2020-10-30 Fri

2019年制作 米
監督:ジョン・ハーツフェルド
≪キャッチコピー≫
『卑劣な悪党に怒りの鉄拳を叩き込め!』
≪ストーリー≫
中国の国際的ハイテク企業ジャン社の社長令嬢ダヤが誘拐される。以前ジャン社でダヤの身辺警護を担当したシェン・ロー(マックス・チャン)は、世界中でたった一人の脱獄専門家レイ・ブレスリン(シルヴェスター・スタローン)の所へ出向く。そしてダヤがこれまで誰も脱出したことがない謎の監獄“悪魔砦”に監禁されているとの情報が入る。
≪感想≫
大好きシルベスタ・スタローン主演作。
本作はシリーズ3作目。
1作目はこれまた大好きシュワちゃんとの共演作。
2作目はシュワちゃんは卒業し代わりに、デイヴ・バウティスタが出演。
どちらもまぁまぁまぁ。
さて本作。
う〜〜〜ん、こちらもまぁまぁまぁ。
まずは良かったところ。
ゴア描写がエグかった。
中盤、スタローンが敵をぶっ倒すシーン。
鉄パイプで顔面を突き刺す所とか、観ていて
「うわっ!!」
中盤、バウティスタの電磁ショットガンみたいな武器をぶっ放すシーン。
あまりにも凄惨な敵の姿に、観ていて
「エグッ!!」
スタローンのクライマックスの生身バトルも
生々しくって良かったです。
あと、前作もそうだったんですが本シリーズって中国資本なのか、
中国キャストが続々登場。
本作も、「イップ・マン外伝 マスターZ」のマックス・チャンが出演していました。
彼の佇まいはとてもセクシーでカッコ良くってね。
切れ味鋭いアクションも見ごたえたっぷり。
クライマックスのバトルは◎。
ってな感じで良かったとこはたくさんあったんです。
だけど、そこまで点数が上がらなかったのは、やっぱりお話が
雑だったところがなぁ・・・。
正直、ガチャガチャしている人間関係。
大脱出と謳っているのに監獄脱出的な要素はあまりない。
何だか、観たかった作品が観れなかった感が否めなくってね。
とほほ・・・。
そんな感じで。
それなのに楽しめた本作。
正直、続編はもう・・・いいかな。
≪点数≫
6点
(20.07.25鑑賞)

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2020-10-28 Wed

2019年制作 米
監督:デヴィッド・ヤロヴェスキー
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
子供を待ち望んでいたトリ(エリザベス・バンクス)と夫カイル(デヴィッド・デンマン)は、ある赤ちゃんを自分たちの子供として育てることにする。ブランドンと名付けられた男の子は夫妻にとってかけがえのない存在になるが、12歳になると普通の人にはない恐ろしい力を見せ始める。
≪感想≫
不時着した宇宙船から拾われた赤ん坊が数年後、
超能力を身につけるっつーお話。
スーパーマンの誕生譚的な流れかと思いきや真逆の作品。
ヒーローどころか悪魔の誕生譚!!
桃太郎も一歩間違えれば鬼になる的な。
本作の主役はブランドン君。
まだまだ子供の彼は、自らの能力に気付きあっさり悪役へ
トランスフォーム!!
宇宙からのメッセージを受けて洗脳された感じでもなく、
元来の自らの運命をこじ開けた感じ。
それまでの良い子ちゃんをあっさり投げ捨てて、
バッタバッタと人間を駆逐していく様は潔し!!
頭カラッポで残酷な描写を眺めておりました。
クライマックスの保安官2人が殺られちゃう件や、
ラストのお母さんを始末する件。
残酷すぎる展開はこれまた潔し!!
そうそう。
本作ってゴア描写がすごかったですね。
目玉にガラスが刺さる件。
アゴがぐっちゃぐちゃに外れる件。
どちらも観たことのない描写でフレッシュ!!
特に、最初の目玉のシーンはめちゃくちゃイタかったっす。
ちょっと震えあがりましたよ。
そんな感じで。
何気に楽しめた作品。
これって、続編とか作れそうですが、あまりにも無敵感溢れる
ブランドン君。
こいつを倒すのは無理なんだろうなぁ・・・。
ヒーロー誕生的なお話にスイッチするのも・・・ないか・・・。
≪点数≫
6点
(20.07.19鑑賞)

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2020-10-26 Mon

2018年制作 韓
監督:キム・ミンホ
≪キャッチコピー≫
『死にたい奴から、
かかって来い。』
≪ストーリー≫
ドンチョル(マ・ドンソク)は逆上すると手がつけられないことから、“雄牛”というあだ名で呼ばれていた。しかしジス(ソン・ジヒョ)と出会ってからは殺伐とした日々とは決別し、結婚して市場で働いている。ある晩、ちょっとしたことでもめてジスを怒らせたドンチョルが家に戻ると、彼女の姿はなかった。そしてドンチョルの携帯に着信があり、相手はジスを誘拐したと話す。
≪感想≫
大好きマ・ドンソク兄貴主演作。
最近の兄貴の活躍は目まぐるしいですね。
主演作もたくさん出ているし、噂によると、今後の作品として
MCUにも出演されるみたい。
めちゃくちゃ楽しみにしております。
さてさて、本作について・・・。
兄貴の魅力大爆発!!
本作のアクションは銃器なしの肉弾戦オンリー。
武器もそこまでなかったかな。
兄貴に関してはタイトル通り鉄拳のみ。
これがまためちゃくちゃ暴れ牛!!
無敵感が半端なくって、すっげー気持ちが良かったですよ。
韓国映画特有の脇役たちの素晴らしさも本作は光っておりました。
兄貴をサポートする凸凹コンビ。
役に立ちそうな立たなさそうな、本当にいる意味あんのか的な
立ち位置なんですけど、こいつらに関してはルックも含めて、
存在して良いんです!!
いないといけないんです!!
この二人のおかげで少し映画のトーンが軽くなって、良い意味で
重くなりすぎずマイルドに仕上がっておりました。
あと、本作は悪役が素晴らしかった。
あのいききったサイコパス感が◎。
ちょっとバットマンシリーズのジョーカーを思い出したりしました。
とにかく、「悪」に徹していてね。
もちろん最後に兄貴にぶっ飛ばされる件は最高にスカッとしましたよ。
悪党にさらわれてしまう奥さんが過度にズタボロにならないあたりも
ちょっとホッとしたかな。
もちろん目を背けたくなりたくなるシーンも多々ありましたが、
あの「悪」なら最悪の展開も考えられただけに、その着地にならなくって
良かったです。
余談ですが、奥さん役の方綺麗な方でしたねぇ・・・。
初めて観たかも。
そんな感じで。
お話の展開やアクション、過度な驚きはなく、純粋に兄貴の
魅力に堪能できて良かったっす。
さぁ、次はどんな作品に出演されるのでしょう。
必ず鑑賞するぞ!!!!
≪点数≫
8点
(20.07.18鑑賞)

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2020-10-23 Fri

1997年制作 邦
監督:宮崎 駿
≪キャッチコピー≫
『生きろ。』
≪ストーリー≫
山里に住む若者アシタカは、怒りと憎しみにより“タタリ神”と化した猪神から呪いをかけられてしまう。呪いを解く術を求めて旅に出るアシタカはやがて、西方の地で“タタラ”の村にたどり着く。エボシ御前が率いるその村では、鉄を造り続けていたが、同時にそれは神々の住む森を破壊することでもあった。そして、そんなタタラ達に戦いを挑むサンの存在をアシタカは知る。人の子でありながら山犬に育てられた彼女は“もののけ姫”と呼ばれていた……。
≪感想≫
ジブリ弱者の私。
このコロナ渦の中、様々な新作映画の上映が先延ばしに。
その中で、古い映画が続々と再上映をしていて。
ドル箱映画のジブリ作品も対象となっていて。
その中の一作品「もののけ姫」を劇場にて鑑賞してまいりました!!
先に書きましたがジブリ弱者の私。
観たことあるのは「となりのトトロ」「千と千尋の神隠し」「崖の上のポニョ」
「思い出のマーニー」ぐらい。
トトロは小っちゃいころに観た作品なのではっきり覚えてないし、他の3作品も
あまり良い印象はないんだよなぁ。
そんな感じで。
どでかいスクリーンで、凄い人気を博した本作を観てまいりました!!!!
さてさて。
やばい、これまで観たジブリに比べると段違いに素晴らしい!!
とても大好きな作品となりました。
世界観が素晴らしい。
ファンタジックな世界観。
ちょっと「ロードオブザリング」の世界を思い出したり。
子どもが観ても、大人が観ても楽しめるような壮大な世界は
見応えたっぷりで大満足!!
音楽が素晴らしい。
でかいスクリーンと良い音響で聴いたからか、本作は音楽がとても
素晴らしく感じて。
勇壮で壮大な物語にマッチした見事な音楽の数々。
冒頭の音楽でもうすでにやられている自分がいました。
キャラクターが素晴らしい。
本作って絶対的な「悪」がいなかったんです。
性善説に基づいたキャラクターたちで、最終的には話せばわかる的な。
本作に関してはそれがプラスに働いて、みんな魅力的に見えたんだよなぁ。
子供だましと言えばそうかもしれませんが、それが良かったんですよね。
ルックもとても良い感じ。
アシタカ青年は一挙手一投足がもれなくカッコ良かったし、サンも魅力的なルック。
あと、木霊とか霊獣的なキャラたちも観ていて楽しかったし美しかった。
自然から産まれる神様たちは幻想的で魅力的。
お話について。
訴えかけるテーマがめちゃくちゃ詰め込まれていて◎。
自然との共存を訴える流れがあったり。
ハンセン病を想起させる流れがあったり。
戦う女性像、働く女性像、強い女性像が描かれていたり。
それらのテーマが結構、どストレートに分かりやすく訴えかけられていたので
無条件で心に突き刺さるというか。
しかも、先に書いた通り、世界観が壮大で力強いためにドスンと響いたんですよね。
いやぁ、本当に素晴らしい。
そんな感じで。
僕的ジブリ作品歴代No.1!!
本作に関しては劇場で観る事で素晴らしさが倍増した感じ。
大満足!!!!
定期的に劇場で観たいなぁ・・・。
≪点数≫
9点
(20.07.12鑑賞)

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2020-10-21 Wed

2013年制作 米
監督:スティーヴ・マックィーン
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
1841年、奴隷制廃止以前のニューヨーク、家族と一緒に幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモン(キウェテル・イジョフォー)は、ある日突然拉致され、奴隷として南部の綿花農園に売られてしまう。狂信的な選民主義者エップス(マイケル・ファスベンダー)ら白人たちの非道な仕打ちに虐げられながらも、彼は自身の尊厳を守り続ける。やがて12年の歳月が流れ、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バス(ブラッド・ピット)と出会い……。
≪感想≫
事実に基づいたお話。
時は1980年代。
黒人奴隷制度がバリバリに蔓延しているアメリカ。
自由黒人のソロモンは、急に拉致されてアメリカ南部に奴隷として送り込まれる。
そこでは地獄のような日々が待ち受けていた。
いやぁ・・・重い。
想像通りの重たく仕上がった作品でした。
黒人たちが不条理に虐げられている姿はやっぱり観ていて痛々しくって辛くって。
特に、むち打ちのシーンとか長回しで撮っているので、目を背けたくなったり
握りこぶしをギュッとなったり。
背中から血しぶきが舞うあたりもリアリティがあってどんよりと・・・。
物語の着地について。
もちろん、救いがないというはもしょうがないのですが、
やっぱりみんなが幸せになるような、せめて一緒に奴隷生活を送っている
奴らには救いを。
特にルピタ・ニョンゴ演じるパッツィーは光り輝く未来を与えて欲しかったなぁ。
あとは、やっぱり白人たちにしっかりと学びと制裁を与えて欲しかった。
まぁ、これは事実を基にしているので、しょうがないんですが、
ちょっともやもやっとした感じで鑑賞を終えましたよ。
そうそう。
イラつくキャラで言えば、序盤の奴隷生活に出てくるポール・ダノ演じるアイツ。
ルックもそうですが、メチャクチャ嫌な奴だったなぁ。
そんな感じで。
ふと考えるとこれって、今もどこかで人身売買やら奴隷制度もあるんですよね。
それを考えると、本作を観終えての意識はやはり今後の自分の
身の置き方というか、意思の貫き方というか。
本作でブラッド・ピット演じるバスのような人間でありたいと。
なんでしょう。
もちろん、根っこは人の意思で行動するから、差別をする奴ら、奴隷として扱う奴らが
めちゃくちゃ悪いっつーのはわかるんですが、やっぱりそこまでに至る法律だったり、
慣例であったりがそういう環境を作り出しているんですよね。
これはやっぱり現代社会にも通づるお話なんだよなと。
ムムム・・・。
後味は決して良い作品では決してないですが、とても良い作品でした。
余談ですが、本作はアカデミー作品賞を受賞したんですって。
いやはや、先日鑑賞しました「グリーンブック」もそうですが、この手の作品は
やっぱり強いですね。
≪点数≫
7点
(20.07.11鑑賞)

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2020-10-19 Mon

2018年制作 邦
監督:藤井 道人
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
明石幸次(阿部進之介)は、内部告発した父が自殺に追い込まれたのを機に実家に帰るが、家庭は崩壊寸前だった。そんなとき、児童養護施設のオーナーの北村(安藤政信)が彼に救いの手を差し伸べる。明石は、孤児を養う一方で子供を守るためなら罪を犯すのもやむを得ないという考えを持つ北村に魅了される。
≪感想≫
俳優の山田孝之さんプロデュース作品。
俳優もやられて歌手もやられて多方面で大活躍中の山田くん。
めちゃくちゃ多彩な方ですね!!
僕的には大好き朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」の恵達役が印象的。
あとは「クローズ」の芹沢多摩雄役。
とにかく振り幅がすごくって、どんな役でも見事にこなせる個性派俳優さんって感じ。
大好きな役者さんです。
さてさて・・・。
いやぁ・・・尖ってますねぇ・・・。
作り手たちの熱量がビンビンに伝わってくる作品に仕上がっておりました。
まずは、演者さんたちがとても見事だった。
主演の阿部進之介さん。
初めて観ましたが虚無な感じと、一度帯びた熱量の爆発シーンは
凄まじかったです。
ヒロインの清原 果耶さんも素晴らしかったな。
実は僕的に清原さんは前々から注目していたんですよね。
「オロナミンC」のCMで「シュポッ!!」って言う姿が魅力的でねぇ・・・。
他にも安藤政信さんは相変わらずの闇クオリティ。
明石と一緒に闇で活動する奴らもみんなルックが良くってね。
小西真奈美さんとかも素晴らしかったな。
金髪のアイツも良かった。
金髪のアイツは、昨年観た良作「メランコリック」の松本を思い出したり。
とにかく演者さんたちが素晴らしかったです。
お話について。
本作は勧善懲悪を描いておらず「善」と「悪」が共存し、どこまでが善きことで
どこからが悪しきことかを問いかけていて。
言っていることは分かるんですが、ダメな部分が絶妙なラインで投げかけてくる。
めちゃくちゃダメな事なんだけど、そのダメなことに至るまでの「理由」を描いてくるので
頭ごなしにダメとは言えない。
ただ、やっぱりダメなもんはダメなんだよという気持ちがぬぐい切れない。
すっごい不快感だけが残るというか。
ラストの着地について。
結局、本作の悪党どもの一部は何も制裁を受けないまま、ましてや成長も改心も
しないまま終わりを告げます。
例えば、社長の三宅。
例えば、証拠を持った川上。
そして、僕的には一番憎たらしかった証拠を売りつけた山口。
山口に関しては憎たらしい顔もしていてねぇ・・・。
あと、本作では裏と表の部分があるんだよ的なお話なのに裏の部分だけ
描かれているキャラも多くって。
そこら辺も、救いがなくってちょっと苦かったなぁ。
他にも、結局、明石の妹とお母さんはまた今後もさらなる悲劇が
待ち受けてるんじゃないかと思うと痛々しくってね。
児童養護施設「風車の家」の今後もどうなるか分かんないし・・・。
悪党どもの未来だけは満帆な様な気がしてね・・・。
とにかく、お話の着地に関しては後味のわるぅい仕上がりになっておりました。
全体的に。
演出とか世界観、ストーリーとかちょっと洋画っぽいなぁと思ったり。
骨太ノワールなんだけど、落ち着いた印象ではなくすっごい圧のある尖り。
描かれている内容が内容で着地が着地なだけに、けっこうストレートな
不快感が半端なくって。
映画としては見応えもあるし、前のめりで鑑賞させてもらったんですが、
いかんせん後味が悪い。
めちゃくちゃ褒めたいんだけど、いかんせん後味が悪い(苦笑)
すっごい良い作品なんだけど・・・。
役者さんたちも魅力的で素晴らしかったんだけど・・・。
むむむ・・・。
先に書きましたが、とにかく作り手の尖りが前面に押し出された作品。
そんな良作でした。
≪点数≫
3点
(20.07.10鑑賞)

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2020-10-16 Fri

2007年制作 香港
監督:ウィルソン・イップ
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
1997年香港、署内では問題児扱いだが正義感の強いマー刑事(ドニー・イェン)は、ベトナム人の3兄弟が率いる犯罪組織を追っていた。相棒のウィルソン刑事(ルイス・クー)が組織に潜入するも正体を見破られ、ウィルソンの恋人ジュディ(ファン・ビンビン)を人質に取られてしまう。怒りに燃えたマーは、たった一人で凶悪なマフィアに立ち向かっていく。
≪感想≫
大好きドニー・イェン兄貴主演作。
兄貴のバトルスキルが大爆発!!
めちゃくちゃ「獣」感がほとばしっていてカッコよかったっす!!
本作で繰り出されるアクションは、カンフーでもなく、ボクシングでもなく
かといって直接的なケンカテクニックでもなく。
全てを網羅した総合的なテクニックで。
スタイリッシュなんだけどワイルド。
動きは俊敏なんだけど、いくところまでいく。
最高かよ!!
首相撲からの鬼の膝蹴り。
流れるような寝技の数々。
全体重を乗っけたかの様なメガトンパンチ。
最高かよ!!
とにかく兄貴の無双っぷりには大満足。
キャラ設定も良かったんだよな。
はぐれ者の刑事っぷりが戦い方に現れていて。
兄貴のルックの似合いっぷりと相まって最高かよ!!
敵の三男坊を殴り殺すあたりも、いかにもっぽくて◎。
アクションについては他にもガンアクションも見応えありました。
クライマックスの銃撃戦。
敵の長兄を盾にしながらのやり取りとかカッコ良すぎ。
耳を撃ち抜くあたりも◎。
パルクール的なアクションもあったな。
兄貴はどこまで動けるんだよ。
中盤の敵の三男坊との追いかけっこはこれまた見応えたっぷり。
とにかく本作は兄貴の無双っぷりが十二分に描かれていて、
最高でしたよ。
他キャラについて。
悪役3兄弟の非道っぷりやルックが良かったな。
最初、次男坊に関しては見た目が優男っぽくてなんともたよりなかったですが、
ところがどっこい、一番の強敵でめちゃくちゃ動けるキャラクター。
クライマックスのバトルは最後の最後まで見応えたっぷり。
次男坊のアイツも見たことあんなぁと思ったら、
「イップ・マン外伝」のフー兄貴じゃん。
若いねぇ・・・。
かれの傍若無人っぷりは悪党として最高でした。
あの車に乗り込んで刀をぶん回しする件とか良かったっす。
ベタでチープな展開も香港映画っぽくて◎。
画に関してもリアリティがないんだけど、これぞ娯楽映画な感じ。
スカッと気持ち良いというか。
エンドロールもジャッキー映画のNG集を彷彿とさせる演出。
兄貴のトレーニングシーンやリハシーンが流れて、これまた◎。
とにもかくにも。
大好きドニー・イェン兄貴力大爆発の本作。
「イップ・マン」シリーズも大好きですが、純粋に
兄貴の魅力を堪能したいのであれば本作がおススメです!!
大満足。
≪点数≫
9点
(20.07.09鑑賞)

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2020-10-14 Wed

2018年制作 邦
監督:今泉 力哉
≪キャッチコピー≫
『全部が好き。
でも
なんでだろう、
私は彼の
恋人じゃない。』
≪ストーリー≫
28歳の会社員・テルコ(岸井ゆきの)は、マモル(成田凌)のことが好きになって以来、仕事や友人がどうでもよくなるほどマモル一筋の生活を送っていた。一方、マモルにとってテルコは、ただの都合のいい女でしかない。ある日、二人は急接近しテルコは有頂天になるが、突然マモルからの連絡が途絶えてしまう。
≪感想≫
苦くて苦くて痛い痛い恋のお話。
いや、これは恋のお話なのか??
もやもやもやもや。
いやぁ・・・すっごい作品でした。
冒頭から痛いシーンの連続。
何となく居心地が悪いと言いますか。
主人公のテルコは惚れた相手のマモルに嫌われないように振舞っていて。
まぁ、こういう行動を取るのもわかるよなぁと居心地悪くって。
それならマモルの行動に批判的になれるかというとそうでもなくって。
マモルはマモルで好きな人に対してはテルコと同じような行動のオンパレード。
一方でテルコの親友の葉子も恋人未満のナカハラくんとの恋模様も
同じようにぼんやりとした関係。
誰かが誰かを好きで、好かれた方は好いた方を無下に扱う。
誰かが誰かの上に立ちマウントを取っている。
そこに一つも素敵な関係はなくって。
ふと思う。
本作は素敵な恋のお話なんかじゃなく。
彼かから誰かへの気持ちや想いがキャッチボールできているように見えなくって。
コミュニケーションの行き来が上手くできている訳じゃなくって。
全て独りよがりのお話なんだよなぁ・・・。
一方的に誰かが誰かを好きになり。
だけど、それは本当に彼や彼女のことが好きなのか、
誰かを想っている自分が好きなのか。
そもそも好きという感情ではなく、何かを埋めるための行動に
見えなくもないなぁって。
それこそ「愛って何なんだ!!」的な。
ほんと彼ら彼女らの行動や言動の一つ一つに色々と考えさせられました。
キャラについて。
僕的に本作のMVPキャラクターはナカハラくん!!
彼はこの「恋」と「自分」との距離、鎖から解き放つことに成功する。
それこそ彼の行動や言動にはグッときましたよ。
彼には本当に幸せになってほしいです。
主役のテルコ。
彼女はひたすらマモルに執着しマモルに愛されるために行動する。
どんなことをされてもどんな扱いを受けても動じない。
悲しい気持ちになっても、決して折れないマモルへの想いは
果たしてどこまで続くのか。
盲目的にひたすらマモルを追い続けるテルコに辟易しながらも
まぁ、わからないでもないよなぁ・・・と。
彼女はマモル以外に打ち込む何かがなくってね。
僕もどちらかというとからっぽ人間だからなぁ・・・。
好かれる方でもないしなぁ・・・。
ほんと、彼ら彼女たちを観ていて、グッときたりもやもやしたりと
感情を揺さぶられまくりました。
本作はそれぞれのキャラクターを演じた俳優さんたちが素晴らしかった。
主演した岸井ゆいのさんが本当に魅力的。
そして先に書きましたナカハラくんを演じた若葉竜也さん。
初見ですが素晴らしい俳優さんでした・・・と思いきや。
調べてみると「葛城事件」のあいつじゃん!!
マジか・・・・。
いやぁ、凄い俳優さんですねぇ・・・。
そんな感じで。
こりゃ後味は決して良くなかったですが、観た人と、
彼ら彼女らの行動について語り合いたい。
とても良作でした。
≪点数≫
8点
(20.07.05鑑賞)

満足ならクリック!!
2020-10-12 Mon

2006年制作 米
監督:マーティン・スコセッシ
≪キャッチコピー≫
『男は、死ぬまで正体を明かせない。』
≪ストーリー≫
犯罪者の一族に生まれたビリー(レオナルド・ディカプリオ)は、自らの生い立ちと決別するため警察官を志し、優秀な成績で警察学校を卒業。しかし、警察に入るなり、彼はマフィアへの潜入捜査を命じられる。一方、マフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)にかわいがられて育ったコリン(マット・デイモン)は、内通者となるためコステロの指示で警察官になる。
≪感想≫
香港映画「インファナル・アフェア」を
「タクシードライバー」や「アイリッシュマン」等々のマーティン・スコセッシ監督がリメイク。
出演はレオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、
ジャック・ニコルソン。
いやはや、骨太な作品に仕上がっておりました。
まず、設定がもう面白い。
一方は裏社会に潜入する警察官。
一方は警察に潜入する裏社会の人間。
一方だけでも面白いのにこれがお互いの組織にそれぞれが潜入していくっつー
ダブルの緊張感。
最高すぎるでしょ。
演者達も豪華だったし見応えが抜群でした。
主戦級のキャラだけでなく僕的には脇を固める名もなきキャラ達も大好きで。
特にギャング側のチンピラ達が良かったなぁ。
ボスであるコステロの右腕的なあいつとか最高すぎました。
ただ、二人だけ嫌いよりな人物が・・・。
まずはマーク・ウォールバーグ演じるディグナム。
あいつは、何故あんなに口が悪いんだ。
最初から最後まで、ビリーへの罵りというか態度が悪すぎる。
ただの嫌な奴に見えました。
あとヒロインのマドリン。
彼女もよくよく考えると、あまり良き女性じゃないような。
ちょっとだけイラっとしちゃいました。
生まれてくる息子の父親を考えると少しゾッとしたり。
あまり必要性を感じないキャラクターでした。
そうそう。
少し余談。
僕的に前から思っているんですが、マット・デイモンとマーク・ウォールバーグって
似てますよねぇ・・・。
共演を見たのは初めてなんですがやっぱり似ているよ。
しかも本作ってディカプリオも似たようなルックだったので、
ちょっと訳がわかんなくなったり。
本作は2時間30分超えの作品で。
スコセッシ監督の作品は長尺のイメージがありますが本作もそう。
ただ最後までダレる事なく観ることができるのもスコセッシ節。
中盤まではバレるかバレないかの緊張感を持続させていく。
中盤ぐらいに警部が殺されるくらいからは怒涛の展開。
最後の着地まで目が離せませんでしたよ。
そんな感じで。
原作の香港版も素晴らしかったですが、リメイクの本作も素晴らしかった。
ちょっと原作の内容を忘れてしまっているのでもう一度観直してみよっと。
≪点数≫
8点
(20.07.04鑑賞)

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2020-10-09 Fri

2019年制作 米
監督:ジョシュ・クーリー
≪キャッチコピー≫
『あなたはまだ――
本当の「トイ・ストーリー」を知らない。』
≪ストーリー≫
ある日ボニーは、幼稚園の工作で作ったお手製のおもちゃのフォーキーを家に持って帰る。カウボーイ人形のウッディが、おもちゃの仲間たちにフォーキーを現在のボニーの一番のお気に入りだと紹介。だが、自分をゴミだと思ってしまったフォーキーはゴミ箱が似合いの場所だと部屋から逃亡し、ウッディは後を追い掛ける。
≪感想≫
「トイ・ストーリー」シリーズ最新作。
前作で見事なシリーズの終わらせ方をしてくれた本シリーズ。
まさかの最新作が登場。
おっかなびっくりで鑑賞することにしましたよ。
さてさて・・・。
むむむ・・・だけどやっぱり楽しいなぁ。
まずは、映像の見応えが抜群!!
オープニングのタイトルロールのシーンだけでも大満足!!
キャラクターたちについて。
バズがちょっとおバカで単純思考なキャラに戻っていたのは
いささか引っかかりましたが、これはこれで、楽しいキャラに仕上がっていたので
やっぱり大好きになりましたし。
本作のヒロイン的キャラの陶器人形のボーは、ルックはもちろんのこと
性格的にも快活で魅力的なキャラでやっぱり大好きになりましたし。
新キャラのスタントマンのアイツのクライマックスの大活躍シーンは
胸が熱くなって痺れちゃいましたし。
僕は本作を日本語吹き替えで観たんですが、新キャラのダッキー&バニーの声を
お笑い芸人のチョコレートプラネットのお二人が担当していて。
僕的にそれが見事にマッチしていて、二人の掛け合いがすっごい
楽しかったんですよね。
キャラ的に完全にギャグ要因だったのも◎。
彼らが登場するシーンはクスクス笑いながら鑑賞させていただきましたよ。
お話について。
前作でおもちゃの行きつく先的な幸せな答えを導き出してくれていたんですが、
本作ではその後が描き出されていて。
素敵な子ども達に受け継がれていくという素敵な循環。
本作ではその素敵な子ども達に出会えなかったおもちゃたちの姿が描き出される。
それを描いた場合の綺麗な着地となるとやはり、おもちゃたちの「独立・自立」
ということになる。
本作ではそこを強く描き出していて。
持ち主のために必死で頑張るウッディですが、最後はその場を離れ
自由を求めて世界へ羽ばたくという着地に。
なるほどねぇ・・・。
ただ、この描き方だとおもちゃの世界が人間の世界の裏側に実在するような
形になっちゃうんだよなぁと。
2作目ぐらいに思ったことなんですが、おもちゃの行動が人間の世界に影響を及ぼすのは
ちょっとなぁと引っかかったんですが、それが3作目では改善されていて。
本作では、しっかりとおもちゃの行動が人間界に影響を及ぼしていたんですよね。
例えば、おもちゃのあいつが車のタイヤをパンクさせたり。
例えば、おもちゃたちがカーナビの真似をして家族をだましたり。
しまいにはブレーキやアクセルを踏んで車を誤作動させたり。
あそこまで、あからさまに影響されるとなんだかなぁと。
ちょっと今回の世界観だけは少しむむむな感じでしたよ。
まぁまぁまぁ。
そんな感じで。
やっぱり大好きトイ・ストーリー。
キャラクターは抜群に魅力的だったし、アニメーションも素晴らしかった。
お話自体はむむむな世界観とはいえ、終わらせ方や繋げ方は
納得の仕上がり。
やっぱりピクサー作品は外さないですよねぇ・・・。
≪点数≫
8点
(20.07.02鑑賞)

満足ならクリック!!
2020-10-07 Wed

2015年制作 中
監督:アン・サンフン
≪キャッチコピー≫
『一つの事件に交錯する二つの証言』
≪ストーリー≫
3年前に事故が原因で視覚を失った元警察官候補生のルー・シャオシン(ヤン・ミー)は、乗車中のタクシーが何かに衝突したことに気付く。犬をひいただけだと言う運転手を彼女が問い詰めると、いつの間にか運転手は行方をくらましてしまう。たまたまこのひき逃げ現場を目にしていたリン・チョン(ルハン)も、奨金欲しさに目撃証言をしようとするが……。
≪感想≫
先日観た韓国映画「ブラインド」の中国リメイク作品。
リメイク作品は日本版でも制作されていて、それがすこぶる評判が良くって。
それを観たいがために、まずは原作、そして本作を予習がてら
鑑賞することにしました。
さてさて・・・。
なるほど、ほぼ原作に近い作りになっておりました。
違いを少しだけ。
主人公の育った環境やら義弟の夢やらが変わってた。
あと、犯人の罪に対する理由が描かれていた。
あとはちょこちょこ。
前作の魅力の一つとして犯人がめちゃくちゃサイコで
気持ち悪くって最悪で最高だったんです。
本作の犯人はというと・・・。
むむむ・・・そこまで魅力的ではなかったな。
ちょっとハンサムルックだったのもあるんですが、
先に書いた通り、本作では犯罪に至った理由がしっかりと描かれていたので
サイコな感じには見えなかったんですよね。
ちょっと可哀想な気分にもなったり。
ただ、原作同様やることはやっているので、もやもやとね。
盲導犬のツォンツォンが殺される件は何度観ても
嫌な気分になりますよねぇ・・・。
キャラクターでいうと、警察官のあいつも原作のあいつには少し
劣るかなぁ・・・。
もちろん、三枚目的で魅力的ではあったんですが、少し弱かった。
まぁ、原作と違って最後は生き延びる件は嬉しい誤算でしたが。
あと、エンディングのコンサートシーンもちょっとだけ余計に感じてしまいました。
もちろん曲は良かったんですが、何となくテイストがポップ寄りに
行き過ぎちゃった感が否めなくって、少しテンションが落ちちゃいましたよ。
ラップの件はちょっと笑っちゃいましたもんね。
とほほ・・・。
とにかく全体的に、当然なんですが二番煎じ感が否めなくってね。
もちろん、キャストのルック等々魅力的な部分もたくさんあったんです。
そもそもがお話自体もすっごい見応えがある内容なので、国が変わったらどう映るんだ的な
見方もできましたし。
一定量の満足感は味わえたので良しとします。
さて、次は巷で評判が良い邦画版。
楽しみにしておりますぞ!!
≪点数≫
6点
(20.06.28鑑賞)

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2020-10-05 Mon

2018年制作 米
監督:ジェフ・トムシック
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
ホーギー、ジェリー、ボブ、チリ、ケビンの5人の仲間たちは、子どもの頃から毎年1カ月かけて鬼ごっこに興じており、大人になった現在も続けていた。中でもジェリーは1度も鬼に捕まったことがなく、他の仲間たちはどうにか彼を負かしてやろうと狙っていた。ある年、ジェリーの結婚式が鬼ごっこの時期と重なることに。仲間たちはこのチャンスを生かして彼を鬼にするべく、張り切って鬼ごっこに挑むが……。
≪感想≫
実話に基づいたお話。
毎年恒例で5月を鬼ごっこ月間とし、子供の頃から何十年も続いている
5人の仲間たち。
その中で1度も鬼になったことのないジェリーを今年こそはと
他の4人が奮闘するっつーお話。
これが実話だっつーんだから何とも夢がある。
時々考える。
例えば、範囲を異常に広くした鬼ごっことか。
例えば、GPSを駆使した鬼ごっことか。
それこそ、テレビ番組の「逃走中」とか。
本当にできたら楽しいんだろうなぁって・・・。
誰かのyoutubeでそういう企画をやっていてすげぇなぁと
ワクワクしながら観た記憶があります。
そんなお話の本作。
ブラックなジョークを織り交ぜながら基本的には面白おかしくテンポよく流れていく。
良くも悪くも、楽しすぎずつまらなさすぎず(苦笑)
そんな中、良かったのが大好きジェレミー・レナー演じるジェリー。
ジェリーはこれまで一度も鬼になったことのない男で。
危機察知能力も高く動きも俊敏。
それこそ「アベンジャーズ」のホークアイを彷彿とさせるキャラクター。
最高でしたよ。
他のメンバーも何となく見たことあるなぁ。
例えばホーギー演じるエド・ヘルムズ。
どこかで観たことあるなぁと思ったら、「ハングオーバー!」シリーズに出てたじゃん!!
通りで観ていて、既視感がバリバリだったんだ。
世界観も何となく似ていたし。
まぁまぁまぁ。
エンドロール。
実話に基づいているので、実際のメンバーたちの鬼ごっこのやりとりが
ダイジェスト的に映し出される。
楽しそうで羨ましい・・・。
そんなこんなで。
ルールをとかを考えながらやってみるたいかもなんて
考えたおじさんでしたとさ。
≪点数≫
6点
(20.06.27鑑賞)

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2020-10-03 Sat

2017年制作 米
監督:ポール・シュレイダー
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『巨匠ポール・シュレイダーが構想50年の末に完成させた
“いま”を射抜く渾身作!』
≪ストーリー≫
ニューヨーク州北部にある小さな教会「ファースト・リフォームド」で牧師をしているトラー(イーサン・ホーク)は、ミサに訪れたメアリーに環境活動家の夫マイケルについて相談したいと言われる。マイケルは地球の行く末を悲観し、妊娠中のメアリーの出産を止めようとしていた。トラーは、心の中では彼の考えに賛同しつつも、出産を受け入れるように説得する。そんな中トラーは、教会が環境汚染の元凶である大企業からの支援を受けていることを知る。
≪感想≫
「タクシードライバー」のポール・シュレイダー監督作。
「トレーニング・デイ」や「6才のボクが、大人になるまで。」のイーサン・ホーク主演作。
何気にイーサン・ホークは好きな役者さん。
さてさて。
政治と宗教のお話。
あとちょっと、スピリチュアルなお話。
むむむ・・・。
正直、よく分かんなかったっす・・・。
世の中の矛盾についてストレートに描かれていたし、
言いたいこともド直球でなんです。
ただ、それに対する着地がむむむと・・・。
物語の着地について。
僕は無宗教なのでこの手のお話はなかなかとっつきにくい部分も
あるのですが、最後は救われたのかな。
ずいぶん変な終わり方すんなぁ・・・。
ひたすら、もやっとしてザラっとした余韻を残されてしまいました。
とほほ。
中盤に、トラー牧師とメアリーが重なり合って宇宙が描き出されるシーン。
ありゃなんじゃ??
トラー牧師が最後に有刺鉄線を体に巻き付けていたのは、どういう意味??
終盤、トラー牧師が爆弾テロを起こそうとする件も、納得いかないし、
もやもやしっぱなし。
全体的にどんよりと落ち込んじゃいましたよ。
短めですが。
イーサン・ホークの名演があったので、食い入るように見入ってしまいましたが、
終わってみると良く分かんなかったなぁってな感じ。
ま、僕の勉強不足っつーことで。
ドンマイドンマイ。
めちゃくちゃ余談。
昔、どこかで誰かが言っていた。
「酒の場で政治と宗教の話はしちゃいかん。」
と。
確かに、おじさんになって友人たちと飲んでいるときに
その手のお話になると、ちょっと攻撃的になり、論争に発展しやすい。
それだけセンシティブな問題というか、ちょっと自分だけの
考えではどうにもならない部分の世界だったりするから、
もやもやすんだよなぁと。
映画とは関係ないがそんなこと思いました。
≪点数≫
5点
(20.06.27鑑賞)

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2020-10-01 Thu

2019年制作 米
監督:グレタ・ガーウィグ
≪キャッチコピー≫
『今日も「自分らしく」を連れて行く――。』
≪ストーリー≫
しっかり者の長女メグ(エマ・ワトソン)、アクティブな次女ジョー(シアーシャ・ローナン)、ピアニストの三女ベス(エリザ・スカンレン)、人懐っこくて頑固な四女エイミー(フローレンス・ピュー)、愛情に満ちた母親(ローラ・ダーン)らマーチ一家の中で、ジョーは女性というだけで仕事や人生を自由に選べないことに疑問を抱く。ジョーは幼なじみのローリー(ティモシー・シャラメ)からの求婚を断って、作家を目指す。
≪感想≫
恐らく誰もが一度は聞いたことがあるであろう米国文学の「若草物語」を映画化。
実は私、恥ずかしながら原作は未読。
タイトルを聞いたことがあるぐらいかな。
なんか、アニメでやっていたような。
昔、平日の夕方にやっていたような。
とにかく「若草物語」弱者の私。
巷の評判がすこぶる良かったので、劇場にて鑑賞してまいりました。
さてさて・・・。
とんでもなく素晴らしい作品でした。
今年ベスト級かも・・・。
マーチ家の四姉妹。
次女のジョーを中心に四姉妹の幸せの形を描いていく。
四姉妹のワチャワチャの中には「幸せ」が満ち溢れていて。
彼女たちが一斉に揃うシーンは、ずっと観ていたかったです。
四者四様の幸せの形。
それぞれのキャラクターがしっかりと立っていてね。
キャストも素晴らしかった。
長女メグ(エマ・ワトソン)、次女ジョー(シアーシャ・ローラン)、
三女ベス(エリザ・スカンレン)、そして末娘のエイミー(フローレンス・ピュー)。
みんなとても魅力的で、僕的にはエイミーを演じたフローレンス・ピューが素晴らしかったです。
彼女の作品は、最近「ミッドサマー」、「ファイティング・ファミリー」を
鑑賞していたので、その振り幅に驚き。
そして、次回作は楽しみにしているMCUの「ブラック・ウィドウ」にも
出演するようで。
楽しみだな!!
三女のベスも慈愛に満ち溢れていて素敵な女性でした。
あの、隣の屋敷のミスター・ローレンスとの交流はとにかくグッときましたよ。
長女のメグ。
結婚に幸せを感じ、貧乏に苦しみながらもつつましく幸せに暮らしている。
ドレスの生地を無駄遣いした後の旦那とのやりとりも、素敵な夫婦関係だなぁと
グッときたり。
演じたのは「ハリーポッター」シリーズのハーマイオニーこと、エマ・ワトソン。
大人になったなぁと感慨深い。
次女のジョー。
本作はジョーの思い出を中心に物語は語られていて。
彼女は社会の常識と自由との間で揺れる戦う女性でね。
「結婚こそが幸せとは感じない・・・だけど、孤独なの!!」
的な心情を母親に吐露するシーンは刺さったなぁ・・・。
演じたシアーシャ・ローナンも見事にマッチしていて素敵でしたよ。
他にも、出てくる男性陣が全て魅力的だったなぁとか。
初めて見たティモシー・シャラメの美少年っぷりに驚かされたとか。
四姉妹の父親も愛情あふれるキャラクターで素敵だったなぁとか。
とにかく素敵な登場人物と演者たち。
出てくるキャラクターが全て優しさに満ちているように感じました。
もちろんそこには我が儘な部分や悪い所、喧嘩もあるし言い争いも
あったりするんです。
ただ、彼ら彼女たちや周りの人たちの根っこの部分はとても「優しさ」が
満ち溢れていてね。
本当に素敵な登場人物たちでした。
そうそう。
キャラクターでいうと個人的に一つだけやっちまった点が。
私、恥ずかしながら中盤までエイミーが3女で、ベスが末っ子と思ってて。
そう思うと、何となく色々な部分に合点がいくんですよね。
ちょっとそこはやらかしたなぁと反省。
とほほ・・・(苦笑)
とにかく「豊か」で多幸感に満ち溢れた傑作。
ひたすら彼女たち、あの家族の世界に入り込んでずーっと応援したいという気持ちに。
是枝監督の「海街diary」を思い出しました。
あれも大好きな作品で。
それこそあの世界に入り込みたい気持ちになったっけ。
演出も素晴らしくって。
本作は時系列をバラバラにした描き方をしているのですが、
通常なら、こういう作りってちょっと慣れるのに時間がかかったりするのですが、
本作はそれがなくって。
むしろそれが有効な語り口となっていて、とんでもなくエモーショナルな気持ちに。
彼女たちの現在を映し過去を映す。
観ているこっちは未来が分かっているから、より過去の出来事に愛しさが増す。
彼女たちのやりとりにとても「幸せ」を感じたんですよね。
何でしょう、観ていて「懐かしさ」もすごく感じる。
ひたすらグッとこさせられるというか。
ずーっと泣きそうになりながら眺めていました。
しかもこれは悲しくてとかじゃなくって嬉しくてとかじゃなくって、
琴線に触れる演出というか。
最後の着地の描き方について。
二つの着地が描かれる。
一つはジョーが出版社と小説「若草物語」の原稿料について交渉するシーン。
一つはジョーがフレデリックとドラマチックに結ばれるというシーン。
これはジョーを本作の原作者のルイーザ・メイ・オルコットとして重ね合わせた
作りにしていて。
現実とフィクションを上手に行き来していた作りだと考えると、
やっぱりこれは素敵な物語だなぁとグッときてね。
音楽も素晴らしかった。
何でしょう、無条件で涙が溢れてくるあの感じ。
素敵な映像も相まって
監督はグレタ・ガーウィグ。
元は役者さんで「フランシス・ハ」「20センチュリー・ウーマン」とか
は観たことがあります。
魅力的な方というイメージですが監督さんでもあったんですね。
こんなに大傑作を撮るなんて本当に多才なお方で。
今後も追い続けていきたい監督の一人になりました。
本当に素敵な作品。
もう一度、映画館で観たい。
とにかく彼女たちに会いたいです。
≪点数≫
10点
(20.06.23鑑賞)

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