fc2ブログ
 
■プロフィール

ゆず豆

Author:ゆず豆
映画のレビューをつらつらと・・・。

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ

■カテゴリ
■カウンター

■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

2021年鑑賞作品総括(ベスト・ワースト発表)
2021年鑑賞本数は102本。
内、劇場鑑賞は37本!!
自宅鑑賞が急激に減ったかも。

理由は・・・分かりません。
ディズニープラスやネットフリックスに加入する期間があって
ドラマを観ていたからかなぁ。
まぁまぁまぁ。

劇場鑑賞数は昨年より大幅更新。
新記録達成です。
コロナ過の中、映画館はいつもガラガラで。
このままじゃ潰れてしまう!!と思いつつも、スッカスカの映画館に
居心地の良さを感じてしまう自分がいてね・・・。
いやいや、このままじゃいかん!!
早くみんなでワイワイ観る映画館を取り戻さなければなぁとも。
それまではコツコツ鑑賞ペースを維持したいと思います。

さてさて。
例年通り、順不同で良かった10作品、悪かった数作品を発表。

まずはベスト部門。

その1
エターナルズ
大好きMCUシリーズ。
2021年は「ブラック・ウィドウ」に始まり「シャン・チーテン・リングスの伝説」と
続きネット配信サービス「Disney+」ではドラマもたくさん
配信されました。
いずれも大好きな作品たちなのですが、僕的にはこれ!!
全く新しい展開とキャラクター達。
全てのキャラが立っていて愛おしく、また新しいMCUの展開に心が躍ったんですよね。
続編がとても待ち遠しいです。

その2
シカゴ7裁判
Netflixオリジナル映画。
お話し的には史実に沿った重めなお話のはずなのに、
とてもエンタメ性も高く見応え抜群。
楽しみながらもしっかりと考えさせられた傑作。

その3
ハーフ・オブ・イット
こちらもNetflixオリジナル映画。
2021年のベスト・オブ・ベストはこれかな。
ジェンダーを取り扱った作品が増えてきているが、少しづつ
この環境が当たり前のように共存してきているような気がします。
とても良いこと。
本作もそんな優しい作品。
予告編だけでも何度観たか。
とにかくグッときました。

その4
ベイビーわるきゅーれ
ミニシアター系邦画。
低予算の日本映画でも演者の技術と作り手の技術があれば
こんなにも見応えたっぷりのアクション映画が撮れるんだぞ!!
アクションシーンがとにかく素晴らしかった。
併せて主役の女性殺し屋コンビがとてもキュートだった。
続編も決定。
今から楽しみ!!

その5
街の上で
こちらもミニシアター系邦画。
「ベイビーわるきゅーれ」と迷ったのですが、選びきれずどちらも選出。
下北を舞台に描いたそこに住む人たちの日常。
派手さはないけど、観ていてとても気持ちがいい。
心がざわっとしたりキュッとなったり。
時折、見返したくなるであろう良作。
今泉力也監督の作品はとても面白い。

その6
JUNK HEAD
ストップモーションアニメ。
堀貴秀監督の情熱が大傑作を創り出した!!
キャラクター、世界観、どれも素晴らしい。
何よりこれを殆ど一人で作ったということに尊敬します。
本作は3部作構想との事。
いやはや、すげぇよ・・・。
時間をかけていいので、この情熱を絶やさずに創り続けてください!!

その7
エクストリーム・ジョブ
韓国映画からはこちら。
とても気持ちの良い作品。
クライマックスのカタルシス爆発シーンは最高にアガりました。
あのチームのそれぞれの見せ場シーンは何回も観ちゃった。
いやぁ、今年も韓国映画はやっぱり良作が多い。

その8
少年の君
中国映画からはこちら。
ズシリと重たい作品だけど、ローカル感あふれる
僕らが観たい中国映画って感じ。
瑞々しい主演二人。
特にチョウ・ドン・ユィが素晴らしかった。

その9
最後の決闘裁判
ズシリとくらった傑作。
3部構成でチャプター3の冒頭の字幕でやられてしまいました。
巨匠リドリー・スコットが生んだ社会派超大作。
これが史実だっつーんだからなぁ・・・。

その10
ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
DC映画から1作。
ジェームズ・ガン最高!!
この一言で十分!!

ベストは以上10作品。
今年も良作・傑作ばかり。
ベスト級は他にもたくさん!!
例えば、『MONOS 猿と呼ばれし者たち』はドキュメンタリーチックなんだけど
アートな世界観で絶妙なバランスの作品。
モンタナの目撃者』の悪役コンビは2021年のベスト悪役だったし。
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』はダニエル・クレイブ版ボンドの最後の作品として
個人的には好みじゃないにしろ、しっかりと着地させてくれていたし。
37セカンズ』も良かったなぁ。
こちらも重めのテーマを軽やかに描いて素晴らしかった。
ファーザー』の認知症の描き方もこれまでに観たことのない視点からの
描き方でゾッとしました。
燃ゆる女の肖像』『ペトルーニャに祝福を』は終わり方が大好き。
どちらもベストエンディング作品。
野球少女』もタイトルからは想像もつかないとても落ち着いた良作。
鵞鳥湖の夜』も中国ノワール作品の傑作。
ブルータル・ジャスティス』『フリー・ガイ』『空白』あたりも良かった。
Netflixからは『シャドー・オブ・ナイト』『タイラー・レイク 命の奪還』のアクションが
最高!!。
ほんとはまだまだ選べます・・・・(苦笑)

ベスト部門は以上。

そして申し訳ないですがワースト部門。
その1
家族を想うとき
作品としては素晴らしかったんですが、描いている内容が
とても辛すぎて・・・。
負のスパイラルは止まらない。
そこに希望の光を感じることができなかったんですよね。

その2
人間の時間
これまた映画としては良かったのかもしれませんが
描かれていることに不快に感じる方が強くって。
人間の本質的な部分なのかもしれませんが
嫌な気分になっちゃいました。

その3&4
『記憶の夜』&『真犯人
これは単純に映画としてもお話もつまらなかった。
とほほ・・・。

ワーストは以上4作品。
残念無念。

という訳で2021年総括はおしまい!!
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

スポンサーサイト



総括 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1980 『ケイト Kate』
No1980 『ケイト Kate』
2021年制作 米
監督:セドリック・ニコラス=トロイアン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
あるヤクザを暗殺するため東京にやって来た殺し屋ケイト(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は任務に失敗し、逆に自分が毒を盛られたことに気付く。犯人への復讐(ふくしゅう)を誓うが、残された余命は24時間ほどしかなかった。死が迫りくる中、自分の殺害を命じた黒幕を捜す彼女は、かつて自らの手で殺害した標的の娘と出会う。黒幕を追ってヤクザたちと闘う一方で、ケイトは少女との間に奇妙な絆を築いていく。

≪感想≫
Netflixオリジナル映画。

凄腕殺し屋の女性が、何者かの罠にはまって24時間だけの
命となってしまう。
彼女は、その何者かを追うことになるが・・・。

舞台は日本。
ロケも日本で行ったみたいですね。
日本人俳優さんたちも多数出演。
「あっぱれさんま大先生」の内山くんも出ていたのがちょっと笑っちゃった。

さてさて。

アクションが最高。
調べてみると「ジョン・ウィック」シリーズや「タイラー・レイク -命の奪還-」のアクションを
担当しているアクション会社「87イレブン・アクション・デザイン」が本作も担当していて。
これはもう間違いない!!
すっげー見応えのあるアクションの連続で最高。
しっかりとトドメをさす殺し方は本作でも秀逸に描かれていました。
あの、ナイフやドスとかでメッタ刺しにする件とか最高でしたよ。

日本描写について。
本作は我が国日本が舞台で。
これまでも様々な作品で日本が舞台になっていたことがありますが、
なかなか残念な作品も多くって。
いくら何でも感がね。
さて本作について。
う〜〜む・・・本作に関しては別に舞台が日本じゃなくっても良いような・・・。
確かにヤクザやら何やらが出てくるんですが、これと言って特筆すべき日本描写が
なかったんかなと。
日本語のセリフや音楽、ロケーションも多々出てきたんですがストーリーにそこまで
必要に感じることもなかったんですよね。
日本にすることで一つだけ弊害が。
それは、本作で登場する少女アニ。
彼女が日本人なんだけどめちゃくちゃカタコトの日本語なんですよね。
ルックは日本人なんだけど、言葉がめちゃくちゃ違和感あってさ。
彼女が話すたびにいちいち引っかかるんですよね。
それならやっぱり舞台をアメリカにしてヤクザじゃなくってギャングにでも
すれば違和感なかったんじゃないかなぁ。
もったいないない。

とにもかくにも。
殺し屋アクション映画としては見ごたえたっぷり。
ヒロインのカッコ良さも素晴らしかった。
ただ演出だけはムムムな感じ。
惜しい!!!!

≪点数≫
  6点
                                           (21.12.31鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1979 『キングスマン:ファースト・エージェント』
No1979 『キングスマン:ファースト・エージェント』
2020年制作 英/米
監督:マシュー・ヴォーン

≪キャッチコピー≫
『始まりも、超過激』

≪ストーリー≫
イギリス、ドイツ、ロシアといった大国間の陰謀が渦を巻き、第1次世界大戦勃発の危機が迫ろうとしていた。そんな中、コンラッド(ハリス・ディキンソン)は父親のオックスフォード公(レイフ・ファインズ)に連れられ、高級紳士服テーラーを表向きの顔にしたスパイ組織キングスマンの一員として迎えられる。世界に迫る危機を回避しようと動き出す二人だが、その前に怪僧ラスプーチン(リス・エヴァンス)が立ちはだかる。

≪感想≫
大好きマシュー・ボーン監督の人気シリーズ「キングスマン」の
最新作。
待ちに待った新作。
コロナのせいで公開が先延ばしになっていて。
おかげで予告編を死ぬほど観せられたなぁ・・・。

さてさて。
あれ?あれあれ??
なんだかテイストが変わってる!?

もっとエンタメチックでおバカ脳内カラッポ作風だったんじゃなかったっけ。
本作はどちらかというとリアル寄りの重々反戦映画に仕上がっておりました。

演出について。
これでもかっていうほどの小刻みなピンチの連続。
クライマックスの崖登りシーンとか、観ていて辛かったです。
もっと優しくしてやれよってちょっとイラっときたり。
良くも悪くも気が休まりませんでした(苦笑)
もう少し緩急しっかりとつけて欲しかったなと。

アクションが素晴らしかった。
中盤のラスプーチンとのアクションバトルシーンは見応えたっぷり。
サイコチックなラスプーチン。
バトルに関してもサイコっぽくて最高。
ここのアクションシーンだけでも観て良かったなぁと。

お話について。
まさかこんなにシリアスな展開になるとは・・・。
中盤で息子のコンラッドが退場。
全然、想像だにしなかった展開にめちゃくちゃショック大。
しばらくぼーっとしてしまいました。
少しだけ怒りを覚えたり。
それまでコンラッドがめちゃくちゃ活躍していたシーンは、
以前観た「1917」を思い出したり。
時代も同じですもんね。

キャラについては、メイドのポリーがカッコよくって素敵でした。
もちろんオックスフォード親子のカッコ良さも捨て難い。
敵でいうとラスプーチンのサイコチックも良かった。
ただね・・・。
ふと思うんですが、これまでの2作品のキャラクターとの繋がりが
特に描かれていなかったような気がします。
サプライズ的にそこら辺も描かれていたら嬉しかったなと。

とにもかくにも。
本作は歴史の影でキングスマンや悪の組織が暗躍していた世界観。
この感じだと、続編も作られるだろうし、その時はヒットラーの
お話になりそう。
楽しみなんだけど、個人的には前作までの頭カラッポエンタメ寄りの
作品に戻って欲しいかも。
いずれにせよ楽しみに待っております。
歴史のお勉強になるかもね。

≪点数≫
  7点
                                           (21.12.31鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1978 『浅草キッド』
No1978 『浅草キッド』
2021年制作 邦
監督:劇団 ひとり

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
昭和40年代の浅草。大学を中退後、たけし(柳楽優弥)は「ストリップとお笑いの殿堂」と言われる浅草フランス座に転がり込み、「幻の浅草芸人」と呼ばれていた深見千三郎(大泉洋)に弟子入りする。東八郎や萩本欽一など、お茶の間を席巻していた大人気芸人を育てた深見の下で、たけしは大成することを目指し笑いの修行に勤しんでいた。しかしテレビが普及するにつれ、演芸場の客入りは減る一方だった。

≪感想≫
Netflixオリジナル映画。

お笑いの神様と言っても過言ではないビートたけし。
そのビートたけしの自伝的小説をこれまたお笑い芸人の劇団ひとりが映画化。

たけしが浅草フランス座というストリップ小屋で師匠となる塩見千三郎と
出会い、弟子となりそこから旅立って行くまでのお話。

これって純度何%なんでしょうね。
とても清く美しく素敵な物語に仕上がっていて。

いやぁ、泣けた・・・。
何点か泣けるシーンがあって。
1点目はたけしが師匠にフランス座を辞めると伝えたシーン。
2点目は千春が演芸館でのツービートの漫才を見ているシーン。
3点目はたけしと師匠が捕鯨船でどっかんどっかんそこにいた客たちを笑わせているシーン。
グッときたなぁ・・・。

なんでしょう。
やっぱり思い出ってとっても美しいんですよね。
先に書きましたが、きっと本当の部分を描いちゃうと、そこには憎しみだったり悲しみだったり
嫉妬だったりとちょっと人間の泥臭さというか生々しさがふんだんに盛り込まれていないと
いけないんでしょうが、恐らく監督はそこをあえて取っ払っていて大衆向けに
仕上げていて。
それがとても刺さって、スカッと観やすく仕上げていたんです。
そこはとても好印象でした。

ここはムムム。
たけしの現在パートのルックが違和感ありすぎて。
調べてみるとこれも柳楽裕也さんが演じていて。
特殊メイクなんでしょうが、ちょっと見た目が不気味に見えたんですよね。
これは、僕がずっと子供の頃からビートたけしを観てきているから
違和感を感じてしまったんでしょうね。
まぁ瑣末な事か。
これまた調べてみると、ビートたけし本人に依頼をしたらしいけど、やっぱり
断られたみたい。

そんなこんなで。
お笑いBIG3と言われるビートたけしの歴史を紐解く良作。
たけしに惚れている劇団ひとり監督だからこそ描けた優しい良作。
めちゃくちゃ素晴らしかったです。

しっかしビートたけしの師匠である塩見千三郎という方はどういう方だったんだろう。
俄然興味が湧いてきましたよ。

≪点数≫
  8点
                                           (21.12.30鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1977 『MONOS 猿と呼ばれし者たち』
No1977 『MONOS 猿と呼ばれし者たち』
2019年制作 コロンビア/アルゼンチン/オランダ/独/スウェーデン/ウルグアイ/スイス/デンマーク
監督:アレハンドロ・ランデス

≪キャッチコピー≫
『楽園なのか、戦場なのか――。』

≪ストーリー≫
ゲリラ組織のメンバーで、「モノス」というコードネームで呼ばれる8人の少年少女らは、世間から切り離された南米の山岳地帯で暮らしていた。彼らは訓練に励んだり、組織の指示で人質のアメリカ人女性を監視したりする一方で、10代の若者らしく恋をすることも、仲間の誕生日を祝うこともあった。そんなある日、組織から預かっていた大事な乳牛を仲間の一人が撃ち殺してしまう。

≪感想≫
これまた生々しい傑作を発見。

コロンビアの少年兵たちを描いた本作。
ドキュメンタリーっぽくもあるんだけど、絵画的で寓話的な
作りにもなっている。

最後まで見逃せない展開に終始ドキドキしながら鑑賞。
物語的な流れはないんだけど、観ている者を惹きつける。
多くを語っていないんだけど、しっかりと起承転結があって。
観ているこっちがしっかりと考える余地を与えてくれる。

モノス(猿)と呼ばれた子供たち。
そこには性別も関係なく兵士として訓練されている。
なんか見たことあるなぁと思ったら小山ゆう先生の人気漫画
「あずみ」じゃん!!
あれも、小さい頃から忍びとして育てられた子供のお話でしたね。
彼ら彼女にとってはこの環境は当たり前で、兵士としての自分に
なんの疑いもない。
ただ、やはり中身はただの子供。
欲望や思考はとても単純で人間の本質的な部分を映し出す。
例えば、彼らは何のために戦っているのなんて実はどうでもよくって。
それが生まれ持っての役割として当たり前のようにいるから、
そういう問題より、ただ目の前の問題に欲望の赴くままに
行動していく。
それはまさに動物的な、いや文字通り「猿」のような生態で
生き抜いている子供たち。

何ともリアルな人間像を観せてもらいました。

演出について。
先に書きましたが、どこか寓話的でもあってね。
画作りが特徴的で、中盤のポスターにもなっているモノスたちが
足音を立てないように隊列を組んで歩くシーンとか最高でしたよ。

そんなこんなで。
エンタメ的な作品ではありませんでしたが、通好みの一作。
結構ズシリとくる余韻たっぷりの傑作。
しばらくは彼ら彼女らの物語を思い出してはゾワっとすることだろう。
観てよかった。

しっかしこれってどこまでが本当なんだろう。
世界各国にいるであろう少年少女兵たちの現実はこんな感じなんでしょうか。
何とも考えさせられる作品でした。

≪点数≫
  8点
                                           (21.12.29鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1976 『記憶の夜』
No1976 『記憶の夜』
2017年制作 韓
監督:チャン・ハンジュン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
誘拐から生還した兄の様子が以前とは違うことに気づいた青年が、その謎に迫っていく。

≪感想≫
Netflixオリジナル映画。

韓国映画。

いやぁ・・・どろりとした暗い着地にどんより・・・。

何でしょう。
映画としてはとても見応えがあったんです。
二転三転していくお話に前のめりで鑑賞。

ただねぇ・・・。
やっぱり、お話そのものと物語の着地がどうしようもなく痛くって
苦かったんだよなぁ・・・。
誰も幸せになれなくってさ。
完全なる悪党もいなくってさ。

一つの綻びから戻れなくなってしまった悲劇をこれでもかって
見せつけられて。

いやぁ・・・くらっちゃった。

主人公のジンソクが転げ落ちていく様は観ていて
「バカバカバカ!!」
何でこうなっちゃうんだよ・・・。
特に殺人をする直前で逃げようとするものの、娘に大声を出される
あたりからの件。
最低すぎるでしょ・・・。
ここら辺は紛れもなくジンソクが悪くって。
そこから真実が暴きだされていく。
兄貴の正体が実は迅速が殺せなかった息子だったりするあたり。
そしてその兄貴と偽っていた男の終焉。

どんより・・・・。

とにかく思い出すのも嫌になるぐらいのお話でした。

そんなこんなで。
ちょっとした韓国どろりサスペンス映画。
秀逸な構成と最低な物語。
オススメしたいんだけどお話がなぁ・・・。
とほほ・・・。

≪点数≫
  3点
                                           (21.12.29鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1975 『スイートガール』
No1975 『スイートガール』
2021年制作 米
監督:ブライアン・アンドリュー・メンドーサ

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
ガンで妻(アドリア・アルホナ)を亡くしたレイ・クーパー(ジェイソン・モモア)。彼は失意の中で、亡き妻の治療の最後のよりどころだった薬を市場から消し去り、助かるはずだった命を奪った組織の存在を知る。レイは組織に復讐(ふくしゅう)を誓い、娘のレイチェル(イザベラ・モナー)と共に真実を探るが、組織から命を狙われるようになる。

≪感想≫※本作は全く前情報なしで鑑賞することをお勧めします。何ならストーリーすら知らなくても良いかも。
Netflixオリジナル映画。

大好き「アクアマン」のジェイソン・モモア主演作。
妻を亡くした男が、その原因となった製薬会社の陰謀を暴くため
娘とともに立ち上がるっつーお話。

まず僕がこの作品を観た時の状態について。
お家でゆったりとお酒を飲みながら鑑賞。
本作の前情報も特になく、大好きなジェイソン・モモアが主演しているということと、
Netflixのオリジナル映画だからっつーことで何となく鑑賞。

それを踏まえて。

序盤・中盤まで特に大きく驚くような場面もなく何となく既視感があふれた作品。
大好きなモモアマンもそこまでは活躍しなくって。
何となくお話が進んできて、
「このままで終わっちゃうのかなぁ・・・。」
なんて思った矢先!!!!

とんでもないオチが待ち受けていました。!!

このオチは全く想定していなかった!!
これだけで点数が一気に跳ね上がる!!

あとはまぁまぁまぁ。

レイチェル役の女優さんがフレッシュで良かったなぁとか。
敵の殺し屋のあいつがニヒルな感じで良かったなぁとか。

あとはまぁまぁまぁ。

とにもかくにも。
このオチだけで観れて良かった。
その他に関しては特筆すべきことはなかったような・・・。
大好きジェイソン・モモアに関しても少し物足りなかった
キャラクターだったし。
もっとアクション全開のモモアマンを観たかったな。
ただ、その場合、このオチは生まれなかったのかな。
むむむ・・・。
とにかくこのオチにはあっぱれ!!!!

≪点数≫
  9点
                                           (21.12.28鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1974 『マトリックス レザレクションズ』
No1974 『マトリックス レザレクションズ』
2021年制作 米
監督:ラナ・ウォシャウスキー

≪キャッチコピー≫
『真実の先を 知りたくないか』

≪ストーリー≫
ネオ(キアヌ・リーヴス)は自分の生きている世界に違和感を覚え、やがて覚醒する。そして、マトリックスにとらわれているトリニティーを救出するため、さらには人類を救うため、マトリックスと再び戦うべく立ち上がる。

≪感想≫
機械と人間のバトルを描いた「マトリックス」三部作。
製作されたのが今から18年前。
その時代では革新的な映像や世界観、CGを使って一世を風靡しました。
僕ももちろん鑑賞済み。
正直、お話については一切覚えていませんが、あのキアヌ・リーブスの
立ち振る舞いや、増殖したエージェント・スミスとのバトル。
あとは何と言っても銃弾のスローの背面避け。
今でも鮮明に覚えております。

そんなマトリックスシリーズが18年ぶりに続編として帰ってきました。
勢い勇んで劇場にて鑑賞してまいりました。

さてさて。

ありゃりゃ。
前作までの復習をしていなかったせいかよく分かんない部分が多かったです。

序盤、中盤までは
「あれ??こんな話だったっけかなぁ・・・。」
「このキャラって前作のあいつだったっけ??」
ってな感じ。
終盤にいくにつれて何となくの全貌が明らかに。
ただそこでも
「あれ??これってどういうこと??」
ここでも?マークの連続。

何となく最後の最後までクラックラ、うとうととぼんやり眺めている感じ。

いや楽しかったんですよ。
世界観や映像は相変わらずクオリティ高いし。
キアヌ・リーブスやキャリー・アン・モスのロマンスやその着地は
とても気持ち良かったし。
アクションや映像に関しても、前作までの世界観やテイストを上手く
アップデートしていて
「これこれ!!」
感も堪能できたしね。

監督は前作までと同じくラナ・ウォシャウスキー。
ウォシャウスキー姉妹の一人ですね。
以前観た壮大な世界観の「クラウド アトラス」に通づる壮大さを思い出しました。

これまた先日観た「フリー・ガイ」のような感じ。
ゲームの中で生きている的な。
何だか、この手の作品が増えてきたなぁなんて。

とにもかくにも。
最後までトリップさせられた印象の本作。
最後はとても気持ちのよい着地だったので良しとしよう。

≪点数≫
  7点
                                           (21.12.26鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1973 『フリー・ガイ』
No1973 『フリー・ガイ』
2020年制作 米
監督:ショーン・レヴィ

≪キャッチコピー≫
『主人公(ヒーロー)になりたい、
すべてのただの人(フリー・ガイ)へ。』

≪ストーリー≫
銀行の窓口係ガイ(ライアン・レイノルズ)は、平凡で退屈な毎日だと感じる一方で、連日強盗に襲われていた。疑問を抱いた彼は、襲ってきた銀行強盗に反撃を試みると撃退でき、さらに強盗から奪った眼鏡を掛けると、街の至るところにこれまで見たことのなかったアイテムやミッション、謎めいた数値があった。やがてガイは、自分がいる世界はビデオゲームの中で自身がモブキャラであることを知り、愛する女性と街の平和を守ろうと正義のヒーローを目指す。

≪感想≫
ゲームの中のモブキャラが意思を持って世界を変えるっつーお話。

こんな作品を観ると、このゲームの中に入ってみたいなぁと思ったり。
例えば「レディ・プレイヤー1」の世界観しかり。
例えば「ジュマンジ」の世界観しかり。

さてさて。

着地が最高に気持ち良かったなぁ。
ガイがミリーに真相を明らかにして、キーズの存在がどれくらいミリーにとって
大切な人だったのかを気づくシーンはグッときました。
そこからガイの親友であるバディの復活。
最高かよ。
今年のベストエンディングを取ってもおかしくない
素敵な終わり方でしたよ。

クライマックスのデュードとのバトルシーン。
キャプテン・アメリカからのライトセーバーは最高にアガりました!!
本当に楽しいクライマックスでした。

何気に豪華キャスト。
クリス・エヴァンスが出てたりチャニング・テイタムが出てたり。
ヒロインは最近観た「最後の決闘裁判」のジョディ・カマー。
こちらもとても素敵でした。

そんな感じで。
とてもスカっと気持ちの良い作品。
何でしょう、この鬱屈した生活にはこんな抜けの良い
作品はとても好感が持てます。
はぁ〜、楽しかった!!!!

≪点数≫
  9点
                                           (21.12.25鑑賞)

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1972 『ラストナイト・イン・ソーホー』
No1972 『ラストナイト・イン・ソーホー』
2021年制作 英
監督:エドガー・ライト

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
ファッションデザイナー志望のエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)は、ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学するが、寮生活に向かず一人暮らしをすることに。新しいアパートで暮らし始めた彼女は、1960年代のソーホーにいる夢を見る。エロイーズは夢の中で、歌手を夢見るサンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)と出会い、肉体的にも感覚的にも彼女と次第にシンクロしていく。

≪感想≫
ホラー的でサスペンス的な作品。
一人の夢見る少女が、ロンドンにて悪夢にうなされるっつーお話。

ここが良かった。

二人の主人公が魅力的。
僕的MVPはもちろんアニャ・テイラー・ジョイ。
Netflixのドラマ「クイーン・ギャンビット」で虜になった私。
本作ではなかなか厳しい仕打ちを受ける役どころでしたが、とても魅力的でした。
特に、ステージで「ダウンタウン」という曲を歌うシーンは素敵でしたよ。
音楽の使い方や、楽曲そのものが素敵だった。

ルックも完璧。
視覚的な演出には大満足でしたよ。
主人公であるエロイーズが夢の中でサンディと入れ替わりながら
映し出される映像は幻想的でまさに夢の中っつー感じで良かったです。

お話についても途中まではしっくりきませんでしたが、
最後のオチが発覚してからのパズルがはまっていく感じは
とても良かったです。

ここがムムム。
ハッピーエンドチックに着地したのは良いんだけど、本当に
これで良かったのか??

例えば、エロイーズが中盤でクラスメイトのジョカスタをハサミで
殺そうとするんです。
その後始末は全くないまま終わっちゃったのはもやっと。
もちろんジョカスタは嫌なヤツで、ざまぁ的な気持ちもなくは
ないのですが、やっぱり彼女とは最後は仲良く、もしくは
反省させて欲しかったなぁと。

例えば、終盤で犯人と思っていた爺さんがまさかの人違い。
それなのにあの仕打ちは酷すぎる。
さすがにあれはないよ・・・。
ミスリードのためだけに、キャラを悲惨な目に合わせるのはなぁ・・・。
いや、待てよ。
実はあの爺さんも悪い男衆の一人だったりしたのかな・・・。
いやいや、それはないか。

そんな感じで。
監督は「ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-
ベイビー・ドライバー」等々のエドガー・ライト。
何気に楽しい作品ばかりの印象。
本作はホラーテイストのサスペンス作品。
新境地といったところか。
音楽の使い方は相変わらず巧みだったなぁ・・・。
次回作も期待。

≪点数≫
  6点
                                           (21.12.19鑑賞)
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1971 『くれなずめ』
No1971 『くれなずめ』
2021年制作 邦
監督:松居 大悟

≪キャッチコピー≫
『忘れてやる
    思い出にするくらいなら――』

≪ストーリー≫
高校時代に帰宅部だった6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興をするため5年ぶりに再会。久々に出会ったアラサー男たちは、披露宴と2次会の間の中途半端な時間を持て余しながら、青春時代の思い出話に花を咲かせる。彼らは今までと変わらず、これからもこの関係は続いていくのだろうと思っていたが、ある出来事が起きる。

≪感想≫※大きなネタバレあり。
青春ファンタジー邦画。

完全に前情報なしで鑑賞。

サイトでのストーリーですでに案内されているのですが、
主人公の吉尾は5年前に亡くなっていて、それを忘れるための
仲間たちのお話的な。

僕、この重大なことを知らなかったんですよね。
なので、その何となく不思議なやり取りにもやもやとしていて。
気づいた瞬間は
「なるほどねぇ・・・」
と。

お話についてはコメディタッチでエモーショナルな感じ。
先に苦言で申し訳ないんですが、僕的にこのコメディの部分がそこまで
笑えなかったりしたんですよね。
自分の青春時代と照らし合わせたりして、楽しめれば良かったんですが、
何となくそこまでノリきれなくって。
確かに、自分もこんな時代があったり、こんな仲間たちがいたりもしたよなぁと
思ったりもしたのですが、ちょっとだけ彼らのバランスが悪く感じたと言うか。
なんでしょう。
面白おかしいはずなのになんだかノリきれないこの感じ。
キャスティングはめちゃくちゃ素晴らしかったんですが、
設定がザラッとしたのかなぁ・・・。
残念無念。

良かったところ。
本当にキャストが素晴らしかった。
僕的MVPは「街の上で」「あの頃。」の若葉竜也さん。
本音を言うと顔がめちゃくちゃカッコ良いかというとそうでもなかったりするのですが、
とても魅力的な役者さん。
彼が出ているだけで点数がアップしそうな佇まい。
本作でも最高の佇まいでした。
あと「佐々木、イン、マイマイン」「空白」にも出演していたの藤原季節さんも良かったなぁ・・・。
この二人は今後が楽しみな俳優さんたちです。
あとは何と言っても!!
MVPよりもさらに最上級の佇まい。
前田敦子氏!!!!!!
もうねぇ。
彼女に関しては何も言う事なくって。
もらとりあむタマ子」や「町田くんの世界」でも最高のキャラクターを
演じてくれた前田のあっちゃん。
本作でも、ちょっとその匂いのある強目のキャラクターを
見事に演じてくれていましたよ。
いやはや本当にすっげぇや。

そんなこんなで。
キャストは素晴らしかったんですが、その他の部分が少しだけ
ノリきれなかった印象。

そうそう。
監督は松井大吾というお方。
以前観た「私たちのハァハァ」の監督さん。
なるほどねぇ・・・。
あれも青春映画だったな。
好きな作品です。

ミニシアター系の本作。
この手の作品が頑張ってくれると日本の映画産業の未来も明るいぞ!!

≪点数≫
  6点
                                           (21.12.12鑑賞)

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)