2020-09-25 Fri

2011年制作 韓
監督:アン・サンフン
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
警察学校に通うスア(キム・ハヌル)は、弟をダンスクラブから無理やり帰らせようとした途中で交通事故に遭い、弟が亡くなった上に自身の視覚を失ってしまう。3年後、彼女は警察官への夢を断念し、視覚障害者として日々を過ごしていた。ある晩、乗っていたタクシーが何かに当たったのを感じたスアが問いただすと、運転手は犬をひいたと答えるが……。
≪感想≫※ネタばれ大いにあり
韓国映画。
本作は中国と日本でリメイクされているようで。
しかも日本版がすこぶる評判が良いんです。
そんなわけで、まずは原作をということでレンタルしてまいりました。
さてさて・・・。
盲目の女性がひき逃げに遭遇して、犯人を追うっつーお話。
本作の見どころは何といっても不快指数MAXの悪役。
あいつ、マジで怖いわぁ~・・・。
見た目もそうですが挙動や表情がまた凄まじく恐ろしい。
ちょっとホラー的な演出もあってすっごいスリリングでした。
暗闇の中からヌッと出てくる感じとか最悪。
演じている役者さんも初めて見たお方。
ヤン・ヨンジョさんという俳優さんなんだけど、とにかく
良い「顔」してるなぁ・・・。
サイコっぷりがいききっていて本当に恐ろしかったです。
良い「顔」で言えば、スアの相棒的な存在となるチョ刑事も
良かったなぁ・・・。
三枚目感がたっぷりでひょうきんながらも熱い男でね。
彼が、死んじゃう件は本当に悔しかったです!!
そうそう。
あとは、盲導犬のスルギ!!
なんてお前は賢くて従順なんだ!!
スアを犯人から守って最期を迎える件はこれまた本当に悔しかったです!!
もうねぇ・・・、このチョ刑事とスルギの事があって、
めちゃくちゃ嫌な気分になりっぱなしだったんですよね。
あと、これは設定の妙なんですがスアが盲目というハンデを抱えている分、
行動に制限がかかって観ているこっちより自由が利かなくて、とっても
歯がゆいんですよね。
それだけに、スアを取り巻く周りの仲間たちの行動にもちょっとだけイラっとしたりね。
特に中盤ぐらいから行動を共にするギソプ青年が意外に機転の利かない
男の子で。
ちょっと頼りなかったなぁ・・・。
盲目演出も見応えありました。
時折、スアの視点というか感覚映像は暗闇の中にモヤっと犯人が映し出されたり
周りの景色が映像化される演出はフレッシュで素晴らしかったです。
そんな感じで。
設定と演出、そして何より悪党描写がとても素晴らしかった印象。
悪党がやらかした悪事の数々を思い出すと、二度と観たくない不快度MAXな作品でしたが、
観て良かったです。
全体的に嫌な気分の方が強い印象ですが、ちょっとドロリな雰囲気や演出は
これぞ韓国映画っぽくて◎。
さぁ、次は中国版リメイクを観ているかな。
楽しみなり。
≪点数≫
7点
(20.06.20鑑賞)

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