2020-01-06 Mon

2018年制作 米
監督:フェデ・アルバレス
≪キャッチコピー≫
『リスベット、16年前なぜ私を見捨てたの――』
≪ストーリー≫
凍てつく冬が訪れたストックホルムで、天才ハッカーのリスベット(クレア・フォイ)に、人工知能研究の権威バルデル博士から依頼が舞い込む。 その内容は、彼自身が開発した核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局から取り戻すというもの。彼女の能力からすればたやすい仕事だったが、これは彼女への復讐(ふくしゅう)をもくろむ生き別れた双子のカミラ(シルヴィア・フークス)が仕掛けたわなだった。
≪感想≫
世界的ベストセラー小説「ミレニアム」三部作。
それをスウェーデンで実写映画化。
さらにそれをハリウッドでリメイク。
それが前作「ドラゴン・タトゥーの女」。
監督は「ファイト・クラブ」のデビッド・フィンチャー。
僕的にこのハリウッド版前作がとっても楽しめて。
本作の主人公である天才ハッカーのリスベットが素晴らしいキャラクター。
それを演じたのがルーニー・マーラ。
これが見事にマッチしていてすっごいファンになっちゃったんですよね。
そんなハリウッド版2作目の本作。
かなり毛色の違った作品に仕上がっておりました。
それもそのはず本作の監督はフェデ・アルバレス。
「ドント・ブリーズ」を撮った監督さん。
そしてキャストも一新。
ヒロインのリスベットはクレア・フォイ。
もう一人の主人公ミカエルはスヴェリル・グドナソン。
丸ごと変わっていて。
演出、作りもめちゃくちゃ変わっていました。
本作はちょっとエンタメ的に仕上がっていた気がします。
リスベットの無敵感がビンビン。
何でしょう、「ミッション・インポッシブル」シリーズだったり、「ジェイソン・ボーン」シリーズだったりを
思い出しました。
めちゃくちゃ無敵感でスマートに任務を遂行するみたいな。
これまでの繊細なリスベット像からトランスフォームされていて。
これはこれで良し!!
そもそも、キャストが変わってしまっているのでまぁ問題ないかなぁって。
だってリスベットがそのハッキング能力を駆使してピンチを切り抜けるシーンとか
観ていて気持ちよかったですもん。
例えば車をハッキングしてエアバックを作動させたり。
例えば駅の管理室をハッキングしてニーダムを脱出、仲間入りさせる下りとか。
エンタメ的に気持ち良かったんですよね。
前作はミステリ調で人間ドラマに重きを置いていたのに本作はアクションミステリ的なね。
何でしょう。
ただ人間ドラマとしては少し物足りなかったかな。
リスベットとミカエルの関係性とかそこまで描いていなかったし。
ミカエルは本作ではあまり活躍しませんでしたね。
確かに、本作のようなアクションエンタメだったら、一介の記者が活躍できるはず
ないですもんね。
その代わり、リスベットのハッカー仲間のあいつとアメリカの元凄腕軍人ハッカーのニーダムが
活躍してくれました。
ハッキング能力だけでも凄いのにスナイパー能力にも長けているなんて。
これまた「ミッション・インポッシブル」シリーズのチームプレイみたいな。
キャラもどんどん。
主人公のリスベット。
本作ではルックも激変。
これまでのリスベットはパンクな見た目に危うさを醸し出していたんですが、
本作はちょっとパンク感が薄れていて、ロック感が強くって、逞しさが
前面に出ていたような印象を受けましたよ。
そんなこんなで。
アクションエンタメ作品として楽しめた本作。
スウェーデン版シリーズは3作品でしたが、ハリウッド版の本シリーズは何作作られるんでしょう・・・。
ただ、ハリウッド版の前作と本作は全く色が違うので、シリーズとは言えないような・・・。
本作のようなエンタメも観たいけど、やっぱりルーニー・マーラのリスベットに
会いたいなぁ・・・。
≪点数≫
7点
(19.10.14鑑賞)

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