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No.1841 『ひとよ』
No1841 『ひとよ』

2019年制作 邦
監督:白石 和彌

≪キャッチコピー≫
『壊れた家族は、つながれますか。』

≪ストーリー≫
ある雨の夜、稲村家の母・こはる(田中裕子)は3人の子供たちを守るため夫を殺害し、子供たちとの15年後の再会を誓って家を後にした。事件以来、残された次男・雄二(佐藤健)、長男・大樹(鈴木亮平)、長女・園子(松岡茉優)は、心に傷を抱えたまま成長する。やがてこはるが帰ってくる。

≪感想≫
大好き白石和彌監督作品。

白石監督の作品は昔から追っていて。
凶悪」「孤狼の血」あたりが好きかな。
日本で一番悪い奴ら」「彼女がその名を知らない鳥たち」も好き。
とにかく今後も追い続けていきたい監督さん。

さてさて。

いやぁ、演者のアンサンブルが凄まじかったっす。
稲村家の面々が素晴らしかったのは言わずもがな。
脇を固める方々も素晴らしかった。
一人一人の演技がよすぎて、キャラの掘り下げが足りなく感じちゃったくらい。
もっと、この人たちを追い続けていきたい、見続けたいと思わせてくれる
俳優さんたちでした。

キャラクターでいうと、稲村タクシーの面々が素敵な奴らだったな。
音尾琢真さん演じる社長とか最高でしたよ。
若手運転手の男女も良い奴らだったし。
昔気質っぽくて素敵な奴らでした。

先日「AI崩壊」という作品を観て、何となく全てが胡散臭いなぁと
感じたのですが、本作はそれとは逆で、大小は別として、こんな問題を
抱えている面々や、家族がどこかしらにいるのではと。
そして、自分の家族を省みたり、思うことが多々生まれた良作でした。

ただねぇ・・・。
何とも重々しすぎる。
最後も、スッキリとした着地ではなくって。
稲村家は少しだけ光は射したんですが、例えばヤクザから足を洗った
堂下道生の親子問題。
同僚事務員の柴田弓さんの母娘問題。
下手すれば稲村タクシー会社への嫌がらせ行為はまだまだ続くんじゃないかと。

すっごいもやもやが残る作品というか。
解決策が見つからず重たい気持ちになる作品。
どこかでこういうことってあるよなぁと、もやもやもや。

そんな感じで。
テイスト的には大好きな白石監督印ど真ん中の作品といったところ。
大満足の良作でした。

≪点数≫
  7点
                                           (20.08.22鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)