2021-01-25 Mon

2019年制作 米
監督:オリヴィア・ワイルド
≪キャッチコピー≫
『最高な私たちを
まだ誰も知らない』
≪ストーリー≫
18世紀初頭のイングランドの人々は、パイナップルを食べることとアヒルレースに夢中になっていた。体の弱いアン女王(オリヴィア・コールマン)の身の回りの世話をする幼なじみのレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が、権力を掌握していた。ある日、宮中に新入りの召使いアビゲイル(エマ・ストーン)がやって来る。
≪感想≫
ガリ勉女子の二人組が、卒業式前日にこれまで勉強ばっかりしてきた日々を
取り戻すごとく夜の街に繰り出すっつーお話。
いやぁ・・・楽しくて素敵な作品でした!!
青春映画の新たなる傑作の誕生です!!
多種多様なキャラクターたち。
現代の社会をしっかりと映し出していて。
センシティブなはずのLGBTQについても、そこにあるのが当たり前のように描き出す。
それぞれのキャラクターの描き方やルック、一人一人がカラッとスカッとしているんだけど
その配役、配置はとても丁寧で。
現代社会における、色々な在り方を思い出させてくれる。
悪い奴が誰一人出てこないというのも、これはこれで素敵だったな。
一方から見た彼ら彼女たちは、おバカで今を楽しんでいるだけの奴らなんだけど、
彼ら彼女たちにだって悩みはあるし、想いもある。
そこら辺をしっかりと伝えてくれて、他者を「認める」という行為と、
自分を「受け入れる」という行為の大切さ。
それぞれが成長していく過程がグッとくる。
観ていてとても気持ちが良くってね。
作り手の「優しさ」がビンビンに伝わって。
キャラでいうと、主人公二人(エイミー&モリー)や、
神出鬼没のジジにはたくさん笑わせてもらったし、金持ちボンボンのジャレッドの根っこの
部分である誠実さを見つけたときとか最高にグッときました。
とにかく彼ら彼女たちの青春時代が羨ましくってね。
クライマックスの卒業式シーン。
みんなの気持ちがぐぅーっと一つになる瞬間はやっぱり泣けましたよ。
ラストカットの切れ味も抜群で。
あの、「友情はまだまだこれからだぜ!!」的な
スカッとした終わり方は素晴らしかったな。
2020年のベストエンディングかも。
とにもかくにも。
恋愛ものかと思えばそれだけじゃない。
友情ものかと思えばそれだけじゃない。
現代版に見事にアップデートさせた新しい青春映画。
下ネタが少しドギツイものの、そこを許してしまえば紛れもない傑作。
女子向けかと思えばとんでもないない。
男性の僕が観ても十二分に堪能できた素晴らしい作品でした。
そうそう。
ふと思ったのですが、最近、この手の作品が増えてきたなぁ・・・。
先日観た「Mid90s ミッドナインティーズ」や「アルプススタンドの端の方」あたりを
思い出しました。
どちらも素敵な映画。
≪点数≫
9点
(20.11.15鑑賞)

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