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No.1654 『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』
No1654 『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』
2017年制作 英/米
監督:ヴァレリー・ファリス
ジョナサン・デイトン

≪キャッチコピー≫
『時代を変えた、<女と男の熱い戦い>!』

≪ストーリー≫
女子テニスプレーヤーのビリー・ジーン・キング(エマ・ストーン)は、女子選手の優勝賞金が男子選手の8分の1であることなど男性優位主義に不満を募らせていた。男女平等を求めるために仲間とテニス協会を脱退した彼女は、女子選手の地位向上を掲げた女子テニス協会を立ち上げる。そんなビリーに元男子チャンピオンのボビー・リッグス(スティーヴ・カレル)が男性優位主義代表として対決を申し込むが、それには妻に逃げられた彼にとっての人生逆転の意味合いもあった。

≪感想≫
実話に基づいたお話。

時は1970年代。
プロテニスの世界はまだまだ男尊女卑の意識は拭きれていなくって。
というか、世間自体がそういう差別意識がまだまだあった時代。
そんな中、当時の女子テニス会でのベストプレーヤー、ビリー・ジーン・キングと
元男子世界チャンピオンのボビー・リッグスが男女の威信をかけて
対戦(バトル)するっつーお話。

なんだか思っていたのと違った作品に仕上がっておりました。

もっとエンタメチック、もしくはメッセージ性の強い作品だと思っていたのですが。
例えば差別反対!!
男尊女卑の世の中にメスを!!
的なね。

もちろんそのメッセージを感じることはできたのですが・・・。

ちょっとざらっと感じたのが、冒頭からビリー・ジーンと美容師のマリリン、そしてビリー・ジーンの
夫であるラリーとの三角関係。
女性の地位の向上を描いた作品なだけに、女性同士の恋、不倫という、また違った角度の
お話を組み込むことにちょっと見難くさを感じちゃって。
マリリンの自由奔放っぷりも少しイラっとしたりさ。
なんだか、ラリーへの同情だったりが生まれちゃって、ちょっとノリきれなかったなぁ。
ただね。
これも本当のお話なのだからしょうがないのかなって。
エンドロールでのビリー・ジーンのその後のお話とかを観たら、
これはこれで必要なことで、彼女は色々なものを背負って戦っていたんだなと。
それを考えたら、ラストの勝負が終わった後のロッカールームでの
彼女の号泣にはグッとくるものがありますね。
なるほどねぇ・・・。

リッグスの人間性もなかなか。
めちゃくちゃ悪いこと言っているんですが、どこか憎めないというか。
ビリー・ジーンも彼のことは「道化」と呼んでいましたもんね。
もちろん、彼の発言は差別的で世の女性の敵なんです。
ただ少しイキきっていたり、彼のバックボーンも映し出しているので、
彼に対しての憎さはなくって。
本質的な「女性蔑視」「女性軽視」の部分に腹が立ってね。

ここら辺は監督、描き手の手腕なのかなぁと。

キャスティングも素晴らしかったな。
ボビー・リッグスを演じたスティーブ・カレル。
ビリー・ジーンを演じたエマ・ストーン。
どちらも素晴らしかった。
特にスティーブ・カレルは良かったな。
もっと憎たらしく映っても良いキャラクターだったのに、
文字通り「道化」としてのキャラクターに見えて、
少し同情すらできるキャラクターに。
エマ・ストーンも本質的にはピュアなキャラクターを
見事に演じておりました。

そんなこんなで。
思っていたのとちと違った作品。
多少のザラつきもありましたが、実話と考えれば素敵な作品でした。
現代のテニスの世界、そして社会を考えるとグッときます。
やはり何事も最初の一歩を歩んだ人たちは素晴らしい!!

余談。
少しだけ先日観た「ドリーム」という作品を思い出しました。
あれも、女性が男性社会で頑張るっつ〜お話でしたねぇ・・・。

≪点数≫
  7点
                                           (19.06.30鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(3)