2020-01-13 Mon

2018年制作 韓
監督:ノ・ドンソク
≪キャッチコピー≫
『逃げて、
逃げて、
逃げて、
生きまくれ』
≪ストーリー≫
強盗に襲われた人気アイドル歌手を救い国民的ヒーローになった宅配ドライバーのゴヌ(カン・ドンウォン)は、次期大統領候補者を狙った爆弾テロに遭遇する。大統領直属の機関である国家情報院は彼を犯人だと判断し、メディアでも大きく取り上げられる。ゴヌは、わけも分からぬまま追われる身となる。
≪感想≫
2009年、大好き伊坂幸太郎原作小説を映画化。
私と伊坂幸太郎。
実は私、伊坂幸太郎作品は全て読破していて。
しかも、現在また読み直している最中。
「ゴールデンスランバー」も読み直したばかり。
やっぱり伊坂作品は最高だよねぇなんて噛み締めている最中で。
そんな中、韓国でも同名小説を実写化されているのは知っていたので、
いざ鑑賞する事に相成りました。
さてさて。
なるほど・・・プロットだけ頂いて、あとはオリジナルストーリーへと変貌を遂げておりましたよ。
原作や日本版では、突然、総理大臣殺人事件の容疑者と仕立て上げられた男が
逃げ回るっつーお話。
本作も、大枠は一緒。
大統領候補の有力代議士の殺人犯に仕立て上げられて右往左往。
ただここからが、かなり改変されていて。
原作では、周りの仲間たちに間接的、直接的に助けられながら逃げ延びるっつー流れ。
本作は黒幕の存在も明らかにして、主人公のキム・ゴヌの濡れ衣を着せられた感を
明確に映し出す。
原作のぼんやりとした作りではなく、はっきりと事件の全貌が描かれる。
ここら辺は、エンタメ的にわかりやすく仕上げてきたなぁといった印象。
これはこれで良し。
原作と比べてばっかりもアレなんで、本作の印象を。
ちょっと沈んだ韓国エンタメ的な作風の本作。
終盤の偽物と入れ替わるあたりのドロリアクションはこれぞ韓国映画って感じでしたね。
ドロリ悪役っぷりも韓国っぽかったし。
中盤のゴヌの父親のテレビへ語られるシーンもグッときましたね。
また原作のお話に戻っちゃいますが、原作の父親の語りや邦画版の父親の在り方も
素晴らしくグッときたんですけどね。
本作に関しては、その前後のシーンも良かっただけに◎。
ただね。
少し物足りなかったのも事実。
ハラハラドキドキ感が少し足りなかったかなという印象。
あと、ミステリ感も少し物足りなく感じました。
いかんいかん。
どうしても原作と比べちゃう・・・。
そんなこんなで。
原作とは少し別物として考えた方がいい本作。
原作と比べちゃうとどうしてもちょっと違う感がね。
良い意味で韓国用に仕上げてきたなぁと。
満足満足。
≪点数≫
6点
(19.10.27鑑賞)

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