2020-07-27 Mon

2018年制作 香港/中
監督:ユエン・ウーピン
≪キャッチコピー≫
『詠春拳、再び。』
≪ストーリー≫
1960年代の香港。詠春拳の正統をめぐる戦いでイップ・マンに破れたチョン・ティンチ(マックス・チャン)は武道家を辞め、小さな食料品店を営みながら息子フォンと一緒に暮らしていた。ある日ティンチは、犯罪組織の幹部キット(ケビン・チェン)の手下に追われていたナイトクラブの歌手ジュリア(リウ・イエン)らを救う。手下を打ちのめしたティンチは、キットの怒りを買う。住居を兼ねた店に火炎瓶を投げ込まれてフォンが火傷を負わされ、さらに父子は殺し屋(トニー・ジャー)に襲われる。
≪感想≫
大好きドニー・イェン兄貴の「イップ・マン」シリーズのスピンオフ作品。
近々、シリーズ最新作が上映されるということで、
外伝ながら本作を観賞。
さてさて。
ありゃ、本作はドニー兄貴は出てこないんですね。
残念無念。
ただ、その代わりに主役である詠春拳の使い手、ティンチの佇まいが
また凛々しくってカッコ良くって。
ティンチは「イップ・マン 継承」でクライマックスでドニー兄貴と
バトルした猛者。
ルックもスマートですっごいカッコ良い!!
性格は少しだけ難ありでしたが・・・(苦笑)
ただ、今回、ティンチはただ事件に巻き込まれただけで・・・。
たまたま、人を助けたら警察に捕まって、彼だけ取り調べ。
かつチンピラどもに復習されて家を放火される。
あれよあれよと事件の中心にいるっつーめちゃくちゃ可哀そうな展開。
ほんと、同情しちゃいました。
家を失ったティンチ親子をかくまってくれるホー兄貴。
ティンチを一社会人として成長させようとかまってあげる件とか、素敵でしたね。
やんちゃな兄貴感が半端なくって最高。
ただ、ホー兄貴の最期。
結局、彼もなんてことない巻き込まれただけの男。
最期の散りざまにはグッときましたよ。
彼もまごうことなき「漢」の一人でした。
そうそう。
本作ってお話が結構、バイオレンスで酷いお話。
敵キャラのキットがめっちゃくちゃ嫌な奴でろくでもない男。
久しぶりにこれでもかってほどの最低クズ野郎に出会いました。
あの、相棒を平気で殺しちゃう件とか。
あの、ナナにヘロインを無理やり与えて殺しちゃう件とか。
ザ・自己中&甘えん坊。
こいつの一挙手一投足には呆れと怒りが沸き上がりまくり。
しかも、最後の最後までイマイチ改心しなかったのもスッキリしなかったな。
香港警察のアイツらもまぁ体たらく。
最後の最後は面目躍如しましたが、それまでの行動を考えると
やっぱりスッキリしなくって。
外国人上司の命令だから仕方がないんだ的な理由は分かるんですが、
なんか、もう少し彼らなりの葛藤を描いてくれればなぁと。
ただの傀儡にしか見えなかったのは残念でした。
アクションについて。
アクションはもう、期待通り!!
ともかく詠春拳がカッコ良い!!
敵をバッタバッタとなぎ倒すのも素敵でしたが、僕的にはやっぱり
クライマックスのデイブ・バウティスタとのバトルが◎。
いや、中盤のトニー・ジャーとのバトルも◎。
いやいや、ミシェル・ヨーとのお酒グラスを与え合いバトルも美しくって◎。
ホー兄貴との屋上バトルやミシェル・ヨーとのチャンバラバトル。
そうういや、ホー兄貴とでイブ・バウティスタのバトルも良かったなぁ・・・。
なんだかんだでアクションは素晴らしかったっす(笑)
そんな感じで。
アクションやキャラクター、どれも素晴らしくって大満足。
ただ、お話が少しだけいやぁな気分になっちゃった作品
少しだけ救いがない部分もあってね。
満足しつつももやもやもや。
さぁ、ドニー兄貴のイップ・マンの新作を観るぞ!!!!
【追記】
新型コロナウイルス蔓延のせいで、新作映画が次々と延期。
どころか、映画館が閉鎖となっている状況。
兄貴の「イップ・マン」新作ももれなく延期。
コロナのバカヤロー!!!!
≪点数≫
7点
(20.04.17鑑賞)

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