2019-01-31 Thu

2017年制作 邦
監督:白石 和彌
≪キャッチコピー≫
『拝啓、愛しのサニー様。あなたを拉致します。』
≪ストーリー≫
冬の新潟のある町で、24歳の誕生日を迎えた中学校教師の藤井赤理(北原里英)は、柏原勲(ピエール瀧)と小田武(リリー・フランキー)に誘拐される。山麓にある廃屋に赤理を監禁した二人は彼女のことを、2003年に工作用のカッターナイフで同級生の首を切って殺害した少女サニーだと言い張る。赤理に好みのドレスを着せ、サニーを神聖視する者が集うインターネット掲示板に動画や写真をアップしていく柏原たち。一方、なんとか脱出しようとする赤理だったが……。
≪感想≫
「凶悪」や「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌監督作品。
僕は上記2作品がとても大好きで。
一気に監督のファンになってしまってね。
白石監督が撮る作品はチェックなくちゃなぁと思っていて。
しかも本作は「凶悪」に出てたピエール瀧とリリー・フランキーの極悪非道コンビが復活!!
僕的にあの「凶悪」でのコンビの恐ろしさがめちゃくちゃインパクトがあって。
ピエール氏が出てくる時の和太鼓の効果音。
ドンドドンドドンドドンド・・・・。
あの時のフェイスがめちゃくちゃ怖かったんです。
リリー氏の鬼畜っぷりも半端なかったし。
とにかくあの名コンビが復活かという事でめちゃくちゃ楽しみに本作を鑑賞。
さてさて・・・。
ん?んん〜〜〜???
なんだ、これ??
変な映画だなぁ。
全然ノリきれないピンとこない作品でした。
まずストーリーがどんどん展開していって、よくわかんなかったっす。
通常なら
「おお!!これからどうなっていくんだ!?」
的にググイと惹きつけられそうだったのに、イマイチノリきれなくって。
真面目なお話なのかなと思ったら、時折、現実を無視した展開になったり。
例えば、本作では結構人が死んでいくんですが、そこに対する罪や想いは
スルーされていくんですよね。
他にも、本作の中で起こっている「罪」。
例えば、先に書いている殺人だったり拉致だったりが何となく、ドドドと
展開されていって、風呂敷を広げたんだけど畳まずに進んでいく感じが、ちょっと
ピンとこなかったんですよねぇ・・・。
特に中盤の見せ場的シーン。
サニーが拉致した集団一人一人に説教し始めて、それにみんなが癒されていくシーン。
観ていて
「????」
「キタコレって何だ??」
「何でこんなに安っぽい説教で改心されるんだ??」
ずーっとピンとこないまま進んでいって。
正直、あまりにもうまくできすぎていて
「これは、この主人公の夢のお話か??」
的なぼんやり感。
そして、そのままサニーが宗教集団の教祖的になっていく展開にこれまた口あんぐり。
まぁ、先に書いた通り風呂敷広げる事に関しては、ちょっとワクワクっとしていたので
今後どうなるのかなぁなんて思っていたらクライマックスの展開。
警察が出てきて銃撃戦やら何やら。
これまたいくら何でも感がびんびんで口あんぐり・・・。
最後も良くわかんない着地でね・・・。
う〜〜〜ん、何でしょう、変な映画だなぁって・・・。
全然、乗り切れなかったです。
ふと思ったんですが、本作は結構ピンポイントな客層に向けて作られた作品なのでは??
例えば、引きこもりの人。
例えば、物凄いいじめにあっている人。
自分でマイノリティ社会に生きているって閉塞感を抱えている人。
等々。
それこそ、中盤のサニー万歳的な展開になっている周りの奴らみたいな。
・・・。
う〜〜〜ん、やっぱ違うかな(苦笑)
あとは、主役の北原里英さんファンなら好きな作品かもね。
とにもかくにも。
楽しみにしていたピエール&リリーコンビのキャラもそこまで楽しくなかったし。
お話自体もよく分かんなかったし。
ピンとこないの連続。
白石監督作品はこれまでアタリばっかりだったのに残念なり!!
次回作に期待!!!!
≪点数≫
3点
(18.10.20鑑賞)

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