fc2ブログ
 
■プロフィール

ゆず豆

Author:ゆず豆
映画のレビューをつらつらと・・・。

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ

■カテゴリ
■カウンター

■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

No.1746 『ギャングース』
No1746 『ギャングース』

2018年制作 米
監督:入江 悠

≪キャッチコピー≫
『何があっても生き抜け』

≪ストーリー≫
親に虐待され、学校にも通えず青春期を少年院で過ごしたサイケ(高杉真宙)、カズキ(加藤諒)、タケオ(渡辺大知)は、生き抜くために犯罪者だけを標的に盗みを繰り返す「タタキ」稼業で生計を立てることにする。被害に遭っても表沙汰にできない裏稼業や、悪徳業種の収益金を狙って危ない橋を渡るうちに、いつしか三人は後戻りできないところに足を踏み入れていた。

≪感想≫
大好き「SR サイタマノラッパー」シリーズの入江 悠監督作品。

社会に適合できない凸凹三人組が、悪い奴を対象にした
窃盗・強奪活動に精を出すっつーお話。

本作は原作漫画がありまして。
すでに完結していて、僕も読んだことがあります。

本作は漫画が完結する前に制作されたのかな。
なんとなく、イメージと違った作品に仕上がっておりました。
漫画はカズキを中心に描いていてね。
これがまた重くも良い作品になっていて。

さて、映画版について。

う〜〜〜ん、ちょっと納得いかない部分が多かったかな。

まずは良かったところ。
キャラクター、演者さんが良かった。
僕的MVPはボスキャラの新井。
あのルック的にはヒョロくってただのイカれた野郎かと思いきや。
まさかの武闘派!!
クライマックスの3VS1の構図でも負ける気がしない。
最低最悪なやつなんだけど、魅力的な佇まいで◎。
演じたのは雅-MIYAVI-さんというミュージシャン。
勉強不足で申し訳ないのですが、僕、ちょっと存じ上げなくって。
すっごい有名な方なんですね。
しかもこの雅さん。
役者としても大活躍。
以前観た「キングコング: 髑髏島の巨神」にも出演されていて。
すごいなぁ・・・。
キャラでいうと、これまた敵キャラ軍団はほぼ良かったです。
なんとなくみんなに彩付けされていて、双子のあいつらとか、三人の少年院で
一緒だったあいつらとか。
その番頭役の加藤とかも良かったなぁ。

お話の展開もハラハラドキドキで見応えがありました。
最初は加藤が敵ボスなのかなと思ったら、さらに黒幕の新井の登場。
そして加藤も新井を裏切ってまさかの展開は素晴らしかったです。

ただね・・・。
ちょっとノレなかった部分もたっくさんあって。
そもそも主役の3人、サイケ、タケオ、カズキの行動にピンとこなくってね。
なんか行動の全てが粗っぽいというか。
もちろん彼らのキャラクターならそんな思考、行動に移るのは全然わかるんです。
ただ、それに対して見事に「結果」に繋がりすぎなんじゃないかなって。
例えば、中盤で敵ボスの新井をターゲットにするんだけど、町中で写真を見せて
聞き回るっつーシーン。
あれも、あんなに用心深い新井の事だったら、変な3人組に嗅ぎ回られているぞ的に
バレそうなもんなのになぁ・・・って。
あと、クライマックスの倉庫襲撃シーンも上手く行き過ぎじゃんって。
あんなに敵がたくさんいたのにいつの間にか新井1人になってたり。
なんかピンとこないなぁって。
3人組がやっている事にも、やっぱり良き事とは言わないまでもしょうがないよなぁ的な
気持ちにならなかったのもあったり。
彼らの環境が劣悪でそれは過去の環境からくるものというのも分かるんです。
そんで、敵たちも同じ穴のムジナで悪党だからやっつけるのはスカッとするはずなのに
そこまでスカッとしなかった。
やっぱりそこは、主役に入れ込むことができなかったっつーことなんですよね・・・。
結果、彼らや同じ境遇を持つ人たちに対する救いを感じることもできなかったし。

とほほ・・・。

そんな感じで。
良いところもたくさんあっただけに、ちょっと残念。
原作漫画の終わり方はもっとヒーロー的な着地で未来は明るい終わり方
だったような。
とりあえず原作を読み直そっと。

≪点数≫
  4点
                                           (20.01.26鑑賞)


こちら原作漫画。
久しぶりに読まなきゃ。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

スポンサーサイト



映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)