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No.1872 『ブルーアワーにぶっ飛ばす』
No1872 『ブルーアワーにぶっ飛ばす』
2019年制作 邦
監督:箱田 優子

≪キャッチコピー≫
『さようなら、
   なりたかったもう一人の私。』

≪ストーリー≫
茨城から東京に来てCMディレクターになった30歳の砂田(夏帆)は、仕事に追われながらも優しい夫がそばにいて充実しているように見えるが、心は荒んでいた。ある日、彼女は病気の祖母を見舞うために茨城に帰省する。一方、砂田に同行する自由奔放な友人の清浦(シム・ウンギョン)にはある目的があった。

≪感想≫※とんでもないネタばれあり
大好きな「サニー 永遠の仲間たち」のシム・ウンギョンが邦画にも
出ているっつーことで鑑賞。
彼女は、最近、日本の連続ドラマにも出ているし、
映画「新聞記者」では日本アカデミー最終週主演女優賞にも選ばれていて。
今後も追い続けていきたい女優さんの一人です。

さてさて、本作について。
う~~~ん・・・。

しょっぱなからネタバレですが、シム・ウンギョンが演じる清浦は砂田夕佳(夏帆)のイマジナリーフレンド
だったんですが・・・。
それなら、もう少しナチュラルなキャラクターで良かったのではと。
本作の清浦は片言の日本語なんだけど日本人っぽいし。
ひたすら、彼女の存在に対するザラツキが悪い意味で引っかかって。
幻想的なキャラなのであるにも関わらず夕佳の母親も普通に接しているようだったし。
ちょっとこの設定は腑に落ちていないなぁ。
むむむ・・・。

演出について。
ちょっとホラー映画っぽく感じたりしました。
夕佳の母親との会話シーン、あの冷蔵庫におにぎりがめちゃくちゃ
入っていた所とかもホラーだったなぁ。
すっごい不穏な空気感でそこら辺は観ていてゾッとしました。
あと、一番恐ろしかったのが、夕佳のお兄ちゃん!!
登場シーンから夕佳との会話の件とか、この後、何か事件が起こるんじゃないか感が
ビンビンでめちゃくちゃ怖かったっす。
ここら辺は作り手の意図と全く違った受け取り方をしてしまったような・・・。
とにかく恐ろしかった。

キャラについて。
主人公の夕佳はとにかく痛々しかったなぁ・・・。
傍から見ると仕事も充実してそうだし、優しい旦那さんもいるし、
なんなら愛人までいる始末。
だけど、心はいつもざわついていて満たされていなくって攻撃的。
ひたすら抱え続けている闇や劣等感みたいなものが、見ていてこっちも
すっごい沈んじゃいました。
クライマックスにかけてそこまでのカタルシスがあったわけではないので、
彼女は成長したんだろうけど、吹っ切れたんだろうけど、観ている
こっちはスッキリしなかったなぁと。
これまたむむむ・・・。

ちょっと酷評ばかりか。
もちろんよかったところも。
清浦はイマジナリー・フレンドという存在だけあって、夕佳が描く理想的な
天真爛漫なキャラクターはやっぱり見ていて楽しかったし。
演じている、シム・ウンギョンも魅力的だったし。
あと、何といっても中盤に出てくるスナックのお姉さん(伊藤沙莉)!!
あの実在感はメガトン級でとにかく最高でした。
スナックのママも佇まいが素晴らしかったな。
あの重く突き刺さる呪いのような一言も素晴らしかった。

そんな感じで。
全体的に暗く不気味に感じた本作。
演者さんたちはルックも含め魅力的でした。
内容的にもう一回観たら見え方が変わってくるのでしょうか。
どうしよう・・・。

≪点数≫
  7点
                                           (20.12.24鑑賞)


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No.1871 『ワンダーウーマン1984』
No1871 『ワンダーウーマン1984』
2020年制作 米
監督:パティ・ジェンキンス

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
スミソニアン博物館に勤める、考古学者のダイアナ(ガル・ガドット)には、最強の戦士「ワンダーウーマン」というもう一つの顔があった。1984年、禁断の力を入手した実業家・マックス(ペドロ・パスカル)のたくらみにより、世界のバランスがたちまち崩れ、人類は滅亡の危機に陥る。人並み外れたスーパーパワーの持ち主であるワンダーウーマンは、マックスが作り上げた謎の敵チーターに一人で立ち向かう。

≪感想≫
2020年、新型コロナウイルスが流行し新作映画が軒並み延期となっていて。
マーヴェル映画の「ブラック・ウィドウ」も2021年に延期。
他にも続々と大好きなアメコミ映画のスケジュールが伸び伸びに。
とにかくビッグ・バジェット作品が観られない状況にストレスマックス!!

そんな中、やっとこさDC映画の本作が上映。
こんなにも嬉しいことがあるかいってなもんですぐさま
劇場にて観賞してまいりました。

DCユニヴァースの本作。
DCでいうとバットマンやスーパーマン等々。
イメージ的にはマーヴェルの「陽」に対し「陰」な作品が
多い印象。
ただ、近年は「アクアマン」や「シャザム」。
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」もかな。
ポップでエンタメ爆発な作風に転換していて。
すっごく楽しく鑑賞できています。
前作の「ワンダーウーマン」も最高だったな。

そんな感じで本作。

ガル・ガドットの魅力爆発!!
やっぱり素敵なヒーローでしたよ!!!!
とにかくカッコ良いんですよね。
テーマソングが流れる瞬間とか無条件でテンションがマックスに。
ず〜〜〜っと見ていられる魅力的なキャラクター。
本当に大好きです。
キャラでいうと、本作で復活したスティーブは、義の男で素敵でしたし。
ルックスも性格も完璧。
そりゃ、ダイアナも惚れるわな。
彼が、現代に蘇って社会に触れていく件は一緒にワクワク。
こいつはなんて純粋な男なんだ!!
ナイスカップル!!

ただね・・・。
対する悪党たち(ヴィラン)がそこまで魅力がなかった。
チーターに関してはルックもそこまでカッコ良くなかったし、
後に書きますがアクションもそこまで。
大ボスのマックス・ロードもなんだかなぁ・・・。
トランプ大統領感はしっかりと描き出されていたものの、
悪党感や着地が結局、人間の悪い部分を拾い上げる的な方法だったので
もっと、彼から滲み出る悪を見たかったなって。
ある意味、「ダークナイト」のジョーカーみたいなね。

ここからは引き続き苦言を。
実は、本作、結構ダメダメに感じちゃったんですよね。

展開が雑に感じた。
最後の決着のつけ方もなんか納得いかないし。
このシステム的にむむむ。
だって、みんなの最後は人間の良心に訴えかけてそれが功を奏するんですが、
いくら何でもねぇ・・・。
願いを取り下げることで平和に戻るんですが、取り下げないやつもいるでしょうに。
だってそれぞれの願いが叶うんですよ。
そもそも、みんなの一番の願いが叶ったらもっとも〜〜〜っとカオスな
状況になるはずですよ。
なんだか、全部が都合よくいきすぎて肩透かしを喰らった感もあったりね。
とにかく本作に関してはお話がピンとこなかったな。

アクションも暗くてあまりピンとこなかった。
本作のアクション。
カッコ良いバトルシーンもたくさんあったんですよ。
中盤のカーアクションとか、ワンダーウーマンの飛行シーン。
オープニングの子供ダイアナの競技シーンとかメチャクチャアガりましたもん。
ただね・・・。
クライマックスのチーターとのバトルがなぁ・・・。
一番盛り上がっても良いシーンなのに、全体的に暗くって勢いはあるんですが
何が起こっているかわかんない部分もあって。
終わり方もちょっと雑だったし。
むむむ・・・。

そんな感じで。
内容や演出に関してはそこまで楽しめなかった本作。
ただし!!
ワンダーウーマン=ガル・ガドットの魅力は相変わらずだったので
彼女を観れただけでもとても大満足!!
そしてこのコロナ禍の中、こんな超大作の上映を決めてくれた映画会社の皆様に感謝。
この調子でどんどん色々な作品を上映してくれぃ!!
まずはコロナよ消えてなくなれ!!!!

≪点数≫
  5点
                                           (20.12.20鑑賞)
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No.1870 『ベスト・キッド4』
No1870 『ベスト・キッド4』
1994年制作 米
監督:クリストファー・ケイン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
両親を事故で失って以来、反抗的で心を閉ざしている少女ジュリー。戦友の未亡人から孫娘である彼女を預ることになったミヤギは、カラテを通して彼女との心の交流を試みるが……。

≪感想≫
先日から鑑賞中の本シリーズ。
めちゃくちゃ評価が高いわけではございませんが
なんだかんだで楽しませていただいています。

早く観たいな「コブラ会」。
ということで、前作に引き続き連投です。

さぁさぁ。

本作はダニエル少年が出てきませんでしたね。
どこに行ったのでしょうか。

本作の主人公は女性のジュリーさん。
演じていたのはあのヒラリー・スワンク。
このヒラリー・スワンクがとにかくキュートで。
ヒラリー・スワンクと言えば「ミリオンダラー・ベイビー」で
ボクシングをしていたのが印象的で、最近も「ザ・ハント」で
カッコいいアクションを繰り広げていました。
本作ではそこまで動ける感はありませんでしたが、ルックがとっても
瑞々しくって素敵だったな。

お師匠さんのミヤギ先生は相変わらず良い味出していて。
言葉の一つ一つが抽象的で良く分かんないんですが、
沁みてくる。
アクションに関しても動きは遅く鈍臭いんだけど、
強さオーラはしっかりと出ていたので◎。

空手について。
本格的かどうかは置いといて、本作に関してはしっかりと、
修行修行していて良かったです。
あの、納屋みたいな所での不意打ち察知行とか良かったですね。
サービスシーンのワックスオンオフもあったし。

本作は少しコメディチック。
前作までも日本描写だったりが少しありえないくらいのものだったんですが、
本作でもそれは健在で。
お坊さんのボウリングの件とか、寺でのダンスシーンとか
笑わしにかかっているとしか思えない。
くっだらねぇ〜〜〜(笑)

敵のいききったクズっぷりも前作を踏襲。
ボスのあいつの悪さっぷりったらもう・・・。
ステレオタイプの悪党というか。
古き時代の悪党というか。
本当に嫌な奴でしたよ。

そんな感じで。
ミヤギ先生の老獪さとヒラリー・スワンクの瑞々しさ。
十分に堪能させていただきました。
押忍!!

ついに本作もベスト・キッドシリーズは全て鑑賞。
いよいよ次はドラマ「コブラ会」。
どんな作品に仕上がっているのでしょうか。
楽しみです!!!!

≪点数≫
  6点
                                           (20.12.13鑑賞)

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No.1869 『ベスト・キッド3』
No1869 『ベスト・キッド3』
1989年制作 米
監督:ジョン・G・アヴィルドセン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
主人公ダニエルと彼の師であるミヤギは2人で盆栽の店を開こうとしている。しかしそこに1作目で打ち破った“コブラ会”が、彼らをもう一度空手トーナメントに出場させるべく執拗に迫る。あくまで戦いを拒み続ける二人だがやがて罠にはまり……。

≪感想≫
先日から鑑賞中の同シリーズ第3弾。

1作目は昔、死ぬほど鑑賞しました。
2作目は初見でしたが、ある意味とんでも映画でふふふ(苦笑)。

さて3作目の本作。

相変わらずのB級感というか、C級感というか・・・。
これって、評判的にどんな感じだったのかな。

そもそも、本作は空手がテーマなんですがそこに映し出される
空手は空手っぽくなくて。
ちょっとボクシング的というか。
フットワーク軽めのアクションはそんなにカッコよくなかったんですよね。

あと、ミヤギ先生は空手の「心」を教えているはずなんですが、
主人公のダニエル君は一向に成長している気配はなくって。
もともと心根の優しいやつなので、良い奴なのはわかるんですが、
無鉄砲なのは相変わらずだし、思春期真っ只中な行動しかしない。
本作でも、これまでミヤギ先生から何を学んできたんだっていうぐらい
バカみたいな行動を取る始末。
ミヤギ先生の大事な盆栽を勝手に取りに行くあたりから、ダメにしてしまう件は
正直、呆れちゃいました・・・。
なんだろう・・・いくらなんでもここまで、空手の「心」を学んでいないのか
と辟易しちゃいましたよ。
なんだか全体的に飽きちゃったというか、やるせない気持ちになっちゃいました。
もちろん本シリーズの一番の魅力とも言えるミヤギさんの存在感は
抜群で、彼はある意味ぶれずにいてくれていたので◎。

本作の悪党ども。
本作は1作目の敵であった「コブラ会」の面々。
これがまたびっくりするぐらいのクズっぷりで気持ちの良いほど。
特に道場の長であるジョン・クリース。
ミヤギ先生に負けっぱなしで、本作でもぶちのめされているのに、
全く意を介せずクズっぷりを発揮。
いやぁ〜気持ち良い(苦笑)
なんとなく、これが現代の描き方なら、悪い奴にも悪い奴なりの
理由を描いているのに、本作ではそれが全くなくって。
腹が立つんだけど、いききっていてちょっと呆れ笑いになっちゃいましたよ。

アクションについては先に書きましtが、そもそも本作は
そこに重きを置いていないんでしょう。
別に見応えないまま終わっちゃいました。

まぁ、最後の試合は、これまでの作品より流れ的には
見応えあったかな。
コブラ会のやつが、ダニエルにポイント先取して反則してチャラにする件とか
非道っぷりが見応えたっぷりでなかなかハラハラドキドキ。
好感触でしたよ。

そうそう。
キャラクターでいうと主役のダニエル君。
ちょっとぽちゃっとしてませんでしたか??
二重アゴがいい感じでこれまた苦笑いでした。

そんな感じで。
う〜〜ん・・・なんでしょう・・・毒にも薬にもならないような作品。
楽しめた感はあるんですが、明日にでも忘れてしまいそうな感じ。
むむむ・・・。

さぁ、次回作でいよいよラスト。
どうなることやら・・・。

≪点数≫
  5点
                                           (20.12.12鑑賞)

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No.1868 『ベスト・キッド2』
No1868 『ベスト・キッド2』
1986年制作 米
監督:ジョン・G・アヴィルドセン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
ミヤギのもとに父親の危篤を知らせる手紙が届いた。彼は弟子のダニエル(マッチオ)を連れて、故郷の沖縄に戻る。だがそこには、かつて同じ女性を愛したがために宿敵となった男が、復讐のために待ちかまえていた……。

≪感想≫
先日から鑑賞している本シリーズ。
前作は何回も擦り切れるほど観た記憶があるのですが、
続編である本作以降は実は観た記憶がなくって。

現在、ネットフリックスにて配信されていて人気のある「コブラ会」を観るために
復習復習。

さてさて。

何だこれ!!
ちょっと笑っちゃうぐらい変な作品に仕上がっておりました。

本作の主人公はダニエルさんのようで宮城先生のルーツを
追っていくお話でした。

舞台は沖縄。
沖縄の風景、描かれ方がとにかく変で。
これはいつの時代のお話なんだろう・・・。
戦後まもなくみたいな時代感。
出てくる人たちのルックもそうですがとにかく変で。

ただ、たまぁに沖縄っぽいところも出てくるからタチが悪い。
途中からは笑えるネタ探し的な感覚で鑑賞していましたよ(苦笑)

そもそも空手がそんなにカッコよくない。
宮城先生もそんなに動けるお方じゃないんですよね。
他にも沖縄で盆踊りはありえないんじゃないかとか。
あの世界観なら沖縄の音楽は民謡じゃないのかなとか。
あと、前作では宮城先生の奥さんって亡くなっている設定じゃなかったっけ。
クライマックスの台風の件も全体的に笑っちゃったな。
その他、星の数ほど・・・。

とにもかくにもツッコミどころ満載。

大っ嫌いにはなれないキャラたち。
沖縄人キャラが多数出てきましたが、僕的にはヒロインの方が
綺麗な方だったなぁと。

そんな感じで。
ふわふわと謎の沖縄描写にやられてしまいました。
苦笑いしっぱなしの本作。
謎の続編でしたとさ。

さぁ、あと2作品。
どんな展開を観せてくれるのでしょう。
おっかなびっくり・・・。

≪点数≫
  3点
                                           (20.12.06鑑賞)

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No.1867 『佐々木、イン、マイマイン』
No1867 『佐々木、イン、マイマイン』
2020年制作 邦
監督:内山 拓也

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
俳優になろうと上京したものの一向に芽の出ない石井悠二(藤原季節)は、すでに恋人としての関係が終わっているユキとの同居もなかなか解消できずにいる中、高校時代の同級生だった多田と再会したことを機に、校内のカリスマ的存在であった佐々木との日々を回想していく。やがて、ある舞台への出演が決まった悠二は、その稽古に参加するうちに舞台の内容が自身の過去と現在とつながっていくのを感じる。さらに停滞ぎみだった日常は徐々に変化し、数年ぶりに佐々木から着信が入る。

≪感想≫
舞台役者の悠二は、鳴かず飛ばずでしがない生活を送っていた。
そんな時、高校時代の友人、佐々木との青春を思い出す・・・。

いやぁ、これまた素晴らしい邦画に出会いました。

キャラクターの実在感が半端ない。
本作品の奴らは今もどこかでいきているんじゃないかという感覚に。
一人一人がしっかりとそこにいて魅力的に佇んでいる。
僕的には佐々木の友達以上恋人未満の苗村さん。
彼女が佐々木と初めて会ったカラオケボックスからの帰り道の
ワンショットの表情とか本当に最高でした。
あと佐々木のパチンコ仲間のアイツ。
根っこはいい奴なんだけど、やっぱりちょっと社会不適合なコミュニケーション術とか
笑っちゃいましたもんね。
悠二を含めた佐々木を取り巻く仲間たちも自分の高校時代を思い出させる
わちゃわちゃ感でグッときたし。
なんでしょう、ゲラゲラ笑いながら見るのではなく、あの頃を思い出しながら
グッときながら観ている感じ。
一人一人の物語があってね。
木村の恋物語も良かったなぁ・・・。
別に深く掘り下げられているわけではないけど、ちょっとしたシーンで
彼もしっかりと生きていたんだなぁって。

バッティングセンターの粋な伏線と回収。
あそこで佐々木は佐々木のままなんだという嬉しさと、反面、
佐々木は佐々木のままなんだという切なさ。
色々と想いが込み上げてグッときたなぁ。

物語の着地。
主人公の悠二はもう一歩先に進んだ。
殻を破る激走シーンと慟哭は確かに彼を成長させた。

エンディングの駆け抜けるシーンもグッときたけど、そこから
まさかのもう1スパイス。
ちょっとこの演出は蛇足じゃねぇかと思った矢先。
あのテンションなのに不思議とぐっと心が締め付けられました。
素晴らしかったです。

そんな感じで。
光と影の描き方が秀逸。
本当に奥深く描かれていて。
色々と想いが込み上げてくる映画。

監督はこの作品が撮れて本望だったんじゃないのかな。
監督の中の佐々木がしっかりと描かれていて、
そのエネルギーや想いがしっかりと描かれている。
本当にこの作品はこの監督、演者たちのやりたい事と伝えたい事が
十分に詰め込まれていたように感じ、そしてしっかりとそれが
描き切れているように感じました。

だけどね。
誰の心にも佐々木がいて、恐らくみんな自分の中の誰かに
投影し、誰かを思い出している事だろう。
その瞬間、この作品はその人の作品になりずっと心に残り続けていく。
いやぁ・・・素晴らしい。

大好きな「横道世之介」を思い出しましたよ。
あれも、誰かにとっての世之介になれたのかと考えたりしたりね。

いやぁ、また邦画の大傑作の誕生ですね。

≪点数≫
  9点
                                           (20.12.05鑑賞)
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No.1866 『ザ・ハント』
No1866 『ザ・ハント』
2020年制作 米
監督:クレイグ・ゾベル

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
広々とした森の中で12人の男女が目覚めると巨大な木箱があり、中には1匹の豚と数多くの武器が入っていた。状況が飲み込めないまま何者かに銃撃された彼らは武器を手に逃げ惑う中、あるうわさが本当であったことに気付く。それは、「マナーゲート」と呼ばれる一部の富裕層によるスポーツ感覚の「一般市民狩り」だった。一方、狩られる側の1人であるクリスタル(ベティ・ギルピン)が反撃を開始する。

≪感想≫
目が覚めたら知らないのっぱらに放置。
猿ぐつわをかませられて自由もきかない状況。
どうやら同様に放置されている人間がちらほらと。
状況が呑み込めない中、突然どこからか発砲され始める!!
人間狩りの始まりじゃぁ~~!!!!

苦みもあれど楽しい作品でした。

とにかくゴア描写が凄くって。
血みどろブッシャー、グッチャグチャのシーンはここまでくると
観ていてスカッと。
序盤からアクセル全開。
飛行機の中でいきなり始まる凄惨なシーン。
ここから怒涛の殺戮のオンパレード。
この序盤の掴みでこの作品の方向性がズバッと切り込まれていて◎。
観ているこっちは良い塩梅の緊張感と覚悟が出てくる。

展開もすっごい楽しくって。
主人公かなと思っていたやつがあっさり退場。
じゃあこいつかなと思ったらまたもや退場。
どんどんハントされていくキャラクターたち。
ここまでどんなお話になるのか、どんな展開になるのか全くわからなくって。

そこで登場、本作の主人公クリスタル。
彼女の素晴らしさはのちに書くとして、彼女が冒頭、覚醒してカッコ良い
音楽がバンって流れ出すシーンで一気に心鷲掴みに。
この後、彼女がどう反撃していくのかワクワクと・・・。
そこからは、完全にゴールまで一直線。
見るもの全てを疑いつつ緊張感を保たせつつクライマックスへ。
ラストのアシーナとのバトルは子気味良い笑いを交えながらのマジバトル。
カッコ良いんだけど笑かすシーンもちらほら。
最高に堪能させていただきました。

さて、ここからは、キャラクターについて。
全体的に、ラスボスのアシーネを演じたヒラリー・スワンクの除いて
知らない人たちばっか。
みんな良い感じの「顔」をしていて◎。
もちろん褒め言葉ですがB級感満載の人たち。
作品の世界観と見事にマッチしている佇まい。
その中でもMVPはもちろん主役のクリスタル(ベティ・ギルピン)。
もうねぇ・・・一挙手一投足が見逃せなくって。
ちょっと「ターミネーター」シリーズのサラ・コナーを彷彿とさせるルックと渋み。
精神がちょっと破綻しているあたりも似ていたような。
バトルスキルも素晴らしくって見ごたえ抜群。
めちゃくちゃシビレました。

お話自体は意外に苦味の効いた流れ。
被害者も加害者もどっちも悪い部分があって、現代のアメリカ、広く見れば
世界各国のどこにでもありそうなお話。
それをブラックなユーモアを交えて描いていて。
なるほどねぇ・・・。
僕的にはもうちょっとライトでも良かったかな。

そんな感じで。
B級感たっぷりゴア描写たっぷりのサバイバルホラー作品。
調べてみると本作はプラムハウス・プロダクションの作品で。
ゲット・アウト」「アス」とか、最近で言うと「透明人間」もか。
なるほど・・・見逃せない制作会社かも・・・。
ゴア描写が好きな方には是非観て欲しい快作でした!!

≪点数≫
  8点
                                           (20.12.03鑑賞)
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No.1865 『ベスト・キッド(1984)』
No1865 『ベスト・キッド』
1984年制作 米
監督:ジョン・G・アヴィルドセン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
ひよわな転校生ダニエルが恋した少女は、カラテの高校チャンピオンが狙っている娘でもあった。ある日不良グループにからまれた彼は、ミヤギと名乗る老人に助けられる。ミヤギは、自分を守るために使うのならカラテを教えよう、と言うが……。「ロッキー」のJ・G・アヴィルドセン監督がおくる、カラテ少年を主人公にしたスポーツ青春映画。

≪感想≫
最近、Netflixで「コブラ会」なるドラマが人気らしくって。
それを鑑賞するために復習として本シリーズを鑑賞することに。

まずは本作。
子供の頃死ぬほど観たなぁ・・・。
土曜ロードショーでしょっちゅうやっていたイメージ。

いやぁ懐かしい・・・。

観ていてとにかく思い出が蘇る。
ミヤギ先生の修行の数々。
ワックスの件やペンキ塗りの件。
ミヤギ先生が発する
「ダニエルさん」
という日本語と英語のミックス。
ミヤギ先生の両手スリスリからのマッサージ。
真似したなぁ・・・。

相手のコブラ会の先生がまた憎たらしいやつで。
スポーツマンシップのカケラもなく、空手道の精神のカケラもない輩でね。
こいつには何らかの制裁を与えて欲しかったな。
もやっとしちゃいましたよ。
弟子達は純粋な心も持っていたのにな。
もったいないない。

お話について。
一個だけ全く記憶のなかったシーンが。
そればミヤギ先生の酔っ払い語りシーン。
軍服を着て亡くなった妻と子供のことを思い出し涙するシーン。
こんなシーンがあったんですね。

久しぶりに観て色々気になったのも事実。
ミヤギ先生は沖縄人なのに方言ぽい喋り方をしていないのはなぜかとか。
沖縄色が一切感じられなかったなとか。
まぁそれはとても瑣末なこと。

ロッキーっぽい終わり方もまぁまぁまぁ。
(と思っていたら、監督が「ロッキー」の監督さんでした。)
実際の空手バトルシーンのしょっぱさもまぁまぁまぁ。
アクションは全体的にまぁまぁまぁ。

そんな感じで。
久しぶりのベスト・キッド第一弾!!
懐かしく鑑賞させていただきました!!

さぁここからは観たことない続編かも。
楽しみぃ。

≪点数≫
  7点
                                           (20.11.29鑑賞)



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No.1864 『ライリー・ノース -復讐の女神-』
No1864 『ライリー・ノース -復讐の女神-』
2018年制作 米/香港
監督:ピエール・モレル

≪キャッチコピー≫
『最強のママ、降臨』

≪ストーリー≫
ロサンゼルス郊外で夫と娘と共に幸せに暮らしていたライリー・ノース(ジェニファー・ガーナー)は麻薬カルテルの襲撃に遭い、目の前で家族を殺されてしまう。彼女は姿を消し、5年後、自らの手で悪を裁くため再びロサンゼルスに戻ってくる。やがて彼女の復讐(ふくしゅう)劇は麻薬組織だけでなく、警察やメディアなどを巻き込む騒動へと発展する。

≪感想≫
家族を殺された主婦が復讐の女神になって敵をバッタバッタと
殺していくお話。

監督はピエール・モレル。
96時間」の監督さんですね。

なるほど・・・女性版「96時間」っぽい。
無敵人間が敵をなぎ倒ていく姿はやっぱり爽快で。

ジョン・ウィック」や「イコライザー」あたりも思い出しました。
とても大好きな作品に仕上がっておりましたよ。

本作は何と言ってもアクションがかっこよかったな。
それこそ「ジョン・ウィック」シリーズのようにしっかりとトドメを刺すアクションで
見ていてめちゃくちゃアガったんですよね。
主演はジェニファー・ガーナー。
撮り方も相まってすごくキレもあるように見えたし、
めちゃくちゃかっこよかったです。

脇を固めるキャラたちも良い感じ。
敵集団がまたゴツくて良かったんですよね。
僕的にはボスの参謀役のアイツが切れ者っぽくて◎。

とにかく全体的に一定量の満足度を与えてくれていて。

一つだけ不満点。
なぜ主人公のライリーが強くなれたのかが全く描かれていなかったのがもやっと。
5年の歳月をどこで誰から、どういう過程で強くなれたのか描いてくれていたら
もっとスカッと、もっとアガったんじゃないかなと。
そこらへんはちょっともったいなかったです。

そんな感じで。

大大大絶賛!!
という訳にはいきませんでしたが、とても好みの作品。
終わり方も粋な感じで◎。
やる気があれば続編も作れそう。
さらなる強敵とバトルしてほしいなぁ・・・。
期待しております。

≪点数≫
  8点
                                           (20.11.28鑑賞)

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No.1863 『岬の兄妹』
No1863 『岬の兄妹』
2018年制作 邦
監督:片山 慎三

≪キャッチコピー≫
『ふるえながら生きていけ』

≪ストーリー≫
港町に暮らす良夫(松浦祐也)はある晩、自閉症の妹の真理子(和田光沙)が、男に体を許して金銭を受け取ったことを知る。そのころ、良夫が勤める造船所でリストラがあり、良夫は足が不自由であることを理由に辞めさせられてしまう。困窮した良夫は妹の売春のあっせんを始めるが、次第に妹の喜びや悲しみを知り困惑する。さらに売春のことを知った友人が、良夫に忠告しに家にやって来る。

≪感想≫
身体障がいを背負ったお兄ちゃん(良夫)。
知的障がいを背負った妹(真理子)。
良夫は仕事もクビになり家賃も払えず電気も止められる始末。
そんな中、良夫はあるきっかけで真理子を売春させて生活費を稼ぐことに・・・。

基本的に役者さんたちが素晴らしかったので、リアリティ抜群で。
観ていて痛々しさと怒り、憤り、とんでもなくダウナーな気分になりました・・・。

お話について。
せめて最後は少しでも希望の光が見えて欲しかったな。
もちろん、現実はそんなに甘くなく、実際にこういう事ってありえるのかもしれない。
もしかするともっとひどい事だって、全然ありえる訳で・・・。
ただ、やっぱりそこに映る兄妹に少しでも「再生」の兆しを・・・。
最後の最後。
良夫の元上司から職場に戻ってきてくれとのオファーがあるも、
良夫はそれを無下にする。
どんだけこいつは、絶望のどん底にいるんだよと。
底がない良夫のメンタルはどんだけ落ちていくんだと。
とにかく一挙手一投足がクズ過ぎてヘビー過ぎる。
嫌いになれないキャラクターなんだけど、どうにかしてあげたいキャラクターなんだけど、
実際はめちゃくちゃダメ人間なんですよね。

ふと感じたのが、本作では社会福祉、それこそ生活保護的なシステムが
まったく描かれていませんでした。
そこへ至るまでの知識やメンタルにはならなかったのでしょうが、
ここまで堕ちていく良夫に救いの手を差し伸べてほしかったなぁ。

何でしょう。
本作をみていて、何度も「生きる」って何だろうともやもやしました。
モラルのボーダーラインをどんどん広げて、自分のやっている事を
ダメと気付きながらも突き進んでいく。
むむぅ・・・。

とはいえ、これは演出のせいなのか、めちゃくちゃヘビーでズシリと
のし掛かるお話なのに、少しだけ軽さも兼ね備わっていたような
印象も受けました。
少し笑いのテイストを交えていたり。
そこら辺は、上手くバランスが取れていたように感じましたよ。

そんな感じで。
テーマはとてもショッキングで目を背けたくなるシーンもたくさん。
作品としてはとても素晴らしく、テーマも深く考えさせられる作品。
ただやっぱり心は沈んじゃったなぁ・・・。
思い出されるシーンもたくさんあるんだけど、やっぱり思い出すと
沈んじゃうんだよなぁ・・・。

≪点数≫
  5点
                                           (20.11.22鑑賞)

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