2019-12-09 Mon

2019年制作 米
監督:ジョーダン・ピール
≪キャッチコピー≫
『“わたしたち”がやってくる』
≪ストーリー≫
アデレードは夏休みを利用して、夫と2人の子供たちと一緒に幼い頃住んでいたカリフォルニア州サンタクルーズの家を訪問する。彼女は友人一家と落ち合いビーチへ出掛けるが不可解な出来事に見舞われ、過去のトラウマがフラッシュバックする。やがて夜になると、自分たちとうり二つの不気味な4人組が家の前に現れる。
≪感想≫
※とんでもないネタバレあり。
観ていない人は読んだら面白さが激減します・・・。
以前観た傑作「ゲット・アウト」のジョーダン・ピール最新作。
「ゲット・アウト」はホラー映画なんですが、ちょっとサスペンス的な
要素もあって。
僕的にホラー映画って怪奇現象だったりとか心霊もの、理屈抜きの
驚かせ映画って印象でしたが、「ゲット・アウト」は違ってて。
しっかりとそこに「理由」がある感じがまた怖くってね。
すっごい楽しめた印象があります。
そんなこんなで楽しみにしていた本作。
劇場にて観賞して来ました。
さてさて。
やっぱり大好きジョーダン・ピール!!
十分に楽しませてもらいました。
避暑地に来た一家の元に、自分たちと同じ見た目をした分身が
現れるっつーお話。
ちっちゃい世界からでかい世界。
前作の「ゲット・アウト」は一つの家庭のお話でしたが、
今回は一つの地域、国的単位に広がっていて。
本作を観る前、そして序盤中盤ぐらいまでは、また小さな世界の中で
行われる話なんだろうなぁと思いきや!!
まさかの色んなドッペルゲンガーたちの登場に胸が踊る踊る。
そして、これまた本作で巻き起こっている事件の「理由」が
判明されてからは、またムムムと唸らされる。
本当に巧みですねぇ・・・。
演出が良かったな。
まずは音楽。
オープニングの童歌みたいな奇妙な音楽でグッと惹きつけられて、
途中途中で流れるパンクチックな音楽やロック調の音楽。
不気味で不穏な空気の中に勢いを付けてくれて最高。
ドッペルゲンガーたちとのバトルがより楽しめる演出に。
バイオレンス描写も満載でした。
自分の分身たちと血みどろバトル!!
子供も一緒にこんなに凶暴になるのかと思えるぐらい、
ブッサブッサとバトルを繰り広げる。
娘の車でのアクションも素晴らしかったですねぇ。
画作りも素晴らしかったなぁ。
クライマックスの、息子ドッペルゲンガーとのバトルシーンは
なんか画がカッコ良かったなぁ。
基本的に息子ドッペルの立ち振る舞いは見ごたえありました。
序盤のドッペルゲンガーが現れてからのスピーディーな展開も
素晴らしかった。
とにもかくにも。
いろいろ思い返すと、あのシーンやあのシーンも良かったなぁと思い出す始末。
本当に巧みな監督さんだなぁという印象。
本作を観賞後、いろんな方のレビューを読んだり聞いたりしてまた納得。
自分の読解力の無さには辟易しますが、もう一回観たいと
思わせてくれる作品に。
例えば、ラストのラスト。
実は息子もクローン人間の方だった的な考察。
例えば、アデレードが実はクローン人間の方だったんだけど、
冒頭の方から伏線は張り巡らされていた的な考察。
例えば、タイトルのアス(US)の意味も
いくつかあるんだよ的な考察。
あんなことやこんなこと、いろんな伏線やその理由になるほど納得。
うぅ・・・。
もう一回観たいなぁ・・・。
監督のジョーダン・ピールはもともとコメディアンだったんですって。
なるほどねぇ。
今後も追い続けて生きたい監督さんの一人になりましたよ。
大満足です!!
≪点数≫
8点
(19.09.17鑑賞)

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