2020-06-22 Mon

2018年制作 アイルランド/米/英
監督:ヨルゴス・ランティモス
≪キャッチコピー≫
『ごめんあそばせ、
宮廷では良心は不用品よ。』
≪ストーリー≫
18世紀初頭のイングランドの人々は、パイナップルを食べることとアヒルレースに夢中になっていた。体の弱いアン女王(オリヴィア・コールマン)の身の回りの世話をする幼なじみのレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)が、権力を掌握していた。ある日、宮中に新入りの召使いアビゲイル(エマ・ストーン)がやって来る。
≪感想≫
史実を基にしたお話。
なんとも不思議な演出だったなぁ。
監督はヨルゴス・ランティモスというお方。
以前観た「ロブスター」というヘンテコな作品の監督さん。
なるほどねぇ・・・。
カメラワークとか何となく不思議な使い方だったな。
さてさて。
とにかく3人の女優陣が凄まじかった。
アン女王を演じたオリビア・コールマン。
サラを演じたレイチェル・ワイズ。
アビゲイルを演じたエマ・ストーン。
彼女たちは本作で色々な賞をノミネート、受賞したようで。
納得。
どちらも甲乙つけがたいのですが、僕的にはアン女王が凄かったな。
クライマックスに近づくにつれて半身が付随状態になりながらの生き様。
そして、繊細な心を持った女王像がすごい見応えたっぷり。
凄かったです。
・・・いやいや、他の二人もやっぱり凄かったよ(苦笑)。
素晴らしい役者さんたちですね。
本作のお話は権力闘争。
いつの時代も、どこの国でも起こっているようなお話。
日本で言うと「大奥」的な感じなのかな。
トップの寵愛を受けるために下々の奴らが足を引っ張り合うみたいな。
悪そうな奴がどんどん変わっていく。
最初はサラに対してちょっと不快な気持ちになったり。
最後はアビゲイルに対して、結局こいつも欲にまみれた女性だったんだと
げんなりしちゃったり。
アン王女に関してもかわいそうな女性だなぁと思いつつも、自らの立場を
武器にサラとアビゲイルを使い分けたりとちょっとズルい部分も見えたり。
観ているこっちの心はぐらぐらしっぱなし。
最後はなんだか、全体的に真っ黒い世界だなぁとげんなり・・・。
そんなこんなで。
調べてみると、本作は演者だけでなく作品としても色々な賞にノミネート
されたみたいですね。
確かに良くできたお話でしたもん。
ただ、僕的にはやっぱり主演級の3名の女性を演じた方々のインパクトが
強く、これだけでも観れて良かったなぁと思った次第。
大満足。
≪点数≫
7点
(20.03.20鑑賞)
スポンサーサイト