2021-11-29 Mon

2019年制作 デンマーク/仏/伊/ベルギー/オランダ
監督:ブライアン・デ・パルマ
≪キャッチコピー≫
『今、憎しみの連鎖を断つ』
≪ストーリー≫
デンマーク市警の刑事クリスチャン(ニコライ・コスター=ワルドー)とラース(ソーレン・マリン)が市内を巡回していると、殺人事件が発生する。クリスチャンが犯人の身柄を確保するが、一瞬のすきに反撃されラースが重傷を負い、謎の男性ジョー(ガイ・ピアース)たちに犯人が拉致されてしまう。拳銃を携帯していなかったクリスチャンは、謹慎処分を下される。
≪感想≫
90年代ぐらいのお昼や深夜にやっているような映画。
泥臭いというか、男臭いというか。
重々しくもテンポが良い。
ある意味スタンダードな印象。
お話について。
ちょっと痛々しい感じ。
主人公の刑事・クリスチャンが捜査の時に家に自分の銃を忘れたがために
相棒を失ってしまう。
クリスチャンは相棒を殺した奴らを捕まえるために奔走するっつーお話。
大筋は上記ですが、その他にもテロリストやCIAの絡みや、死んだ相棒の不倫話。
色々な事情と情事が絡み合って複雑な状況に・・・ってな感じになるかと
思えばそうでもなくって。
強引ながらも何となく綺麗に着地していました。
演出について。
クライマックスの屋上やスタジアムでのスローな演出はこれまた昔っぽくて
最高でした。
しかも本作って90分ぐらいの作品なんです。
これまたテレビサイズで観やすかったです!!
俳優さんに関して。
主人公のクリスチャン。
どこかで見たことあるなぁと思ったら、ゲームオブスローンズのジェイミー・ラニスターじゃん。
映画にも出ているんですね。
クリスチャンの相棒のラースの渋親父っぷりも良かったなぁ。
そんな感じで。
一定量の満足度が得られた本作。
監督は名匠ブライアン・デ・パルマ。
「アンタッチャブル」「ミッション:インポッシブル」の監督さんですね。
なるほどねぇ・・・。
いぶし銀な作品でした。
≪点数≫
7点
(21.08.27鑑賞)

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2021-11-24 Wed

2020年制作 邦
監督:山里 孫存
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
1963年の沖縄では、人々が昔から親しんでいたサンマに輸入関税がかけられていた。しかし、琉球列島米国民政府の物品税法では、サンマは関税がかかる魚として指定されていなかった。魚卸業の玉城ウシさんは徴収された税金の還付を求め、「下里ラッパ」と呼ばれた下里恵良弁護士と共に琉球政府を相手に訴訟を起こす。
≪感想≫
沖縄発ドキュメンタリー映画。
時は戦後間も無く。
一人の沖縄のオバーがアメリカを相手に裁判で闘うっつーお話。
そこから沖縄の過去からの現在地が浮かび上がる・・・。
戦後沖縄のお話。
沖縄の人たちは、ひたすら戦っていたんだなぁと。
いつの世にもはびこる沖縄の問題。
それは基地問題。
アメリカの占領下の元、沖縄の人たちは我慢を続けていた。
それは現在も続いており、もちろんメリットも少なからずあるんだけれど、
それは基地がなくても良かったりもするし。
単純な問題なんだけど、センシティブに取り扱わなければいけない状況になっていて。
やれ賛成派がいたり、やれ反対派がいたり。
なんだかなぁと。
そんな問題に沖縄県民が向き合い始めた頃・・・。
今に比べて、みんなが一つになって戦っていたんだと思うと
凄くグッときました。
あの、アメリカの制裁により那覇市民の納税率がめちゃくちゃ上がったという
件は素晴らしかった。
今の世では絶対にありえない、県民が一つになって抗う姿はやっぱり
痛いんだけどカッコ良くってね。
その歴史を噛みしめながら今を生きねばとも思うわけです。
他にも本作の主役となる玉城ウシ。
弁護士で議員さんでもある下里恵良弁護士。
他にも個人的にシビれたのは平良修牧師。
実は修先生には個人的にお話を聞く機会があったりした事もあったので、今考えると、
相当なお人なんだよなぁと改めて恐縮したり。
とにかく沖縄の置かれていた状況や戦ってきた人たちの事を
改めて知ることができましたよ。
そんな感じで。
こういう作品は、定期的に観なきゃボケちまう。
思想を柔軟に。
そして改めて未来のためにどう生きるべきかを考える機会を
設けていただいた良作。
なかなか観る機会は少なそうだけど、ぜひ手に取ってほしい作品です。
大満足。
そうそう。
瀬永亀次郎の作品も探さなきゃ。
カッコ良かったなぁ。
≪点数≫
8点
(21.08.25鑑賞)

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2021-11-18 Thu

2019年制作 韓
監督:チェ・ジョンヨル
≪キャッチコピー≫
『人生に迷える不良少年が出会ったのは、
正体不明のおかっぱ頭のシェフだった――』
≪ストーリー≫
学校も家も嫌いで、勉強する気など全くないと反抗し、母親から毎日張り倒されるのが当たり前になっているテギル(パク・ジョンミン)。早く稼ぎたいと親友サンピル(チョン・ヘイン)が社会に出たことを知り、いてもたってもいられなくなって家を飛び出した彼は、ふと入ったチャンプン飯店でコソク(マ・ドンソク)という厨房長に出会う。彼や店に集まる強烈な人々と交わっていく中で、テギルは自分と向き合い、社会というものを学んでいく。
≪感想≫
韓国映画。
大好きマ・ドンソク出演作品。
今作でもその魅力が大爆発。
おかっぱブサカワキャラクターに扮し、暴力ももちろん、
キュート(?)な姿も披露してくれました。
TWICEのダンスを踊っているシーンとか笑っちゃいましたもんね。
暴力シーンが少しだけしかなかったのはもったいなかったかな。
ま、アニキの他にもキャラクターがたくさん出ていたからしょうがないか。
本作は結構キャラやお話が盛り込み過ぎなぐらいメガ盛り。
それにしては散漫にならずに上手くまとまったお話に仕上がっていました。
主人公テギルの母親ジョンへとの反抗期真っ只中のお話。
関係ないところでは親友サンピルが反社の世界に入りかけるお話。
ドンソクアニキ演じるコソクの本当の姿のお話。
ボクサー少女ギョンジュのお話。
他にもテギルが転がり込む食堂のオーナー、おバカな先輩、サンピルの金融会社の先輩。
結構、それぞれが独立したお話で、最後の最後は何となく集約されて
良い感じで終わったのが、結構巧いなと。
もちろんもっと掘り下げてほしい部分もあったりはしたんですが、
最低限のまとめ方はしていましたよ。
最後はしっかりとハッピーエンドで終わったのも◎。
僕的にはサンピルの先輩のその後があんな感じに着地していたのも
とても好感が持てたな。
恐らくサンピルはアイツの元で仕事をしそうな雰囲気だったし。
何気にほっこりしました。
そんなこんなで。
大好きだったドンソク兄貴を観れたので良かった。
今後も追い続けていくぞい。
≪点数≫
6点
(21.08.22鑑賞)

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2021-11-15 Mon

2019年制作 米
監督:カーロ・ミラベラ=デイヴィス
≪キャッチコピー≫
『“欲望”をのみこんでゆく――。』
≪ストーリー≫
結婚してニューヨーク郊外の屋敷で暮らすハンター(ヘイリー・ベネット)は、誰もがうらやむ生活を送っているように見えるが、夫には話を真面目に聞いてもらえず、義父母にはないがしろにされて孤独な日々を送っていた。そんな時、ハンターは子供を授かる。喜ぶ夫と義父母とは対照的に孤独を深めていく彼女は、ある日、ふとしたことからガラス玉を飲み込みたいという衝動を感じる。
≪感想≫
タイトルのSwallow/スワロウとは飲み込むという意味。
タイトル通り異食症の女性を描いた作品。
「異食症」・・・初めて聞きました。
調べてみると異食症とは、食べものではないものを日常的に食べることを特徴とする摂食障害とのこと。
本作の主人公であるハンターは、ある時目の前にあるビー玉を飲み込みたいという衝動に
かられ、飲み込んでしまう。
そこに至福を感じ、そこからは様々な異物を飲み込んでいく。
画鋲だったり、小石だったり、電池だったり・・・。
そういったシーンを観るのはとても痛々しくってね・・・。
思わず目を背けてしまいましたよ。
こういった摂食障害に陥るにはやはり理由があって。
本作のハンターもそう。
冒頭からとても窮屈そうに生活しているハンター。
旦那は優秀でお金持ち。
専業主婦のハンターは一日中家にいて、旦那の帰りを待っている。
旦那が帰ってきた後も、旦那は自分の仕事に夢中でハンターの相手をしてくれない。
しかもこの無下な扱い具合がとても絶妙で。
何でしょう・・・中途半端にハンターの事を大事にしている感じは
出しつつ、ただ心の底では所有物として考えているんだろうなぁ感が
ビンビンで。
旦那さんの両親もそう。
彼女の本質になんて全く興味がない。
彼女のお腹の中にいる後継のことや、自分の息子の幸せしか考えていない感が
これまたビンビン。
いやぁ・・・こんな事ってきっと絵空事ではなくあるあるなんだろうなぁと
考えるととても不快でね。
愛情不足のハンターはそれらが原因で異食症に・・・なんて思って鑑賞していると
さらにハンターの心の奥底に眠るトラウマが描き出される。
これがまた痛いのなんのって。
伊坂幸太郎原作の「重力ピエロ」を思い出したり。
心のトラウマを解放するためには愛されることと同時に
過去からの解放が必要だった訳で。
とてもどんよりしてしまいましたよ。
主役のハンターを演じたヘイリー・ベネットがとても魅力的だったな。
以前観た「マグニフィセント・セブン」や「ガール・オン・ザ・トレイン」にも
出ていました。
今後も追い続けていきたい女優さんです。
ハンターの理解者となるシリア出身のヘルパーさん。
彼も戦争を味わって心に闇を抱えているからこそ共鳴したんですね。
それに比べ、序盤に出てきた旦那の友人のあいつ。
ハンターにハグしてくれといって、ハグした瞬間、ハンターの心が
溶けていくのが見えて。
これはこれで一つの解決策になるんじゃないかと思った矢先の誰にでも
同じ事を言っていた事を知るあの描写。
いたたたた・・・。
ハンターを取り巻く奴らは嫌な奴ばっかでしたよ。
そうそう。
本作のエンドロールの時に流れた曲がとても良い曲だったな。
最後まで重々しく流れていたストーリーが最後にちょっとだけ
光が見えたというか。
軽く感じたというか。
とてもラストにふさわしい音楽だったのではないでしょうか。
そんな感じで。
痛くて重い作品でしたがとても良い作品でした。
人に対する接し方や思いやりの大切さをまた思い出させる良作でした。
≪点数≫
7点
(21.08.21鑑賞)

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2021-11-10 Wed

2021年制作 米
監督:ジェームズ・ガン
≪キャッチコピー≫
『愛すべきクソやばいヤツら。』
≪ストーリー≫
クレイジーなハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)、最強スナイパーのブラッドスポート(イドリス・エルバ)、敵をチーズに変える能力を持つポルカドットマン(デヴィッド・ダストマルチャン)ら凶悪な犯罪者たちを集め、特殊部隊が結成される。彼らは成功すれば刑期短縮、失敗すれば即死、命令に背けば首に埋め込まれた爆弾で殺されるという命懸けのミッションに挑む。
≪感想≫
以前観たDC映画「スーサイド・スクワッド」。
僕的にはとても楽しめた作品なんですが、なかなか巷の評判はよろしくなかったようで。
MCUの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のジェームズ・ガン監督にして新たにリスタートさせた本作。
ガン監督は私生活で何やかんやあって、窮地に立たされるも見事復活。
今後も楽しい作品を作ってくれるのが楽しみです。
さてさて本作。
とにかく最高!!
めちゃくちゃ楽しませていただきました。
演出。
グロ&バイオレンスのオンパレード。
えげつないんだけどスッキリ&スカッと。
冒頭から血みどろブッシャーで脳みそパカッ。
しつこいぐらいのバイオレンスは観ていて気持ちよかったです。
あとねぇ、本作はコメディテイストもたっぷりで多少品がなくても
問題ないない。
観客をとにかく楽しませようという気概が見えてこれも◎。
音楽も素晴らしかった。
ジュームズ・ガン監督と言えば「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でもそうでしたが、
音楽がとってもスタイリッシュでカッコ良いんですよね。
本作ももれなくそうで、所々で的確な音楽が流れていて
めちゃくちゃシビれました。
サントラが欲しくなりましたもん。
あとねぇ。
これまた所々で出てくるメンバーたちが横並びで出てくるシーン。
ビシッとキマっていて最高。
もれなく心踊りましたよ。
キャラについて。
本作は何と言ってもキャラが豊富。
名前が覚えきれないぐらいたくさんのヒーローたち。
冒頭にチームB的なヒーローたちが登場。
さぁこれからどんな活躍を見せてくれるんだ!?的な展開から
まさかのほぼ全員無残にやられちゃう。
好印象のイタチの「ウィーゼル」なんて上陸する前に溺れ死ぬ始末(笑)
わお!!
何だこの展開!?
最高かよ!!!!
ここからやっとこさ本当のスーサイド・スクワッドの登場。
ハーレイ・クインは相変わらずイカれていてとってもキュート。
ずっと見ていたいキャラクター。
そして新キャラのキングシャークことナナウミ。
こちらもキュートで、もう最高。
余談ですが声はシルベスタ・スタローンがやっていたんですって。
終盤の人間真っ二つシーンは不謹慎ながらめちゃくちゃ
アガりましたよ!!
終盤の水槽の変な生き物との友情譚からの最後の件には笑わせてもらいましたよ。
他にも水玉男だったりラットキャッチャーだったりピースメイカーだったり。
主役級のブラッドスポートも言わずもがな。
もう一回彼らに会いたいよう。
敵キャラのスターロ。
ルックは単調で気持ち悪いだけに感じたんですが、いやいやそんなことはないない。
なんだかんだで最高にアガるキャラクター。
最後のやられ方も良かったです。
そうそう。
ブラッドスポートの武器のルックが最高でした。
あのメカメカしている感じとかアガりまくり。
ここら辺の丁寧さもイカしていてこれぞジェームズ・ガン印。
とまぁ、めちゃくちゃ楽しくってノリノリな本作。
だけどもだけど。
なぜか最後の最後には泣かされたんですよね。
何でしょう。
エンタメ性爆発でグロも満載、下品な笑いやブラックな笑いに満ちた
楽しい作品なはずなのに、最後にはグッとさせられて。
これもジェームズ・ガン印なのでしょうか。
やられました・・・。
そんな感じで。
案の定といいますか、期待通りといいますか、高くしていたハードルを
あっさり越えられた作品。
恐らく今後もこのシリーズは色んな形で派生していくんじゃないでしょうか。
楽しみにしておりますよ!!!!
アメコミ映画はMCUだけじゃないんです!!!!
≪点数≫
9点
(21.08.17鑑賞)

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2021-11-04 Thu

2019年制作 米/中/香港/カナダ
監督:ローランド・エメリッヒ
≪キャッチコピー≫
『勝者も、敗者も、海に全てを捧げた。』
≪ストーリー≫
山本五十六(豊川悦司)、山口多聞(浅野忠信)、南雲忠一(國村隼)率いる日本軍の艦隊が真珠湾を攻撃する。戦艦エンタープライズの艦長ハルゼー(デニス・クエイド)は、パイロットのディック(エド・スクライン)と彼の隊に日本軍艦隊の追跡を命じた。アメリカ軍のニミッツ最高司令官(ウディ・ハレルソン)とレイトン少佐(パトリック・ウィルソン)は、次の戦闘に備えるため日本軍の戦略を分析し、やがてミッドウェイで両軍が激突する。
≪感想≫
第二次世界大戦。
真珠湾攻撃からのミッドウェー開戦までを描いた作品。
もちろん主体はアメリカなので敵国が日本という事で何だかもやもや。
もちろん歴史を知っている身からすると、その時代に
日本が行なった蛮行は知っているのですが、
やっぱり観ていてもやっとしたんですよね。
ちょっとチクっとね。
ただ本作に関しては全体的にバランスよく描かれていたような気がします。
これまでのアメリカの作品なら日本人をめちゃくちゃ悪として描いていそうなものなのに
本作ではそこまでなくって。
ルックの派手さは保ちながら内容的にはエンタメ的にはならずに
落ち着いた雰囲気。
戦争の悲惨さもちゃんと伝わってきたし。
キャラクターもそこまで一人のキャラを立たせるのではなく
バランスよく全体的に輝かせていた印象。
これは最後のエンドロールにも繋がるのですが、実際にいた人たちを
描いていたからなんですよね。
どおりで。
僕的に中盤のシーンで東京に空襲した後、中国に降り立ってでの件があったんですが
そこまで物語と関係ないのに描いていたから少しザラっとしたんです。
なるほど、そういう背景があったんですね。
キャラでいうと僕的には終盤に日本海軍に捕まって、海に沈められちゃうアイツ。
良い奴だったんだけどなぁ・・・。
とても惜しい人物でした。
本作では豊富な日本人俳優たちも出演。
山本五十六を演じた豊川悦史さんや山口多聞を演じた
浅野忠信さん。
他にも國村隼さんも出ていました。
それらの俳優さんたちがしっかりと日本語でやり取りしていたのも好感。
貫禄もあって素晴らしかったです。
エンディングでのそれぞれ登場人物たちのその後。
こういう演出はベタですがやっぱりグッときますよね。
実際にいたんだというリアリティも増すし◎。
そんな感じで。
戦争映画を観るのはやはり辛いものがあるし、ましてや日本を描いている
作品ならなおの事。
歴史を改めて知る一歩となる作品に仕上がっておりました。
もう少し勉強してみるかな。
≪点数≫
6点
(21.08.15鑑賞)

満足ならクリック!!
2021-11-01 Mon

2019年制作 中/香港
監督:ウィルソン・イップ
≪キャッチコピー≫
『さよなら、イップ・マン』
≪ストーリー≫
1964年、愛する妻と死別したイップ・マン(ドニー・イェン)は、アメリカで暮らしているまな弟子のブルース・リーから招待され、息子と一緒にサンフランシスコに行く。イップ・マンは詠春拳の道場を開いたブルース・リーと再会するが、道場がチャイナタウンとアメリカ海軍の対立に巻き込まれてしまう。
≪感想≫
大好きドニー・イェン主演シリーズ「イップ・マン」の4作目。
これにて最終作。
このイップ・マンシリーズは全て大好き。
ドニー兄貴が主役ではありませんがスピンオフ作品も出ていました。
本シリーズについてはとにかくドニー兄貴の超絶アクションに大満足させてもらっていて。
アクションについて。
イップ師匠の詠春拳。
これがまたカッコ良くってね。
あの立ち姿とか動きの一つ一つのスマートさ。
それでいて繰り出される打撃の豪快さ。
師〜匠〜!!!!
本作では前作に引き続き、イップ・マンの弟子であるブルース・リーも登場。
これまた、僕らが見たかったブルース・リーがしっかりと
映し出されていました。
ヌンチャクバトルとかカッコ良かったですもん。
演者について。
イップ・マンを演じているドニー兄貴がまたねぇ・・・。
とにかく彼の佇まい、一挙手一投足に目が離せないってな感じ。
これからも、ついていきます!!
ただねぇ・・・。
アクションもそうですが、キャラクター、ストーリーが全体的にちょっとだけ
地味だったように感じました。
もちろんキレッキレのアクションは健在だったんですよ。
ただ、何でしょう。
少しだけ作り物感がぷんぷんしていて。
みえみえのワイヤーアクションに少しだけ辟易しちゃって。
カッコ良いんだけど少し嘘くささを感じてしまって。
敵キャラの地味さも否めなくって。
キャラでいうと全体的にステレオタイプな悪党ばっかり。
あのチアリーディング部のライバルのあいつ。
何とまぁ嫌な奴!!!!
こいつが周りの男衆を引き連れて暴行を働く件からの親へと泣きつく件は
本当に腹が立ちました。
思い返すと、本作の悪役たちってなにも改心していないまま終わっちゃったんですよね。
もやもやもやもや。
まぁ、少しづつ老いていくイップ・マンを考えるとアクションは
これがリアルなのかなぁ。
お話に関してはド直球の人種差別問題を掲げていてこれはこれで良し!!
そんな感じで。
大好きドニー・イェン兄貴。
そのドニー兄貴が演じた大好きイップ・マン師匠。
最後の過去作の振り返りシーンにはやっぱりグッときました。
これにて閉幕となりましたが大満足なシリーズでしたとさ。
≪点数≫
7点
(21.08.14鑑賞)

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