2022-04-29 Fri

2021年制作 米
監督:アダム・マッケイ
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
さえない天文学者ランドール・ミンディ教授(レオナルド・ディカプリオ)と教え子の大学院生ケイト(ジェニファー・ローレンス)は、あるとき地球衝突の恐れがある彗星(すいせい)の存在に気付く。二人はオーリアン大統領(メリル・ストリープ)とその息子であるジェイソン補佐官(ジョナ・ヒル)と対面したり、陽気な司会者ブリー(ケイト・ブランシェット)のテレビ番組に出演したりするなどして、迫りくる危機を世界中の人々に訴えようと奮闘する。しかし二人の熱意は空回りし、予期せぬ方向に進んでいく。
≪感想≫
Netflixオリジナル映画。
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」「バイス」のアダム・マッケイ監督作品。
どちらも社会派のブラックコメディ作品。
どちらも現代社会や歴史を知っているととても楽しめる作品だったような。
さてさて。
数ヶ月後には世界が滅亡するという、いわゆる終末ものの本作。
この手の作品で言えば以前観た「エンド・オブ・ザ・ワールド」や
伊坂幸太郎の小説「終末のフール」なんて作品がありましたね。
上記二つの作品を観たり読んだりしていた時は、自分が世界の終わりに立ち会うとしたら
どう過ごすんだろうか的な事を考えたりもしたんですが、
本作を鑑賞しているときはそんな事、つゆほどにも思わなくって。
ひたすら、そこに映っている人たちの馬鹿さと、何となく実際も
こんな感じなんだろうなぁという諦めに似た感情に。
それと同時に、現実にあり得るかもなんて思うとゾッと怖くなったり。
本作はブラックジョークを交えたコメディタッチのエンタメ作品で。
その中に巧みに忍ばせている、社会問題というか、人間の愚かさとかが
見事に描かれていてね。
楽しいんだけど、素直に楽しめない感じ。
いやはや、本当に素晴らしい。
そう考えると、監督の「マネー・ショート 華麗なる大逆転」も似たテイストの
巧みな作品だったような。
何でしょう、重大なことが起こっているのに、大統領は自らの選挙や人気のために動き、
起業家は自らの会社の利益のために動く。
ジャーナリストは面白おかしく視聴率のために動き、一般市民も見たいものだけを見て、
信じたいものだけを信じる。
ほんとバカバカしいよ・・・。
例えばSNSの中で拡散されていく心無い情報とか、やなかんじだったなぁ・・・。
ぜったい、現代社会でもあり得るよなぁって。
本作はとある研究者たちが新しい彗星が数ヶ月後に地球に衝突するという
事実を発見する。
研究者たちは、社会や政府に提言するも、何となく時間だけが過ぎていく・・・。
ふと思う。
ここで描かれていることって、例えば今のコロナ禍の社会でも同じようなことが
起きているのでは。
もっというと、昔から警告されている社会問題や環境問題等もそういうことなのでは??
本作の感想を書いたある記事を読んだところ、世界の気候変動を提言している
研究者たちも同じような状況に置かれていると書いていました。
そうなんですよねぇ・・・。
いずれみんなが思い出す。
「こうなってからじゃ遅いんだよ!!」
って。
いやはや、本当に恐ろしい時代になったもんです。
自分も含めもう一度、気を引き締め直さないとね。
そんなかんじで。
めちゃくちゃ素晴らしかった作品。
今、観るべき作品。
そして今の社会や制度を改めて考え直すきっかけとなる作品。
素晴らしかったです!!
そうそう。
本作ってめちゃくちゃキャストも豪華だったんです。
レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、ケイト・ブランシェット、
メリル・ストリープ、ジョナ・ヒル、ティモシー・シャラメ等々。
アダム・マッケイの作品って豪華なキャストも見所ですよね。
キャラクターについても。
何気に根っからの善人がいなかったのもリアリティ抜群で良かったよね。
次回作にも期待!!
≪点数≫
9点
(22.01.23鑑賞)

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2022-04-27 Wed

2019年制作 米
監督:マシュー・マイケル・カーナハン
≪キャッチコピー≫
『その戦いは彼らにのみ許された――。』
≪ストーリー≫
イラク第2の都市、モスル。21歳の新人警察官カーワ(アダム・ベッサ)は、イスラム過激派組織ISに襲われたところをジャーセム少佐(スハイル・ダバック)が率いるSWAT部隊に救われる。彼らは十数名の元警察官で編成された特殊部隊で、本部からの命令を聞かずに独自の行動を展開していた。カーワがISに身内を殺されたと聞いたジャーセム少佐は、彼を隊員として迎え入れる。激しい戦闘を重ねながら部隊はISの要塞に乗り込むが、部隊にはカーワの知らない任務があった。
≪感想≫※ネタバレあり
イラクで起こっている紛争を描いた本作。
イラク人だけで形成されたSWAT部隊。
リーダーをはじめ10数名の隊員たちは命がけで戦場を突き進むが・・・。
まず、本作に出てくる俳優さんたちが全然見た事ない方ばっかりで。
例えばこれが見た事ある俳優さんだったら、何となくこの人は
主役級だなぁとか、この人を中心に進んでいくんだなぁとか、
もっと言うと、こいつは絶対に死なないんだろうなぁって
先読みしてしまいがちですが、本作はそれが無くって。
戦場の生々しさ、持続する緊張感も相まって、いつ誰がどうなるのか
わからない状況にひたすらヒリヒリ。
そんでもって、あの終盤のリーダーの展開には口あんぐり。
そりゃあないぜ・・・。
そしてそして。
ラストに明かされる彼らの目的。
紛争における地元の人間たちの置かれている状況に
これまた、ぐぬぬと悲しくなる。
何だかなぁ・・・。
主役級となるルーキーのカーワ。
こいつの「顔」がまた素晴らしくって。
序盤は右も左もわからない小僧だったのが、ラストシーンの
あの表情。
いっぱしの戦士となり下手すりゃリーダーの顔になっていて。
紛争に飲み込まれた男の「顔」。
よくよく考えるととても不幸な事なんだけど、この地では
その「顔」、覚悟が必要になっているんですよねぇ・・・。
本作って実話を基に作られた作品で。
実際に海の向こうでは本作と似たようなことが起こっているし、
恐らく今後も続いていくのでしょうね。
そんな感じで。
とにかく緊張感が半端ない作品。
序盤から特に説明もなく戦場に放り込まれた感覚に。
ひたすら続く緊張感。
先が読めない展開に握りこぶしをギュッ。
真っ暗闇で静かな劇場で観ることでその緊張感が倍増。
堪能いたしました。
≪点数≫
8点
(22.01.22鑑賞)

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2022-04-25 Mon

2021年制作 米
監督:ジェイムズ・サミュエル
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
宿敵ルーファス・バック (イドリス・エルバ) の出所を知った無法者のナット・ラヴ (ジョナサン・メジャース) は、かつての仲間を集め報復に乗り出す。彼と⼿を組むのは、昔の恋⼈ステージコーチ・メアリー (ザジー・ビーツ) に、短気なビル・ピケット (エディ・ガテギ) と早撃ち達⼈のジム・ベックワース (RJ・サイラー)、さらに意外な⼈物も…。⼀⽅のルーファス・バックは、"トレチャラス"・トルーディ・スミス (レジーナ・キング) とチェロキー・ビル(ラキース・スタンフィールド) など、負け知らずの強者を率いてナットを迎え撃つ。
≪感想≫
Netflixオリジナル映画。
黒人が主役の西部劇。
これまでの西部劇のイメージは白人主体のイメージですが、
実際のところは人数の比率や社会背景的に黒人の
義賊みたいなものもたくさんあったんでしょうね。
さてさて本作について。
スタイリッシュでキマッている作品。
カット割りや音楽にもこだわっていて、少しだけB級感が
漂う世界観(めちゃくちゃ褒め言葉)。
少し、タランティーノ監督やロバート・ロドリゲス監督の
作品を思い出しましたよ。
キャラが素敵。
主役のナット・ラブ軍団。
一人一人がしっかりとキャラ立ちしていてカッコ良かったっす。
早打ち自慢のジムとスナイパーのビルのコンビっぷりも良かったな。
彼らの最期はめちゃくちゃショックでしたよ。
ただ、あのあっけなさもちょっとタランティーノ風というか。
敵となるルーファス・バック軍団も良かったな。
これまた早打ち自慢のチェロキーもルックも含めカッコ良かったっす。
キャラの立て方が巧いという事もあるのですが、演出がいちいち
キマッていて素敵。
クライマックスの銃撃シーンは、エンタメ性にも特化していて
バイオレンス色も強めで見ごたえたっぷり。
女性キャラ同士のアクションも良かった。
音楽もノリノリな感じで良い感じ
ただねぇ。
一つ不満が。
最後の着地があまり好きじゃなかったです。
ナット・ラブが実はルーファスの弟だったというオチ。
そこまでは良かったんですが、決着のつけ方があまりにも
あっさりしていて。
そこはもう少しエンタメしてほしかったな。
しっかりと決闘してほしかったな。
まぁまぁまぁ。
そんなこんなで。
一定量の楽しさは味わえた本作。
何となく続編も作られそうな終わり方。
少し楽しみ。
鑑賞後少しお勉強。
本作に登場した方々は実際にいた人をモデルにした
キャラクターなんですって。
へぇへぇへぇ・・・。
≪点数≫
7点
(22.01.16鑑賞)

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2022-04-22 Fri

2021年制作 中
監督:ジア・リン
≪キャッチコピー≫
『若き日の母に会えたら、
あなたは何をしますか?』
≪ストーリー≫
高校生のジア・シャオリン(ジア・リン)と、母のリ・ホワンイン(チャン・シャオフェイ)は、ジアの大学合格パーティに出席する。ジアは母を喜ばせたい一心で一流大学の合格通知を偽造し、そのことがバレてパーティーは散々な結果に終わる。自転車で家に帰る途中、二人は交通事故に遭い、病院で意識のない母に付き添っていたジアが目を覚ますと、1981年にタイムスリップしていた。
≪感想≫※ネタバレあり
レトロな作品。
設定的には何となく観たことあるような設定。
タイムスリップしてお母さんと交流を深める的な。
母親の無償の愛を描いた本作。
やっぱり最後は泣きながら観てしまいましたよ。
これって監督の自伝的作品で、実のお母さんを想いながら描いた作品なんですよね。
エンドロールに映し出される実際のお母さんの写真のくだりは無条件で泣かされました。
最後のシャオリンがこの不思議な現象について気付く着地。
実はお母さんの方もタイムスリップしていた的な着地。
ちょっと斜めな着地で良かったな。
全体的に誰もがほっこりみられるであろう作りと流れ。
良い良い。
ただね。
正直、あまりノリきれなかった部分もたくさんあったんです。
一番はコメディの部分。
本作って、コメディ作品だったんです。
その肝となる「笑い」の部分があまりハマらなかったんですよね。
ベタッちゃあベタなんですが、単純につまんなくって。
ちょっとだけ白けてしまったり。
これには一つ大きな理由が。
そもそも主人公のシャオリンは何歳の設定だ??
大学生ぐらいの設定では??
演じたのは本作の監督であるジア・リンさん。
40代ぐらいかな。
いくらなんでもねぇ・・・。
ルックに違和感を感じまくってしまってノイズになっちゃったなぁ。
もったいないない。
そんな感じで。
描いていることや訴えたいことはとても素晴らしくグッときたのは間違いない。
自分を育ててくれた人にも、やっぱり青春はあって、それはとても
輝いていて、美しい瞬間もたくさんあったんだと。
それぞれの人生の主役はみんななんだよなぁって。
つくづく考えさせられました。
ちょっと古くさいんだけどグッとくる良作。
家族でほっこりしたい時にはおすすめです。
≪点数≫
7点
(22.01.15鑑賞)

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2022-04-20 Wed

2021年制作 独/米
監督:マティアス・シュヴァイクホファー
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
田舎町の銀行で窓口係として働くディーターが、一世一代の大仕事に身を投じる物語。謎の女性から、インターポールが追う最重要指名手配犯の面々に加わる話を持ちかけられた彼は、欧州各地の難攻不落と名高い金庫を狙った強盗に挑む。
≪感想≫
Netflixオリジナル映画。
先日観た「アーミー・オブ・ザ・デッド」のスピンオフ作品。
「アーミー・オブ・ザ・デッド」に出ていた凄腕金庫破りが主役の本作。
前作はゾンビものとケイパーものが混ざったハイブリット作品でしたが、
本作はその前日譚となり、ゾンビテイストを抜いたケイパーものに仕上がっておりました。
キャラクターが良い感じ。
銀行強盗集団は5名。
僕的には女性チームが素敵でした。
セバスチャンをチームに誘うヒロインのグウェン。
スマートなルックで見ているだけで最高。
演じたのは「ワイルド・スピード」シリーズや人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズに
出演していたナタリー・エマニュエル。
カッコ綺麗なお方でしたよ。
もう一人はハッカーのコリーナ。
彼女は何気に良い奴だっただけに、最後の終わらせ方はあまりにもあっけなさすぎて
少し残念でした。
主人公のセバスティアンもオタク気質でいかにもな主役キャラでしたが、それはそれで良し。
先に観た「アーミー・オブ・ザ・デッド」での彼を知っているので、
グッとくる場面もあったりね。
ちょっともったいなかったのが、本作の強盗メンバーは5名という少ないチームだったんですが、
それぞれの見せ場が少なかったように感じました。
もっと、カッコ良いシーンを作ってあげても良かったのになと。
物足りなかったな。
特にあの凄腕ドライバーのあいつとか、全く見せ場がなかったような・・・。
もったいないない。
アクションも少しだけ良い感じ。
格闘アクションが少しだけあったのですが、カメラワークを
ガチャガチャさせて派手目な演出に。
良い塩梅でテンションがアガりましたよ。
あとは全体的に、既視感バリバリの展開。
インターポールとの追っかけっこだったり、仲間の裏切りだったり、
大きなどんでん返しもないまま終了・・・。
もひとつ捻りがほしかったです。
とにもかくにも。
本編に比べて派手さはありませんが。
キャラクター的にはこっちの方が好み。
どちらが好きかと言われると僕的にはこっちの方が好きかな。
お暇なときにでも・・・。
≪点数≫
6点
(22.01.10鑑賞)

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2022-04-18 Mon

2020年制作 韓
監督:チョ・イルヒョン
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
ある日、韓国ソウル近郊で突如として謎のウイルス感染が発生、感染した人々は次々にゾンビ化して都市で暴走、電話は通話不能、Wi-Fiもインターネットも通信不能という過酷な状況下で、ゾンビ集団はパニック状態に陥った街へ襲いかかっていく。事態に巻き込まれたゲームオタク青年オ・ジュヌ(ユ・アイン)は、生き残るためにマンションの部屋に閉じこもり、必死のサバイバルを開始することに・・・。
≪感想≫
Netflixオリジナル映画。
韓国ゾンビ映画。
突然訪れたゾンビな世界から一人の青年が脱出を図るっつーお話。
さてさて。
むむむ・・・。
ちょっと既視感バリバリでフレッシュ感がなかったかな。
以前観た邦画「アイアムアヒーロー」を思い出したり。
あれは素晴らしい作品でしたねぇ。
おっと本作について。
冒頭、団地に住む青年オ・ジュヌは朝起きたら、外の様子が
おかしいことに気づく。
窓から外を眺めるとゾンビだらけの世界になっていて。
ここら辺はワクワク感があって◎。
オ・ジュヌのキャラクターも良い塩梅の抜け感があって好印象。
さぁ、これからどんな脱出劇を繰り広げるのか!?
ってな感じで眺めていると、そこまで大きな変化もなく終了。
むむむ・・・もっと展開があっても良かったな。
中盤、ヒロインとなるユビンが登場。
確かにここから生存者が2名になって、話が展開していくんだけど、
派手さはそこまでなくってね。
オ・ジュヌとのやり取りもフレッシュさはなく、シチュエーションに
限りがあるのであればもう少し色んなアイディアがあっても良かったように
感じました。
クライマックスの二人が自分の部屋から飛び出して
ゾンビたちに立ち向かいながら逃げていくシーン。
いくらなんでも、捕まっちゃうよなぁと思ったり。
もう一人、おじさんが生きていてユビンらを生贄に
しようとする件も、ちょっとなんか要領悪いよなぁと思ったり。
エンタメ性を特化したいんだったら、もっとド派手に
やっても良かったのかなと思ったり。
まぁまぁまぁ。
そんな感じで。
一定量の楽しさはあったものの、めちゃくちゃ絶賛という感じではなかった印象。
ゾンビ映画が好きな方は観ても良いかも・・・。
いや、おヒマな方ぐらいが観ても良いかも・・・。
いやいや、出ている俳優さんのファンなら観ても良いかも・・・。
≪点数≫
6点
(22.01.10鑑賞)

満足ならクリック!!
2022-04-15 Fri

2022年制作 米
監督:ジョン・ワッツ
≪キャッチコピー≫
『全ての運命が集結する』
≪ストーリー≫
スパイダーマンの正体がピーター・パーカー(トム・ホランド)だという記憶を世界から消すため、ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)はある呪文を唱えるが、それがドック・オク(アルフレッド・モリナ)らヴィランたちを呼び寄せてしまう。ヴィランの攻撃によって、ピーターのみならず恋人のMJ(ゼンデイヤ)らピーターの大切な人たちにも危険が及ぶ。
≪感想≫※とんでもないネタバレあり。
大好きMCU最新作。
今回は「スパイダーマン」シリーズ最新作。
いざ劇場にて観賞してまいりました。
さてさて。
最高!!
とにかく最高!!!!
最初っから最後まで感動の嵐。
とにかくサービス精神にあふれた超絶作品。
歴代MCUでもトップクラスのサービス量。
スパイダーマンファン、アメコミファン、MCUファンにとっては
大歓喜な作品だったのではないでしょうか。
もうねぇ・・・見終わったあと、しばらく立ち上がれませんでしたよ。
予告編で歴代スパイダーマンシリーズのヴィランたちが集結することは
知っていて、まずそれが心踊る展開。
それがそれが、まさかの歴代スパイダーマンまで登場するとは・・・。
最初にアンドリュー・ガーフィールドが登場した瞬間、劇場では自然と拍手が
巻き起こっていました。
いやぁ・・・素晴らしい映画体験。
本当に鑑賞するまでSNS等の事前情報をシャットアウトして鑑賞できて
良かったよぅ・・・。
話は少しそれますが、このコロナの中、劇場の観客数は減っていて。
それでも映画を観にきたMCUファンたちが一つの作品を観て感動を共有する。
いやぁグッときました。
今回は前作直後の物語からスタートするため、ある意味、一見さんはお断りな
作品でしたが、シリーズをずっと追ってきているファンからしてみれば
すでに面白さのブーストが掛かっているため、始まって1秒で楽しさが倍増。
アクションとかも中盤のドクター・ストレンジとの追っかけっこシーンの
ビジュアルとか最高!!
クライマックスの3人のスパイダーマンたちのバトルアクションもひたすら感動。
本当に素晴らしかったです。
お話や演出も最高。
着地に関しては正直げんなりすることもあったんです。
だってさぁ・・・。
最後はピーターは一人ぼっちになっちゃうんですよ・・・。
師匠であったトニー・スタークを失い、育ての親であった
メイおばさんを失う。
これまでのスパイダーマンシリーズよりも失う人たちの数が
違いすぎてね。
そして最後は、親友のネッドと恋人のMJまで・・・。
悲しすぎるよ・・・。
それでも彼はみんなの「親愛なる隣人」として立ち上がる。
これまたグッときますよね。
再スタートの兆しが見えた最新作。
あとは、本作では様々なスパーダーマンが登場しますよね。
それぞれの世界のヴィランたちも登場。
これまでのスパイダーマンシリーズで見てみたかった
その後を修正しながらも描き出す。
アンドリュー・ガーフィールドがMJを助けるシーンは
最高にグッときたなぁ。
ドクター・オクトパスとトビー・マグワイヤとのやり取りも
見たかった二人の関係でねぇ・・・。
他にも他にも。
ピーターとネッド、そしてMJの関係性が最高。
彼らのわいわいきゃっきゃやっているシーンとか、ネッドが
ストレンジの指輪みたいなもので時空を開く能力を使うシーンとか
楽しかったなぁ。
とにかく、この3人の友情は見ているだけで心踊らされる。
それだけに最後の着地にはしんみり・・・。
MCUの世界観の拡張にも驚き。
マルチバースという概念を使って、今後もいろんなことができそう。
もう何が起こってもおかしくない。
楽しみで楽しみで。
ほんと、長生きしなきゃなぁ・・・。
とにもかくにも。
何でしょう。
とにかく、観たかったMCUシリーズ、スパイダーマンシリーズを軽く超えてきた本作。
これ以上ないサービスの連続で、最初っから最後まで大満足。
MCU次回作は「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」。
マルチバースの世界観が止まらない!!
本作の最後で予告編が流れていて。
そこにはワンダの姿も!!
もう楽しみすぎる!!!!
そしてポストクレジットではヴェノムも登場。
いったいどうなっていくんだぃ!!
いやはや全く先の読めない展開・・・。
ありがとうMCU!!!!
そうそう。
本作で序盤に登場した盲目の弁護士さんがいましたよね。
けっこう、主要キャラっぽかったんですが・・・。
鑑賞後、調べてみるとNetfrixのドラマシリーズ「デアデビル」に
出てくるマット・マードックというキャラクターのようで。
おいおい、これまた新しいヒーローが入り込んでるじゃないですか!!
凄いなぁ・・・。
これから繋がっていくのかしら・・・。
まずはドラマを観てみようかな。
時間が足りない・・・。
≪点数≫
10点
(22.01.09鑑賞)

満足ならクリック!!
2022-04-13 Wed

2021年制作 米
監督:ザック・スナイダー
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
ある日突如ゾンビが大量発生、多くの犠牲を払いながらも、ラスベガスにゾンビを隔離することに成功した人類。ゾンビとの死闘の後、静かに暮らしていた主人公スコット(デイヴ・バウティスタ)は、謎の男(真田広之)の依頼によって、ラスベガス地下の巨大金庫に眠る大金を狙うべく、ゾンビだらけの超危険エリアへ侵入するという《史上最大の強盗計画》に挑むことに。
≪感想≫※大ネタバレあり
Netflixオリジナル映画。
ゾンビ映画。
「300 〈スリーハンドレッド〉」や「マン・オブ・スティール」等々のザック・スナイダー監督作品。
全体的に既視感バリバリな展開に飽きちゃったかな。
上映時間が長かったのもあってね。
何でしょう。
大ネタバレですが、魅力的なキャラクターが一人ずつ死んでいく件とか、
最後の着地の仕方とか。
ゾンビ映画のあるあるっぽくてね。
最後も主人公である父親が犠牲になって、死ぬくだりや
ハッピーエンドで最後に生き残った奴が実はゾンビに噛まれていて、
またゾンビの世界に舞い戻るよ的な続編を匂わすあたりとかね。
なんだかなぁ・・・。
もちろん良かったところもたっくさん。
ゾンビ映画ならではのバイオレンスシーンが盛りだくさん。
本作のバイオレンスは結構いききっていてね。
グッチャグチャの血みどろシーンやゾンビがバッタバッタ
なぎ倒されていくシーンは観ていて気持ち良くってね。
終盤のタイガーゾンビの無双っぷりとか最高でしたよ。
あと本作のゾンビについて。
これまでの単調ゾンビとは違って、知能的なゾンビもたっくさん。
先に書きましたタイガーゾンビとか最高でしたよ。
あと、キャラについては人間チームの各キャラも立っていて良かった。
僕的にはあの金髪ショートのカッコ良いお姉さんがMVP。
そんなこんなで。
確かにフレッシュな部分もたくさんあったゾンビ映画。
ただ、やっぱり良くも悪くも押さえている部分はしっかりと
押さえていて。
少しだけ物足りなさは感じたんですが、一定量の楽しさは
味わえたので良しとしよう。
≪点数≫
6点
(22.01.08鑑賞)

満足ならクリック!!
2022-04-11 Mon

2017年制作 米
監督:メイコン・ブレア
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
気弱で目立たない看護助手ルース (メラニー・リンスキー) が主人公の物語です。世間の冷たさに絶望し、今にも心が折れそうなルース。だが自宅に空き巣が入ると、ついに我慢の限界が来た彼女は自ら犯人捜しを開始。格闘技が大好きな変わり者の隣人トニー (イライジャ・ウッド) と組み、空き巣犯を追う2人は思わぬ危険に巻き込まれていく。
≪感想≫
Netflixオリジナル映画。
年末恒例となった1ヶ月Netflix契約生活。
今回は職場の方から5,000円分のギフト券をいただいたので
2ヶ月弱は契約できそう。
ふふふ。
本作については事前情報全くなし。
おすすめ作品として挙がっていたので何となく鑑賞。
・・・掘り出し物発見。
なんとなくさえない女性が、自宅に入った空き巣の犯人を
探すために奔走するっつーお話し。
中盤ぐらいまでぼんやり観ていたんですが、中盤以降の
展開にテンションが爆アガり!!
バイオレンス色たっぷりの展開に仕上がっておりました。
何でしょう・・・。
どこに向かっていくのか分からいない展開に楽しく鑑賞することが
できましたよ。
特にクライマックスの緊張と緩和を巧く使った、
血みどろブッシャ―シーン。
空き巣犯がバスに轢かれるあたりから、森へ逃げ込んでの
追いかけっこシーンは良かったなぁ。
思っていた作品と全然違っていた展開に思わずにやり。
何でしょう。
お話し的にはちょっとだけロバート・デニーロの「タクシードライバー」や
ジェームズ・ガン監督の「スーパー!」あたりを思い出したな。
しがない人間が自衛団になって悪を制裁する的なね。
キャラクターについて。
主人公ルースのご近所さんのトニーという男。
こいつがまた楽しい奴で。
サイコとまではいかないが、少しだけイキきったやつでね。
オタク気質というか。
ヌンチャクやら手裏剣やらを使って自衛団気取り。
中盤のリサイクルショップのじじぃに鉄槌を喰らわすシーンは
いくらなんでも感はありますが、心がざわっと。
演じている役者さんがどこかで観たことあるなぁと思ったら、
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのイライジャ・ウッドじゃん!!
ひっさしぶりに見たなぁ。
懐かしい。
そんなこんなで。
あまり期待せずに観ていたので、想像と違ったバイオレンスに思わずむふふ・・・。
着地も嫌いじゃない終わり方。
満足、満足。
≪点数≫
8点
(22.01.07鑑賞)

満足ならクリック!!
2022-04-08 Fri

2021年制作 邦
監督:濱口 竜介
≪キャッチコピー≫
『驚きと戸惑いの映画体験が、いま始まる――』
≪ストーリー≫
ヘアメイクアーティストである親友のつぐみ(玄理)から好きな男がいると聞かされた、モデルの芽衣子(古川琴音)。だが、その男が元恋人の和明(中島歩)だと知る(第1話『魔法(よりもっと不確か)』)。芥川賞を受賞した大学教授・瀬川(渋川清彦)に落第させられた大学生・佐々木(甲斐翔真)は、復讐(ふくしゅう)を企てる(第2話『扉は開けたままで』)。高校時代の友人である夏子(占部房子)とあや(河井青葉)が、20年ぶりに仙台で再会。当時のことで盛り上がるが、徐々にすれ違っていく(第3話『もう一度』)。
≪感想≫
3編の短編作品集。
いやぁ・・・面白かった。
何でしょう、ひたすら続く会話劇。
ちょっとこう、舞台劇を観ているような感覚に。
飽きがこないお話と演出。
ひたすら続く会話劇と書きましたが、
それだけではなく、やはり映画ならではの演出や素晴らしい役者たちの
表情を見ることができて。
会話の中にもグッとくるというかギョッとするというかゾッとするというか。
バシッとハマるパンチラインの連続で。
それこそ、小説として、読み物としても素晴らしいのではと思わせてくれる作品。
短編3話からなる本作。
僕的には3話目が秀逸だったなぁ。
仙台に帰ってきた一人の女性が旧友とばったり出会う。
そこから繋がる奇跡のような連続に心が揺さぶられる。
中盤にとある展開が訪れる。
そこまで観てきたお話が180度ガラリと展開。
それでも観ているこっちのテンションは変わらず
そのまま地続きで続いていくこの感情。
そして最後の着地も素晴らしい。
何でしょう。
お話自体は起承転結あって、色々巻き起こっているのに、観ているこっちは
とても穏やかにラストを迎え入れていて。
その感じがとても幸せに感じちゃっているんですよね。
余韻がハンパないというか。
他2作品に関してもさらりと。
1話目。
過去の彼氏を惑わせる女の子が主人公。
演じたのは古川琴音さん。
昨年見た傑作「街の上で」にも出てたなぁ。
声がとても特徴的。
本作の不思議で攻撃的な女性像と見事にマッチしていて
とても魅力的でした。
すっごい嫌な感じなんだけど、どこか共感できるというか納得させられていくというか。
最後には少しだけ応援すらしたくなちゃうキャラクター。
彼氏役のあの人もとても声が印象的な俳優さんでしたね。
2話目。
とんでもなく苦かった・・・。
何よりオチがとても痛くって。
留年したあいつが一番悪いんだぜ!!
何となく彼だけがオイシイ着地しちゃった感じがして。
クッソ〜〜〜・・・。
もっと制裁を!!
そしてあの先生には幸せを!!
そんな感じで。
とても素晴らしい会話劇に加えて、魅力的な俳優陣。
これぞミニシアター映画。
これぞ海外に自慢できる邦画。
こういう作品に出会えるととても嬉しくなっちゃいますね。
実は本作が2022年一発目の劇場作品。
堪能いたしました!!
≪点数≫
8点
(22.01.03鑑賞)

満足ならクリック!!
2022-04-06 Wed

2021年制作 米
監督:ノラ・フィングシャイト
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
暴力を働いて刑務所に送られていた、ルース・スレイター (サンドラ・ブロック)。刑期を終えて出所した彼女だったが、犯罪を犯した者を決して許そうとはしない社会の冷たさを感じる。故郷に戻るものの、そこでも人々からの厳しい批判や叱責を受けたルースは、犯してきた罪を償う意味も込めて、やむを得ぬ理由で置き去りにして離れ離れになったままの妹を見つけ出そうとする。
≪感想≫※大きなネタバレあり
Netflixオリジナル映画。
サンドラ・ブロック主演作。
保安官殺しの主人公ルースは20年の服役後、社会に復帰するが
過去の罪は現在の彼女につきまとう。
息苦しく生活する中、ルースは娑婆に残していた妹を探すことにするが。
いたたたた・・・。
またしてもくらう作品に出会ってしまいました。
罪を犯した人間が社会に戻る難しさにまずくらってしまう。
いくらルースが服役し罪を償ってきたとはいえ、清算はできない
世の中になっていて。
周りの人間はやはり人殺しとして見てしまうし、受け入れることも
難しかったりする。
それはそれで分からないでもないし、ただ、もっと優しく迎えてあげる
器量があってもいいじゃんとも思ったりもする。
ただなぁ・・・。
やっぱり、彼女が起こした事件には被害者もいて、その事件のせいで
人生がめちゃくちゃになった人たちもいるんですよね。
その被害者の息子たちの人生がまさにそう。
負のスパイラルでどん底に堕ちていく。
もっと強い心をなんて思っても、実際、その立場になったら
きっと崩れ落ちる可能性も捨てきれないんだよなぁ・・・。
やっぱりくらっちゃってね。
なんてことを思って観ていたら・・・。
中盤、明かされる大きな真実。
それまで、あの時こうすればよかったんだよ、なんて思ってた僕の思考も
ブツッと切断。
そういう問題じゃなくなってきたぞ的な真相。
・・・とんでもなく嫌なオチ。
何と言っても、このオチがなぁ・・・。
めちゃくちゃくらっちゃいました。
最後はとても良い着地になったのは良かったんです。
ただね・・・。
この着地にするなら、あのドンデン返しはいらないんじゃないかなぁ。
だって、あの真相があるから彼女たちの未来はまだまだ
明るくないぞ・・・。
妹のケイティはこれから一つの罪と向き合わなきゃいけなくなるんですよね。
それが姉の人生を犠牲にし、自分の人生や他人の人生を犠牲にもしているという
事実と向き合わなきゃいけなくって。
例えば、これがルースだけの中で整理されていればいいのですが、
本作で他人にも事件の真相を勘付かれているんですよね。
それを考えると、まだまだモヤモヤが晴れなくってね。
ふぃ〜〜〜・・・。
そんな感じで。
とんでもなく痛くってもやっとする作品。
何となく良き終わり方だけど、なんだかなぁ・・・。
みんな幸せになってほしいよ。
≪点数≫
6点
(22.01.01鑑賞)

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2022-04-04 Mon

2021年制作 米
監督:ローソン・マーシャル・サーバー
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
世界の最重要指名手配犯を逮捕するためにインターポール(国際刑事警察機構)から発令される特別な国際手配書、レッド・ノーティス。これに該当する犯罪者を追跡するFBIのトップ捜査官(ドウェイン・ジョンソン)は、大掛かりな美術品強奪を企てる泥棒(ガル・ガドット)と詐欺師(ライアン・レイノルズ)と出会う。そしてある理由から彼らは手を組んで美術品を狙おうとする。
≪感想≫
Netflixオリジナル映画。
頭カラッポエンタメムービー。
これぞポップコーン映画といったところか。
「ワイルド・スピード」シリーズのロック様。
「デッドプール」シリーズのライアン・レイノルズ。
そして「ワンダーウーマン」シリーズのガル・ガドット。
3大スターの豪華競演。
内容はともかくこの3人が出ているだけで観る価値あるでしょう。
何と言ってもこの3人の魅力は大爆発。
ガル・ガドットの美しさたるやもう。
ロック様の豪胆さたるやもう。
ライアン・レイノルズの軽やかさたるやもう。
三者三様のキャラクターを楽しく観ることができましたよ。
お話について。
3人の化かし合いは楽しかった。
あのオチもこれまで納得いかなかった展開に少しだけスッキリさせてもらったし。
ただなぁ・・・。
少しだけ物足りなさも感じたんですよね。
すっごい単調な展開のような気がして。
もっとひねりが欲しかったかなと。
残念無念。
アクションに関しても既視感バリバリだったし。
もう少しフレッシュな展開やアクションが観たかったです。
これまた残念無念。
全体的に俳優陣の魅力と勢いだけでのりきった印象。
もひとつ残念無念。
そんなこんなで。
大人気俳優3名の豪華競演作。
お話、アクションはまぁまぁまぁ。
ただ彼ら彼女らの魅力は十二分に堪能できたので良しとしよう!!
そうそう。
これって続編も作れそう。
何となく流れ的に次回作はインターポールのダス捜査官が
仲間になる的な感じかな。
ちょっと演者的にも「ワイルド・スピード」シリーズを彷彿とさせる。
どうなることやら。
首を長くして待っております。
≪点数≫
6点
(22.01.01鑑賞)

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