2020-08-08 Sat

2018年制作 米
監督:アリ・アスター
≪キャッチコピー≫
『完璧な悪夢』
≪ストーリー≫
ある日、グラハム家の家長エレンがこの世を去る。娘のアニーは、母に複雑な感情を抱きつつも、残された家族と一緒に葬儀を行う。エレンが亡くなった悲しみを乗り越えようとするグラハム家では、不思議な光が部屋を走ったり、暗闇に誰かの気配がしたりするなど不可解な現象が起こる。
≪感想≫
上映時、巷で話題となったホラー映画。
私の周りでは本作の評判がすこぶる良くって。
観なきゃ観なきゃと思っていたんですが、ホラーには中々手が伸びなくってね。
ずーっと先延ばしにしておりましたが、本作の監督さんの最新作「ミッドサマー」が
劇場公開しているという事で、満を辞して鑑賞いたしました。
さてさて・・・。
わぁ〜〜〜〜〜〜!!
めちゃくちゃこえぇ・・・。
とんでもなく不気味で恐ろしい作品でした。
ホラー演出について。
僕的に印象的だったのが「音」。
音楽はそこまで流れていなくって、所々、効果的に流れる感じ。
それ以外は無音ではなく、なんか沈んだ効果音みたいなものが流れている。
絶えず息を飲む感じがめちゃくちゃ緊張感たっぷりで。
そこに「幸せ」なんぞなくって、ひたすら「不穏」。
何が起こっているのか、そして何が起きるのかが全く予想できない。
本作の「音」の使い方は恐ろしかったっす。
本作ってきっと映画館で観ていたら怖さが倍増したんだろうな。
くぅ~~~・・・残念無念。
キャラクターのルックがとにかく不気味。
まず、娘のチャーリー。
チャーリーはずっと無口で何やら大切な何かを持っている感じ。
こいつが絶対何かやらかしそうだなぁと思わせる風体。
息子のピーターのルックも丁度良い塩梅の怖さ、不気味さだったな。
そして何と言っても母親のアニー。
彼女視点で進んでいく物語は彼女のリアクションの一つ一つが怖さを
倍増させてたんですよね。
もはや顔芸的な演出はすっごい怖かったです。
暗闇の使い方も巧み。
あの暗闇に映る人影の演出とか本当にビビっちゃいました。
緩急の使い方も巧み。
クライマックスのアニーが暗闇からダッシュしてピーターを追っかけるシーンは
これまたビビっちゃいましたよ。
バイオレンス描写もビビったなぁ。
序盤のチャーリーに対するあのシーン。
「アウトレイジ」椎名桔平さんのあのシーンや「悪の法則」のあのシーンを思い出したり。
父親の炎上シーンも酷かった。
握り拳ギュッと握りながら鑑賞しておりました。
ド派手な演出はそこまでなくって、沈んだ雰囲気の中、物語が進んでいく感じは
ただただ不気味で恐ろしい。
巧みですねぇ・・・。
お話についても、思っていた感じと違って◎。
先に少しだけ触れましたが、最初は娘のチャーリーが呪われていて
家族に恐怖を撒き散らしていくのかと思いきや、あっさり退場。
そこから、アニーの物語になり、最後はピーターの物語になる。
非科学的でありえないお話なんだけど、どこか理があって納得させられるお話に
仕上がっていて。
最後の最後までストンと落ちるこの恐怖はなんともねぇ・・・。
最後の終わり方もなんとも不思議な気持ちに。
ちょっとだけ祭り感があるというか。
ぞっとしましたよ。
とにもかくにも。
本作の監督はアリ・アスターというお方。
ホラーはあまり強くないですが、また新しい感覚のホラー映画を観せてもらった感じ。
「ゲット・アウト」「アス」のジョーダン・ピール監督に引き続き
今後も追い続けていきたいホラー映画を主とした監督さんの一人となりました。
今後が楽しみです!!
さぁ「ミッドサマー」を観なきゃ!!
ただ、勇気いるなぁ・・・(苦笑)
追記・・・巷はコロナ一色でわが街の映画館も軒並み営業停止になっている。
このままじゃ、ミッドサマーは劇場で見れないかも・・・。
コロナのバカヤロー!!!!
≪点数≫
9点
(20.04.26鑑賞)

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