2020-06-12 Fri

2019年制作 邦
監督:岩井澤 健治
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
これまで楽器と縁がなかった不良学生の研二、太田、朝倉は、思いつきでバンドを結成する。ある日、彼らのバンド“古武術”は、“古美術”のメンバーである森田から“坂本町ロックフェスティバル”への出演を提案される。
≪感想≫
アニメ作品。
なんじゃ!!
この作品は!!
とんでもない作品に出会ってしまいました。
不良高校生がタイトル通り「音楽」に出会うっつーお話。
まず、アニメーションがフレッシュ。
クライマックスの音楽シーンは凄かったな。
言葉にするのが難しい部分をアニメーションでカバー。
そこには確かに「音楽」があって。
心の奥底から湧き上がる何かが描かれていて。
クライマックスのライブシーンは思わず笑い泣きしちゃいました。
先ほどからちょっと書いていますが、アニメーションについて。
本作のアニメーションはちょっと初めて観た手法。
調べてみると、実写の動きをアニメーション化するロトスコープという
手法らしくって。
これがすっごい効果的で、少し残像的に動く映像がまた迫力があってね。
あと、そもそもキャラたちのルックは超絶的にアニメチックで
このギャップもまた◎。
最高でした。
なんでしょう。
世界観はすっごいローテンポでお話も正直めちゃくちゃで。
オフビートな空気感と、間もたっっっっっっぷり使う演出。
ただ、「音楽」のシーンになるとそこに映る世界は純度100%。
余計なものを削ぎ落として削ぎ落として「純」なる気持ちが映し出される。
この感じ、めちゃくちゃグッときましたねぇ・・・。
例えば、序盤に3人が初めての「音」を奏でた瞬間のあの感じ。
例えば、クライマックスの研二のシャウトのあの感じ。
すっげぇなぁ・・・。
最後の終わり方も微笑ましかったな。
結局、本作って心の機微を描くのが上手かったなって。
ひたすらローで素朴に進んで「無」の感情から一気に発散させる。
このやり口は上手いなぁってね。
とにもかくにも。
本作って、きっと映画館で観てこそだよなぁ。
多分、お家で観ていたらきっと眠ってたような気もする(苦笑)
素朴なアニメーションとスローな世界観。
だけど、ここぞというところで爆発される才能と感情と情熱!!!!
最高じゃん!!!!
良きアニメ映画でした。
≪点数≫
8点
(20.03.14鑑賞)

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