2019-06-29 Sat

2017年制作 米
監督:リドリー・スコット
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
1973年、大富豪ジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)は孫のポール(チャーリー・プラマー)を誘拐され1,700万ドルという高額の身代金を要求されるが、守銭奴でもあったゲティは支払いを拒否する。離婚して一族から離れていたポールの母ゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)は、息子のために誘拐犯、ゲティの双方と闘う。一方、犯人は身代金が支払われる気配がないことに苛立ち……。
≪感想≫
実話に基づいたお話。
世界的大富豪のジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐される。
身代金を要求されるも銭ゲバ・ゲティ老人は一銭も払うつもりなし!!
母親であるゲイルの犯人、そしてゲティ老人とのバトルが始まった・・・。
本作を語る前に。
本作を鑑賞後、色々とお勉強。
まず、本作の主役であるゲティ老人。
演じたのはクリストファー・プラマーなんですが、実はケヴィン・スペイシーが
演じる予定だったんですって。
完成目前となった時、ケヴィン・スペイシーのスキャンダルが発覚。
降板、そして俳優引退を余儀なくされたらしく。
これが映画公開1ヶ月前。
急遽、クリストファー・プラマーに依頼をかけて撮り直したんですって!!
凄いですねぇ・・・・。
そしてそして。
本作にはマーク・ウォールバーグが出演していて。
先に書いた撮り直しをする事で高額な報酬を得ていたらしくって。
同じく主役級を演じたミシェル・ウィリアムズとの格差が半端なかったっつー事で、
これまた批判の嵐。
映画云々とはまた違った形で話題をかっさらったんですって。
そしてそして。
本作は実話を基に作られた作品で。
このゲティ一族っつーのはこの誘拐事件以外にも色々な事が巻き起こったらしく。
例えば、本作で誘拐された孫、ポール3世。
彼は、この誘拐がきっかけで精神的に不安定になってアル中、薬物依存症に陥ったんですって。
金に溺れた一族のお話は他にも色々掘り下げても良いかもね。
脱線しまくりましたが、本作について。
バイオレンスシーン。
耳切り落としシーンは結構、トラウマ級のえげつなさでした。
あの血がピューって吹き出すシーンとか思わず目を背けてしまいましたよ。
登場人物たちも色物ぞろい。
銭ゲバ・ゲティじいさんのイキきった行動とかムムムと唸らされたり。
ポールの逃げれそうで逃げれない感じとかハラハラさせられたり。
母親であるゲイルの奮闘っぷりにイケイケと応援してみたり。
父親であるポール2世の変貌っぷりにゾッとさせられたり。
なかなか見応えある内容に仕上がっておりました。
ちょっと脱線話が多かった本レビュー。
そんなこんなで、いろいろといわくつきの本作。
シリアスながらも満足できる1作となりましたとさ。
≪点数≫
7点
(19.04.07鑑賞)

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2019-06-27 Thu

2016年制作 スイス/仏
監督:クロード・バラス
≪キャッチコピー≫
『この世界で、ぼくはひとりぼっちじゃなかった。』
≪ストーリー≫
9歳の少年イカールは突然の事故で最愛の母親を亡くし、同年代の子供たちが共同生活を送る施設で暮らすことになる。母がつけてくれたニックネームの“ズッキーニ”を大事に思っている彼は、最初は新しい生活に慣れずにいた。だが、それぞれ問題を抱えた子供たちと接するうちに、イカールも彼らと少しずつ打ち解けていき……。
≪感想≫
フランス発ストップモーションアニメ。
そんなに前情報を入れずに鑑賞。
そのキュートなルックとストップーモーションアニメと言う
ジャンルが楽しそうだなぁということで選んでみると・・・。
なっかなかシリアスな物語。
主人公のズッキーニは自らの過失により母親を亡くしてしまう。
アル中で恐らくネグレクトをしていた母親でも失った寂しさを抱えるズッキーニ。
その後、児童養護施設で暮らすことになったズッキーニは、同じ境遇を抱えた
子どもたちと共に過ごしていくっつーお話。
・・・うん!!
めちゃくちゃ素晴らしい、素敵な作品でした!!!!
ストップモーションアニメで言えば最近観た「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」や「犬ヶ島」。
児童養護施設もので言えば「ショート・ターム」。
あと、ドキュメンタリー作品の「隣る人」などがありますが、
挙げた作品どれも素晴らしい作品ばかり。
本作はこれらの作品に負けない傑作に仕上がっておりました!!
ストップモーションアニメについて。
この手の作品を作るのには相当な労力が必要で。
事細かに作っていく工程で、1日に数秒分しか出来上がらない場合もあるとのこと。
それを知っちゃあ文句なんて言えるはずもありません。
製作者の方々には惜しみない拍手を捧げたくなるわけです。
そもそもアニメーションはとってもキュートで。
雪山でのはしゃぐシーンだったり。
テクノっぽい音楽で踊りまわるシーンだったり。
子どもたちの動きとか表情は実在感バリバリ。
本当に素晴らしかったです。
そして何より。
お話とキャラクターが素晴らしかった。
シンプルでド直球。
とにかくグッときました。
まず子供たちがそれぞれキャラクター付けされていてとってもキュート。
その子供たちの描き方が素晴らしい。
純粋無垢と言うか、まだ何色にも染まりきっていない感じで。
そこには喜怒哀楽を素直に表現する子どもたちが写っていて。
それがゆえに時折ハッとさせられる。
すっごい楽しそうで幸せそうにしているんだけど、数秒後には
彼らの過去や心の傷みたいなものを突き付けられる。
浮き彫りになるのは子供たち、もっと言うと人間がこの社会で生活、成長していくうえで
必要なのはやっぱり「愛情」なのだろうって。
なかなか具体的には表すことのできないもやっとしたもの。
誰かが誰かを想う気持ちが人には必要なんだろうって。
子ども達はそれぞれキャラ立ちできているんですが、僕的MVPは
もちろんちょいワル坊主のシモン。
彼の最後の立ち振る舞い。
めちゃくちゃ泣けましたよ。
子どもの清い部分をまざまざと見せつけられてグッとね。
児童養護施設に住む彼らはそれぞれが補い合って生きている。
周りの大人(職員)も彼らを支えながら生きている。
それぞれの成長。
彼らの未来は幸せであって欲しいと切なる願いがこみ上げるのと同時に
きっと幸せになるんだろうなぁという確信的な想いもこみ上げる。
最後の子供たちの記念撮影のシーン。
ほんの数秒のシーンでしたがとても微笑ましくって、ちょっと笑い泣き。
本当に素晴らしかったです。
そんなこんなで。
アニメだからって侮るなかれ。
シンプルでとてもグッとくる大傑作でした!!
≪点数≫
10点
(19.04.05鑑賞)

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2019-06-25 Tue

2016年制作 米
監督:セオドア・メルフィ
≪キャッチコピー≫
『全ての働く人々に贈る、勇気と感動の実話』
≪ストーリー≫
1960年代の初め、ソ連との宇宙開発競争で遅れを取っていたアメリカは、国家の威信をかけて有人宇宙飛行計画に乗り出す。NASAのキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は、差別や偏見と闘いながら、宇宙飛行士ジョン・グレンの地球周回軌道飛行を成功させるため奔走する。
≪感想≫
1960年代のアメリカ。
NASAのあるバージニア州では未だ人種差別が無くなっていなくって。
アメリカ合衆国初の有人宇宙飛行「マーキュリー計画」の裏側では
三人の女性が差別と戦っていた。
実話に基づいたお話。
う〜〜〜ん、素晴らしい!!
老若男女全てにオススメできる良作でした!!
本作の主役は3人の黒人女性。
この時代は、白人専用のトイレがあったり非白人専用のバスがあったりと
区分けされていた時代。
見ていてとても不快になるんだけど、そこに住む白人達にとっては当たり前のことで。
まず、彼女達は人種による差別と戦う。
当たり前のようにはびこる自分たちへの差別的な環境。
そして彼女達はもう一つの差別と戦う。
それは「女性」に対する差別。
今でこそ、少なくなってきているかもしれませんが、その時代の「女性」への
線引きは今よりも酷くって。
この二つの差別主義に対して我慢しながら抗っていく。
憤りや不満を感じつつ少しづつ進んでいく。
亀のように少しづつ少しづつ。
自らの環境、そして黒人の環境、女性の環境が変わっていく。
その過程を丁寧に描いていて、周りの環境が変わっていく瞬間、瞬間に
いちいちグッときながら鑑賞させていただきました。
基本的に、NASAの人たちって恐らくインテリの部類に入るので
そこまで根っからの差別主義者はいなくって。
もちろん、ひどいキャサリン達に対してめちゃくちゃひどい仕打ちはしているんです。
だけど、それは無意識的な差別の部分も多くって。
昔からの慣例からくる差別といいますか。
そこらへんは、観ているこっちも少し襟を正さなきゃなぁと思ったりね。
彼女達の戦い方も素晴らしかった。
努力して、その実力で差別を撤廃させざる終えない環境を作り出すというか。
基本的に、彼女達も頭が良い方達なんですよね。
発言の一つ一つ。
行動の一つ一つが合理的というか、効率的というか。
う〜〜ん、良いですねぇ・・・。
全体的にめちゃくちゃ派手ではなくって、本当に少しづつ進んでいく感じ。
劇的ではなくって、それぞれの我慢と努力から成し得た成功というところが、
またグッとくるんです。
もちろん、僕なんか凡人と比べちゃあ悪いんですが、自分の今後の生き方や仕事観、
差別に対する想いとかを改めて考えさせられる流れになっていて。
本当に素晴らしい良作でした!!
オススメです!!!!
≪点数≫
9点
(19.03.31鑑賞)

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2019-06-23 Sun

2017年制作 韓
監督:ビョン・ソンヒョン
≪キャッチコピー≫
『もう、俺を信じろとは言わない。
だが、俺はあんたを信じてる。
果てなき絆は、やがて無慈悲な雨を降らす――』
≪ストーリー≫
犯罪組織のトップを目指す服役囚ジェホ(ソル・ギョング)は、刑務所に入ってきた野心家のヒョンス(イム・シワン)と出会う。自分以外の人間を信用せずに生きてきたジェホだったが、ある日、ヒョンスが彼を急襲から救い、二人の絆が深まる。彼らはお互いを信頼し合い、出所後に協力して犯罪組織の乗っ取りを図ろうとするが……。
≪感想≫
韓国映画。
お話について。
若手刑事のヒョンスは麻薬密売をしているホシを挙げるため、
組織のナンバー2がいる監獄に潜入捜査する。
そこには、カリスマ的な実力を持ったジェホがいた・・・。
韓国映画って潜入捜査ものって結構多いような。
例えば最近観た「監獄の首領」だったり。
例えば以前観た傑作「新しき世界」とか。
社会性もあるのかな。
まぁまぁまぁ。
いやぁー、満足!!
話の展開がすっごい面白かったっす。
あと、独特の空気感。
この手の作品って、結構、韓国独特のドロリ感漂うおもたぁい作品かなと
思って観ていたんですが、そうでもなくって。
確かに全体的に重たかったんですが、時折、スタイリッシュな雰囲気があって。
アクションシーンとかそんな感じでしたね。
ちょっと熱くって勢いを重視した感じ。
話の展開について。
過去と現在をミックスしたような撮り方。
どんどんどんどん事実が明らかになっていく展開。
話が二転三転、どうなっていくのか分からなくって。
そこらへんが、先に書いた演出と相まってすっごい楽しく鑑賞することができましたよ。
ただねぇ・・・。
オチやお話がすっごい嫌な感じで。
お話の本質なのかもしれないですが、本作って結構、嫌な人間が多くってね。
もうちょっと人間に救いがあっても良かったのになぁと。
例えば、ヤクザ集団がクズ集団っつーのはしょうがないとして、
ヒョンスを潜入させる警察官たちもすっごい嫌な感じで。
特にあの女上司は最悪でしたね。
良さげに見せているところがまたなんとも・・・。
彼女たちの「正義」があまり見受けられなかったところは少し残念でした。
最後、彼女が殺られたシーンは少しスカッとしましたもん。
あとね。
ヒョンスの母親が死んじゃった件。
母親が死んだ後の展開からの、あの真相。
僕的にジェホが仕組んだんだろうなぁと薄々感じていたので、
「違うオチであってくれ!!」
と思う気持ちが。
とにもかくにも。
めちゃくちゃ楽しめて見応えがあって大満足の本作。
ただ、お話が少しなぁ・・・。
本作を撮った監督さんはビョン・ソンヒョンというお方。
聞いた事ないかも。
ちょっと調べて、他の作品も観てみよっと。
≪点数≫
7点
(19.03.30鑑賞)

満足ならクリック!!
2019-06-21 Fri

2018年制作 米
監督:トラヴィス・ナイト
≪キャッチコピー≫
『孤独な少女が出会ったのは、ドジでやさしい地球外生命体』
≪ストーリー≫
1987年。18歳の少女チャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)は居場所がなく、孤独な毎日を過ごしていた。ある日彼女は、海沿いにある小さな廃品置き場で1台の黄色いボロボロの車を見つける。彼女は、この車をバンブルビーと名付けて直そうとするが、それは普通の車ではなかった。
≪感想≫
「トランスフォーマー」シリーズ第6弾。
とはいえ、本作はスピンオフ作品。
これまで、このトランスフォーマーシリーズは一度も観たことが
なくって。
子どものころにアニメにはハマっていたんですけど、
映画になってからは疎遠になっちゃってね。
そんな感じで過ごしていると、本作の情報がちらほらと。
その中で、本作の主演が大好きヘイリー・スタインフェルドだったり、
アメリカでの評判がすこぶる良かったり、
監督が「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」を撮ったトラヴィス・ナイトだったりと、
なかなか魅力的な前情報がたっぷり。
しかもこの手の作品ってやっぱり映画館のでっかいスクリーンで観てこそ
だよなぁとも思いつつ・・・。
そんなこんなでまずは前5作品をお家で鑑賞。
案の定、アクションメガ盛りのドッカンバッカン映画で、
我が家のちぃこい画面ではそんなに楽しめなかったりね。
ストーリーもキャラもそこまで魅力的ではなかったので、
大ハマりすることなく終わっちゃいました。
最後の方はちょっとおざなりで観ちゃった部分もあるかも(反省)
とはいえ、本作は先の理由があってとんでもなく楽しみにしておりました。
ってな訳で勇んで劇場にて鑑賞してまいりましたよ!!
さてさて。
うん!!
これまでのシリーズとは毛色の違った青春映画に仕上がっておりました!!
終始ニコニコしながら鑑賞できた良作でした。
まず、主演のチャーリーを演じたヘイリー・スタインフェルド力たるやもう!!
彼女に関しては「トゥルー・グリット」に出てきた時から応援していて、
その後も「スウィート17モンスター」でもこれまたキュートなこじらせ
女子を演じておりました。
本作のチャーリーも本当にキュートで魅力的なキャラクターでした。
彼女のファーストシーン、歯を磨いているシーンがあるんですが、
その数秒見ただけでもう◎。
そこからはずーーーっと可愛らしくってカッコ良くって魅力的。
なんでしょう、身近感がハンパないというか。
ちょっとオタク気質で、人気者とは程遠くって、ちょっと家族とも折り合いが悪くって。
ありがちっちゃあありがちなキャラクターなんだけど、やっぱり観ていて
応援したくなっちゃう。
ちょっと、「JUNO -ジュノ-」のエレン・ペイジを彷彿とさせる良いキャラクター。
最高でした!!
彼女の周りのキャラクターも微笑ましかった。
彼女に淡い恋心を抱くメモ少年。
あの言い方が悪いですけど安っぽくっていじらしい二人の距離感は
これまた観ていてニヤニヤしてしまう。
チャーリーの家族たち。
僕的には弟くんが良かったなぁ。
何気にブルース・リーTシャツを着ている辺りが◎。
クライマックスの家族とチャーリーがなんだかんだで一つになる
感じも好きだし。
主要キャラのバンブルビーを含めたロボ軍団。
前作までの描き方と違ってしっかりとキャラ立ちができていたように感じました。
主人公のバンブルビーはこれまたいちいち可愛らしくって◎。
いろいろやらかしちゃうんだけど、憎めなくってね。
それでいてクライマックスのバトルモードになるとカッコ良く
締めてくれて。
最後のガッツポーズなんてもう。
笑えるんだけどグッときちゃったり。
あとね、本作はロボ軍団のヴィランが良かったな。
二体の敵キャラだったんですが、なかなか魅力的で。
前作までのロボって正直、何が何だか分からない部分もあって
勢いは素晴らしので各キャラのディテールまで目が行き届かなくって。
それはそれで良いのですが、本作のような少しだけ丁寧なキャラ描きも
良かったですよ。
キャラもそうだしルックもそうなんですが、そこまで派手な感じじゃなくって
どちらかと言うとわかりやすい仕上がりになっていたように感じました。
それが、とっても観やすくって。
例えばチャーリーの移動手段が原付だったり。
ふつうならド派手にいきそうなものなのにあえて地味目でね。
ストーリーに関しても、チャーリーの成長譚として良くできていたし。
先に書きましたが身近感、親近感がハンパなくって、
ひたすら彼女の応援をしながら鑑賞しておりました。
その中で、ちょくちょく挟まれるギャグやアクションも楽しかったしね。
そんなこんなで。
これまで観た「トランスフォーマー」シリーズとは毛色の違った本作。
僕的にはやっぱり本作が1番好きかな。
大満足の1作。
ヘイリー・スタインフェルドをさらに好きになれる1作です。
≪点数≫
8点
(19.03.29鑑賞)

満足ならクリック!!
2019-06-19 Wed

2017年制作 韓
監督:キム・ソンフン
≪キャッチコピー≫
『世界の運命は、北と南の刑事に託された――。』
≪ストーリー≫
北朝鮮の刑事リム・チョルリョン(ヒョンビン)は、アメリカドル偽造の犯罪組織を追跡している最中に、上司の裏切りで仲間と妻を殺される。韓国へ逃亡した組織を捕らえるため、北朝鮮はチョルリョンをソウルに送り込む。一方、国際犯罪者の逮捕要請を受けた韓国側は庶民派熱血刑事カン・ジンテ(ユ・ヘジン)を担当に任命し、南北の合同捜査を極秘に進めるが……。
≪感想≫
韓国映画。
北朝鮮の刑事と韓国の刑事がコンビを組んで、北朝鮮の犯罪者を
やっつけるっつーお話。
ジャンル的にはアクションバディムービー。
バディ感について。
北と南。
二枚目キャラと三枚目キャラ。
クールと熱血漢。
お顔についても対照的。
ここら辺はとてもいい塩梅。
楽しく観ることができました。
ただ、欲を言うともう少し仲良くなる過程を丁寧に熱く描いて欲しかったな。
ちょっと淡白に見えたもので。
北朝鮮刑事のチョルリン。
彼についてはルックはもちろんのこと、アクション、体術についても
めちゃくちゃカッコ良かったっす!!
無敵感溢れるアクションシーン。
クライマックスの北朝鮮軍団とのバトルは見応えたっぷり。
なんとなく昔鑑賞した「サスペクト 哀しき容疑者」の無敵主人公を思い出したり。
本作で言うと敵軍団も北朝鮮の特殊部隊上がりだけあって、めっちゃ強かったっす。
それがまたアクションに箔がついてね。
素晴らしかったですよ。
韓国刑事のジンテ。
彼はルックやキャラが三枚目なだけに、そこまで活躍しないのかなぁと思いきや、
いやいや。
彼は彼で中々の武闘派。
それでいて芯の強い正義の漢で◎。
男は顔じゃないぜ!!
最高のキャラクターでしたよ。
ジンテの家族たちも、良い感じでしたね。
口は悪いけど、根っこが良い人感丸出しで。
義妹のチョルリン愛は観ていて楽しかったです。
ふと思ったんですが、最後、ジンテの奥さんと娘がさらわれてしまうんですが、
なんで義妹はいなかったんでしょうか。
流れ的には一緒のような気がしますが・・・。
まぁまぁまぁ。
そんなこんなで。
実は全体的には既視感バリバリのストーリー展開。
めちゃくちゃアガッたかと言えばそうでもなくって。
ただ、先に書いた通りアクションは見応えあったし、
その既視感バリバリの展開にも不満は無かったわけで。
一定量の楽しさは味わえたので満足っす!!!!
≪点数≫
7点
(19.03.24鑑賞)

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2019-06-17 Mon

2019年制作 米
監督:アンナ・ボーデン/ライアン・フレック
≪キャッチコピー≫
『彼女の<失われた>記憶が、世界を変える。』
≪ストーリー≫
1995年、ロサンゼルスのビデオショップに、突然正体不明の女性(ブリー・ラーソン)が空から降ってくる。彼女には驚くべきパワーが備わっていたが、全く覚えていない“記憶”がフラッシュバックすることが悩みだった。その記憶にはある秘密が隠されており、それを狙う敵がいた。彼女は、後にアベンジャーズを結成するニック・フューリーと共に戦いに身を投じることになる。
≪感想≫※ネタバレあり
大好きMCUシリーズ第21弾!!
2019年最大のお楽しみ映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」!!
その前哨戦、最後のピースとして発表されたマーベル映画で初の女性単独主演作品。
その名も「キャプテン・マーベル」!!!!
MCU作品が大好きな私。
もちろんこれまでの作品は全て鑑賞。
近作は全て映画館で鑑賞させていただいております。
ひたすら楽しみ続けて、とりあえず一区切りとなる「アベンジャーズ/エンドゲーム」が
とても楽しみすぎてハードルが上がりまくっていて・・・。
そんなこんなで本作も劇場で鑑賞してまいりました。
さてさて・・・。
うん!!
また一人、魅力的なヒーローの誕生だ!!!!
まずはキャラについて
主人公のキャプテン・マーベル。
すっごい魅力的なキャラクターでカッコいい。
彼女が覚醒したあたりのシーンはめっちゃくちゃカッコよくてアガりましたよ。
本作、白眉のシーンでした。
しっかし、彼女の強さはハンパないっす。
両腕からビームは出るし、空も飛べるし、宇宙空間まで行ける。
ダメージもほとんど受けないし、覚醒してからはピンチになる事は
殆どなくって。
こりゃMCU最強のヴィランであるサノスにも簡単に勝っちゃうんじゃなかろうかと
思えるほど無敵感満載でしたよ。
演じたのは「ルーム」でアカデミー主演女優賞を獲ったブリー・ラーソン。
彼女がまたカッコよくってね。
アメコミ系の女性ヒーローといえばワンダー・ウーマンのガル・ガドットや
ブラック・ウィドウのスカーレット・ヨハンソン等々。
他のヒーローたちとはまた違ったヒーロー像。
一気にファンになっちゃいましたよ。
本作はアベンジャーズ誕生前のお話。
生みの親であるニック・ヒューリーも登場。
しかもCGで若き日のサミュエル・L・ジャクソンを映し出していて、
そこもすげぇなぁって。
この若き日のニック・ヒューリーがなんともコミカルなキャラクターで。
なんか、もっと厳格なキャラじゃなかったっけ。
まさかのキャラ変に、これはこれで得した気分!!なんて思ったり。
キャプテン・マーベルとのバディ・ムービー感も満載で楽しかったです。
本作は女性賛歌っぽい作りだったので、女性キャラも豊富。
キャロルの親友であり相棒の黒人女性マリア・ランボー。
考えたら、彼女は通常の地球人なんですよね!?
それが、当たり前のように宇宙に飛び立って、異星人たちとバトルを繰り広げる。
これって、よくよく考えると凄まじいぜ!!
だって、アイアンマンとかが出てくる前のお話なんですよね。
ニック・ヒューリーもそうだけど、すげぇ体験してんねぇって。
スクラル人たち。
最初はルックはちょっと気持ち悪いし、悪者っぽい感じだったので、
嫌だなぁと思っていたんですが、後々、味方になって色々と描かれていくにつれて
哀愁漂う魅力的なキャラじゃんって評価はうなぎ登り。
最後は幸せになってほしいなぁと。
本作のヴィランはジュード・ロウ演じるヨン・ロッグ含めたクリー人たち。
もう少し一人一人にスポットライトを当ててくれてもよかったかなと
不満はあったりもしますが問題ないない。
最後のやっつけられ方は大好きでしたよ。
あとね。
本作では、シールドのエージェント・コールソンが登場!!
「アベンジャーズ」でロキに殺された彼が復活。
涙が出そうでした。
粋な計らいをしおるわい・・・。
アクションや演出について。
本作はアクションがそこまでカッコ良くなかったかなと。
ちょっと物足りなかったかなと。
もちろん、先に書いたキャプテン・マーベルの覚醒からの無敵アクションシーンは
すっごいかっこよかったんですが、なんとなく全体的に暗めの映像に
感じちゃったんですよね。
まぁまぁまぁ。
あと、音楽もカッコ良かった。
これまた、マーベルの無敵シーンの音楽はノリノリロックで、ちょっと
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を彷彿とさせたりね。
素晴らしかったです。
本作は何と言ってもストーリーが良かったです。
最近、「トランスフォーマー」シリーズを観ていた製か、
本作の丁寧なお話運びがとても嬉しくってね。
しかも、僕はMCUシリーズをず〜〜っと観ているせいか、
「なるほど、これはあれに繋がるんだな!!」
の連続で。
まさに次回作である「アベンジャーズ/エンドゲーム」への布石感が
半端なくって。
あとうっすらですが女性賛歌的な、人種差別反対的なニュアンスを感じ取れて。
素晴らしかったなぁと。
そんなこんなで。
またしても新しい魅力的なヒーローの誕生。
そして次回作である「アベンジャーズ/エンドゲーム」への助走として。
どちらもしっかりと描かれた本作。
十分に堪能させていただきました!!
大満足の一作でしたよ!!!!
さぁ、次回作はいよいよ・・・。
観たいんだけど、観たくない・・・、
観たら終わっちゃうんじゃないかというモヤモヤ。
・・・・でもやっぱり早く観たいんだい!!!!
余談。
本作の最初のマーベルタイトルロゴ。
スタン・リー御大への感謝のタイトルロゴ。
泣けました・・・。
本当にすごい愛された方で、素晴らしい作品を残してきたお方なんだなぁと再認識。
合掌。
≪点数≫
8点
(19.03.21鑑賞)

満足ならクリック!!
2019-06-15 Sat

2017年制作 米
監督:マイケル・ベイ
≪キャッチコピー≫
『我々の星を救うため、
全人類を滅ぼす』
≪ストーリー≫
人類とトランスフォーマーが反目し合い、オプティマス・プライムが姿を消してしまう中、地球の存亡を左右する危機が到来。事態を収束すべく、発明家ケイド・イェーガー(マーク・ウォールバーグ)、オプティマスの後を継いでオートボットを率いるバンブルビー、謎多き貴族の老人(アンソニー・ホプキンス)、オックスフォード大学の教授(ローラ・ハドック)によるチームが結成される。
≪感想≫
「トランスフォーマー」シリーズ第五弾。
いよいよ今週末、本シリーズの最新作(スピンオフ作品)が
上映されるということで、急いで復習中。
前作ぐらいからちょっとずつ飽きてきている本シリーズ。
だって、アクション爆発シリーズなのでやっぱり映画館で観てこそなんですもん・・・。
とほほ・・・。
さて、本作。
案の定のアクションメガ盛り作品。
そして安定の大味ストーリー。
そのくせメチャクチャ長尺の上映時間(苦笑)
やっぱりノリきれない作品になっちゃっていたなぁ・・・。
まずは良かったところ。
アクションは相変わらず◎。
特にロボット大戦系は見応えばっちりでした。
ただ、なんとなく前作に比べてロボ軍団の活躍が少し減ったような。
ちょっとだけ物足りなかったです。
バンブルビーは分解からの合体シーンとかは観ていて◎。
あとは、ドリフトやハウンド。
彼らの活躍をもっと観たかった。
オプティマスに関してもそこまでド派手に描いていなかったような。
もったいないない。
・・・ん?
思い返すと、記憶が全体的にぼんやりしているなぁ・・・。
なんとなくこんな感じだった、あんな感じだった・・・かなぁみたいな。
やべぇやべぇ。
印象に残ったのが、新キャラの執事みたいなあいつ(コグマン)が
なかなか楽しい奴で良かったな。
マーク・ウォールバーグ演じるケイドとのカラミは見ていて楽しかったし、
ご主人様のバートン(アンソニー・ホプキンス)とのカラミも微笑ましかった。
ストーリーは相変わらず雑な展開。
と言うか、先に書いた通りぼんやりとしか覚えていなくって。
人間たちでも三つ巴ぐらいの戦いがあったり。
トランスフォーマーでも3つ巴みたいなやり取りがあったり。
正直、どれが仲間でどれが敵でみたいなことが、あまり分かんなくなっているんですよね。
結局、主人公がハグしたのが味方で攻撃したのが敵ぐらいの認識方法(苦笑)
へへへ・・・面目ない。
とまぁ、そんな感じで。
やっとこさ、本シリーズ最新作まで鑑賞終了。
いよいよ本シリーズのスピンオフ映画「バンブルビー」の上映です。
ここまでの本シリーズの印象から、観る気はどんどん失せてきているのですが、
いかんせんこの「バンブルビー」の評判がとっても良くって。
しかも、本シリーズは何度も書いているように映画館案件!!
ド派手なアクションをドデカいスクリーンで観る!!
これはマストでしょう。
ってな訳でいざ!!!!
≪点数≫
5点
(19.03.20鑑賞)

満足ならクリック!!
2019-06-13 Thu

2018年制作 米
監督:ブラッド・ペイトン
≪キャッチコピー≫
『巨大化が、止まらない。』
≪ストーリー≫
ある遺伝子実験の失敗からゴリラやオオカミなどの動物が巨大化し、所構わず暴れだす。動物たちは、破壊活動を続けながら北米大陸を横断し、高層ビルが林立する街で大乱闘を繰り広げる。人々が逃げ惑う中、軍隊が出動し銃やミサイルで攻撃するが巨獣たちの暴走を抑えることはできず……。
≪感想≫
ゴリラとオオカミとワニが巨大化して街で大暴れするっつーお話。
以前観た「キングコング:髑髏島の巨神」的な!?
なんとも楽しみな作品。
さてさて。
ちくしょ〜〜〜!!
これまた映画館案件だ!!
それでも楽し〜〜〜!!!!
本作のことは予告編で山ほど観ていて、正直、それほど楽しみじゃなかったんですよね。
「どうせでかい獣たちが街で大暴れするだけのお話でしょ!?」
「だいたい想像できますわい・・・。」
なんて思っちゃったり。
・・・そんなこたぁないない。
なんともド派手で楽しい作品なんでしょう。
めっちゃくちゃ堪能させていただきました!!
まずは人間キャラについて。
みんな大好きロック(ドウェイン・ジョンソン)様。
あの逞しい肉体で唯一、巨獣たちと対等にバトルしてました。
憧れますよねぇ・・・。
無敵感爆発でいくらなんでも感も否めませんが問題ないない。
素晴らしかったです。
次はメインとなる巨獣がカッコ良かった!!
本作で登場するゴリラのジョージはロック様と心が通じ合うキャラクターで。
やりとりがめちゃ良い感じなんですよねぇ。
本作の肝である巨獣大乱闘について。
これがまためちゃくちゃカッコ良くって。
3体の巨獣たちが所狭しと大暴れする。
これ見よがしに街中をドッカンバッカンと暴れまわる姿はすっごい楽しかったです。
正直、お腹いっぱいっす!!
頭空っぽで観ているだけで楽しい気持ちに。
そしてそして。
クライマックスのジョージ・ロック様コンビと巨大ワニとのバトル。
これがまた、なかなかグッとくる展開でね。
危うくジョージに泣かされる所でしたよ。
とにもかくにも。
ド派手アクションてんこ盛りのアタマからっぽ作品。
アクション・巨獣・パニック。
十二分に堪能させていただきました。
やっぱり映画館で観たかったな。
≪点数≫
8点
(19.03.18鑑賞)

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2019-06-11 Tue

2018年制作 米
監督:アニーシュ・チャガンティ
≪キャッチコピー≫
『娘を検索する――はじめて知る闇』
≪ストーリー≫
ある日、デビッド(ジョン・チョー)の16歳の娘マーゴットが突然姿を消す。行方不明事件として捜査が行われるが、家出なのか誘拐なのか不明のまま37時間が経過する。娘の生存を信じるデビッドは、マーゴットのパソコンでInstagramなどのSNSにログインする。そこで彼が見たのは、自分が知らなかった娘の一面だった。
≪感想≫
おぉ!!
これまたフレッシュな作品!!
PCの画面や監視カメラの画像だけで進んでいく物語。
娘が行方不明になって、その父親がSNSを使って、その行方を
探していくっつーお話。
主人公のデビッドは愛する妻を病で亡くして、これまた愛する娘と
暮らしていて。
奥さんを亡くしてからはどこかぎこちない毎日を過ごす二人だったんだけど、
ある日突然娘が行方不明に。
デビッドは、娘のSNSで交友関係を調べていく中で、いかに自分が、
娘のことを知らなかった事を思い知らされる・・・。
う〜〜ん、あるある。
結局、自分の家族のことなんて分かっていない部分も多々あってね。
もちろん愛し合っているのは当然なんだけど、じゃあ、友達はどんな子たちで、
どんな生活を送っていてなんて事細かなことなんて知らないもんね。
あとね。
本作はSNSを主として描いていて。
それこそ今の時代を象徴しているなぁって。
例えば、ネットでの繋がりなんて本当の相手の姿なんてわかんないし。
例えば、ネットに上がっている他人の本質なんてわかんないし。
それでも信じたりして心が繋がっているような気がして。
もちろん良いこともたくさんあったりするんだけど。
あまり信じすぎるのも良くないよなぁって。
一長一短ですよねぇ・・・。
演出について。
先に書いた通り本作は、ずーっとPCの画面等で流れていく。
これがまたフレッシュで。
ネット上でなんでもできるんだなぁと改めて認識。
至る所に伏線が張られていて、本当にハラハラさせられました。
そして本作って、なんといってもストーリーが素晴らしかったんですよね。
娘(キム)は一体どこへいったのか。
私生活はどういう娘だったのか。
事件に巻き込まれているのか。
はたまた事件を起こしているのか。
無事なのか。
生きているのか。
死んでいるのか。
犯人は誰なのか。
物語は二転三転。
正直、大オチは途中で分かっちゃったんです。
きっとこいつが犯人なんだろうなぁって。
ただね、そこに至るまでの経緯とかが、全然想像つかない展開で。
あの、デビッドの弟のくだりとか。
あの、キムのSNS仲間の女の子のくだりとか。
あの、自殺しちゃった仮犯人のくだりとか。
いちいち驚かされてハラハラさせられて、本当に前のめりで鑑賞させていただきましたよ。
そしてそして。
僕的には本作の着地の仕方がとっても好きで。
これぞハッピーエンドといいますか。
本当にグッときました。
あと、本作って実は根っからの悪人はいなかったなと。
根っからの善人も。
そこら辺もリアルで良かったなぁって。
なんとなく身近な感じもしてね。
とにもかくにも。
演出がフレッシュで素晴らしい。
物語や展開も素晴らしい。
見応えのあるサスペンス作品でした。
オススメです!!!!
≪点数≫
9点
(19.03.17鑑賞)

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2019-06-09 Sun

2014年制作 米
監督:マイケル・ベイ
≪キャッチコピー≫
『共に戦うか、滅びるか。』
≪ストーリー≫
ディセプティコンとの激戦から4年。発明家のケイド(マーク・ウォールバーグ)はかなり安い値段でトラックを手に入れるが、それは何とオプティマスだった。そこへオプティマスらトランスフォーマーを取り締まる政府の秘密機関KSIが登場。ケイドと家族はKSIに抗いピンチになるも、オプティマスに助けられる。そのころ、新しいディセプティコン、ロックダウンが地球に出現。さらにはダイナボットも復活し、オプティマスは捕まってしまう。
≪感想≫
「トランスフォーマー」シリーズ第四弾。
そろそろ、本シリーズの最新作(スピンオフ作品)が
上映されるということで、急いで復習中。
これまでのレビューでも書いていますが、本シリーズは
映画館案件で。
でっかいスクリーンで観てこそのアクションドッカンバッカン映画。
と言うのも、監督はマイケル・ベイというお方。
過去作を思い返すとこれまたアクション大爆発な
作品ばっかり。
いっつも、テレビサイズで観てはもったいないなぁと感じております。
そんなこんなで本作について。
やっぱりアクション猛爆発な作品に仕上がっておりました!!
ストーリーに関しては正直どうでもよくって。
もちろん、家族をテーマにした感じとか、近代テクノロジーを
テーマにした感じとかニュアンスは伝わりましたが、全然ノレなくって・・・。
それでいて、本シリーズってとっても長尺なんです。
本作も、150分越えはしているのかな。
とにかく、アクション以外のシーンがだるくってね。
アクションシーンはアクションシーンでちっちゃい画面で観ているから
物足りなく感じたり。
う~~~~ん・・・もったいないない。
キャラについて。
本作から人間チームは変更になっていました。
主役は戦うお父さんマーク・ウォールバーグ。
無敵感漂うルックは観ていて安心しました。
ロボ軍団とも対等に渡り合う感じとか、いくらなんでも感は
ありましたが良かったです。
人間ニューキャラでスティーブ・ジョブズみたいなやつも
出てましたね。
良い奴なのか悪い奴なのか良くわかりませんでした・・・。
中途半端だったような。
トランスフォーマーにキャラついて。
オプティマスが率いるオートボット軍団もキャラが変わっていましたね。
バンブルビーはキュートなルックで相変わらずでしたが、
ニューキャラの侍タイプのアイツ、カッコ良かったですね。
調べてみると声を担当したのは渡辺謙さん。
すっごいですねぇ・・・。
あとは、海賊・マフィアっぽいルックのハウンドという
キャラもカッコ良かったな。
キャラについては所々、観ていて楽しかったです。
演出について。
先に書きましたが、長尺なのはこれが理由じゃないのかと思える演出がいくつか。
なんだか、謎の商品をいきなりアップで写したりするシーンがあったり。
ちょっと、以前観たブラッド・ピット主演のゾンビ映画「ワールド・ウォーZ」の
ペプシコーラのシーンを思い出したり。
あと、謎の中国人キャスト(リー・ビンビン)をガンガンに出していたり。
あれも、恐らく中国資本で契約上必要だったんだろうなぁと思ったり。
とにかく、流れを止めるような謎の演出が多かったように感じましたよ。
ってな訳で。
正直、そこまで楽しめなかった印象の本作。
もう少し、短くしてアクションさらに強め。
そしてそれを巨大なスクリーンで観たら楽しめるんじゃあなかろうか!!
さぁ、新作まであと一作。
ちょっと苦行っぽくなっていますがいざ!!!!
≪点数≫
5点
(19.03.16鑑賞)

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2019-06-07 Fri

2016年制作 米
監督:ジム・ジャームッシュ
≪キャッチコピー≫
『毎日が、新しい。』
≪ストーリー≫
ニュージャージー州パターソンでバスの運転手をしているパターソン(アダム・ドライヴァー)は、朝、妻のローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをすることから始まる、変化のない毎日を過ごしている。そんな日々の中でパターソンは、周囲の会話やマッチ箱といった何げない物事に着想を得た詩をノートに書き留めていた。
≪感想≫
ジム・ジャームッシュ監督作品。
思い返すとジム・ジャームッシュ作品は「ナイト・オン・ザ・プラネット」「デッドマン」
「ゴースト・ドッグ」「リミッツ・オブ・コントロール」「ブロークン・フラワーズ」を
観ていました。
めちゃくちゃ観とるがな!!
上記の中では「ナイト・オン・ザ・プラネット」が好きかな。
全体的にうっすらとした記憶ですが、ジャームッシュ作品って
派手さがなくって、穏やかで詩的な印象。
理系の僕にはこの詩的、文学的な造詣には程遠くって。
ただ、この穏やかな空気感は嫌いじゃないんですよね。
そんなこんなで本作について。
なるほど、これまたジム・ジャームッシュ印満開の作品に仕上がっておりました。
本作の物語はニュージャージー州のパターソンという街が舞台。
そこに住むパターソンという男の1週間を描くっつーお話。
本作も詩的、というか詩を書く男のお話で。
日々、何気無い日常を描いて、間々で彼が読む詩が挟まれる。
これがまた味わい深くって。
正直、何が良いのかって説明はできないんです。
ただ、そこにある日常がとても羨ましい。
パターソン夫妻のやりとりも、別に何があるっちゅう訳ではないんですが、
どこか微笑ましいし。
パターソンが運転するバスの中での、お客の何気ない会話も、
どこか心地良いし。
パターソンが通うバーでの出来事も、ハプニングがあったりするんだけど、
なんだか悪くないし。
全てを柔らかく映し出しているこの世界観が素敵でね。
誰がどうとか、何がどうとか、粒立てて説明するのは難しいんです。
ただ、この全体的な空気感が◎。
街の風景もそうだし、音もそうだし、写し方とかもそうなのかな。
むむむ・・・説明しにくいなぁ。
多分、一つ一つに意味はあるとは思うんです。
例えば、本作でよく出てくる色んな双子達。
ありゃなんじゃ??
例えば、クライマックスに出てくる日本人観光客
(演じているのは永瀬正敏さん!!)の薬指と小指がテーピングされている。
ありゃなんじゃ??
詩の飲み込み方もよく分かんないしさ。
ただねぇ・・・。
とにかく、この空気感が本当に心地良かったんですよね。
すいません、無学で。
すいません、ぼんやりとしたレビューで。
もう一回観てみようかなぁ(苦笑)
≪点数≫
7点
(19.03.10鑑賞)

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2019-06-05 Wed

2017年制作 韓
監督:ナ・ヒョン
≪キャッチコピー≫
『そこはアリバイ100%保証の<完全犯罪区域>――』
≪ストーリー≫
犯罪組織のボス、チョン・イクホ(ハン・ソッキュ)が牛耳るソウルのある刑務所では夜になると囚人たちが塀の外へ繰り出し、証拠を一切残さない完全犯罪を繰り返していた。そこへ元刑事のソン・ユゴン(キム・レウォン)がひき逃げ、証拠隠滅、収賄の罪で収監される。たびたびトラブルを起こすユゴンに目を付けたイクホは、彼を新たな犯罪計画に引き入れようとし……。
≪感想≫※ネタバレあり
韓国映画。
とある刑務所。
そこには刑務官やら所長やら、もちろん囚人まで、全てを
束ねる首領(イクホ)がいた。
そこに、「死神」と呼ばれる元警官のユゴンが来るっつーお話。
思いっきりネタバレしますが、実はこのユゴンは、自分の兄貴を
殺したイクホをとっちめるために刑務所に入ってきた、
潜入捜査官で。
中盤ぐらいまでは、ここら辺をぼやかしながら描いていたので、
真相が分かったときは
「おぉ!!なるほど!!」
ってね。
素直に驚かされました。
バイオレンス描写も抜群。
韓国独特の泥臭いアクションと生々しいバイオレンス描写。
緊張感たっぷりで見応えありました。
ふと思ったのですが、韓国映画でよく食事シーンが出てくるのですが、
食べ方とかで、その人の性格を映しているような気がして。
本作でも、キム先生と言うキャラが食事をとっているシーンとか、
ユゴンがチキンを貪ったり、ブリの刺身を食べるシーンとか、
悪そうな感じがビンビンに伝わってきて◎。
野蛮な雰囲気がね・・・。
キャラクター、演者さんたちも良かったです。
イクホの部下たちのプロフェッショナル感は最高だったし、
何といってもイクホのカリスマ感、大物感は間違いない。
演じたのはハン・ソッキュと言うお方。
「ベルリンファイル」にも出ていたなぁ。
全体的に楽しめた本作。
ただね・・・。
物語の着地がちょっとピンとこなかったな。
ラスト、ユゴンは潜入捜査は成功に終わったものの、それまでの行動等が
法に触れたということで、実刑判決を受けてしまいます。
「おいおい、そりゃないぜ!!」
「功労もんの働きじゃないのかよ。」
なんて思ったり。
しかも、それはそれで今後はユゴンがイクホ的立ち位置になるんだってなニュアンスの
終わり方・・・。
・・・うーーーん、なんか違うんだよなぁ。
この手の潜入捜査物で思い出したのは同じく韓国映画の「新しき世界」。
ちょっと、あの終わり方と似ているような・・・。
深みで言うと、「新しき世界」の方があったような・・・。
とにかくラストには少し納得がいきませんでしたよ。
そんなこんなで、着地以外は満足できた本作。
相変わらずこの手の韓国映画は、良い意味で野蛮で素晴らしい!!
≪点数≫
6点
(19.03.09鑑賞)

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2019-06-03 Mon

2018年制作 米
監督:ボブ・ペルシケッティ/ピーター・ラムジー/ロドニー・ロスマン
≪キャッチコピー≫
『運命を受け入れろ。』
≪ストーリー≫
ニューヨークのブルックリンで名門私立中学校に通うスパイダーマンのマイルス・モラレスは、自分の能力をコントロールできなかった。ある日、時空がゆがめられた衝撃で、それぞれ異なる次元にいたスパイダーマンたちが集まってくる。
≪感想≫
ひっさしぶりの劇場アニメ。
今回は大好きアメコミ作品。
マーベルのスパイダーマンシリーズのスピンオフ的な作品になるのかな。
これまた大好き「アベンジャーズ」シリーズのスパイダーマンとは違くってね。
色んな世界のスパイダーマンたちが一つの世界に集まってわちゃわちゃやるっつーおはなし。
本作はアカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞しました。
めでたい。
さてさて。
うわ!
すっごい楽しい!!
最高じゃん!!!
大満足の傑作アニメでしたよ!!
まずビジュアルが凄かった。
コミックとアニメが巧く融合されて観ていてとっても楽しかったです。
色彩もカラフルでちょっとドラッギーな感じ。
アニメーションも良い意味でガチャガチャってしていてこれまたドラッギーな感じ。
コミックの吹き出しとかも取り入れていてね。
ちょっとこう、新感覚の映画体験でしたよ。
少しだけ、以前観た湯浅 政明監督のアニメ「マインド・ゲーム」を思い出したり。
抑えることろは抑える。
勢いを重視するところはしっかりと。
メリハリもしっかりしていて。
主人公のマイルスが覚醒して真のスパイダーマンへとトランスフォームしたあたりの
シーンはすっごいカッコ良くってテンションガン上がり!!
アクションシーンもアニメならではの疾走感でカッコ良かったし。
キャラクターについて。
本作はとにかくたくさんのスパイダーマンが出てきます。
主人公のマイルスのスパイダーマン。
マイルスが黒人なだけに黒のスーツで自らのアイデンティティを確立。
透明になる能力も◎。
彼は性格的にもとても良い奴で、自信のない奴が、どんどん成長していって、
最後にはいっぱしのヒーローになっていく過程は観ていてグッときましたよ。
ヒロイン・グウェンのスパイダー・グウェン。
白いスパイダースーツで見た目もしなやかでキュート。
格闘術を身につけていてこれまたカッコ良かったです。
ピーター・B・パーカー(彼もスパイダーマン)。
異世界から来たピーターは中年おデブの三枚目。
ちょっとコメディリリーフ的な役割なんだけど、
根っこはイケているので問題ないない。
少し大好き「デッド・プール」を彷彿とさせるキャラクターでしたね。
アニメ世界から来たペニー・パーカー。
彼女のルックは日本のアニメ少女そのもの。
日本人が観たら思わず
「萌え~~~。」
と唸りそうなキャラクターでした。
相棒のベイマックスみたいなやつもキュートでしたね。
スパイダーマン・ノアール。
クールでダンディズムなハードボイルドスパイダーマン。
彼はルックがカッコ良かったな。
そして最後はタイムボカンシリーズから飛び出してきたようなキャラクター。
スパイダーハム!!
こいつもルックが最高でした!!
多種多様なスパイダーマンたち。
欲を言えばもっとも~~~っと活躍させてほしかった。
どうしても主人公マイルスの成長譚がメインとなっているので、他のメンバーたちの
活躍が少なくなっちゃっててね。
ちょっともったいなかったなぁ。
敵キャラについて。
これまた色んなキャラが出てきましたね。
調べてみると、キングピン、プラウダー、ドクター・オクトパス、
スコーピオン、トゥームストーンという奴ら。
こちらももう少し、各キャラにスポットを当てて欲しかったかな。
あと、キングピンは普通の人間ですよね。
「あんなに強いのはいくら何でも反則だろ(苦笑)」
なんて思ったり。
正体はマイルスの大好きな叔父さんだったプラウダーが
僕的MVPかな。
彼のキャラが観たかった家族の絆を描いてくれていたっぽくてね。
全体的にはもっともっと感はありましたが、大満足のキャラクター達でしたよ!!
あとねぇ・・・。
僕は本作を吹替版で観たんです。
なんとなく、僕的に吹替版って邪道のような気がして、これまでなるべく敬遠していたんですが、
今回、私が住む県では本作、字幕版の上映が無かったんです・・・。
と言うことで、しょうがなく吹替版で観たんですが・・・。
これが、すっごい功を奏しまして。
本作って結構情報量が多いんですよね。
セリフも多いし、先に書いたコミックみたいに吹き出しもあったり、効果音が字幕で流れたりと、
しかもそれが、とっても親切でちゃんと日本語で表示されているんですよね。
ここら辺のサービスもとっても楽しくってね。
字幕版は観ていませんが、むしろ吹替え版の方をおススメしたいぐらい。
とにかく楽しかったです。
そんなこんなで。
もっとも~~~~っと書きたいことはいっぱい。
音楽も最高だったなぁとか。
ストーリーも王道的で見応えがあったなぁとか。
マーベル映画お約束のスタン・リーが出てきたのもグッときたなぁとか。
エンドロール後のおまけもくっだらなくて笑えたなぁとか。
他にも他にも。
とにかく大満足の一作。
映像に関しては本当に抜群!!!!
アカデミー賞の看板に嘘偽りなし!!!!
続編希望っす!!!!
≪点数≫
9点
(19.03.08鑑賞)

満足ならクリック!!
2019-06-01 Sat

2003年制作 邦
監督:清水 崇
≪キャッチコピー≫
『身の毛もよだつ絶頂』
≪ストーリー≫
ホラー映画への出演が続く女優・原瀬京子はこの日、関わった者たちの悲惨な死や行方不明が後を絶たない“呪われた家”をレポートするテレビの特番にゲスト出演した。そしてその夜、フィアンセ・将志の車に乗り家路につく京子。だがその道中、彼の車は首都高速で猫を轢いてしまう。将志は猫の死体を処理せずに車を発進させるが、その時、車内には不気味な存在が紛れ込んでいた。その刹那、車は壁に激突して大破。将志は意識不明の重体に陥り、妊娠していた京子も重傷を負って流産してしまうのだった…。
≪感想≫
「呪怨」シリーズ第二弾。
先日から「リング」及び「呪怨」シリーズを鑑賞中。
「リング」シリーズは何となく知っておりましたが、この「呪怨」シリーズは
観たことがなくって。
白塗りの少年、俊雄くんがコントでパロディ化されているのを
見たぐらいかな。
そんな「呪怨」弱者の私が1作目を初鑑賞。
・・・めちゃくちゃ怖いじゃねーか!!
内容は置いといて、ホラー演出やルックがとっても怖かったんです。
十分に堪能させていただきました。
そんなこんなで2作目。
むむむ・・・。
前作ほどの衝撃はなかったかな・・・。
全体的な構成は前作と一緒。
何話かのオムニバス形式で構成されていて、時間軸をガンガンにずらして
全体を描いていく方式。
2話目の「朋香」のストーリーは良かったな。
先に書いた時間軸をずらして描く手法が巧くマッチしていて、
収まるところにしっかりと収まった感が◎。
ホラー演出について。
さっきまで写っていたけど、急に消えたり。
逆にさっきまで写っていなかったけど、急に真後ろに立っていたり。
そこら辺の演出には相変わらず驚かされました。
俊雄くんは前作の方が不気味感があったかな。
本作はそこまで驚かされなかったです。
伽椰子に関しては前作に引き続き恐ろしいルックで、メチャクチャ怖かったなぁ。
あんなんが実際に現れたら失禁ものです(笑)
そんなこんなで。
感想は短めですが、まぁまぁまぁ。
やっぱり、1作目のホラー描写のインパクトがあっただけに、本作は
そこまで楽しめなかったです。
残念無念・・・・。
≪点数≫
5点
(19.03.06鑑賞)

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