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No.1580 『殺人者の記憶法』
No1580 『殺人者の記憶法』

2017年制作 韓
監督:ウォン・シニョン

≪キャッチコピー≫
『私の手は“殺人”を覚えている――』

≪ストーリー≫
かつて連続殺人を犯し、アルツハイマー病を患うビョンス(ソル・ギョング)は、接触事故に遭った後にテジュという男と出会う。その異様な雰囲気から彼が殺人鬼であると直感したビョンスは、警察に通報しようとする。だが、テジュが警察の人間であったことから誰もまともに取り合おうとしない。たった一人でテジュの凶行を食い止めようとするが、アルツハイマー病による記憶の喪失に苦しめられるビョンス。そして、新たな殺人事件が発生し……。

≪感想≫
韓国ドロリ映画。

年老いた元連続殺人鬼ビョンスは今はアルツハイマーになっていて、娘と二人暮らしをしている。
失われる記憶に抗いながら暮らす毎日。
そんなある日、ビョンスが出会った相手は同じ匂い(連続殺人鬼)をした男。
しかもその男は自分の大事な娘に近づいて来て・・・。

うん、何とも興味深いプロット。
最後の最後までどう転ぶかわからない緊張感たっぷりの作品でした。

まずは良かったところ。
設定がすごい興味深かった。
アルツハイマーの殺人鬼が記憶障害と戦いながら、敵と向き合う。
病にはやはり勝てなくって、ちょうど良い所で記憶を失ったり。
ちょうど良い所で発作が起きたり。
ここら辺は見ていて歯痒かったり、ムズムズしたり。

ただね・・・。
この良い所が実は悪い所でもあったり。
ビョンスが物事を忘れて行く時って、何だか、お話を引っ張るためだけに、
それこそ都合よくこの設定を持って来ているんじゃないかなぁって、
モヤモヤしちゃってね。

あと、これまた悪かった所なんですけど、物語の展開についていけなかったんです・・・。
すいません、これは僕の理解力のなさなんですけど、途中途中で
ビョンス視点で記憶が失われて数日後?数時間後??に場面が展開して行くのが
正直わかりにくくってね・・・。
良くも悪くも最後の最後まで、
「これって、こういう事なのかなぁ・・・。」
とか
「じゃあ、あれってああいう事なの・・・か??」
とか、ピンとこなかったりもして。
スッキリしないまんま終わっちゃったんですよね。

すごい面白い設定だったんだけど、めちゃくちゃノレたかというとそうでもなかったんです。
残念無念。
ただ、これが作り手の意図だったんじゃないのかなぁと。
何を信じて良いのかわかんない的なね。

むむぅ・・・。

あと良かった所として、俳優さんたちのルックが良かったですよね。
ビョンスを演じたソル・ギョルグさんも良かったんですけど、
相手の殺人鬼を演じたキム・ナムギルさんが飄々と涼しげな感じで◎。
いかにもサイコパスっぽくてね。
あと、警察署長役のオ・ダルスのやられ顔も最高でしたね。
韓国映画は演者さんが良いのも特徴的ですよね。

とにもかくにも。
設定はとても素晴らしかっただけに、もう少し分かりやすく仕上げても良かったなという印象。
まぁでも、韓国独特のどろりな雰囲気も堪能できたのでよしとするか。

≪点数≫
  6点
                                           (18.12.28鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)