2019-10-31 Thu

2018年制作 邦
監督:白石 和彌
≪キャッチコピー≫
『ここには映画と青春があった
でも私はなにをみつけたんだろう』
≪ストーリー≫
1969年、何者かになりたいと強く願っていた吉積めぐみ(門脇麦)は、映画監督の若松孝二(井浦新)に師事しようと、原宿セントラルアパートにある若松プロダクションの門をたたく。彼女は、磯貝一(柴田鷹雄)、沖島勲(岡部尚)、秋山道男(タモト清嵐)、伊東英男(西本竜樹)、足立正生(山本浩司)、小水一男(毎熊克哉)らと一緒に映画制作に没頭する。
≪感想≫
実話に基づいた作品。
時は1969年。
吉積めぐみという女性が映画監督若松孝二が設立した若松プロダクションに飛び込んで、
映画業界で奔走するっつーお話。
僕は本作が実話を基に作られている作品って知らなくって。
監督が大好きな白石和彌監督だったので興味があって。
本作で描かれている時代を生きてきた人たちや、
若松孝二監督が好きな人にはとても見応えのある作品に
仕上がっていたのではないでしょうか。
僕はというと・・・。
そのどちらにも当てはまらないので、また違った角度。
その時代を生きた映画人たちの青春、戦いを堪能させてもらいましたよ。
当時の映画文化って社会が閉鎖的で言いたいことも言えない世の中だったのかな。
それで映画の中に自分たちが言いたいことを思いっきり詰め込んで、
そこに作り手の「生」を感じる。
僕はその時代の作品、それこそ若松監督の作品は観たことないんですが、
劇中にて色々と流れていて。
それが、なんとなく難解で。
シュールと言いますか。
それこそその時代を生きている若者、リアルタイムで観るべき作品だったんだなぁと。
少しその時代の社会状況を勉強しなきゃなぁと強く思いましたよ。
本作には色々な著名人の名前がちらほら。
大島渚監督だったり、漫画家の赤塚不二夫先生だったり。
さらにリアリティを感じました。
好きな事をしながら生きていく。
しかも一生懸命、文字通り「必死」でもがき苦しむその時代の映画人たち。
その裏事情みたいなものも知ることができました。
へぇーへぇーへぇーと唸ることも。
そんな感じで。
僕的に刺さる作品ではなかったんですが、その時代を生きてきた人たちにとっては
胸熱な作品だったのではないでしょうか。
僕はとりあえず、若松監督作品を観て観ないとなぁと・・・。
≪点数≫
6点
(19.08.14鑑賞)

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