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ゆず豆

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映画のレビューをつらつらと・・・。

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No.1726 『6アンダーグラウンド』
No1726 『6アンダーグラウンド』

2019年制作 米
監督:マイケル・ベイ

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
世界随一のスキルを持ちながら、過去を消して未来を変えたいと願う、世界中から選ばれた男女6人の精鋭たち。このチームを率いるのは、ライアン・レイノルズ演じる謎のリーダー。彼らのミッションは、たとえ英雄として知られることがなくても、成し遂げた任務の成果が歴史に刻まれること。

≪感想≫
Netflixオリジナル映画。

マイケル・ベイ監督最新作。

マイケル・ベイと言えばド派手なアクション。
ドッカンバッカン大爆発のいききった作風といった印象。

そんな監督の最新作。

なるほど、相変わらずのマイケル・ベイ!!
お話なんてどうでも良いと思わせる程のド派手な作品に仕上がっておりましたよ!!!!

お話の作りは相変わらずの雑さ加減・・・。
過去と現在を行ったり来たりするような流れだったんですが、
これがまた分かりにくくって!!
ん?今は現在を描いているのか??
それとも過去なのか??
正直、モヤっとしながら鑑賞しておりました。

キャラクターがぼんやりしていたのもあったのかな。
タイトルにある「6」という人数。
彼らが主役なんだけど、イマイチキャラが立っていなかったんですよね。
数人は過去を描いてくれたんですが、何人かは描いていないキャラもいて。
あと、それぞれにスペシャリスト感がなくってね。
強いていうならパルクール使いの4とか新しく仲間になった7とかは
まぁカッコ良かったのは認めますが、5、4、2とかはイマイチ
魅力を感じなかったんだよなぁ。
むしろ、もっとプロフェッショナルであれ!!なんて思ったり。

そもそも、死んだ存在にする意味もあんまりわかんなくって。

主役の1(ライアン・レイノルズ)もなんでこういう状況になったのか、
今後はどうするつもりなのかとかも描かれていなかったしね。

まぁ、ここまでがマイケル・ベイ印と言ったところか。

敵も全然魅力的じゃなかったな。
もっとカリスマ的な独裁者キャラだったら良かったのに。
ルックもでっぷり親父で全然ダサかったしねぇ・・・。
とほほ・・・。

酷評ばっかり。

良かったところももちろんありました。
マイケル・ベイ印のアクションは見応えあり。
一般ピーポーたちをガンガン巻き込んで被害者続出な部分を
目をつぶってしまえば、満足できるシーンの数々。
バイオレンヌ描写も、そこまでやったら下品だろうと思ってしまうぐらいの残虐シーン。
ちょっと笑っちゃいました。
そしてそして。
僕的ベストアクションシーン。
それは、クライマックスの1が超強力電磁パルスを使って敵をバッタバッタと殺していくシーン。
この手のやり方は初めて観たかも。
確かに現実的ではありませんが、ちょっと気持ちが良かったです。
冒頭のカーチェイスシーンや4のパルクールシーンも見応えたっぷり。
何度も書きますが、一般市民を巻き込む事には不快感はありますが、
それ以外はド派手で素晴らしかったです。

そんな感じで。
大きなスクリーンで観たらもっと楽しめたのかなぁと思ったド派手な本作。
お話的にはおそらく、シリーズ物として作りたかったんでしょう。
今作が成功したらきっと続編が作られるんでしょうね。
その時は、もう少しキャラの掘り下げをしてほしいです!!
少しだけ、とほほな作品でしたとさ・・・。

≪点数≫
  6点
                                           (19.12.28鑑賞)
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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1725 『ポーラー 狙われた暗殺者』
No1725 『ポーラー 狙われた暗殺者』

2019年制作 米
監督:ヨナス・アカーランド

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
凄腕の殺し屋ダンカンは引退を2週間後に控え、雪に囲まれた田舎町で穏やかな生活を送っていた。強欲な雇い主ブルートはダンカンの定年退職と同時に支払う多額の年金が惜しくなり、ダンカンのもとに殺し屋集団を送り込む。一方、ダンカンは近所に住む孤独な女性カミールと親交を深めていくが……。

≪感想≫
Netflixオリジナル映画。

ブラック・カイザーの異名を持つ凄腕のベテラン殺し屋が
引退を前に身内の殺し屋たちから命を狙われるっつーお話。

ん?
んん??
どこかで聞いた事、観た事あるような。
そうです、みんな大好き「ジョン・ウィック」シリーズです。
無敵殺し屋がいかに敵をなぎ倒していくかを楽しめば良い作品。

本作の主演はマッツ・ミケルセン。
これがまた良い感じのロートル感でカッコ良かったんですよね。
渋くて、こいつには勝てないぞって思わせてくれる佇まいは
素晴らしかったです。

アクションについて。
先に書いた通り、マッツがいかに敵を倒していくのかを楽しめば良いだけ。
確かに少しロートルなので、「ジョン・ウィック」のキアヌ・リーブスの
アクションには劣る部分もあったんです。

ただ、動き云々より見せ方で勝負してきた感じ。
中盤の若手殺し屋軍団とのバトルシーン。
一枚も二枚も上手な老獪無敵戦士が若手を転がす感じがまたシビれました。

そしてそして。
クライマックス。
マッツが最後のあのアーム装置で敵を一網打尽するシーンは
めちゃくちゃシビれました!!
これぞカタルシス大爆発。
このシーンを観れただけでももう大満足!!

そんな感じで。
マッツ・ミケルセン版最強殺し屋映画。
十分に堪能させて頂きました。

ここからはちょいとダメダメだったところ。
敵ボスに魅力を感じなかった。
もっと敵ボスにもカリスマ性を持たせて欲しかった。
ただのサイコデブ野郎にしか見えなくってね。
彼の一挙手一投足には不快さしかなくって。
悪い意味で気持ち悪いだけのやつになっちゃったんですよね。
残念無念。
あとは、若手軍団にもっと彩をつけて欲しかった。
ルック的には結構特徴があったり、実際に強かったりしたんですが、
もひとつ派手さを感じなかったと言うか。
むむむ・・・。
ここも残念無念。

落とし前のつけ方にもちょっと引っ掛かりが。
それは、中盤、ダンカンをやっつけたロートル殺し屋のじじぃ。
あいつにも報復して欲しかったなぁ。
ここも残念。

ダンカンへの拷問シーンやダンカンのベッドシーンが多かったのも
ちょっと軸がぶれた感じかしてマイナスだったかな。

総括。
ダメダメな部分もあったりしたんですが、十分に堪能。
無敵殺し屋の魅力爆発。
マッツ・ミケルセンの魅力大爆発。
この終わり方だと続編もありそうだぞ!!
楽しみに待っております!!!!

≪点数≫
  7点
                                           (19.12.27鑑賞)
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No.1724 『メランコリック』
No1724 『メランコリック』

2018年制作 邦
監督:田中 征爾

≪キャッチコピー≫
『バイトを始めた銭湯は、深夜に人を殺していた』

≪ストーリー≫
名門大学を卒業したがさえない毎日を過ごしていた和彦(皆川暢二)は、ある夜偶然訪れた銭湯で高校の同級生・百合と再会する。そこでアルバイトを始めた和彦は、その銭湯が営業を終えた後、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。そして同僚の松本(磯崎義知)は殺し屋だった。

≪感想≫
ミニシアター系作品。

東大卒のプー太郎がバイト先の銭湯で事件に巻き込まれていくっつーお話。

恐らく低予算で作られたであろう本作。
フレッシュでとても素晴らしい作品でした!!!!

作品のバランスが凄く良かった。
決して派手ではなく、地味目な、いわゆるオフビートな雰囲気。
ただ、そこで流れる映像は裏社会というダークな世界。
なんだけど重苦しくなく、とても身近で寄り添ってくるような世界観。
最後の最後まで心地よく観れたかなと。

その原因の一つとしてまず演者、そして本作のキャラクターの素晴らしさ。
キャラクターの佇まいがめちゃくちゃ素晴らしかった。
キャラ全員が立っていて。
役者さんたちはもれなく初見の方々。
もうねぇ・・・全ての人たちがすっごい魅力的でね。
主人公の和彦。
東大卒で一度も就職したことのないコミュ障人間。
本作は彼の成長譚でもありました。
最初の彼と最後の彼では印象が全く違っていて。
様々な経験をしてきた和彦は一回りもふた回りも逞しく映っていてね。
ヒロインの百合。
この百合というキャラクターがめちゃくちゃ可愛らしくって。
こんな彼女がいたらなぁと思えるほどできた女性でね。
一気にファンになってしまいましたよ。
そしてそして・・・。
本作の僕的MVPは2名。
一人は凄腕殺し屋の小寺先輩。
彼のファーストシーンでの殺しのポーズ。
あのワンシーンだけで彼のキャラクター、魅力が爆発。
彼をもっと観ていたいと思わせてくれる素晴らしいキャラクターでした。
そして、和彦の相棒となる殺し屋、松本。
彼に関しては和彦と同じく最初の印象と最後の印象が見事に変わっていて。
最初は軽そうなチャラそうな男だったのが、最後は凄腕裏稼業の殺し屋に
なっていて。
松本に関してはルックも素晴らしかったな。
あの首の太さと顔のバランスがなんともね。
軽薄そうにも見えるしめちゃくちゃ怖そうにも見えるし・・・。
すっごい魅力的なキャラクターでね。
この二人に関してはアクションやら佇まいやらがすっごいカッコ良かったんですよね。
やっていることは、最悪なんですがすごい魅力的で・・・。
他にも銭湯の親父(東さん)やヤクザの田中。
和彦の両親も素晴らしかった。
なんども書きますが、本作はキャラクターがみんな立っていて。
また会いたくなる感じ。
主要人物たちには本当に幸せになってほしいなぁって。
皆さん本当に素晴らしいキャラクター、そしてそれを演じた役者さんたちでした。

着地も良かったなぁ・・・。
やっていることとか描かれていることを考えると、
バッドエンディンになりがちな作風でしたが、本作は未来に繋がりそうな素敵な着地。
もちろん、彼らのやってきた事、未来のことを考えると決して平凡な未来は
待っていないことでしょう。
ただ、この瞬間はとても希望に満ち溢れていてね。
微笑ましく見守ってしまいました。
やっぱり作り手が巧いんでしょうね。

ちょっと気になるところを強いていうなら。
クライマックスのガチャガチャしたシーンがちょっとザラッとしたかな。
あの、和彦が車を運転できない件がちょっとこれまでのロートーン、オフビートな
感じからちょっと突出したテンションでね。
ちょっとむむむと。
まぁまぁまぁ。

とにもかくにも。
めちゃくちゃ楽しめた本作。
こういうメジャーどころではなく、マイナーながらも素晴らしい作品を発見できたのは本当に嬉しくって。
本作は主役兼プロデューサーの皆川暢二さん、松本役の磯崎義知さん、そして監督の田中征爾さんで
本作を作り上げていて。
いやはや、すっごい才能を持った方達が手を組んだらとてつもない化学反応を起こして
素晴らしい作品を誕生させた。
いやはや今後の作品も楽しみな方々を見つけて幸せです!!

≪点数≫
  9点
                                           (19.12.25鑑賞)
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No.1723 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
No1723 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』

2019年制作 米
監督:J・J・エイブラムス

≪キャッチコピー≫
『――すべて、終わらせる。』

≪ストーリー≫
スカイウォーカー家のカイロ・レン(アダム・ドライヴァー)は祖父のダース・ベイダーを崇拝し、その遺志を継承するため銀河を掌中に収める。一方伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの強い思いを受け継いだレイ(デイジー・リドリー)はフォースを覚醒させる。光と闇のフォースをめぐって、二人の運命は最終決戦に委ねられる。

≪感想≫
みんな大好きスターウォーズシリーズ最新作。
本シリーズがスタートしたのが1977年。
旧三部作と謳われるエピソード4~6は爆発的にヒットし、いまでも熱狂的なファンが後を絶たないシリーズに。
そして1999年。
新三部作と謳われたエピソード1~3が上映。
こちらは、イマイチ人気も出ず逆にファンからは非難を浴びる事に。
そしてそして2015年。
旧三部作のその後を描いたエピソード7が上映。
その後、2017年にエピソード8が上映。
スピンオフとして「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」
「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」も上映。
エピソード7が制作されて今作が上映されるまでコンスタントに僕らを飽きさせず
楽しませてくれました。

そんな「スター・ウォーズ」シリーズがいよいよ終わってしまいます・・・。
今年は色々と終わりを告げるシリーズが多くって。
「アベンジャーズ」シリーズしかり。
めちゃくちゃ寂しかったり・・・。
観ながら終わってほしくないよぅとひたすら願ってみたり。

そんなこんなで本作について・・・。

ありがとう「スター・ウォーズ」シリーズ。
色々思うところもあったりしますが大満足の作品に仕上がっておりました!!!!

カイロ・レンがカッコ良かった!!
本作の僕的MVPはアダム・ドライバー演じるカイロ・レン。
これまでアダム・ドライバーにそこまで魅力を感じていなかったんですが本作の
アダム・ドライバーのカッコ良さったらもう。
今回の新三部作の主役級であるカイロ・レン。
光と闇を行ったり来たりのダークなキャラクター。
中盤からの光に振り切ったあたりからの彼はめちゃくちゃカッコ良くって。
あの、クライマックスのレイとの共闘シーンはアガリまくりましたよ。

レイがとても魅力的だった!!
先に書きましたアダム・ドライバーも素晴らしかったですが、
僕的にこの続三部作のMVPはこのレイという魅力的なキャラクター。
そしてこのレイを演じたデイジー・リドリーでしょう!!
本作でいうと覚醒してからあたりからはすっごいカッコ良くってね。
彼女に関しては最初から最後まで魅力的でしたよ。

キャラでいうと、フィン(ジョン・ボイエガ)も良かった。
彼に関しては一般代表的な立ち位置から、正義のために
ガツガツと立ち向かっていく。
そしてレイへの献身的なサポート。
本当な魅力的なキャラクターの一人でした。

そうそう。
本作ではなんと!!満を持してイウィークもちょっとだけ出ていましたね。
思わず、
「うわっ!!」
って呟いちゃいました。

お話について。
本作はテンポの良さが目立ってました!!
全体的にてんこ盛りの印象が強かった本作。
流れ的にはきっとこうなっていくんだろうなぁという予想を超える事なく
良くも悪くも予想通りでご都合主義的な流れ。
これまた良くも悪くもいろんなゴールまでの事情をバッサリとカットしていっているので、
ひたすらクライマックス感が強くってね。
僕的に、これが気持ちよかったんですよね。
あぁ、スター・ウォーズが終わっていくなぁ・・・的な気持ちに。

良かったところは、先に書きましたが全体的に盛り上がりシーンの連続だったこと。
ひたすらテンション上がりながら鑑賞。
ただ、所々でグッとくる作りに仕上げていてクライマックスの
帝国軍に立ち向かう仲間たちが集まるシーンや、C-3POの
記憶が失われるシーンあたりはやっぱりグッとねぇ・・・。
ルークやレイアの扱いも素晴らしかったし、まさかのハン・ソロの再登場もジンときました。

何でしょう。
本当にこれまでの総決算を全力で詰め込んだ感じがして、
僕的にはとても好印象だったんですよね。
本当に満足させてもらえました。

ただね・・・。
ちょっとだけ不満を述べると。
先に書きましたが、テンポが良かったからか、お話が粗くって粗くって。
これまでの物語を深掘りする前にゴールまで一直線に進んでいった感じ。
僕はこれまでの作品を1回、多くても3回ぐらいしか観たことないので
そこまで気にならずに気持ちよく終わっていった感はあるんですが、
本シリーズを心底愛している人たち、特に旧三部作からひたすら楽しみにしてきた人たちにとっては
色々と想う所もあんだろうなぁって。
実際、本作の評価は真っ二つに別れているらしいですね。
ふむう・・・。

あとね。
魅力的なキャラに成長しそうなキャラクターたちがイマイチ活かされていなくってね。
例えば前作まで登場したキャプテン・ファズマ。
アイツももっと観たかったなぁ。
あと、本作でいうとカイロ・レンの親衛隊みたいな6人の集団。
名前が分かんないんですけと、一人一人が特徴的な武器を持っていたし、
ルック的に素晴らしい匂いがぷんぷんしたんですよね。
それが、あんなあっさりやられちゃうとなぁ・・・。
勿体無いない。
ここら辺も脚本の粗さのせいなのかなと。
ふぅ〜〜〜・・・。

も一つ。
最後のカイロ・レンとレイの恋物語もちょっとだけ嫌だったなぁ・・・。
これまでの関係を思うと急に、あの展開になるのはねぇ。
最後、キスした瞬間。
「えぇ!?」
ってちょっとだけ絶句しちゃいましたもん(苦笑)
少しだけ冷めちゃいましたよ。

そんな感じで。
全体的に粗さが目立った最終作。
ただ、僕的にはジョージ・ルーカスが広げた世界をしっかりと終わらせてくれたと思っています。
やっぱり終わった瞬間はじんときちゃいましたもん。
映画を観続けていくことの素晴らしさとか、感動とかを
本シリーズやMCUで改めて教えてもらったような気がします。
スカイ・ウォーカー家の物語。
しっかりと堪能させてもらいました!!!!

お疲れ様でした。
感謝!!

余談。
本作を観賞時、隣には小学生ぐらいの女の子とその母親が観賞していたんですが、
女の子のリアクションが素晴らしくって。
抑え気味に感動したり感嘆したり、良い塩梅で邪魔にならずかつ映画を盛り上げてくれていて。
僕的にすっごい微笑ましくも素敵な映画体験となりました。

≪点数≫
  10点
                                           (19.12.22鑑賞)
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No.1722 『目撃者』
No1722 『目撃者』

2018年制作 韓
監督:チョ・ギュジャン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
夜中にひどく酔って家に帰ってきた会社員のサンフンは、女性の悲鳴を聞く。ベランダに出た彼は、女性が男性に殴り殺される瞬間を目撃する。翌朝から警察が捜査を開始するが、目撃者は名乗り出なかった。だが犯行当時、犯人はサンフンの部屋の電気がついていることに気付き、何階の部屋かをチェックしていた。

≪感想≫
殺人事件を目撃した一般ピーポー(おじさん)が、犯人に追われまくるっつーお話。

これぞ韓国映画!!
ちっちゃいお話かと思いきや物語は二転三転。
怒涛の展開とクライマックスに韓国映画のド級エンタメ作品に仕上がっておりました。

まずは良かったところ。
一見、しょぼそうでミニマムなサスペンス映画になりそうなお話なのに・・・。
これがびっくり!!
カーチェイスやらアクションやら盛りだくさんの本作。
緊張感の持続もしっかりとできており見応え盛りだくさん。
正直、手に汗握りながら鑑賞しておりました。
撮り方や演出も巧みなんでしょうね。
素晴らしかったですよ。

ただね・・・。

お話、主人公の行動に納得いかなかったんだよなぁ・・・。

本作の主人公であるサンフン氏。
酔っ払って帰ってきた自宅の窓から女性が殺されるシーンを目撃してしまう。
そこから彼は一度、警察へ通報しようとするもアクシデントで失敗。
その後は、だんまりを決め込む事に・・・。
「・・・いやいや、通報しろよ!!」
家族を守りたいから的な理由、警察は頼りないから的な理由っぽくって。
それなら自らが問題解決に乗り出してくれるのかと思いきや、
なんとなくドキドキしながら過ごすという体たらくぶり。
その後も、何度も何度も警察に通報するチャンス、家族を守るための行動を
起こせるチャンスはあったのに、なんか違う行動を起こしてしまう。
それによって被害者は増えるわ展開はゴロゴロ転がるわでてんやわんや。
むむむ・・・確かに、映画としては面白い展開に転がっているんですが、
いかんせんその行動に納得がいっていないのでひたすらもやもやと・・・。
手放しでのめり込むわけにもいかず。

ふと思う。
本作って、単純な作品ではなくもっと伝えたい事があんのかなって。
最後のシーンは周りに目を向けてくれない世知辛い世の中になった的な
エンディングでした。
他人には干渉しないような世の中になっちまった的な。
あと、結局、連続殺人犯の動機だったりとかも明かさなかったし。
時折、マンションの住民の銭ゲバ的な描き方もあったり。
色々、伝えたい事が見え隠れ。

うぅ〜〜ん・・・ただなぁ・・・。
やっぱりこのサンフンの行動や言動になんかイラっとしたんだよなぁ。
あと、サンフンのルックもあんまり好感が持てなくなって。
これがリーアム・ニーソンばりの無敵感バリバリだったりしたら
期待感も溢れて良かったのに。
韓国人俳優でいうと、キム・ユンソク氏とか。
刑事役のハゲたあいつとかは最高に良い顔してたんだけどなぁ。
犯人役のあいつもいかにもサイコパスっぽくて素晴らしかったし。
サンフンの奥さんも気丈な感じでカッコ良かったな。
ただ、やっぱり主人公がなぁ・・・。
とほほ・・・。

そんな感じで。
演出やエンタメ性、展開等はさすが韓国映画だなぁと感心させられた本作。
いかんせんキャラクターやお話がノリ切れなかった・・・。
ちょっと残念無念よりの作品でしたとさ。

≪点数≫
  4点
                                           (19.12.15鑑賞)

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No.1721 『運び屋』
No1721 『運び屋』

2018年制作 米
監督:クリント・イーストウッド

≪キャッチコピー≫
『人は永遠には走れない』

≪ストーリー≫
90歳のアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は、家族を二の次にして仕事一筋に生きてきたが、商売に失敗した果てに自宅を差し押さえられそうになる。そのとき彼は、車で荷物を運ぶだけの仕事を持ち掛けられる。それを引き受け、何の疑いも抱かずに積み荷を受け取っては運搬するアールだったが、荷物の中身は麻薬だった。

≪感想≫
クリント・イーストウッド監督作品。
クリント・イーストウッドといえば、僕的には名俳優というよりかは
名監督というイメージ。
撮り続けている作品はどれも名作ばかりで。
最近でいうと「15時17分、パリ行き」とか「ハドソン川の奇跡」。
アメリカン・スナイパー」「ジャージー・ボーイズ」などなど。
もれなく良作だったような。
そしてもっと遡ると超名作の「グラン・トリノ」。
本作はこの「グラン・トリノ」以来の主演と監督を務めた作品となります。

そんなこんなで本作について。

なるほど、クリント・イーストウッドの実生活を反映させているのかなと
思わせてくれるふわりとした作品でした。

まずは、本作の予告編を見たとき、社会を引退したロートルが実は
裏社会で運び屋をしているっつードロッとしたノワール作品なのかなと思いきや・・・。
シリアスさは少ししかないちょっとした笑いを交えたふわり作品となっておりましたよ。
ちょっとした泥臭さは残しつつってな感じでしょうか。

先日観たロバート・レッドフォード主演の「さらば愛しきアウトロー」を思い出したり。
あれは本作に比べるとジェントルな印象。
比較すると本作の方がちょっと泥臭い印象。
どちらの作品も実在の人物をモデルにしたらしいですね。
なるほど、チョイスが面白いなぁ・・・。

本作について。
主人公のアールは仕事人間で家族を疎かにしてきた人間で。
娘や奥さんからは見放され、それに対しても特に贖罪の意識もなく暮らしてきた男。
それが年を重ねて、いざ妻が大事になった時に振り返る我が人生と大切な気持ち。
それを、裏の仕事(運び屋)をしながら過去を振り返っていく。

本作のクリント・イーストウッドはやはり年を重ねているだけあって、
ヨボヨボのおじいちゃんに見えたりすることもあって。
もちろん役作りもあるんでしょうが、そこら辺が役柄とあっていて良い感じだったんですよね。

裏社会の奴らも怖さはあるんだけど、少し陽気な部分も持ち合わせつつ
アールとじゃれあうあたりは少し微笑ましかったり。

最後の着地。
アールは警察に捕まって刑務所の中でまた植物を育てるところで終わってしまいます。
彼の心は満たされているのか。
正直、良くわかんないですが妻の死を看取り、犯罪の道からも外れることができた
アールの今後は穏やかなんだろうと。

そんな感じで。
なんとなくだけど、クリント・イーストウッドはまだまだ
作品を撮るだろうし、なんなら俳優業も続けてしまうんじゃないだろうか。
私はそんな期待と希望を持っていますよ。

何はともあれ誰でも年齢は重ねていくもの。

とにかく健康でいてほしい。

次回作を楽しみに待っております。

≪点数≫
  7点
                                           (19.12.14鑑賞)


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No.1720 『V.I.P. 修羅の獣たち』
No1720 『VIP 修羅の獣たち』

2017年制作 韓
監督:パク・フンジョン

≪キャッチコピー≫
『4つの狂気が交錯する――。』

≪ストーリー≫
韓国国家情報院とアメリカのCIAの画策で、北朝鮮から亡命させられたエリート高官の息子キム・グァンイル(イ・ジョンソク)が連続殺人事件の容疑者に浮上する。グァンイルを追う警視のチェ・イド(キム・ミョンミン)、保護する国家情報院のパク・ジェヒョク(チャン・ドンゴン)、北朝鮮から来た保安省の工作員リ・デボムが事件に絡み……。

≪感想≫
韓国映画。

ひっさしぶりに僕が思うような韓国どろり映画を鑑賞しました。

とにかくバイオレンスシーンがエグくって。
これでもかというほどの暴力とサイコなキャラクターは
観ていて本当に不快で。
本作の悪役である北朝鮮の要人の息子、グァンイル。
こいつがまた最低最悪の男。
女性が命を落とす瞬間に快感を感じる人間で、人をおもちゃのように壊しまくる。
追い詰められていくんだけど、特に恐怖や焦りを感じる事なくひたすら余裕の表情。
追い詰めては逃がされて、追い詰めては逃がされての繰り返し。
そしてクライマックスは、チェ・イド刑事をぶっ放す!!
さらに北朝鮮からの復讐者リ・デボムもぶっ放す!!!
くぅ〜〜・・・。
なんとも憎たらしい。
しかもこいつったら、サイコキャラなんだけどうっすら常人の心も持ち合わせているっぽかったんですよね。
もう、人間の心なんて持ち合わせていなくって、正直、どう諭そうが何も心に響かない男だったら
まだ良かったんですが、少しだけ弱さを見せてきたのが、また人間味が見え隠れして腹が立ったんですよね。

クライマックス。
グァンイルはジェヒョクに殺されるんですが、これがまたあっけなくって。
これまでのグァンイルがやってきた事を思うと生温い!!
もっとこいつには制裁を!!
カタルシスを感じることはなく、どんよりと鬱々した気分になってしまいましたよ・・・。

キャラについて。
本作はいろんな立場の男たちが登場。
悪役、グァンイル。
北朝鮮からやってきたリ・デボム。
国からの命令でグァンイルを守る事になるジェヒョク。
グァンイルを捕まえるために奮闘する刑事チェ・イド。
そしてアメリカCIAのポール!!
この CIAを演じた俳優さんがすっごいショボくってね。
韓国映画ってそれぞれキャラの出で立ちやルックが
めちゃくちゃハマっていて、見ごたえたっぷりに仕上げてくるのに、
本作のCIAは、なんかノレなかったんですよね・・・。
ここは本当に残念キャストだったなぁ・・・。

物語は二転三転とても見応えある流れ。
グァンイルを取り巻く三者三様がそれぞれの正義のために奮闘。
ただ、その中心にいるグァンイルがすっごいクズなだけにどうしても
グァンイルをどん底に落としてくれそうな方へ肩入れしてしまう。
それがああなっちゃうなんてほんと殺生ですよ・・・。

そんな感じで。

世界観、お話は期待していた韓国どろり映画で大満足。
ただ、やっぱり最後の着地の仕方はスッキリとしなかった
モヤモヤ作品でしたとさ・・・。
とほほ・・・。

≪点数≫
  6点
                                           (19.12.08鑑賞)

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No.1719 『イエスタデイ』
No1719 『イエスタデイ』

2019年制作 英
監督:ダニー・ボイル

≪キャッチコピー≫
『昨日まで、世界中の誰もが知っていたビートルズ。
              今日、僕以外の誰も知らない――。』

≪ストーリー≫
イギリスの海辺の町に暮らすシンガー・ソングライターのジャック(ヒメーシュ・パテル)は、幼なじみで親友のエリー(リリー・ジェームズ)に支えられてきたが全く売れず、夢を諦めようとしていた。ある日ジャックは、停電が原因で交通事故に遭遇。昏睡(こんすい)状態から目覚めると、この世には「ザ・ビートルズ」がいないことになっていた。

≪感想≫※大きなネタバレあり。

ビートルズがこの世から消えたっつーお話。

どこかで聞いたことあるなぁと思ったら。
似たようなお話の漫画がありました。
かわぐちかいじ先生の「僕はビートルズ」という作品。
あれは、日本のビートルズのコピーバンドがビートルズが誕生する前に
タイムスリップするっつーお話だったような。
途中まで読んだけど、まだ最後まで読んでないや。
調べてみると、すでに連載終了しているみたい。
読まなきゃ!!

さてさて、映画について。

お話について。
ある歴史的な人物がみんなの記憶からなくなったら・・・。
なんてSFちっくなお話。
誰もが想像したことあるお話なのではないでしょうか。
本作ではあのビートルズがみんなの記憶から消えてしまったら・・・。
主人公のジャックは有名になりたいという気持ちよりも、
ビートルズが生んだあの名曲たちを世に伝えなければという気持ちが
勝るという着地を迎えます。
そりゃそうか、自分が産んでいない曲で有名になるのはやっぱり
心も疲弊してしまいますもんね。
彼の心根が綺麗で本当に良かったよ。

あと、本作って意外にラブコメ的要素が強かったんです。
むしろ本質はそこにあったような。
主人公とジャックとヒロインのエリー。
最初から最後までなんとも爽やかな恋物語。
スタンダードで素敵な恋物語。
とても素晴らしかったです。

音楽映画として。
本作はとにかくビートルズの名曲たちがわんさか。
改めて、その曲の素晴らしさと音楽の素晴らしさを認識。
「Yesterday」「In My Life」あたりを唄うシーンはなぜか涙がこぼれそうになったり。
なんんでしょう、ライブシーンで客と一つになる感じもすっごいグッときたんですが、
やっぱりしっとりと聴かせる感じもまた素晴らしくってね。
これも曲の素晴らしさが物語っているのでしょう。
久しぶりにビートルズのアルバムを聴きたくなりましたよ。

キャラや演者について。
ヒロインのエリーがとにかくキュートだったなぁ・・・。
演じたのはリリー・ジェームズという女優さん。
ちょっとファンになっちゃいました。
あと、エド・シーランのマネージャーであり、ジャックの新しいマネージャーとなる
銭ゲバ女をなんと大好きケイト・マッキノンが演じておりました!!
彼女はリブート版「ゴーストバスターズ」で大好きになったお方。
本作では嫌なやつでしたが久しぶりに見れて嬉しかったです。
他にもジャックのバカ友達のロッキー。
ちょっとお下品でおバカなんだけどなんだか憎めなくってね。
彼の次はどんなセリフを発するんだ!?的なドキドキ感と
実際に発せられたセリフにクスクス笑わせてもらいましたよ。
超有名ミュージシャンのエド・シーランが本人役で登場。
あのリアクションに困ったような能面フェイスは◎。
ジャックの父親との絡みやロッキーとの絡みは最高でした。

物語について、もう少し。
とんでもない大きなネタバレをしますが終盤にジョン・レノンが
出てくるんです。
ジョン・レノンはビートルズが存在していたら、後に熱狂的なファンに
殺されてしまうんですが、本作ではビートルズが存在しないもんだから
そこに存在していて・・・。
ファーストコンタクトで問答無用でグッとこさせられるというか。
ちょっと、監督の優しさを感じたというか。
今年観たタランティーノ監督の最新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を思い出したり。

ビートルズ関連の小ネタもたくさんありました。
曲の背景だったりとか、歴史だったりとか。
ファンにはたまらなかったのではないでしょうか。

全体的に爽やかな気持ちになれた本作。
ストーリーも素晴らしかったんですけど、音楽映画としても素敵な本作。
老若男女にオススメできる良作でした。

ビートルズ、そして音楽はやっぱり偉大だ!!

≪点数≫
  7点
                                           (19.12.07鑑賞)

こちらかわぐちかいじ先生の漫画。
最後まで読めていないな。

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No.1718 『さらば愛しきアウトロー』
No1718 『さらば愛しきアウトロー』

2018年制作 米
監督:デヴィッド・ロウリー

≪キャッチコピー≫
『ポケットに銃を、
    唇に微笑みを、
       人生に愛を。』

≪ストーリー≫
海底王国アトランティスの末裔であるアクアマン(ジェイソン・モモア)は、人間として育てられた。ある日、彼はアトランティスが人類の支配を目的とした侵略を始めたことを知る。人類の想像をはるかに超える文明を持つアトランティスの強大さを知る彼は、海を守るべきか地上を守るべきかの選択を迫られる。

≪感想≫
名優ロバート・レッドフォードの引退作となる本作。

本作は実話を基にした作品らしくって。
実在した伝説の銀行強盗フォレスト・タッカーの伝記的お話。

まずはロバート・レッドフォードについて。
先に書きましたが、ロバート・レッドフォードというお方は
誰もが知る名俳優さんで。
例えば「明日に向かって撃て!」という作品では英国アカデミー主演男優賞を獲っていたり。
例えばこれまた名俳優のポール・ニューマンと出演した「スティング」はとても
愉快な作品だったし。
鑑賞した事ないけど「大統領の陰謀」「スニーカーズ」あたりは良き評判を聞くし。
しかもこのお方、映画監督もしていて「普通の人々」という作品では
アカデミー監督賞を受賞したんですって。
すごい才能ですねぇ・・・。
ちょっとクリント・イーストウッドを思い出させるレジェンド的俳優さんです。
そうそう。
大好き「アベンジャーズ」シリーズにも出てました。
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」では悪役を演じておられましたね。
そんなレジェンド俳優の引退作品と銘打った本作。

さてさて・・・。

なるほど、彼のファン、追い続けてきた方達にとっては最高の作品だったのではないでしょうか。
なんとも落ち着いた渋い作品に仕上がっておりました。

脇を固める俳優さんたちも良い味出していましたね。
フォレスト・タッカーを追い続ける警察をケイシー・アフレックがこれまた
抑えた演技で彼を立たせていましたし。
あと、フォレストの相棒的存在の二人をダニー・グローヴァーとトム・ウェイツ。
そして僕的MVPはヒロインを演じたシシー・スペイセク。
なんでしょう、失礼ですが結構なお年を召された方なのに、とっても
キュートというか綺麗というか。
とても素敵に映っていたんですよね。
一気にファンになっちゃいましたもん。
どこかで観た事あるなぁなんて思っていたら
キャリー」のキャリーだ!!
キャリーも印象的なキャラクターだったなぁ・・・。

お話について。
銀行強盗を繰り返すフォレスト・タッカー。
捕まっても脱獄する事16回。
彼は美学として強盗の際は誰も傷つけずお金を奪う。
つまるところ、彼の本当の目的はお金ではなく「スリル」だったり「刺激」だったりするのでしょうね。
彼にとっての「幸せ」はそこにしかなかったのでしょう。
一種のジャンキー的な。

例えばこれが主演のロバート・レッドフォードに当てはめる。
彼は本作で俳優業を引退すると言っている。
だけど、彼もまた戻ってくるのではないでしょうか。
それこそ、作中のドレスと・タッカーが銀行強盗や脱獄に生きる喜びを感じているように、
ロバート・レッドフォードの俳優業もそういう事なのではなんて思ったりしました。
先に書きました、クリント・イーストウッドのように。

それはそれで楽しみだなぁと。
ふふふ・・・。

いぶし銀レジェンド俳優の最後の出演作。
堪能させていただきました!!

≪点数≫
  6点
                                           (19.12.04鑑賞)
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No.1717 『ファイティング・ファミリー』
No1717 『ファイティング・ファミリー』

2019年制作 米
監督スティーヴン・マーチャント

≪キャッチコピー≫
『最強家族』

≪ストーリー≫
イギリス北部でレスリングジムを経営するナイト家のサラヤ(フローレンス・ピュー)は、中学生のころからリングに立ち、子供たちにレスリングを教えながら、WWEの試合に出るという夢を抱いていた。あるとき、トレーナーのハッチ(ヴィンス・ヴォーン)からWWEの試験に誘われる。プロレスを愛する兄のザック(ジャック・ロウデン)と共に参加したサラヤは、そこでドウェイン・“ザ・ロック”・ジョンソンと対面する。

≪感想≫
イギリスの田舎町ノリッジに住む女子レスラーがアメリカのプロレス団体WWEで
デビューを目指すっつーお話。

本作は実話に基づいたお話。
本作の主人公である女子レスラー・ペイジのデビューまでのお話を描いていて。

まずは僕とプロレス。
実は私、2019年に初めて生でプロレス観戦をいたしまして。
ローカルなんですけど、その「生」プロレスがスッゲーカッコ良くってね。
大満足してその後もう一回観に行っちゃったぐらい。
あのお客さんが一体となって場を盛り上げる感じとか素晴らしくって。
それと共にレスラーたちも熱く燃え上がってさらに盛り上がる循環が◎。
また行きたいなぁ・・・。

次に僕とWWE。
WWEはアメリカのプロレス団体で世界的にも大人気の超ド級のエンターテイメント。
実は私、小学校高学年ぐらいからこのプロレスを観ていて。
その時はWWFという団体だったんですが、VHSのビデオをレンタルしては
友達と観ていた記憶があります。
その後、しばらく時は経ち大学生となりまたプロレスと出会う事に。
その時は一人暮らしをしていてケーブルテレビを入れていたもんだから、
暇な時はこのWWFの番組を観ていました。
その時は、本作にも出ている今は大スターのロック様ことドウェイン・ジョンソンが
バリバリの全盛期でスッゲー興奮させられたのを覚えています。
他にもブッカーTとかカート・アングルとかクリス・ジェリコ、
アンダーテイカー、ケイン等々。
懐かしき思い出です。
とにかく、アメリカのプロレスには散々楽しませてもらった記憶。

そんなプロレスを描いた本作。

なるほど、カッコ良いプロレスを描きつつ素敵な家族のお話に仕上げておりました!!
本作のCMを観た時、負け犬映画っぽいなぁと思っていたんですが、そこまで
負け犬負け犬していなくって、一つの家族の成長譚というか。
兄妹の成長譚というか。
とにかくグッとさせられました。

特に兄貴のザックにグッときたなぁ。
妹のサラヤと一緒にWWEデビューの夢を追っかけて、サラヤだけが合格。
夢を諦めざるを得なくなったザック。
妹を応援したいんだけど嫉妬心にもかられ自暴自棄に。
そこから立ち直って家族のために、妹のために再生していく様はやっぱりグッときますよね。

主役のサラヤ(ペイジ)の成長譚も素晴らしかった。
少しづつ少しづつ成長していく姿に感涙。
仲間たちとの共闘できるまでの件は最高でした。
クライマックスの夢のリングで雄叫びをあげるシーンも◎。
本当にグッときました。

基本、彼女たち家族はレスリング一家。
プロレスに救われてプロレスに生かされる。
彼らを取り巻く奴らも気の良い面々。
プロレススクールに通う奴らもザックに教えられながら、ザックの居場所を作っていく。
盲目のアイツも素晴らしかったなぁ。

全体的にベタな展開だったんです。
ただ、それが良いんですよ。
プロレスというなかなか身近ではないエンタメをベタな展開で魅せてくれる。
こりゃみんなにオススメしやすいぞってなもんで。

ちょっとした下ネタ笑いも最高。
これもまたプロレス的エンターテイメントっぽくてね。

笑って泣いてグッとくる。
大満足のプロレスファミリー映画でした!!
おススメです!!

≪点数≫
  8点
                                           (19.12.01鑑賞)
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No.1716 『愛しのアイリーン』
No1716 『愛しのアイリーン』

2018年制作 邦
監督:吉田 恵輔

≪キャッチコピー≫
『二人で歩む、
   地獄のバージン・ロード。』

≪ストーリー≫
岩男(安田顕)がアイリーン(ナッツ・シトイ)を連れて久しぶりに故郷の村に帰省すると、死んだことを知らずにいた父親の葬儀が執り行われていた。42歳になるまで恋愛とは無縁だった彼がフィリピンから連れてきた妻は、参列者の動揺をよそに夫について回る。すると彼らの前に、喪服姿でライフルを抱えた岩男の母親(木野花)が現れる。

≪感想≫
ど田舎のしがないアラフォー男がフィリピンから嫁を連れて来て
母親が反対するっつーお話。

・・・かと思いきや・・・。

うっわぁ・・・。
強烈な作品に出会ってしまいました。

思っていた作品から二転三転。
圧倒的な「圧力」みたいなものに頭クラックラ。
何でしょう、なかなか感想がまとまんないんだけど、
とにかく強烈な作品だなぁという印象だけが残っていて。

冒頭、しがないアラフォー男の岩男。
パチンコ屋の定員でもちろん彼女なんていなくって見た目もずぼらで卑屈なやつ。
何でしょう、色々な鬱屈を溜め込みすぎて育ったモンスター的な。
演じた安田顕さんがまた見事に演じてくれていて。
あの、表情とか表現とかとにかくすごくって。
いやぁな気持ちになったり応援したくなったり。
つまるところ、こいつのクズっぷりのせいでこういう状況、着地になっちゃったんじゃんって
思ったりもするんですが、よくよく考えるとこいつの性格とか内向的な面も考えると
たまたま歯車が狂っただけで、こいつの性格の根底は良いやつなんじゃないのかって。
それが、表に出すことができないだけ、そしてそれが変な方向にハマっていっただけなんじゃないかと
思うとすっごい切なくってね。

岩男の妻となるアイリーン嬢。
彼女の小狡さと無垢さを備えた魅力的なキャラクターを演じた
ナッツ・シトイさんの圧倒的な実在感がまた素晴らしくってね。
絶妙な笑顔、表情、片言の日本語がとても良かったですねぇ・・・。

そして、恐らく観た人全ての心に刺さったであろうキャラクター。
岩男の母親であるツル!!
演じたのは木野花さん。
いやぁー凄かった。
クライマックスのアイリーンとの雪中のやりとり。
シビれたなぁ・・・。

脇を固めるキャラクターも秀逸。
岩男の父親の哀愁も素敵だったし、アイリーンをさらいに来るヤクザ(伊勢谷友介)は切なかった。
岩男が通うフィリピンバーのフィリピン人も魅力的だったし、岩男の同僚の女性たちの「生」な雰囲気も素晴らしかった。
岩男のお見合い相手の女性も最高だったなぁ・・・。

とにかく登場人物たち、そしてそれを演じる役者さんたちが素晴らしかったです。

お話や演出について。
本作では、例えば田舎の世襲制度だったり、売春問題、偽装結婚、果ては少子高齢化までと
色んなテーマが散りばめられていたように感じました。
何でしょう、これらのテーマが時々「バンッ!!」って押し出されるように僕の胸に突き刺さる。
それまで、胸糞悪くなったり、応援したり、時にはクスクス笑ったりとしていたら急にズシリと
感じる何かがあって。
上手く言語化できないんだけどそこらへんがズシリとね。

鬱々としてんなぁと思っていたら少しほっこりとしたお話を持って来たり、
なんかまた暗くなって来たなぁと思ったら綺麗なラブシーンを観せて来たり、
最後もこれまたえらい所に着地にして来るなぁと思ったり。
すっごいイキきっているんだけど凄いバランスは取れていたなという印象。
憎ったらしいんだけど、そこにほんの僅かかもしれませんが美しさを感じたり。
全体的にはグロくって汚れていたりするんです。
ただ、その中にもってな話。
むむむ・・・上手く言えないなぁ・・・。

ラブストーリーとしてもグッと来る部分もあったし。
アイリーンと岩男の距離を縮めていく部分だったりとか。
アイリーンの本質はツルが求めている嫁像、そのまんまじゃんな部分だったり。
ヤクザの生い立ちと終焉までの過程だったり。
なんかこう、シベれちゃったんですよね。

笑えるシーンもたくさんありました。
岩男の顔芸だったり。
僕的には、岩男が車で轢かれた後のプラトーン的ポーズのシーンとか
思わず笑っちゃいましたもんね。
岩男の同僚のあの下ネタオヤジもクズなんだけどどこか笑えたり。

巧みだなぁ・・・。

とにもかくにも。
二転三転しましたが、本当に刺さる作品に仕上がっておりました。
万人受けはしないとは思いますが、僕は本当に好きな作品でしたよ。
進んでオススメはできませんがね(苦笑)

鑑賞後、色々調べてみると本作は漫画が原作のようで。
なるほどねぇ・・。
興味あります。

≪点数≫
  9点
                                           (19.11.30鑑賞)


こちら原作漫画。
読みたいなぁ・・・。

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No.1715 『来る』
No1715 『来る』

2018年制作 邦
監督:中島 哲也

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
幸せな新婚生活を送る田原秀樹(妻夫木聡)は、勤務先に自分を訪ねて来客があったと聞かされる。取り次いだ後輩によると「チサさんの件で」と話していたというが、それはこれから生まれてくる娘の名前で、自分と妻の香奈(黒木華)しか知らないはずだった。そして訪問者と応対した後輩が亡くなってしまう。2年後、秀樹の周囲でミステリアスな出来事が起こり始め......。

≪感想≫
ホラー映画と謳われている本作。
僕的に怖さは全く感じずエンタメ的な作品に仕上がっていました!!

ルックや音楽、キャラクターがとても素晴らしかった。
ルックは中島 哲也監督監督らしくて、スタイリッシュというか、
派手というか。
めちゃくちゃエンタメ的な映像で。
見応えがあってとっても良かったです。
音楽も暗めじゃなくって派手な感じのロックな曲が流れていてね。
これぞって感じがして◎。

キャラクター。
岡田准一や妻夫木聡、黒木華、小松菜奈等々豪華キャスティングで
こちらも観ていて楽しかったっす。
僕は岡田准一くんが大好きなんですが、本作の彼のやさぐれ感溢れるキャラクターは
めちゃくちゃカッコよかったです。
妻夫木くんも偽善っぽい空虚なキャラクターを違和感なく演じていて良かったなぁ・・・。
ただね。
僕的MVPはやっぱり大ボス比嘉琴子を演じた松たか子さん。
彼女の存在感はとてつもなくって、めちゃくちゃカッコいい。
あの無敵感は半端ない。
彼女でスピンオフ作品を作って欲しいぐらい・・・。
彼女のシーンだけずっと観ていたいくらい素晴らしいキャラクターでした。

お話について。
う〜〜〜ん・・・。
よく分かんない部分もあったんですが、結構不快指数が高かったかな。
冒頭の妻夫木くん演じる秀樹のお話(第一部)。
これがまたすっごい人間のいやぁな部分が映し出していて。
秀樹の実家で行われている法事でのやり取り。
秀樹の結婚式のやり取り。
秀樹の家庭や社会での立ち振る舞い。
出てくる人たちがすっごい醜くって・・・。
なんだかずっとモヤモヤイライラして鑑賞していました。
黒木華さん演じる香奈のお話(第二部)。
ここで描かれる人間たちもとても痛々しくってね。
これまたモヤモヤモヤモヤ・・・。
とにかく、中盤ぐらいまではひたすらいやぁな感じを受けながら鑑賞しておりました。

本作の肝である「あれ」について。
僕的にこのお話の根幹である「あれ」にまつわる話がピンとこなくってね。
まぁ、この手の作品に「理由」を求めてもしょうがないのですが、
そもそもなんでこんなにも強大な「霊」的なものがこの一家に降り注ぐのか。
周りの人たちにも派生していくのはなぜか。
なんか、そこらへんが全然ピンとこなくってね。
所々、ハッとさせられる展開や演出は素晴らしかったんですが、なかなか点が線に繋がらなくってね。
ここら辺は正直、残念でしたよ。

ただね・・・。
それでもやっぱりクライマックスは素晴らしく見応えがありました。
霊能力者VS「あれ」!!
ここからはエンタメ性大爆発!!!!
祈祷っぽいシーンは以前観た韓国映画の「哭声」を思い出したり。
先に書きました最高キャラの比嘉琴子さんが出てきてからはもう気分はアガリっぱなし!!
ボッコボコに霊能力者たちが殺られていく感じとか、徐々に派手さがアガっていく感じが◎。
それに加え、柴田理恵さん演じる逢坂セツ子もまたいい味出していてね。
見応えたっぷりの画となっておりました。

そんなこんなで。
お話はともかく。
見応えのある画と素晴らしいキャラクターの面々。
特に松たか子さんは今年度ベスト級のキャラクターでした!!!!
なんども書きますが比嘉琴子のスピンオフ希望っす!!

≪点数≫
  8点
                                           (19.11.24鑑賞)

こちら原作本。
比嘉姉妹シリーズって書いてある!!
読んでみよっかな。

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