2019-08-06 Tue

2018年制作 米
監督:ステファノ・ソッリマ
≪キャッチコピー≫
『このルール無き戦いに、
終わりはあるのか――。』
≪ストーリー≫
アメリカで、メキシコを経由して不法入国したと思われる人物が、15人の死者を出す自爆テロを起こす。アメリカ政府はさらなる犯行を防ぐため、CIAの特別捜査官のグレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)に、国境地帯で密入国ビジネスを仕切る麻薬カルテルをかく乱させるよう命じる。グレイヴァーは、家族を殺したカルテルに恨みを抱く暗殺者のアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)と共に麻薬王の娘をさらい、カルテル同士の抗争を引き起こそうとする。
≪感想≫
以前観た「ボーダーライン」の続編。
メキシコの麻薬カルテルとの攻防を描いた本シリーズ。
大大大好きベニチオ・デルトロが孤高の暗殺者として出演する本シリーズ。
本作でもその渋さ、孤高っぷりは相変わらず。
めちゃくちゃカッコ良くって惚れ惚れさせてもらいました!!
さてさて本作について。
前作のレビューを読み返すと思い出す薄汚れた世界観。
絶対的な正義、綺麗な正義がそこにはなくって。
本作でも必要悪、ゴールテープを切るためにはなんでもする的な発想。
実際の世界でも少なかれあるかと思うと本当にゾッとします。
メキシコの麻薬カルテルについては時折、いろんな作品で見受けられますが、
あまりにも遠い世界の話なのでちょっとエンタメちっくに鑑賞してしまいますが、
ふと現実と照らし合わせるとねぇ・・・。
本作でもドス黒い世界観は健在。
自らの正義のために国のお達しで誘拐はするは警察を殺すはのやりたい放題。
確かに、その向こうには平和が待っているのかもしれない。
ただねぇ・・・。
必要悪的なこの行動ややり取りが凄惨な現場を生んでいるのも確かで。
むむむといった感じ。
本作の魅力は何といってもキャスト。
大好きベニチオ・デル・トロ。
あの拳銃連射シーン。
くぅ~~~、痺れるねぇ・・・。
モデルガンで真似したいぐらい。
何度でも観られるインパクトある名シーンでした。
あと、終盤であっけなく殺られたかと思うとまさかの奇跡の蘇生。
僕の大好きな漫画「グラップラー刃牙」の花山状態。
顔面を撃たれたんだけど頬を貫通していて助かった的な。
これまた、くぅ~~~。
やっぱり渋くってカッコいいっすねぇ。
ラストカットの佇まいも素晴らしかった。
出てきた瞬間に相手の人生に終わりが告げられるあの存在感が
これまた素晴らしかったっす。
ジョシュ・ブローリンも良かったな。
最近は「アベンジャーズ」のサノスやら「デッドプール2」のケーブルやらで
なかなか普通の人間役を観ることがありませんでしたが、
本作では国のために汚れ仕事をやるシブいキャラクターを見事に演じておられました。
この2人の心の底ではつながりつつも、自らの任務を遂行するあたりに
グッと来たりね。
とにかく不穏で重めな印象の本作。
恐らくですが、続編が作られそうな匂いがぷんぷん・・・。
また、デル・トロのアレハンドロが観れると思うとドキドキしますな。
ぜひぜひ!!!!
≪点数≫
8点
(19.06.02鑑賞)

満足ならクリック!!
スポンサーサイト