2019-08-02 Fri

2018年制作 米
監督:イーライ・ロス
≪キャッチコピー≫
『悪人は、俺が始末する。』
≪ストーリー≫
犯罪が多発しているシカゴ。外科医のポール・カージー(ブルース・ウィリス)は、犯罪に巻き込まれて次々と運ばれてくる患者を診る殺伐とした毎日を送っていた。ある日、彼が家を留守にしていた時に何者かに妻を殺され、娘は昏睡(こんすい)状態になってしまう。警察の捜査がなかなか進まないことに怒りを爆発させた彼は、犯人を捜し出して抹殺することを決意する。
≪感想≫
愛する奥さんと娘を強盗に殺された外科医(ブルース・ウィリス)が
復讐のために立ち上がるっつーお話。
何となく思い出したのは以前観た「狼の死刑宣告」。
あれも自分の息子を殺された男が立ち上がるっつー名作でした。
ビジランテ映画っていうのかな。
本作の、監督はイーライ・ロスというお方。
ちょくちょく耳にしますが、僕的には初見。
評判が良い方なので、楽しみにいざ鑑賞。
さぁさぁ。
なるほど、好みな作品でした!!
まず演出が巧み。
序盤の不穏な空気の描き方がもうすっごい不気味。
奥さんと娘が家で強盗に襲われるまでのカメラワークとか
ちょっとした不穏さ。
ここら辺の描き方がすっごい巧くって。
あと、犯人がカージー家に狙いを定めるまでの、何気ない
やり取りとかすっごい怖かったし、良い意味で不快感が爆発。
いやぁな気分になりましたよ(苦笑)
中盤からのカージーが町の悪党どもを制裁していくシーンは
やっぱり観ていてスカッとしたし。
特に犯人グループとのやり取りは、カージーが医者である事の
メリット(能力)を十分に活かした処刑術。
プラスアルファで思いっきりグシャッとやっちゃう辺りも
抜群でした。
全体的に見せ方、描き方がとても巧かったように感じました。
キャストもブルース・ウィリスだったのも加点ポイント。
ちょっとこう、無敵感がある感じがまた、観ていてスカッと
したんですよね。
外科医がこんなに強く荒々しくなるわけないだろうという疑問も、
彼が演じるだけで実在感が圧倒的に増してきてね。
いやぁー渋かったっす!!
ただね。
唯一引っかかったのが、内容について。
全体的に観ていてちょっと、あまりにも復讐万歳的な、
制裁万歳的な、銃社会万歳的な感じがしたんです。
もちろん、被害者(カージー)の身になって考えたら
メチャクチャスカッとしたし、もっと制裁を!!なんて
思いましたが、ふと思い返すと、少しだけざらついたんですよねぇ。
ま、そこら辺は自らのモラルを信じつつ、ちょっとエンタメ的に鑑賞したので
問題ないけど。
少しだけ作品に身近感が強かったので、バランスが悪くなっちゃって。
そんなこんなで。
僕的にはとても好みな一作。
イーライ・ロス監督作品。
追ってみようかしら・・・。
≪点数≫
8点
(19.05.31鑑賞)

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