんながマイケル・マイヤーズという存在を作っているんだよ的な??

マイケル・マイヤーズとのバトルと並行して、パニックになった時の
群集心理と言いますか。
自分を守るために、正義を振りかざし、その結果、弱気を守らずに排除していく
どこかの国やどこかの人たちのお話に仕上がっていたように感じましたよ。
終盤の病院のシーンは本当に嫌な感じ。
マイケル・マイヤーズを倒したいがゆえに、間違った行動を起こしていく人たち。
それを扇動しているあいつら。
警察もいるのに、全く機能しないシステム。
いやぁ・・・恐ろしい。

バイオレンス描写はたっぷり。
これでもかというほどの殺戮、殺戮、殺戮。
マイケル・マイヤーズは手当たり次第に住民たちを殺していく。
しかもこの殺し方がグロくってえげつなくってね。
すでに死んでいる爺さんにナイフを立て続けにぶっさしていったり。
両目をえぐるようにぐりぐりと殺していったり。
壁や床に頭をガッツンガッツンぶつけて撲殺したり。
首をぐりんって無理やりへし折ったりと、己の肉体のみを使って
圧倒的に殺人していく。
まぁ、えげつなくって見応えたっぷり。
あと、終盤にあるキャラクターが病院の上階から飛び降りるシーンがあるんですが、
もちろんそいつは即死。
その死体がまたえぐくってね。
脳みそがぶちまけられている映像を映し出されていて、目をそむけたくなっちゃったり。
とにかく映像に関しては、スラッシャームービーが好きな方には
この上ない映像だったんじゃないでしょうか。

そんなこんなで。
何気に観たかった作品とは異なった印象。
終わり方も宙ぶらりんだしなぁ・・・。
もっとマイケル・マイヤーズとのバトルを観たかったです。
あと、主人公のローリーたちの活躍ももっと観たかったな。
むむむ・・・。
ちょっと残念無念。

鑑賞後色々と本作についてお勉強。
なんと!!
本作は3部作なんですって!!
次回作で完結するらしく・・・。
それを考えると確かに、前作はおばあちゃんのお話で。
本作は母親のお話。
それなら次回は娘のお話で完結って訳か・・・。
なるほどねぇ・・・。
俄然楽しみになってきたぞ!!

≪点数≫
  5点
                                           (22.04.29鑑賞)
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No.2027 『アナザーラウンド』
No2027 『アナザーラウンド』
2020年制作 デンマーク/スウェーデン/オランダ
監督:トマス・ヴィンターベア

≪キャッチコピー≫
『人生に祝杯を』

≪ストーリー≫
さえない高校教師マーティン(マッツ・ミケルセン)と同僚3人は、ノルウェー人哲学者が主張する「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論を確かめる実験を開始。仕事中でも構わず酒を飲み続けほろ酔い状態を保つと、授業も楽しくなり生徒たちとの関係も良くなっていく。仕事だけでなくプライベートも好転するかと思われたが、実験が進むにつれて制御が利かなくなってしまう。

≪感想≫
デンマーク映画。
さえない高校教師のマーティンたちは何となく毎日をぼんやり過ごしていた。
学生にもなめられ家族にも何となく距離を置かれている。
そこである一人が「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」的な
理論を試してみようと言い出し、彼らは少しずつ酒に溺れていくっつーお話。

まずはデンマークのお酒事情。
デンマークでは法律で何歳からお酒が飲める的なことが
細かくは決まっていないみたい。
まぁ人種にもよるんでしょうが、アルコールに強い遺伝子が
組み込まれている的な。
なるほどねぇ・・・。

お酒の良い部分を描き出して、先生たちが生徒の心をつかんでいく的なお話かと思いきや。
そんなことないない。

本作の主人公たちはしっかりとお酒の悪いところも
描き出していて。

もちろんお酒を飲んで覚醒した状態でコミュニケーションを取ると、
これまでの内気でぼんやりとした性格に彩が付いて他者との
コミュニケーションが円滑に進むかもしれない。
実際に本作の主人公たちは学生たちへ良い影響を与えた訳だし。

ただそれが一定の摂取量を超えてしまうと・・・。
アル中になって、果ては命まで落としてしまうことに・・・。

それでも彼らはお酒を飲むことを止めることはない。
適量を保ちつつ、お酒で人生を円滑に回していく。
それはそれで良いのだろうと思いつつ、その先にある最悪の結末も
心に残しつつ・・・。

むむむ・・・。

とにもかくにも。
お酒との付き合い方を改めて考えさせられた作品。
まぁ、それよりも前向きに生きていくことの大切さ的な
事も考えさせられたなぁ・・・。
もっとコメディタッチのエンタメ作品かと思いきや
意外に苦みの強い作品でした。

≪点数≫
  7点
                                           (22.04.25鑑賞)
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No.2026 『プラットフォーム』
No2026 『プラットフォーム』
2019年制作 スペイン
監督:ガルデル・ガステル=ウルティア

≪キャッチコピー≫
『その“穴”は世界を変える』

≪ストーリー≫
中央に四角い穴の空いた謎の部屋で目を覚ましたゴレン。そこは塔の「48階層」であり、上下には無数の階層が続いていた。ゴレンは、同じ階層に暮らす老人トリマカシからここでのルールを聞かされる。それは、階層は1か月ごとに入れ変わること、食事が取れるのはプラットフォームと呼ばれる台座で上の階層から順番に降りてくる残飯が自分の階層にある間だけというものだった。1か月後、ゴレンは「171」階層のベッドに縛り付けられた状態で目を覚ます。

≪感想≫
男が目覚めると四角形の部屋に、別の男と二人。
閑散とした部屋の真ん中にはこれまた四角の空洞。
どうやら、ここはタワーの1フロアで上も下も果て無く続いている感じ。
その時上から、食い散らかされた食事の数々がおりてきて・・・。

なんとも変な設定。
ちょっとだけ密室に閉じこまれた設定の「CUBE」シリーズを思い出したり。

社会風刺がしっかりと描かれていて、本作の設定は
まさに世界の縮図じゃんと思ったり。
そこで描かれる登場人物の行動はまさに人間の卑しさとか
いやらしさとか凶暴さとか描かれているじゃんと思ったり。
富裕層が食い散らかしたのを下層の人たちがまた食っていく。
さらに下、さらに下、どんどんなくなっていく食糧。
上の者たちはそんなことは気付きやしない。
というか考えたりもしない。
なんてわがままな人間ども。
そして空腹に駆られる下層の人たちはお互いを傷つけて精神的に狂っていく。
なんて恐ろしい人間ども。

設定がまたいやらしくってね。
同じ部屋に2名の人間を置くという部分。
1ヶ月ごとにランダムに階層が変わっていくという部分。
人間のやましい所をあぶりだしていく感じがまた絶妙で。

登場人物について。
最初に主人公のゴレンと同室にいたあいつ。
あのじじいがまた良いキャラクターで。
ルックも相まって、めちゃくちゃ恐ろしかったです。
超合理的というか。
ゴレンと仲良くなりながらも、現状を踏まえて一番生き残れる方法が高い選択を
あっさり行っていく。
ルックもこれがまた不気味で気持ち悪いんだよなぁ。

そんなこんなで。
最後は希望に満ちた終わり方・・・のような気がするけど、正直
よく分かんない部分もたくさんあったり。
恐らく、抽象的で設定一発の作品なので、ストーリーなんて
どうでもいいのでしょうが。
とにかく、現代社会へのアンチテーゼ的な作品。
自分ならどうするのかなぁと重々しく考えさせられた作品でした。

≪点数≫
  6点
                                           (22.06.23鑑賞)
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No.2025 『異端の鳥』
No2025 『異端の鳥』
2019年制作 チェコ / ウクライナ / スロヴァキア
監督:ヴァーツラフ・マルホウル

≪キャッチコピー≫
『僕は、生きて、家に帰る』

≪ストーリー≫
少年(ペトル・コラール)は東欧のとある場所に疎開し、無事にホロコーストから逃れる。だが、疎開先の一人暮らしの叔母が病気で亡くなり、さらに叔母の家が火事で焼け落ちたため一人で旅に出ることになる。孤児になった彼はあちこちで白い目で見られ、異物として周りの人々にむごい扱いを受けながらも懸命に生きようとする。

≪感想≫
ヘビー級の暗い作品。

どんよりどよどよ・・・。
これまた食らっちゃいましたよ。

主人公のユダヤ人の少年は、両親のもとから叔母に預けられ
そこから二転三転、怒涛のバイオレンスな展開に。

ゆく先々で巻き起こる凌辱や虐待。
ほんの少しだけ良き人に会えるものの、やっぱり少年に
巻き起こるのは悲惨な出来事ばかり。

ルック的にもエロやグロがたっぷり詰まった本作。
序盤の目玉くりぬきシーンや、動物を焼き殺したりするシーンは
思わず目を覆ってしまいました・・・。

ふぅ・・・・。

あまりにも地獄が続き過ぎて鑑賞後はどんより。
上映時間も3時間弱という長丁場。
ただ、なんでしょう。
描かれている事はとっても悲惨で重々しいんですが、
ルック的にはなんか劇画的というか。
映画的というか。
正直、凄い食らったんですが、映画的には良作だったのかなと
思ったりもします。

そんなこんなで。
楽しめる作品では決してありませんでしたが、まぁ観て
良かったかなと。
・・・・いやいや。
やっぱりきつかったなぁ・・・。
ずしりと食らうヘビー級の作品でした。

≪点数≫
  3点
                                           (22.04.10鑑賞)
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No.2024 『ある用務員』
No2024 『ある用務員』
2021年制作 邦
監督:阪元 裕吾

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
高校の用務員として勤務している深見(福士誠治)。父親が元暴力団員だった深見がそこで働く理由は、父親の兄弟分である真島(山路和弘)の娘・唯(芋生悠)を守るためだった。暴力団の抗争の激化により真島が殺害され、跡目争いが勃発。唯が狙われ、学校が抗争の場と化す中、深見は唯を学校から救出しようと立ち上がる。

≪感想≫
昨年観た、アクション邦画の大傑作「ベイビーわるきゅーれ」の
坂本裕吾監督作品。

本作もたくさんの殺し屋たちがバトルロイヤル的にバトルしていく
っつーお話。

いやぁ・・・やっぱり凄いよこの監督のアクションは。

まずはお話。
お話はまぁ特化することもなく可もなく不可もなく。
序盤、ラッパーの般若さんが演じるサイコなヤクザが出てくるんですが、
過度な台詞回しと、オーバーアクションな演技でなんか白けてしまったり。
あと、そもそも、このサイコなやくざの語り口が癖が強すぎて
何を言っているのか分かんなかったんですよね。
なのでお話は結構、よくわかんなかったっす。
そこはちょっと残念でした。

その流れでキャラクターについて。
本作にも登場。
「ベイビーわるきゅーれ」の女子高生コンビ。
名前は違うので同一人物じゃないのかな。
いやいや。
同一人物じゃないと言ってくれ!!
だって、あの大好きなキャラクターがあっけなく殺られちゃうんだもん・・・。
寂しすぎるよ・・・。
他にも、様々なキャラクターが登場。
けっこう、しっかりとそれぞれのキャラが立っていてね。
欲を言うと、もっと掘り下げて彩を付けてほしかったんですが、
まぁ及第点かな。
僕的にはやっぱりあの女子高生コンビを観れただけでもテンション爆アガり。
あと、キャラでいうとラスボスのあいつも良かった。
アクションは物足りなかったんですが、キャラ的にサイコパスっぷりが
いききっていて、先ほど書いたヤクザ(般若)とは違って、見事に
マッチしていて笑わされたし、驚かされた感じ。
素晴らしかったです。

アクションについて。
めちゃくちゃかっこいいのは間違いないんですが「ベイビーわるきゅーれ」
に比べるとちょっと物足りなかったかな。
演者たちが動けるんですが、やっぱりもっとキレや動きが必要だったのか、
全体的にスローや早回しを中心に映しだされていたので、なんか
満足度がそこまでなかったんですよね。
まぁ、期待しすぎてしまっていたのもあるのですが・・・。
とにかくもっと観たいという気持ちの方が勝っちゃいましたよ。
まぁまぁまぁ。

とにもかくにも。
アクションは一級品。
ただし、先に書いた通り「ベイビーわるきゅーれ」までの助走といった位置づけに感じました。
「ベイビーわるきゅーれ」に比べたらちょっと落ちるかな。
ただ、とんでもなくポテンシャルを感じるし、今後の作品や他の作品も観てみたい
監督さんの一人。
「ベイビーわるきゅーれ」は続編制作も決定したし楽しみに待っていますよ!!

≪点数≫
  7点
                                           (22.04.09鑑賞)
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No.2023 『Mr.ノーバディ』
No2023 『Mrノーバディ』
2021年制作 米
監督:イリヤ・ナイシュラー

≪キャッチコピー≫
『火曜日、ゴミ当番
愛車は路線バス
地味な男が
派手に、キレる。』

≪ストーリー≫
さえない中年男のハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)は、職場では実力が評価されず、家族からも頼りない父親として扱われていた。ある夜、自宅に強盗が押し入るも暴力を恐れた彼は反撃できず、家族に失望され、同じ職場の義弟にもばかにされる。鬱憤(うっぷん)を溜め込んだハッチは、路線バスで出くわした不良たちの挑発にキレて連中をたたきのめす。この事件をきっかけに、彼は謎の武装集団やロシアンマフィアから命を狙われてしまう。

≪感想≫
最高!!

しがない親父が実はめちゃくちゃ強かったシリーズ。
何となく思い出されるのがリーアム・ニーソンの「96時間」シリーズ。
あとはデンゼル・ワシントンの「イコライザー」シリーズ。
どちらも大好き。
あと、キアヌ・リーブスの「ジョン・ウィック」シリーズなんかもそう。

本作はその「ジョン・ウィック」の製作と脚本家が同じなんですって。
どおりで最高なわけだ。

めちゃくちゃ楽しむことができました。

さてさて。

新たなる最強親父が爆誕。
主人公のハッチは毎日、毎日同じ生活の繰り返し。
妻や息子にも愛想をつかされ、地味な生活をおくっていた。
そんな中、自宅に強盗が入る事件が勃発。
それを機にハッチの内なるなにかがよみがえってくる・・・。

先に書きましたが、鬼強親父の誕生。
最初はほんとうに弱々しいおじさんだったのが、
バスでごろつきどもとバトルするあたりから・・・。
生臭くて荒々しいバトルマスターにトランスフォーム!!
しびれましたよ!!

敵キャラも最高。
なんでしょう、いききっていてルックも含めこれぞサイコな悪党ってな感じで
良かったです。
このめちゃくちゃ悪党を、しがない親父がざっくりやっつけちゃうところが
また観ていて楽しかったんですよね。

ハッチも最高だったんですが、終盤、まさかのハッチの親父プラス
苦楽を共にしたであろう相棒が参戦。
これがまた激強で!!
クライマックスの3人がバッタバッタとなぎ倒していくシーンは圧巻。
楽しくて楽しくてしょうがない。
色んな罠で敵を殺していくところとか、ワクワクしまくりだし、
これまた色んな銃を使ってのアクションも最高。
あの相棒が、一発の弾丸で3人貫通させて殺すシーンとか◎。
とにかく見応えのあるアクションシーンに感服。
もっと観てぇ・・・。

アクションについてもう少し。
ガンアクション、格闘アクション、カーアクション、
爆破シーンもドッカンバッカン。
どれをとっても一級品。
やっぱりジョン・ウィックシリーズを彷彿とさせるアクションの数々には
思わずにやり。
例えば、銃撃戦できっちりと頭にとどめを刺す、あの二度撃ちとか。
例えば、ナイフでも何回もぶっさしてとどめを刺す、あの感じとか。
あと、主人公もきっちりダメージを受けるところも良いなぁと。
無敵感はあるんだけど、しっかりと攻撃を受けていて、
多少のハラハラ感も残しつつなアクション。
良い塩梅だったんですよね。
いやぁ、もっと観てぇ・・・。

そんなこんなで。
もちろんシリーズ化希望。
なんならジョン・ウィックシリーズとのクロスオーバーもあり。
楽しみに待っております!!!!!!!!

≪点数≫
  9点
                                           (22.04.08鑑賞)
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No.2022 『モービウス』
No2022 『モービウス』
2022年制作 米
監督:ダニエル・エスピノーサ

≪キャッチコピー≫
『私は医師であり
怪物だ』

≪ストーリー≫
ノーベル賞に輝くほどの頭脳を誇り、数多くの患者の命を救ってきた医師マイケル・モービウス(ジャレッド・レトー)。しかし、治療法のない血液の難病を幼いころから患っており、身体はやせ細り、松葉杖を使わなくては歩くことさえ難しかった。病が命をむしばんでいくと感じた彼は、コウモリから採取した血清を投与するという治療に懸けてみることに。その結果、病気は回復するが、超音波を発して周囲の状況を感知する能力や飛行能力を手にすると同時に、血液を激しく欲するようになってしまう。

≪感想≫
大好きMCU映画最新作。

今回はスパイダーマンヴェノムとの繋がりがあるといわれている
モービウス!!
ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース通称SSUの最新作ですね。

どこまで行くんだアメコミ映画。
こうなりゃ意地でも追い続けるぞ!!

さてさて。
本作の主人公モービウスは血液系疾患に苦しんでいたけど、蝙蝠の血清を投与。
実験は失敗しモービウスは血を欲する吸血鬼に変化するっつーお話。
ちょっと、バットマン的な。

お話について。
正直、お話運びについてはちょっとむむむ。
なんでしょう、全体的にブツ切りなお話運びだったような。
暗めのテイストでもじもじ進んでいくかと思いきやパッと
お話が展開していって。
なんかそれが、突拍子もなさ過ぎて一瞬
「あれ??」
ってなっちゃったんですよね。
例えば、中盤モービウスが警察に捕まるシーンがあるんですが、
直接的な逮捕シーンはなくって急に留置場の中のシーンに急展開。
他にも同様にパッと物語が展開する流れは、けっこう引っ掛かったりしたり。
そこはもったいないない。

アクションについて。
スローを多用したアクションシーンは見応えがあって楽しかったです。
欲を言えばもっとアクションシーンを増やしてほしかったな。
あと、全体的に画が暗かったので何をやっているのか分かんなかったりも
しました。
そこもちょっと残念。
ただ、クライマックスの蝙蝠を操ってのバトルとかは、バットマンよりも
バットマンだったし、風を読みとって暗闇を飛びまわるシーンとか
フレッシュでしたよ。
う~~~ん、やっぱりもっとアクションシーンを観たかったなぁ。

とにもかくにも。
また新しいダークヒーローの誕生。
暗めの世界観とキャラクター像。
ヴェノムとはまた違ったロートーンな作品。
ミステリ的な落ち着いた世界観はまたフレッシュな印象。
十分に堪能いたしました!!

今後の展開について。
本作の世界はどの世界線なのかなぁ・・・。
作中でモービウスが
「俺はヴェノムだ!!」
って茶化していたところを観ると、ヴェノムとは同じ世界線なんでしょう。
そんで最後にマイケル・キートン演じるヴァルチャーが出ていたので
スパイダーマンもいる世界観。
ただ、ヴァルチャーはワープしてきたっぽいのでトム・ホランド版の
スパイダーマンとは違う世界線なんでしょう。
ということは、ここは違う世界線・・・。
巷ではアンドリュー・ガーフィールド版のスパイダーマンの続編が作られるとの
事なので、やっぱりここは
アメイジング・スパイダーマン
の世界線なのかなぁ・・・。
ということは・・・。
めちゃくちゃ楽しみ!!
しかも、本作のヒロインであるマルティーヌも最後はヴァンパイア化していたっぽいし。
さぁさぁ、どうなるのでしょうか!?
楽しみに続編を待っております!!

≪点数≫
  7点
                                           (22.04.03鑑賞)
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No.2021 『哀愁しんでれら』
No2021 『哀愁しんでれら』
2021年制作 邦
監督:渡部 亮平

≪キャッチコピー≫
『なぜその女性は、
     社会を震撼させる凶悪事件を起こしたのか』

≪ストーリー≫
児童相談所で働き、平凡な毎日を送っていた小春(土屋太鳳)。だが、祖父が倒れて車で病院に向かうも事故に遭遇し、父親が飲酒運転で連行されてしまう。さらに、自転車屋を営んでいた自宅は火事になって廃業になった上に、恋人が自分の同僚と浮気している現場を目にしてしまう。全てを失って打ちひしがれる中、離婚歴がある裕福な開業医・大悟(田中圭)と出会う。8歳になる彼の娘ヒカリと打ち解け、彼からプロポーズされた小春は結婚し、一気に幸せの頂点に立つ。

≪感想≫
子どものころ母親に捨てられた主人公の小春。

ある日、祖父が倒れ、父親が事故り、実家は火事になり、
彼氏には浮気される始末。
そんな中、踏切りで倒れている素敵な男性・渉を発見。
介抱した小春は渉ととんとん拍子で結婚することに。
立て続けに起こった不幸から一変。
小春は幸せの絶頂に。
そこから徐々に明らかになっていく、新しい家族の正体。

全体的にはサスペンス、ミステリテイスト。
ひたすら続く嫌な空気。
これがまた、淡くぼんやりと不穏な空気を醸し出してくるんですよね。
派手な演出じゃないんだけど、確かに伝わってくる
この嫌な感じ。
巧いなぁ・・・。

あと、演者さんたちが良かった。
僕的にはあの娘(ヒカリ)がエグかった。
ルックと言い、良くも悪くも両親と似ていなさすぎ。
演技もあえてか分かりませんが少し違和感があったり。
それがまた良かったり。
彼女の行動も、なぜああなったのかとかを全然描いていないんですよね。
渉を演じた田中圭さんも良かったなぁ。
ちょっとこうサイコな感じとか根っこのクズっぷりとか、
過去に何かあった感がぷんぷん。
素晴らしかったですよ。

幸せそうな家族。
最後にはモンスターファミリー化していくんだけど、彼らにとっては
それがあたりまえの行動で、正義の行動だったりするんですよね。
この着地はめちゃくちゃいききっていて、リアリティはないんですが、
これはこれでありなのかなと。

とにもかくにも。
着地から何からお伽噺のような、寓話のような。
ストーリー的には、正直、あまり好きなタイプではありませんでしたが、
最後までグッと前のめりで鑑賞することができました。
少し心がざわつく作品・・・。

≪点数≫
  7点
                                           (22.04.02鑑賞)
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No.2020 『ベルファスト』
No2020 『ベルファスト』
2021年制作 米
監督:ケネス・ブラナー

≪キャッチコピー≫
『明日に向かって
笑え!』

≪ストーリー≫
北アイルランド・ベルファストに暮らす9歳の少年バディ(ジュード・ヒル)は、仲の良い家族と友人たちに囲まれ、映画や音楽を楽しむ幸せな日々を過ごしていた。しかし1969年8月15日、プロテスタントの武装集団がカトリック住民を攻撃したことで、彼の穏やかな日常は一変。住民同士が顔なじみで一つの家族のようだったベルファストの街は、この暴動を境に分断されてしまう。住民の間の対立が激化し、暴力と隣り合わせの日々を送る中、バディの家族は故郷を離れるべきか否か苦悩する。

≪感想≫
監督のケネス・ブラナーの自伝的作品。
1960年代の北アイルランドのベルファストを描いた本作。
当時、北アイルランドでは紛争が起こっており、キリスト教の
プロテスタント派がカトリック派を迫害していたみたい。
宗教が絡んだ紛争はいつの時代でも少なからず起こっているんですね。

さてさて。
なんでしょう、そこで起こっていることはとても悲劇であり惨劇で
あるのだけど、やっぱりそこには自由と希望と幸せに満ちた世界も
描き出されていて。
ほっこりとしたかわいらしい多幸感溢れる傑作でした。

主人公の少年バディの目を通して社会を映し出す。
紛争や暴動が起こっている傍でも、普通の生活は
以前観た「この世界の片隅に」や「ジョジョ・ラビット」を思い出しました。
特に少年の視点という意味では「ジョジョ・ラビット」に近かったな。
どちらも、僕的にはベスト級の傑作。

演出について。
本作は基本的にはモノクロで描かれた作品。
冒頭のカラー映像から、1960年代にスライドしてモノクロになっていく
オープニングの演出は、今年ベスト級のオープニングシーン。
あと、このモノクロ演出のおかげで、重々しく描かれそうなバイオレンスな
シーンも少し寓話的というかフィクショナルに観えたんです。
これはこれでとても良い演出だなぁと。

そして本作は映画愛にも満ちた作品。
監督の自伝的作品ということで当時の映画もいろいろと映し出される。
しかも当時の映画を映すシーンはカラーで描き出されていて。
これもまた素敵な演出だったんですよねぇ。

音楽も良かったな。
何度も書きますが、実は本作で描かれていることって、とても
暗いことだったりするんですよね。
それを、様々なアッパーでポップな音楽で、とても軽やかに楽しく
映し出されていたんです。
終盤の父親がバディと母親を助ける決闘的なシーンは音楽も相まって
素敵でした。
いやぁ、本当に素晴らしかった。

本作ではバディ少年を中心に彼の目線で家族や社会を映し出す。
これがまたとてもキュートでかわいらしかったんですよね。
彼の表情や行動、一挙手一投足がとっても健やかで純粋。
彼を取り巻く家族もこれまた素敵。
両親や祖父母、時折、発せられる心根から生まれる素敵な思想や言葉たち。
これがまた刺さるんだよねぇ。
例えば、父親のバディ少年に向けられた最後の言葉。
例えば、祖母のバスに乗る家族に向けられた最後の言葉。
祖父とバディの会話の一つ一つ。
バディ少年が成長していくうえで、家族や周りの言葉や優しさが
とても重要なファクターになっていく。
きっと彼の将来はとても素敵になっていくんだろうと確信できる。
(実際、ケネス・ブラナーの自伝なので、わかるのですが・・・(苦笑))
家族の愛情や故郷に対する想い。
そして、そこから離れる時の不安や葛藤。
そこから背中を押す家族の想い。
様々な事情と想いがバディ少年の素晴らしい未来へと紡ぎだす。

とにかく朗らかで健やかで純真な作品。
笑えるシーンもたくさんあるし、最後にはとても考えさせられる傑作。

そんなこんなで。
とても、多幸感に溢れた作品。
現在、ウクライナではロシアの侵攻を受けていて、1960年代の北アイルランドと
同じような悲劇が今なお行われている。
そこには同じようにバディ少年のように健やかに過ごしていた少年が
いるし、その子が好きな家族や友達、そしてその家族にも仲間がいて
楽し気に暮らしていたんでしょう。
とても切なくなります。
はやくこの状況が落ち着いてほしい。
僕らには祈ることしかできないのでしょうか。
もう一歩先の行動を。

≪点数≫
  10点
                                           (22.03.27鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.2019 『月影の下で』
No2019 『月影の下で』
2019年制作 米
監督:ジム・ミックル

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
謎に満ちた連続殺人事件が示す奇妙な事実。それは、犯行時期が月の周期とリンクしているということ...。冷酷な殺人鬼を追うひとりの刑事の姿を描くSFスリラー。

≪感想≫※大きなネタバレあり
Netfrixオリジナル映画。

とある警官が、謎の連続殺人事件に立ち向かうってなお話。

むむむ・・・。
よく分かりませんでした(苦笑)

大きなネタバレなんですが、連続殺人犯の女性は実は主人公トーマスの
孫娘で未来からやってきたっつーお話で。
いわばタイムリープものだった訳です。

結構アイディア満載で興味深かったりもしたんです。
タイトルにもあるんですが月の満ち欠けが関係しているらしく、
タイムリープができるのは9年に一回で、トーマスはその一日しか
彼女に会えなくって。
徐々に明らかになっていく真実と、最後の着地。
着地を知った後、思い返すと切なくなる序盤。
なるほどねぇと。

ただ、やっぱり盛り上がりに欠けたんですよね。
カーチェイスやらちょっとしたアクションシーンもあったんです。
ただ基本はサスペンスタッチでSFタッチ。
そんなに派手さもなく、なんとなく淡々と進んでいく
演出にぼんやり眺めていたら終わっちゃった的な・・・。

むむむ・・・。

そんな感じで。
アイディア的には大好きなんですが、ちょっと盛り上がりに
欠けた本作。
この手のタイムパラドックス作品は、どれだけ勢いで乗り切って
いくかが大切で。
本作の場合、それがなく、ひっかかる方が多かった印象。
とほほ・・・。

≪点数≫
  7点
                                           (22.02.16鑑賞)
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