2019-04-22 Mon

2015年制作 米
監督:ライアン・クーグラー
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
ボクシングのヘビー級チャンピオンであったアポロ・クリードの息子、アドニス・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)。さまざまな伝説を残したアポロだが、彼が亡くなった後に生まれたためにアドニスはそうした偉業を知らない上に、父との思い出もなかった。それでもアドニスには、アポロから受け継いだボクシングの才能があった。そして父のライバルで親友だったロッキー(シルヴェスター・スタローン)を訪ねてトレーナーになってほしいと申し出る。
≪感想≫
昨年末から鑑賞している大好きシルベスタ・スタローンの代表的作品
「ロッキー」シリーズ。
昔はロードショーなどでしょっちゅう観ていて、いざ、また観直してみると
やっぱりとっても熱いシリーズで。
何より、ロッキーというキャラとスタローンという俳優を見ているだけで
胸が熱くなるんですよね。
さらに大好きになりました。
そしてそして。
現在、そのスピンオフシリーズである本作の続編が上映されておりまして。
シリーズを観直しているのはこの最新作を観たかったから。
まずは初見となる1作目をば!!
さてさて。
・・・いや、すっごい良いじゃん!!
クライマックスはボロボロ泣きながら鑑賞してしまいましたよ!!!!
タイトル通りしっかりと「継承」をテーマに描かれた傑作でした。
本作の主役はロッキーの親友でありライバルでもある今は亡きアポロの息子、アドニス。
アドニスはアポロの隠し子で、彼が生まれる前にあの「ロッキー4」での悲劇に見舞われる。
片親のまま過ごしていたアドニスだけど、母親も早くに亡くし、施設をたらい回し。
そんな中、アポロの正妻であるメアリー・アンに引き取られ暮らしていた。
大人になったアドニスは、亡き父親を追いボクシングを始めるっつーお話。
しかも、ボクシングのトレーナーを務めるのはあのアポロの好敵手であった伝説のチャンプ、
ロッキー・バルボア!!!
血がたぎるぜ!!!!
これまでのロッキーの物語から、新しい息吹のアドニスの物語へ。
両方、上手く交差させつつ描いていく。
ロッキーの物語。
かつての伝説的チャンプは、愛する妻エイドリアンや腐れ縁の義兄ポーリーを亡くし、息子も
カナダに引っ越していて一人でトボトボと暮らしている。
突然、現れたアドニスに自分のボクシングを継承する事になるも、自らは癌に犯されてしまう。
そして、ロッキーは再び立ち上がる!!
何でしょう・・・。
やっぱりロッキーって「聖人」なんですよねぇ。
愚直で実直で誠実。
少し抜けてはいるんだけど、それは、これまで育ってきた環境のせいであって。
根っこはとても正しい人間でね。
自分の全てをアドニスに教え込む。
グッときますよねぇ・・・。
演じたのがスタローンだからこそなおグッとくる。
僕が子供の頃観ていたアクションスターが今やロートルと呼ばれ、誰かを育てるなんてねぇと。
この手の感情は、大好きジャッキー・チェンの「ベスト・キッド」を思い出したり。
アドニスの物語。
小さい頃から自分のアイデンティティに悩み、普通に暮らしながらも、
やはりどこか父を追いかけ、過去のアポロ対ロッキーの試合を見ては
独学でボクシングを始める。
血が疼くっちゅうやつですな。
接したことのない父親との繋がりをボクシングに見出す。
かつてのロッキーがそうだったように、ボクシングでしか生きられない男。
これまたグッときますねぇ。
人間ドラマ部分とボクシング部分がしっかりとバランスが取れていたのも好印象。
僕的に本作で3ヶ所、涙を流したシーンがあって。
1つ目。
終盤のアドニスのトレーニングシーン。
街のゴロツキバイカーたちと並走しながらロッキーのもとへランニングしているあのシーン。
カッコいい音楽に乗せてこれまでのアドニスの想いとかがグッと詰まったあの感じ。
めちゃくちゃ泣けました。
2つ目。
クライマックスの試合の前の控え室。
アドニスに届けられたプレゼント。
母親からのメッセージとトランクス。
やっぱりここにも親子の絆が見え隠れ。
いやぁ・・・グッときました。
3つ目。
最後の試合。
実はそれまで、「ロッキー」には欠かせないあのテーマソングが流れていなくって。
実は、1つ目に泣けたシーンとかも、「ロッキー」シリーズだったらあのテーマソングだったはず。
それが全然違う音楽だったから、
「そうか、あくまでもこれはスピンオフ的な扱いなんだなぁ・・・」
なんて思っていたら。
まさかの試合の中であの音楽を乗せてくるとは!!
正直、ここはボロ泣きしてしまいましたよ・・・。
演出についてですけど、クライマックスのシーンの描き方とか素晴らしくって。
実は僕的に、「ロッキー」シリーズのボクシングシーンにそこまで移入できなくって。
ボッコボコの乱打戦だけに少しだけ。いくらなんでも感が芽生えちゃってね。
それが本作のボクシングシーンは、めちゃくちゃかっこよくって。
もちろん、ボッコボコのシーンはあったんですが、撮り方のせいなのか、
僕が「ロッキー」シリーズで免疫力がついたのか、とってもリアリティを感じたというか、
しっかりと、力を入れて歯を食いしばりながら鑑賞できたんですよね。
やっぱりこれは、監督の手腕なのかな。
あの、試合中に周りが暗くなってリング上だけスポットライトが当たっているシーンとか
素晴らしかったなぁ。
音楽の使い方とかもヤバかったし。
とにかく、熱く見応えのあるファイトシーンに仕上がっておりましたよ。
キャラについて。
ちょっとしたことですが、本作のヒロイン・ビアンカを演じたのはテッサ・トンプソンという
女優さん。
どこかで見たことあるなぁと思っていたら「マイティ・ソー バトルロイヤル」のヴァルキリーだ!!
相変わらず素敵でした。
総括。
これまでのロッキーの物語からクリードの物語へ。
それぞれをしっかりと立てながら物語は継承されていく。
大大大満足!!!!
よっしゃ!いざ劇場へ新作を観に行くべし!!!!
≪点数≫
10点
(19.01.13鑑賞)

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