2022-01-20 Thu

2021年制作 米
監督:テイラー・シェリダン
≪キャッチコピー≫
『暗殺者×未曽有の山火事』
≪ストーリー≫
過去の体験からトラウマを抱える森林消防隊員ハンナ(アンジェリーナ・ジョリー)は、ある日異様な様子の少年コナー(フィン・リトル)と出会う。彼は父親が殺害される現場に遭遇したため暗殺者たちから追われており、父が命懸けで守り抜いた秘密を知る唯一の生存者だった。ハンナは彼を守ることを決意するも、コナーの命を狙う暗殺者たちの追跡に加えて、大規模な山火事が発生し二人は逃げ場を失う。
≪感想≫
監督はテイラー・シェリダンというお方。
以前観た「ウインド・リバー」の監督さん。
なるほどねぇ・・・。
前作もそうですが本作も田舎町を舞台に描いた作品。
沈んだトーンと少し閉塞感のある世界観で極上のミステリー。
ひたすら続く緊張感。
あまり無駄がなく、ずっとひりついた空気感。
お話について。
目の前で父親を殺された少年が暗殺者から追われることに。
少年は森林消防隊のハンナとともに逃げ切れるのかっつーお話。
自然や山火事を舞台にしているのでもっと、自然自然しているのかなと
思っていましたが、そこまででもなくって。
あくまでも対人間を重点的におき、そこに自然の驚異を巧く
織り交ぜた感じ。
そうそう。
「ウインド・リバ-」もそんな作品だったような。
それもあってか、本作は各キャラクターがめちゃくちゃ良かった。
特に良かったのが少年を追っかける二人組の殺し屋。
冷静沈着でプロフェッショナルなんだけど、微妙にウェットというか。
僕的に今年ベスト級の悪役!!
演じたお方はエイダン・ギレン&ニコラス・ホルト。
エイダン・ギレンをどこかで観た事あるなぁと思ったら人気海外ドラマ
「ゲーム・オブ・スローンズ」のリトル・フィンガーじゃん。
全く気づかなかったぁ・・・。
彼らのバディ感も最高だったしそれぞれの着地も最高。
とにかく彼らの写っているシーンはひりひりしていて素晴らしかったです。
悪党で嫌な感じなんだけど、一挙手一投足が見逃せない奴ら。
主役のアンジーも素晴らしかったなぁ。
佇まいがもうめちゃくちゃカッコ良くって。
彼女に委ねていたら絶対大丈夫的な安心感。
過去の業を背負った繊細な人物を見事に体現していました。
いききらないヒーロー像の塩梅がとても素晴らしかったです。
サバイバー夫婦(イーサン&アリソン)も素晴らしかった。
特に身重の体で悪党どもと対峙する奥さん(アリソン)。
とっさの行動の一つ一つが痺れる。
バーナーを使っての反撃シーンとかクライマックスのライフルバトル。
良いですねぇ・・・。
こっちはこっちでいききったスーパー妊婦っぷりが最高でしたよ。
今作はとにかくキャラが素晴らしかったです。
そんなこんなで。
田舎と自然を舞台にしたミステリーアクション。
素晴らしいキャラクターたち。
堪能いたしました!!!!
≪点数≫
8点
(21.10.17鑑賞)

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