2019-05-08 Wed

2017年制作 英
監督:ポール・キング
≪キャッチコピー≫
『その約束が
世界で一番の
たからもの』
≪ストーリー≫
ブラウン家の一員として、幸せに生活しているクマのパディントン。もうすぐ100歳になるルーシーおばさんへの誕生日プレゼントを探していた彼は、骨董品屋ですてきな絵本を見つける。絵本代を稼ごうと窓ふきのアルバイトを始めるが、洗剤を頭からかぶるなど失敗しては騒動を起こす。そんな中、絵本が盗まれ、一家と共に絵本の行方を追うパディントンだが……。
≪感想≫
以前観たほっこりほくほく家族向け作品「パディントン」第二弾。
スラップスティック調のドタバタ喜劇。
キャラも画も絵本チックでとっても楽しめました。
主人公であるバティントンのクマクマもふもふ感はめちゃくちゃ可愛らしい
ルックだし、イギリスの町並みや町の人たちもちょっとメルヘンチックと
言いますか。
とても素敵な作品でした。
そんなこんなでシリーズ2作目となった本作。
うん!!
前作よりさらに楽しめましたよ!!
前作のレビューでも書いていましたが、本シリーズって、
みんな大好きウェス・アンダーソン監督の作風に似ているような。
例えば中盤のパティントンが監獄に入って囚人生活を送るんですが、
そこの画とか色味とか。
脱走を試みる画角とか。
「ファンタスティック Mr.FOX」とか「グランド・ブダペスト・ホテル」あたりを
思い出しました。
キャラについて。
主役のパディントンくん。
前作では、結構いききったドタバタっぷりに少しだけイラっとしたりもしたんですが、
本作での彼は人間社会に慣れてきたせいもあって、そこまでドタバタとは
やらなかったですね。
人に迷惑をかけたのは床屋のシーンぐらいかな。
あとは、ドタバタしつつも楽しく観れるシーンに仕上がっていました。
純なる心で周りの人間の心を和らげるパディントンくん。
良いですねぇ・・・。
ストーリーや演出について。
前作にも増してほっこりほくほく。
色々と伏線があってしっかりと回収。
例えば、パディントンの家族であるブラウン一家。
お母さんの水泳のくだりとか。
お父さんのボール投げのくだりとかヨガのくだりとか(クライマックスの股割りシーンは思わず笑っちゃった)。
息子(ジョナサン)のSLオタクのくだりとか。
娘(ジョディ)の新聞作りのくだりとか。
それぞれの特技だったりが、しっかりと後の展開に活きてくる。
巧みというか丁寧に作ってんなぁって感じ。
冒頭の街の人たちとのやりとりとかもすごく活きていましたし。
思い返すと良くできてんなぁって。
もちろん、ちょっとノリきれない所もあったんです。
中盤のブラウン夫婦がフェニックス(ヒュー・グラント)の家に
侵入するシーンとか。
フェニックスが安易にブラウン夫婦を許しちゃうくだりとか、
ちょっと「ん??そりゃないぜ。」って思ったし。
まぁ、それが本シリーズなんですよねぇ。
まぁまぁまぁ。
囚人仲間のあいつらとの話も良かったな。
いくらなんでも、あんなに暖かな監獄ってないでしょ(笑)
なんて思いつつも、これこれ、これがパディントンっぽいんですよね!!
ベタだけど、わっるいルックのやつがマーマレード作ったりケーキ作ったりと
いわゆるギャップ萌えってやつ。
ここでもほっこりほくほく・・・。
最後の彼らの活躍もわかっちゃいる展開なんだけど
「よっ!!待ってました!!!!」
って感じ。
最後のシーンも素敵だったなぁ。
それまでのバタバタから一気に解放するシーン。
余韻を一切取り除き、パディントンが一番望んだエンディング。
思わず涙がポロリとこぼれちゃいました。
そしてそして。
エンドロール。
気になるあいつやあいつらのその後が描かれていて。
これまたほっこりするんですよねぇ・・・。
フェニックスもなんだかんだで素敵じゃんって。
なぁんか、全体的に悪いやつや悪い思いがそこにはなくって。
とってもあったかぁい気持ちになったんですよね。
とにもかくにも。
前作よりも格段に楽しめた本作。
前作で少し引っかかった部分をなくして、もっと観やすく仕上げてくれました。
これってまだまだシリーズ化されるのかな。
良いんじゃないでしょうか。
楽しみにしております!!
≪点数≫
9点
(19.02.03鑑賞)

満足ならクリック!!
スポンサーサイト