2019-01-23 Wed

2016年制作 仏
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
≪キャッチコピー≫
『犯人よりも危険なのは“彼女”だった――。』
≪ストーリー≫
ゲーム会社の社長を務めるミシェル(イザベル・ユペール)はある日、自宅で覆面の男性に暴行されてしまう。ところがミシェルは警察に通報もせず、訪ねてきた息子ヴァンサン(ジョナ・ブロケ)に平然と応対する。翌日、いつも通りに出社したミシェルは、共同経営者で親友のアンナ(アンヌ・コンシニ)と新しいゲームのプレビューに出席する。
≪感想≫
いやぁー、心がグラグラするなぁ・・・。
色々と考えさせられる、変な作品でした。
オープニング早々、女性(ミシェル)が強姦されるシーンから始まる。
ミシェルは何事もなかったように、怒りや恐怖を内に秘めたまま、警察に
通報するわけでもなく、何も事を起こすこともなく日常に戻っていく。
初っ端から
「なんだこの展開は・・・。」
なんて、ちょっと戸惑い。
その後淡々と生活していくミシェルに強さを感じつつ鑑賞。
浮かび上がる様々な真実。
「あれ・・・ミシェルはミシェルで普通じゃないかも・・・。」
的な展開に。
というか、本作に出てくる人たちってみんなネジが外れていて。
それが、不安定ながらも日常に溶け込んでいる姿を見ていると、
非常識と思って観ているこっちが変なのか、変ではないけど
不自由なのかなと心がざわっとね。
あとねぇ・・・本作って不穏なトーンの中、どんどん展開が変わっていって。
僕にとっての非常識なことがどんどん怒っていくんです。
まるで
「こんな非常識は君にとってはどうかな?」
「じゃあここまでは受け入れられるかな??」
「じゃあこれは???」
って監督に問いかけられているようで。
僕的にはどれもこれもいやぁな感じでこれまた心がざわっとね。
あとねぇ・・・先に書きましたが出てくる人たちがみんな嫌なやつだったんですが、
特に男性陣が非常に不快な奴らでした。
単純というか、無知というか、本能のままというか、間抜けというか。
ミシェルの息子のダメっぷりにもひいたし。
ミシェルの親友の旦那のクズっぷりにもひいたし。
ミシェルの職場の部下にもひいたし。
とにもかくにも腹が立つ奴らばっかりでしたよ。
でもね・・・。
ミシェルをレイプした犯人については、最期を観たとき少しだけ
同情してしまう自分がいたり・・・。
うーーーん・・・なんでしょう、やっぱり本作を撮った監督って意地悪だなぁ・・・。
人物を多面的に捉えていて、観ているこっちのモラルを問いかけてる感じ。
心がひたすらざわざわっとね・・・。
う〜〜ん、一回ではよくわかんないなぁ・・・。
けどもう一回は観たくないなぁ・・・。
監督はポール・バーホーベン。
「ロボコップ」やら撮ったお方で。
調べてみると、この手の作品が得意っぽくて。
「ブラックブック」「氷の微笑」等々。
むむむ・・・観てみようかしら・・・。
しっかし、心がざわつくなぁ・・・。
≪点数≫
6点
(18.10.08鑑賞)

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