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No.1720 『V.I.P. 修羅の獣たち』
No1720 『VIP 修羅の獣たち』

2017年制作 韓
監督:パク・フンジョン

≪キャッチコピー≫
『4つの狂気が交錯する――。』

≪ストーリー≫
韓国国家情報院とアメリカのCIAの画策で、北朝鮮から亡命させられたエリート高官の息子キム・グァンイル(イ・ジョンソク)が連続殺人事件の容疑者に浮上する。グァンイルを追う警視のチェ・イド(キム・ミョンミン)、保護する国家情報院のパク・ジェヒョク(チャン・ドンゴン)、北朝鮮から来た保安省の工作員リ・デボムが事件に絡み……。

≪感想≫
韓国映画。

ひっさしぶりに僕が思うような韓国どろり映画を鑑賞しました。

とにかくバイオレンスシーンがエグくって。
これでもかというほどの暴力とサイコなキャラクターは
観ていて本当に不快で。
本作の悪役である北朝鮮の要人の息子、グァンイル。
こいつがまた最低最悪の男。
女性が命を落とす瞬間に快感を感じる人間で、人をおもちゃのように壊しまくる。
追い詰められていくんだけど、特に恐怖や焦りを感じる事なくひたすら余裕の表情。
追い詰めては逃がされて、追い詰めては逃がされての繰り返し。
そしてクライマックスは、チェ・イド刑事をぶっ放す!!
さらに北朝鮮からの復讐者リ・デボムもぶっ放す!!!
くぅ〜〜・・・。
なんとも憎たらしい。
しかもこいつったら、サイコキャラなんだけどうっすら常人の心も持ち合わせているっぽかったんですよね。
もう、人間の心なんて持ち合わせていなくって、正直、どう諭そうが何も心に響かない男だったら
まだ良かったんですが、少しだけ弱さを見せてきたのが、また人間味が見え隠れして腹が立ったんですよね。

クライマックス。
グァンイルはジェヒョクに殺されるんですが、これがまたあっけなくって。
これまでのグァンイルがやってきた事を思うと生温い!!
もっとこいつには制裁を!!
カタルシスを感じることはなく、どんよりと鬱々した気分になってしまいましたよ・・・。

キャラについて。
本作はいろんな立場の男たちが登場。
悪役、グァンイル。
北朝鮮からやってきたリ・デボム。
国からの命令でグァンイルを守る事になるジェヒョク。
グァンイルを捕まえるために奮闘する刑事チェ・イド。
そしてアメリカCIAのポール!!
この CIAを演じた俳優さんがすっごいショボくってね。
韓国映画ってそれぞれキャラの出で立ちやルックが
めちゃくちゃハマっていて、見ごたえたっぷりに仕上げてくるのに、
本作のCIAは、なんかノレなかったんですよね・・・。
ここは本当に残念キャストだったなぁ・・・。

物語は二転三転とても見応えある流れ。
グァンイルを取り巻く三者三様がそれぞれの正義のために奮闘。
ただ、その中心にいるグァンイルがすっごいクズなだけにどうしても
グァンイルをどん底に落としてくれそうな方へ肩入れしてしまう。
それがああなっちゃうなんてほんと殺生ですよ・・・。

そんな感じで。

世界観、お話は期待していた韓国どろり映画で大満足。
ただ、やっぱり最後の着地の仕方はスッキリとしなかった
モヤモヤ作品でしたとさ・・・。
とほほ・・・。

≪点数≫
  6点
                                           (19.12.08鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)