2019-01-31 Thu

2017年制作 邦
監督:白石 和彌
≪キャッチコピー≫
『拝啓、愛しのサニー様。あなたを拉致します。』
≪ストーリー≫
冬の新潟のある町で、24歳の誕生日を迎えた中学校教師の藤井赤理(北原里英)は、柏原勲(ピエール瀧)と小田武(リリー・フランキー)に誘拐される。山麓にある廃屋に赤理を監禁した二人は彼女のことを、2003年に工作用のカッターナイフで同級生の首を切って殺害した少女サニーだと言い張る。赤理に好みのドレスを着せ、サニーを神聖視する者が集うインターネット掲示板に動画や写真をアップしていく柏原たち。一方、なんとか脱出しようとする赤理だったが……。
≪感想≫
「凶悪」や「日本で一番悪い奴ら」の白石和彌監督作品。
僕は上記2作品がとても大好きで。
一気に監督のファンになってしまってね。
白石監督が撮る作品はチェックなくちゃなぁと思っていて。
しかも本作は「凶悪」に出てたピエール瀧とリリー・フランキーの極悪非道コンビが復活!!
僕的にあの「凶悪」でのコンビの恐ろしさがめちゃくちゃインパクトがあって。
ピエール氏が出てくる時の和太鼓の効果音。
ドンドドンドドンドドンド・・・・。
あの時のフェイスがめちゃくちゃ怖かったんです。
リリー氏の鬼畜っぷりも半端なかったし。
とにかくあの名コンビが復活かという事でめちゃくちゃ楽しみに本作を鑑賞。
さてさて・・・。
ん?んん〜〜〜???
なんだ、これ??
変な映画だなぁ。
全然ノリきれないピンとこない作品でした。
まずストーリーがどんどん展開していって、よくわかんなかったっす。
通常なら
「おお!!これからどうなっていくんだ!?」
的にググイと惹きつけられそうだったのに、イマイチノリきれなくって。
真面目なお話なのかなと思ったら、時折、現実を無視した展開になったり。
例えば、本作では結構人が死んでいくんですが、そこに対する罪や想いは
スルーされていくんですよね。
他にも、本作の中で起こっている「罪」。
例えば、先に書いている殺人だったり拉致だったりが何となく、ドドドと
展開されていって、風呂敷を広げたんだけど畳まずに進んでいく感じが、ちょっと
ピンとこなかったんですよねぇ・・・。
特に中盤の見せ場的シーン。
サニーが拉致した集団一人一人に説教し始めて、それにみんなが癒されていくシーン。
観ていて
「????」
「キタコレって何だ??」
「何でこんなに安っぽい説教で改心されるんだ??」
ずーっとピンとこないまま進んでいって。
正直、あまりにもうまくできすぎていて
「これは、この主人公の夢のお話か??」
的なぼんやり感。
そして、そのままサニーが宗教集団の教祖的になっていく展開にこれまた口あんぐり。
まぁ、先に書いた通り風呂敷広げる事に関しては、ちょっとワクワクっとしていたので
今後どうなるのかなぁなんて思っていたらクライマックスの展開。
警察が出てきて銃撃戦やら何やら。
これまたいくら何でも感がびんびんで口あんぐり・・・。
最後も良くわかんない着地でね・・・。
う〜〜〜ん、何でしょう、変な映画だなぁって・・・。
全然、乗り切れなかったです。
ふと思ったんですが、本作は結構ピンポイントな客層に向けて作られた作品なのでは??
例えば、引きこもりの人。
例えば、物凄いいじめにあっている人。
自分でマイノリティ社会に生きているって閉塞感を抱えている人。
等々。
それこそ、中盤のサニー万歳的な展開になっている周りの奴らみたいな。
・・・。
う〜〜〜ん、やっぱ違うかな(苦笑)
あとは、主役の北原里英さんファンなら好きな作品かもね。
とにもかくにも。
楽しみにしていたピエール&リリーコンビのキャラもそこまで楽しくなかったし。
お話自体もよく分かんなかったし。
ピンとこないの連続。
白石監督作品はこれまでアタリばっかりだったのに残念なり!!
次回作に期待!!!!
≪点数≫
3点
(18.10.20鑑賞)

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2019-01-29 Tue

2017年制作 韓国
監督:カン・ユンソン
≪キャッチコピー≫
『どいつもこいつも
「悪党」ばかり』
≪ストーリー≫
刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)は、街の平和を脅かす犯罪者を次々とたたきのめしていた。ある日、中国人のチャン・チェン(ユン・ゲサン)が率いる犯罪者集団が町にやってくる。悪事の限りを尽くす彼らを一網打尽にしようとするマ・ソクトだが、そこへチャン・チェンに縄張りを荒らされた韓国マフィアも絡んでくる。
≪感想≫
韓国映画。
以前観た、韓国ゾンビ映画の大傑作「新感染エクスプレス」に出演していた
マ・ドンソク主演のバイオレンス作品。
僕的に「新感染〜」で見たドンソク兄貴のマッチョ感・漢感がメチャクチャ
カッコ良くってね。
一気にファンになっちゃった訳ですが。
そんなドンソク兄貴の最新作。
本作でも兄貴っぷり大爆発。
これまた漢臭い良作に仕上がっておりました。
2000年代の韓国を舞台に繰り広げるヤクザ対警察。
韓国系ヤクザと中国系ヤクザ。
それを取り締まる警察部隊。
ちょっと北野武監督の「アウトレイジ」シリーズを思い出したり。
本作は暴力に特化した作品で。
この手のギャング、ヤクザ映画って拳銃バンバンのイメージも強いんですが、
本作は拳銃が一切出てこなくって。
拳一つ、あとはバットやら木材やら、ナイフやら斧やらでひたすらバトルを繰り広げるっつー感じ。
これがまた、韓国独特のえげつないバイオレンス描写と相まって、メチャクチャ
痛々しかったっす!!!!
鋼鉄ハンマーで手のひらをグシャッ。
ナイフを手のひらにブスッ。
手斧で手首をザクッ。
どれもこれもイタタタタ・・・。
殴り合いもスマートじゃなくってやさぐれ感満載のどつきあい。
何でしょう・・・良い意味で品がない感じ。
泥臭い感じのアクションシーンは見応えたっぷり。
すんごい楽しませてもらいましたよ。
最後のトイレでのタイマンバトルが良かった。
ドンソク兄貴のマッチョ感。
欲を言えばもっと圧倒的な強さが見たかった気もしますが、
これはこれで大満足でした。
ちょっと最近観た「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」のトイレでの三人バトルを
思い出したり・・・。
とにかくアクションシーンは不細工ながらも漢感が溢れていて
素晴らしかったです。
あとねぇ。
これまた韓国の良作にありがちなんだけど、キャラクターのルックが良いんですよね。
ドンソク兄貴のカッコ良さは置いといて。
まずは、中国系ヤクザ三人組。
ボスのチャン・チェン。
何でしょう、最初はそこまでカッコ良く見えなかったのに、だんだんその残虐性が見えてきて
キャラ立ちと共に華が出てきてね。
絶対的な悪党でなかなかの名悪役でした。
二人の弟分たちも良い味出していましたねぇ・・・。
特に坊主頭のアイツ。
良いキャラしてたなぁ。
この三人共、武力があってメチャクチャ強かったんですよね。
それも良かったなぁ。
なんだかんだで忘れられない三人組でしたよ。
ドンソク兄貴の警察チームも良かったな。
大した活躍とか見せ場がある訳じゃないんですけど、なぜか覚えている
部下たち。
やっぱり要所要所で良い味出してたんだろうなぁ。
どいつもこいつも、決してハンサムじゃないんだけど、本作の世界観に
見事にマッチしている感じ。
他にもヤクザ軍団のアイツやアイツ。
どいつもこいつも良い「顔」揃い。
素晴らしいキャラクター達でした。
そんなこんなで。
観たかった韓国映画を観せてもらった気分。
何やら続編製作も検討中とのこと。
なるほど!!「アウトレイジ」的に続けることもできそうだなぁ。
となると、ここから日本のヤクザも絡んできたりして・・・。
むむむ・・・楽しみ!!!!
≪点数≫
8点
(18.10.19鑑賞)

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2019-01-27 Sun

2017年制作 邦
監督:山崎 貴
≪キャッチコピー≫
『愛する妻の命を取り戻すため、
夫は黄泉の国へ旅に出る――』
≪ストーリー≫
鎌倉に住むミステリー作家・一色正和(堺雅人)のもとに亜紀子(高畑充希)が嫁いでくるが、さまざまな怪奇現象が起こる日常に彼女は戸惑ってしまう。犯罪研究や心霊捜査にも通じている正和は、迷宮入りが予想される事件の折には、鎌倉警察に協力する名探偵でもあった。ある日、資産家が殺害され……。
≪感想≫
「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ、山崎貴監督作品。
「ALWAYS 〜 」はあの、のぉんびりとした感じが好きでした。
さてさて・・・。
う〜〜〜ん、なんだか軽い作品だなぁ・・・。
なんとも微妙な感じの作品に仕上がっておりましたよ。
世界観について。
本作は、鎌倉が舞台となっていて、そこは妖怪や化け物、幽霊が当たり前に
住んでいる世界。
異形の形をした妖怪たちは見ていて楽しかったり。
鎌倉は言った事ないのですが、ほんの少しだけ写った鎌倉の町並みは行ってみたいなぁと思ったり。
ただね・・・。
それも本当にちょっとだけしか楽しくなくって。
正直いうと、全体的にちゃちく見えたし。
これはお金の問題なのかもしれませんが、例えば、この手のSF的作品で思い出したのが
大人気「スター・ウォーズ」シリーズの世界観。
いろんなクリーチャーが出てくる町並みとか最高にワクワクしますもん。
比べるのは申し訳ございませんが、せめてもう少し派手にいって欲しかったなと。
キャラ的に好きだったのはボスキャラの天頭鬼。
あいつのルックは良かったかな。
あとは、終盤に出てくる黄泉の国の風景。
ちょっと「千と千尋の神隠し」的なルックで見応えはありました。
あとはなんだかなぁといった感じ。
ちょっと子供だまし的なね。
正直、物足りなかったです。
ふと思ったんですが、本作の時代っていつ設定だったのかな。
2000年代??それとももっと昔???
出てくる人の服装とかは昔っぽいんだけど、そこを強く押し出している感じもないし・・・。
正直、ピンとこなくってのりきれなかったです。
お話について。
お話についてもなぁ・・・。
なんか盛り上がりに欠けるというか。
腑に落ちないというか。
グッとこないというか。
とにかく、あさーく進んで終わっちゃった感がね。
死後の世界と現在の世界がうまく混在している世界っぽいつくりなんですが、
そうでもなくって。
死後の世界があんなに穏やかで良い世界だったら別に
人間界に戻らなくても良いじゃんって思ったり。
だって自分の想像次第で、どんな世界にも変換できるんですよ。
だって好きな家族とひたすら一緒に過ごせるんですよ。
めちゃくちゃ良いじゃないですか。
なぁんかピンとこないんだよなぁ・・・。
もう一つピンとこなかったのが。
主人公の一色先生なんですが警察のお手伝いで心霊アドバイザーみたいなことを
やっていて。
序盤に一つ事件を任されるんですが、解決の仕方とかあんまり
その設定が活かされていなかったり。
普通のミステリとしてもあんまり見応えもなくって。
別にこのお話、入れなくても良いじゃん!!って思っちゃったんですよね。
この警察関係のくだりは全て要らないなぁと感じちゃいましたよ。
貧乏神のくだりもなぁ・・・。
なんかほっこり良い話っぽいんだけど、このキャラたちの
行動にピンとこなくってね。
最後に貧乏神との伏線が活きてくるんですが、それなら、クライマックスに
もう少しカッコよく絡ませても良いのになぁって。
なぁんか、薄っぺらいというか。
見応えがないというか・・・。
さらにもひとつピンとこなかったのが。
一色先生の親父さんのお話のくだり。
いくらなんでもそのオチはないだろうと口あんぐり。
変装した父親に気付かずって・・・。
なんだかなぁ・・・。
とにもかくにも。
全体的に盛り上がりに欠けた本作。
明日になったらお話、なんなら観たことすら忘れてしまいそうな作品でしたとさ。
残念無念!!
≪点数≫
3点
(18.10.14鑑賞)
2019-01-25 Fri

2017年制作 米
監督:ブライアン・フィー
≪キャッチコピー≫
『夢の続きか、新たな人生か?』
≪ストーリー≫
迷い込んだ田舎町ラジエーター・スプリングスで、ドック・ハドソンをはじめとする心優しい仲間との触れ合いを経て、自分勝手だった性格を改めたスポーツカーのライトニング・マックィーン。目覚ましい活躍を見せてきたマックィーンだったが、最新型レーサーが次々と台頭してきて苦戦を強いられる。いつまでも第一線にいたいという焦りに駆られたマックィーンは、ある日レース中にクラッシュ事故に遭遇。運にも世間にも見放され、頭の中に引退という文字がちらつき……。
≪感想≫
先日、鑑賞した「カーズ」シリーズの最新作。
車を擬人化した世界。
主人公のマックイーンが様々な出来事、出会いを経て成長していくっつーお話。
1作目で大満足した本シリーズでしたが、2作目でちょっと路線変更っぽい
仕上がりにしてきてちょっとガクッと。
少し萎えてしまってちょっと時間を置く事に。
それでも楽しめた本シリーズ。
さてさて。
恐らくこれが最終作となるであろう作品に仕上がっておりました。
レース界でベテランとなったマックイーンが新人の台頭にどう向き合っていくか
というお話。
うーん、どの時代、どの世界でもあり得る話をどう描いていくか。
これまたピクサーらしい切り口でピクサーらしい語り口で、やっぱり素晴らしかったです。
新しい技術にどう向き合っていくか。
新人類とどう向き合っていくか。
本作のマックイーンの流れは僕的には理想的な着地の仕方だったな。
新人が出てくるときのパターン。
本作では二つのパターンがあって。
一つは、先輩に対してなにくそ根性で立ち向かっていくゴリゴリの革命家パターン。
そしてもう一つは、先輩を敬い技術と新しい技術を融合させていくパターン。
僕的にはどっちもありかなぁと思うんです。
前者の方は0から1にする事に長けているのかなって。
そして後者は1から10にする事に長けているのかなって。
本作では結果的に後者の方が勝つんですが、この社会ではどちらも
よく見かける光景。
前者の方は叩かれやすいんですけど、よくよく考えたら何もしないで
ブーブー言っているやつなんかよりはまだマシかなって。
まぁ、確かに見ていて良い気分はしないのですが(苦笑)
それでも認めなくちゃいけない部分はたくさんあるんですよね。
対して恐らく誰もが心穏やかに観ていられるのが後者のパターン。
周りを敬いながら受け入れながら新しい社会へと流れでる。
観ていてとっても気持ちよかったですよ。
一方、ベテランが引退していく過程について。
中盤まで、マックイーンがただ若造たちをやっつける的な、
それこそ出る杭をベテランが打ちまくるっつ流れかなと思いきや。
まさかの、マックイーンが自らの実力を認め新しい者へバトンを渡すという展開に。
ちょっとグッときましたよ。
立つ鳥跡を濁さずってやつですな。
だいぶ先の話ですが私も老害にならずにこうありたいものです。
お話については、本当に良いお話に仕上がっておりましたよ。
キャラについて。
新キャラについて2点ほど。
1点目はマックイーンの意思を引き継ぐ事になるクルーズ。
大した事じゃないんですけど彼女を観ていると「ファインディング・ニモ」の
ドリーを思い出したな。
2点目はマックイーンが新しく所属する事になるスポンサーの社長さん。
僕的に彼の扱いにとっても違和感があって。
彼がマックイーンを引退させようとするんですが、彼の対応や言っていることって
別に間違いじゃないし、結構マックイーンのこともリスペクトしての行動だったり
するんですよね。
それが、なんとなく悪役っぽい扱いでちょっと可哀想に見えましたよ。
そんなこんなで。
前作で少し違ったテイストを見せた本シリーズでしたが、原点回帰でマックイーンを
主役に起きレースと内面の成長物語をしっかりと描いてくれました。
先に書きましたが、恐らく本作がシリーズ最終作になるでしょう。
もったいないですが、素晴らしい物語の締め方だったのではないでしょうか!!
大満足です!!!!
≪点数≫
8点
(18.10.14鑑賞)

満足ならクリック!!
2019-01-23 Wed

2016年制作 仏
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
≪キャッチコピー≫
『犯人よりも危険なのは“彼女”だった――。』
≪ストーリー≫
ゲーム会社の社長を務めるミシェル(イザベル・ユペール)はある日、自宅で覆面の男性に暴行されてしまう。ところがミシェルは警察に通報もせず、訪ねてきた息子ヴァンサン(ジョナ・ブロケ)に平然と応対する。翌日、いつも通りに出社したミシェルは、共同経営者で親友のアンナ(アンヌ・コンシニ)と新しいゲームのプレビューに出席する。
≪感想≫
いやぁー、心がグラグラするなぁ・・・。
色々と考えさせられる、変な作品でした。
オープニング早々、女性(ミシェル)が強姦されるシーンから始まる。
ミシェルは何事もなかったように、怒りや恐怖を内に秘めたまま、警察に
通報するわけでもなく、何も事を起こすこともなく日常に戻っていく。
初っ端から
「なんだこの展開は・・・。」
なんて、ちょっと戸惑い。
その後淡々と生活していくミシェルに強さを感じつつ鑑賞。
浮かび上がる様々な真実。
「あれ・・・ミシェルはミシェルで普通じゃないかも・・・。」
的な展開に。
というか、本作に出てくる人たちってみんなネジが外れていて。
それが、不安定ながらも日常に溶け込んでいる姿を見ていると、
非常識と思って観ているこっちが変なのか、変ではないけど
不自由なのかなと心がざわっとね。
あとねぇ・・・本作って不穏なトーンの中、どんどん展開が変わっていって。
僕にとっての非常識なことがどんどん怒っていくんです。
まるで
「こんな非常識は君にとってはどうかな?」
「じゃあここまでは受け入れられるかな??」
「じゃあこれは???」
って監督に問いかけられているようで。
僕的にはどれもこれもいやぁな感じでこれまた心がざわっとね。
あとねぇ・・・先に書きましたが出てくる人たちがみんな嫌なやつだったんですが、
特に男性陣が非常に不快な奴らでした。
単純というか、無知というか、本能のままというか、間抜けというか。
ミシェルの息子のダメっぷりにもひいたし。
ミシェルの親友の旦那のクズっぷりにもひいたし。
ミシェルの職場の部下にもひいたし。
とにもかくにも腹が立つ奴らばっかりでしたよ。
でもね・・・。
ミシェルをレイプした犯人については、最期を観たとき少しだけ
同情してしまう自分がいたり・・・。
うーーーん・・・なんでしょう、やっぱり本作を撮った監督って意地悪だなぁ・・・。
人物を多面的に捉えていて、観ているこっちのモラルを問いかけてる感じ。
心がひたすらざわざわっとね・・・。
う〜〜ん、一回ではよくわかんないなぁ・・・。
けどもう一回は観たくないなぁ・・・。
監督はポール・バーホーベン。
「ロボコップ」やら撮ったお方で。
調べてみると、この手の作品が得意っぽくて。
「ブラックブック」「氷の微笑」等々。
むむむ・・・観てみようかしら・・・。
しっかし、心がざわつくなぁ・・・。
≪点数≫
6点
(18.10.08鑑賞)

満足ならクリック!!
2019-01-21 Mon

2016年制作 中/香港
監督:ウィルソン・イップ
≪キャッチコピー≫
『その拳が伝えるのは、愛』
≪ストーリー≫
武術家イップ・マン(ドニー・イェン)が、イギリス人ボクサーと死闘を繰り広げてから9年。妻や息子と静かな毎日を送ってきた彼は、都市開発を進める悪徳不動産業者が息子の通う小学校の土地を狙っているのを知る。強引に土地買収を行う不動産王とその手下から、小学校を守ろうとするイップ・マン。暴力も辞さない手下たちをけ散らしていく彼だったが、妻が病に倒れてしまう。愛する家族を守るべきか、自分たちが暮らす町のために戦うべきか、そのはざまで思い悩む彼は……。
≪感想≫
大好きドニー・イェン主演シリーズ・イップ・マンの3作目。
前作・前々作で大好きドニー兄貴の超絶アクションに大大大満足させてもらった本シリーズ。
我慢ならずに最後まで連投させていただきました。
さてさて。
いや、やっぱり大好きカンフー映画!そしてドニー兄貴!!
本作も最終作とあってアクションてんこ盛り。
1作目のVS空手。
2作目のVSボクシング。
そして本作は・・・。
VSムエタイやVSボクシング、そしてなんとVS詠春拳というまさかの同門対決まで。
他にも町のゴロツキ共(恐らく数十名)とのバトルもあったり。
いやぁーどれも素晴らしかったなぁ・・・。
まずはVSムエタイ。
このバトルも見ごたえたっぷり。
まず、エレベーターの中で鉢合わせ。
イップ・マン側には妻も居合わせて、彼女を守りながらのアクション。
そこからエレベーターに妻を残し階段を降りながらのバトル。
全てがカッコイイ!!
ムエタイ使いもめちゃくちゃ動けて素晴らしかったです!!
前作くらいから、イップ・マンもちょっと殴られたりしてそれがまたちょっとした
緊張感に繋がって良い感じでしたよ。
次にVSボクシング。
前作がそうでしたが、僕的にVSボクシングってあまり成り立たないんじゃないかなと思っていて。
だってイップ・マンは足技もなんなら関節技とかも使えるから、拳のみのボクシングでは
いくらなんでも感がちょっとあったんですよね。
ところがどっこい・・・。
本作のバトルする相手が・・・。
なんと、マイク・タイソンっすよ!!
獣感も半端なくって、圧力も半端ない。
こりゃ、イップ・マンでも勝てないぜ・・・なんて十分に思わせてくれる存在感でした。
言わずもがな動きも素晴らしかったです。
ただ、これは野暮な突っ込みかもしれませんが、お話的にタイソンはやっつけられなくちゃ
おかしいのに、なんとなく良い奴っぽく終わっていたのはちょっと苦笑い。
これって、きっとタイソンを無様に写すのはNGだったんでしょうね(苦笑)
まぁ、憶測ですが・・・。
最後にVS詠春拳。
クライマックスに置いていただけに、やっぱりこれが一番カッコ良かったです。
本作で登場した若手詠春拳使いのチョンもめちゃくちゃ動けて、最初は棍棒的なバトル。
そして小刀二刀流的なバトル。
最後は素手での拳法バトルと、さまざまな詠春拳を見れたのがとてもしびれました。
特に最後の、イップ・マンが眼潰しされてからの心眼を使ってのやっつけ方は
ぶるっと鳥肌が立つほどカッコ良かったっす!!
アクションについてはどれもこれも素晴らしくって、何回でも観たかったですよ。
ただ、ちょっとだけ物足りなかったのが、本作には荒くれイップ・マンが出てこなかったこと。
前作くらいから、イップ・マンの戦い方、所作がとってもスマートで、
相手を重んじながら戦っていて。
もちろん、これも観たかったイップ・マン、ドニー兄貴像なんですが、
1作目で見せたあの野獣的バトル。
日本軍兵10名戦で見せたあの暴力マシンもめちゃくちゃ素晴らしかったんですよね。
欲を言えば本作でもあのキレたイップ・マンも見たかったかな。
お話についてもしっかりできていました。
ただ、本シリーズはイップ・マンという実在の方のお話なんだけど、
恐らく9割方フィクションなんだろうな。
こんなにもドラマチックな展開はありえないでしょうから。
まぁそこら辺はエンタメ作品なのでまったく、気になりませんでした。
おっと、そうそう。
このイップ・マンというお方は、かのブルース・リーのお師匠さんとしても
有名で。
本作でも何度かブルース・リーが登場していました。
演じている俳優さんがめちゃくちゃ寄せにいった演技をしていたので、
ちょっとコントチックで微笑みながら観賞。
ただ、ブルース・リーのアクションシーンはカッコ良かったです。
そんなこんなで。
めちゃくちゃ楽しめた3部作。
どれもこれも最高のアクションと最高のドニー兄貴。
やっぱりカンフー映画はいつ観てもアガるなぁ・・・。
大満足のシリーズ3部作でした!!!!
≪点数≫
9点
(18.10.07鑑賞)

満足ならクリック!!
2019-01-20 Sun

2010年制作 香港
監督:ウィルソン・イップ
≪キャッチコピー≫
『その心と技は、
ブルース・リーに受け継がれた──』
≪ストーリー≫
1950年、イップ・マン(ドニー・イェン)は家族を連れて、広東省佛山からイギリスが統治する香港に移住。その後彼は、新聞社の屋上に詠春拳の武館を開く。そんなある日、血気盛んな青年ウォン(ホァン・シャオミン)がやって来て、自分が負けたら弟子入りするとイップに勝負を挑む。
≪感想≫
大好きドニー・イェン主演シリーズ・イップ・マンの2作目。
前作で大好きドニー兄貴の超絶アクションに大大大満足させてもらった本シリーズ。
いざ勇んで連投させていただきました。
さてさて。
なるほどねぇ・・・。
前作は日本との戦い。
本作はイギリスとの戦い。
前作は中国武術VS空手。
本作は中国武術VSボクシング。
作品を通して個人のアイデンティティだったり、中国のこれまでの歴史を描いているんですねぇ・・・。
お話については前作同様重めというか結構、ディープなお話に仕上がっていて。
本シリーズって主役のイップ・マンの自伝的なお話になっているんですよね。
これって、純度何%ぐらいなのかなぁ・・・。
恐らくフィクション部分の方が大多数を占めているんでしょう。
だって、ものすっごいドラマチックに仕上がっているんですもん。
もちろん、それがとっても好印象に繋がっているんですよ。
ふと本シリーズを観て思ったのですが・・・。
「ロッキー」シリーズを思い出したな。
なんかこう、4作目ぐらいだったかな。
ドラゴとの戦い的な感じとか。
ちょっと観直してみようかなぁ・・・。
アクションについて。
本作は、中国武術VSボクシング。
ちょっといくら何でも感があったかな。
前作のVS空手はまぁまだわかるんですが、本作の対ボクシングは
いくら何でもねぇ・・・。
恐らく本当にやったら足技のある中国武術が勝つでしょう。
もし、万が一でもボクシングが勝ってしまうと、よっぽどボクシング側が猛者であるはず。
それこそ無敵でしょうね。
前作でイップ・マンの中国武術(詠春拳)の達人っぷりが描かれていたので、この
VSボクサーが少しだけピンときませんでしたよ。
まぁまぁまぁ・・・。
それでも、楽しめたアクションシーン。
それは、序盤のイップ・マンが道場を開くためにサモ・ハン・キンポー演じるホン師匠たちと
バトルするシーン。
丸テーブルの上で落ちないように戦うバトルシーンは見応えたっぷり。
3試合するんですが、どれも楽しく緊張感を味わいながら観ることができました。
やっぱりドニー兄貴はかっこいいなぁって。
やっぱり詠春拳は最高だなぁって。
僕的、詠春拳の気になるところ。
連打、連打、連打の部分。
文字通りボコボコボコって殴るところがイケてんだよなぁ。
イップ・マンの達人っぷりを見せられたら、やっぱりボクシングぐらいには
負けるわけないよなぁなんて思ったり。
あんなに苦戦するはずないっしょ!!
なんて思ったり・・・。
まぁまぁまぁ。
とにもかくにも。
やっぱり大好きドニー兄貴。
そしてイップ・マン師匠。
次回作で三部作の最後なのかな。
むむむ・・・名残惜しい。
イップ・マンの生涯を目に焼き付けるべし!!!!
≪点数≫
8点
(18.10.06鑑賞)

満足ならクリック!!
2019-01-18 Fri

2008年制作 香港
監督:ウィルソン・イップ
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
1930年代の中国広東省佛山。家族と共に平穏な日々を送る詠春拳の達人、イップ・マン。その実力と人格で人々の尊敬を集める一方、彼を倒して名を挙げようとする武術家たちも多く、心ならずも手合わせをしては、いずれも一ひねりにしてしまうのだった。ところが折しも日中戦争が勃発、佛山を占領した日本軍によって家屋を奪われ、窮乏を強いられる。やがて空手の名手でもある日本軍将校・三浦がイップ・マンの実力に目を付け、日本兵たちに中国武術を教えるよう迫るのだが…。
≪感想≫
先日、大好きドニー・イェン兄貴の作品を観て他にも熱が上がってきたので、
早速、他の作品をと思い、本シリーズを発見。
誰もが知っているアクション俳優、ブルース・リーの師匠である武術家の
イップ・マンの自伝的作品。
アクション映画大好き。
ブルース・リーももちろん大好き。
ドニー・イェンも大好きな僕的にはこれは診なきゃ!!と思い鑑賞。
しかもシリーズ物で3作品もあるなんてなんて贅沢な!!
そんなこんなで1作目。
やっぱり大好きドニー・イェン!!
お話について。
ドニー・イェン演じるイップ・マンは詠春拳の達人で武術はもちろんのこと
人間としてもとても出来たお方で魅力的な人物。
他の拳法家が腕試しに来ても軽々とはねのけ、他の拳法家が道場破りに来ても
軽々とやっつけます。
順風満帆に過ごしていたイップ・マン一家だったが、社会は日中戦争に突入。
イップ・マンもその煽りを受けてこれまでの生活が一変、極貧生活となります。
それまで仕事もせずに武術の鍛錬、発展にのみ費やして来たイップ・マンも
肉体労働等をしなければいけない始末。
ここでは戦争の辛さを嫌という程見せつけられて。
しかもこの加害者側が我が国「日本」というのがなんともむず痒い。
日本軍の副将みたいなメガネ野郎が良い意味でめちゃくちゃ嫌なやつだったんですよね。
いかにも、外国人が描く、嫌な日本人的な見た目と性格で、中国人たちを蹂躙します。
観ているこっちもちと複雑な心境に・・・。
ただ、ラスボス的な池内博之さん演じる三浦将校が結構良いやつでね。
義を重んじるというかね。
そこは観ていて、日本人にも良い奴はいるんだぜなんて思ったり。
とはいえ、言葉が通じないイップ・マンとのコミュニケーションは結局
すれ違いのまま終わったんですけど(苦笑)
本作は、ちょっと過去に犯した日本軍の罪を見せつけられる複雑な作品にも
仕上がっておりました。
ここからは大好きなアクションについて。
これはもう言わずもがな!!
もちろん最高!!!!
ドニー兄貴の魅力爆発!!!!
これぞ観たかったドニー・イェンでしょう。
序盤・中盤は冷静に武術の達人として相手をいなしながらの戦い方。
どんな敵でも「冷静」に相手をやっつけます。
それが中盤以降の感情を爆発させて戦うシーン。
日本人に同胞を殺されて怒りが爆発。
自ら10対1のバトルを申し込み、これでもかというほどの暴力。
武術家が本気を出してリミッターを外すとこんなに怖い事になるんだと
まざまざと見せつけられました。
これが「怖い」と「カッコイイ」が同居していて素晴らしいシーンでした。
ラストの三浦将校とのバトルも文字通りボッコボコにやっつけるのも
ちょっとスカッとしたり。
アクションについては、全て見応えがあって◎。
見たかったアクションがきっちりと詰まっていました。
とにもかくにも。
大好きドニー兄貴の作品という事で観ましたが、イップ・マンと言う達人の存在も知れた本作。
ブルース・リーのお師匠さんはどんなお方だったのでしょうか。
そして次はどんなアクションを見せてくれるのかな。
楽しみ〜〜〜!!
≪点数≫
9点
(18.10.06鑑賞)

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2019-01-16 Wed

1982年制作 米
監督:ジョン・カーペンター
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
10万年前に地球に飛来した謎の巨大UFOを発見した南極観測隊のノルウェー基地が全滅。やがてノルウェー隊の犬を媒介にしてアメリカ基地に未知の生命体が侵入した。それは次々と形態を変えながら隊員たちに襲いかかる……。
≪感想≫
制作は1982年。
以前観た「未知との遭遇」もそうでしたが、本作もSF映画の
金字塔とも謳われる本作。
やっとの事で鑑賞させていただきましたよ。
なるほどとても良くできた作品でした。
南極観測隊の男たちが謎の生物「生き物」に襲われパニックになるっつーお話。
「生き物」は人間や動物に取り付き地球を侵略しようとしている宇宙からの生物だった・・・。
誰が取り憑かれているのか隊員たちは疑心暗鬼に陥る・・・。
良かったところは2つ。
1つ目。
本作に出てくるクリーチャーの造形がめちゃくちゃ良かった!!
製作されたのが1980年代なのに、フレッシュな造形。
映像が進化して、今では多種多様なクリーチャーが出てきていますが、本作のクリーチャーたちは
どれも新鮮でとても楽しめましたよ。
エイリアン的な感じもしないし。
オリジナリティ溢れる化け物どもでした。
ふと思い出したのが、人気漫画「ベルセルク」のベヘリットの気持ち悪いフェイスを
彷彿とさせていたような。
恐らく本作に影響を受けたんじゃないかなぁと思ったり。
とにかく本作に登場するクリーチャーたちは気持ち悪くって観ていてワクワクしました。
2つ目。
お話がとっても良かったです。
本作は誰が化け物に取り憑かれていて、誰が人間のままなのかをみんなが疑心暗鬼になってる
サスペンス的なお話で。
これが観ていてとっても緊張感があって良かったんですよね。
最後の最後までどいつが乗っ取られているかわかんなくって。
正直、今もわからないぐらい。
ネタバレになりますが、最後は二人だけ生き残っているんですが、こいつらは
二人とも人間のまんまなのか。
それとも誰かが乗っ取られているのか・・・。
僕的には二人とも人間説が濃厚なんだけどなぁ・・・。
どうなんでしょう。
そうそう。
中盤のみんなの血を採取して熱を近づけて化け物がどうかを調べるシーンは
緊張感があって良かったな。
ただ、化け物が発覚した時に他の調べられている奴らが椅子に繋がれっぱなしで
パニックになっているのは少し笑えましたが・・・。
とにかく、この最後までひたすら続く疑心暗鬼の感じがとっても良かったです。
そんな感じで。
たまには昔の名作と言われている作品を観るのも悪くない。
しかも、評判が良い作品は、いつの時代に観ても良い作品である事に間違いはなくって。
ただ欲を言えばリアルタイムで観たかったなぁ・・・。
≪点数≫
8点
(18.10.04鑑賞)

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2019-01-14 Mon

2005年制作 米
監督:スティーヴン・スピルバーグ
≪キャッチコピー≫
『彼らは、すでに地球(ここ)にいる』
≪ストーリー≫
アメリカのある町である日のこと、突然、稲光が何度も地上にまで達するという異変が起きていた。レイ(トム・クルーズ)は、黙って外出した息子のロビー(ジャスティン・チャットウィン)を探しにいくため、娘のレイチェル(ダコタ・ファニング)に留守番をするよういいつける……。
≪感想≫
大好きトム・クルーズ主演作。
そして巨匠スティーブン・スピルバーグ監督作品。
これは上映当時、とっても話題になっていたんですが見逃していて。
やっとこさ観ることができました。
さてさて。
あれ?あれあれ??
思っていたのと違〜〜〜〜う!!!!
まず期待していたのが大好きトム・クルーズが無双的活躍をするものだと
思っていたんですが。
ところがどっこい、宇宙人の侵略からひたすら逃げ回るダメ親父という
役どころでした。
ただね、この弱っちいなりにも子供を助けるために奮闘しつつ成長していく
感じとかは観ていて応援したくなったり。
僕的にやっぱり大好きトム・クルーズ様という着地に終わりましたよ。
あと、お話については「インディペンデンス・デイ」的な地球人も団結しながら
宇宙人とのバトルを繰り広げるのかなぁと思っていたんですが。
ところがどっこい、バトルシーンはそこまでなくって、あくまでも
トム・クルーズ含む地球人がひたすら宇宙人に侵略されていく恐怖を
描いた作品になっていました。
ただね、これがまた結構見応えがあって。
もう、なすすべなくどんどん蹂躙されていくパニック感がとっても
怖くって。
以前観た日本の最高ゾンビ映画「アイアムアヒーロー」のパニックシーンを
思い出したりしました。
もうねぇ、本当にどうしようもない状況のオンパレードで。
少しでも反撃の兆しが見えればいいんですが、それもなくひたすら
逃げる、逃げる、逃げる。
人間たちのおぞましい部分もどんどん出てきて。
これまた以前観た観戦パニック映画の傑作「28週後・・・」を思い出したり。
ある意味人間が1番怖いよなぁなんて。
緊張感たっぷりのシーンの連続で手に汗握りながら鑑賞させていただきました。
そんなこんなで、楽しめた本作ですが・・・。
引っかかった部分もちらほら。
一番引っかかったのが大オチ。
なんだそのオチは!!!!
地球に住む微生物的な存在が宇宙人をぶっ殺す的な。
いくらなんでも、あっけなさすぎるでしょう・・・。
消化不良感たっぷりでした。
ここが僕的に結構おっきな引っ掛かりだったなぁ。
とほほほほ・・・。
とにもかくにも。
大好きトム様の無双っぷりは観ることはできませんでしたが、
屈指のパニックシーンと絶望感は堪能させていただきました。
欲を言えば、オチをもっとカッコ良く仕上げて欲しかったです!!
鑑賞後のお勉強。
本作は原作本があるようで。
出版されたのがなんと1898年!!
実写化された本作はオチとかも結構忠実に描いていたようで。
色々、その時の風刺なども関係しているんですかねぇ・・・。
なるほどねぇ・・・。
≪点数≫
5点
(18.09.30鑑賞)

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2019-01-11 Fri

2016年制作 オーストラリア/米
監督:メル・ギブソン
≪キャッチコピー≫
『世界一の臆病者が、
英雄になった理由とは――』
≪ストーリー≫
第2次世界大戦中、デズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は、人を殺してはいけないという信念を持ち、軍隊に入ってもその意思を変えようとしなかった。彼は、人の命を奪うことを禁ずる宗教の教えを守ろうとするが、最終的に軍法会議にかけられる。その後、妻(テリーサ・パーマー)と父(ヒューゴ・ウィーヴィング)の尽力により、デズモンドは武器の携行なしに戦場に向かうことを許可され……。
≪感想≫
メル・ギブソン監督作品。
第二次世界大戦の沖縄戦を舞台にしたお話。
主人公のデズモンドは自らの宗教心から武器を持たず、人を殺さずを信念に
衛生兵として戦場に出る事になる・・・。
むむむ・・・えぐ〜〜〜い。
むむむ・・・おも〜〜〜い。
だけど刺さる作品。
とても良くできた作品。
主演はアンドリュー・ガーフィールド。
「沈黙ーサイレンスー」にも出ていましたね。
「沈黙〜」でもそうでしたが本作の主役のデズモンドのキャラと
彼がとっても合っていて。
ちょっともやしっ子っぽい見た目なんだけど芯が太い感じ。
信念に生きる男を見事に演じていました。
キャラについて。
このデズモンドは自分の信じる部分をあたりまえのようにこなしていく。
それが良き事であるからという訳でもなく、ただ自分が信じる道を突き進む。
それが自分が生きていく上で普遍の事だと言わんばかりに。
何度か自分が信じたことを曲げなくちゃいけない場面に出くわすんですが、
それでも彼は折れなくって。
もしかしたらそのせいで誰かの命が失われても。
そのせいで自らの命が失われる事になっても。
戦争は人の命をどんどん奪っていく。
彼の信念は一人でも多くの命を救う事。
その信念が結果的に多くの命を救うんですよねぇ。
なんでしょう、彼の生き方に共感することは難しいんですけどこんな人が
何かを変えていくんだろうなぁと思いました。
そうそう。
本作って実話だったんですね。
沖縄戦が舞台というところだけ真実かと思っていましたが、
まさかのデズモンドという方が実在していたなんて・・・。
エンドロール前のエンディングで本人らのインタビューが流れた瞬間、
これまでの彼の行動等を思い返してグッときましたよ。
実話ベースで言うとクリント・イーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」も
こんな感じの作品でした。
あれもとても良い作品でした。
演出について。
本作は戦争映画いう事でバイオレンスシーンが盛りだくさん。
序盤中盤まではデズモンドの人間性や青春を映し出し、中盤から終盤にかけての戦場シーン。
突然訪れる戦争、「死」がすぐそばにあるという現実が否応なしに映し出される。
リアリティ溢れる戦闘シーン。
そこには「戦場」の恐ろしさがしっかりと映し出されていて。
これでも「戦争」はなくならないし、むしろ今の日本はこの作品に近づいているとさえ
言える社会になって来ている。
ぞっとしますねぇ・・・。
理想だけで生きるのはとても難しいのかもしれませんが、やっぱりいつかはこの世から
戦争がなくなってほしいという気持ちは捨てられない。
う〜〜ん、なんだかなぁ。
とにもかくにも。
メル・ギブソンが撮った戦争映画。
この上ないリアリティと一人の男の信仰、そして信念を見事に描いた良作でした!!
≪点数≫
8点
(18.09.29鑑賞)
2019-01-09 Wed

2006年制作 香港
監督:ウィルソン・イップ
≪キャッチコピー≫
『拳が唸る<ヤンクアクション>日本上陸』
≪ストーリー≫
タイガー(ニコラス・ツェー)は、孤児たちが集まる道場龍虎門“ドラゴン・タイガー・ゲート”で育つ。ある日、彼は食事中のレストランで秘密結社“江湖”の連中といざこざを起こす。中でも一番の使い手ドラゴン(ドニー・イェン)の強さに歯も立たなかったタイガーだが、実は、彼こそが長年探し続けていた生き別れた兄だった。
≪感想≫
大好きドニー・イェン兄貴主演作。
オープニング。
ちょっとマーベル作品を彷彿とさせるマンガチックなスタート。
調べてみると本作って、超人気漫画の実写版らしくって。
なるほどねぇ・・・。
さてさて。
相変わらずのドニー兄貴の魅力爆発!!
超絶アクションの数々は見応えた〜〜〜っぷり!!
十分に堪能させていただきました。
先にちょっと悪かったところ。
お話の展開がちょっと雑だったかな。
漫画が原作だからしょうがないのかもしれませんが、
クライマックスまでの流れがね。
中盤、ラスボスに全員やられてしまうんですが、トントン拍子で復活して、
かつめちゃくちゃ強くなっているというチートっぷり。
これでは、ラストにボスを倒してもあんまりカタルシスがないというか。
そこまでスッキリしなかったんですよね。
少年漫画っぽい作りだったので、もっとも〜〜〜っとベッタベタでも良かったかもね。
タイガーやターボにももっと活躍の場があっても良かったかもね。
とにかく雑だったかもね。
キャラのルックも少しダサかったな。
これまた漫画原作だからかもしれませんが、なんか見た目がチャラくって
カッコイイんじゃなくってキラキラダサダサしていたんですよね。
大好きドニー兄貴もサラサラロン毛ヘアで爽やかっぽい見た目に仕上がっていましたが、
ちょっと違和感が・・・。
やっぱりドニー兄貴は短髪でしょう!!
残念無念でしたよ。
そんな感じでちょっとダメダメ感が強かった本作。
ただね・・・。
それでも楽しめたのは、やっぱり大好きドニー兄貴の超絶アクション!!
こちらは漫画原作という部分が活きていて。
ありえないんだけどカッコイイ!!
ドニー兄貴の無双っぷりに大満足。
先に書いたダメなところも全部許せる程のアクション。
十分に堪能させていただきました。
そんなこんなで、見たかったドニー兄貴の活躍が観れたので、
ダメダメなお話や演出も問題なし!!
次の兄貴の作品は何にしよっかなぁ・・・。
≪点数≫
6点
(18.09.29鑑賞)

満足ならクリック!!
2019-01-07 Mon

2017年制作 インド
監督:S・S・ラージャマウリ
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
ある日、シヴドゥは自分が今や人々の語り草となっている伝説のヒーロー、バーフバリの息子だと知る。彼は父親の家臣カッタッパから父はある人物の裏切り行為により命を落とし、王座を追われたという話を聞く。かつて父バーフバリはカーラケーヤとの戦いに勝利し、国母シヴァガミから王位継承者として認められ……。
≪感想≫
壮大なスペクタクル巨編。
本作は二部作の後編。
前作の時も書きましたが、僕はインド映画は観たことがなくって。
前作を観た時その超絶的なエンタメ作品に仕上がっている事を
十分に堪能させてもらって。
超ド級のアクションと壮大なストーリー。
超絶エンタメに特化した作風にとんでもなく楽しませてもらいました。
そして続編である本作は・・・。
「バーフバリ!!バーフバリ!!バーフバリ!!」
バーフバリのカリスマ性が大爆発!!
これまた、めちゃくちゃエンターテイメントに特化した大作に仕上がっておりました。
演出について。
前作でも書きましたが、想像していたインド映画がふんだんに詰め込まれていて。
例えば物語の途中でダンスが組み込まれていたり。
例えば物語の途中で歌が流れたり。
しかもその歌詞に物語の説明を乗せ、それがとっても効果的に演出されていて。
すっごい楽しめたんですよねぇ。
お話について。
本シリーズって二人のバーフバリのお話で。
1作目の序盤と2作目の終盤は息子であるバーフバリのお話。
その他は回想シーンの父親であるバーフバリのお話。
この親父バーフバリのお話がすっごいドラマチックでたまらん!!
キャラ的にも絶対的なカリスマ感、この人が言う事、やる事に全て間違いなし!!
ついて行きます!!!
バーフバリ!バーフバリ!!バーフバリ!!!
ってなもんで。
理想のヒーロー像はこの方のためにある。
そのヒーローの成長記であり一代記はすっごい見応えがあってカッコ良かったですよ。
アクションについて。
本作はアクションも超絶ド派手でカッコ良い!!
とにかく魅せる事に特化したアクション。
例えば、親父バーフバリが後の奥さんとなるデーヴァセーナとのコンビアクション。
弓矢を使って敵をバッタバッタとなぎ倒していくシーンとか最高だったし。
バーフバリの無敵感たっぷりのバトルアクションも最高だったし。
あとねぇ。
これは恐らく観た人全ての度肝を抜いたであろうあのシーン。
息子バーフバリがクライマックスで敵城へ乗り込むシーン。
4、5人ぐらいでチームを組んで盾を纏いながら人間大砲的に
飛び出すシーン。
めちゃくちゃ最高で楽しかったです!!
あそこぐらいからもう何でもありのバトルシーンの数々。
ひたすら観ている方を楽しませようとするその姿勢。
素晴らしいっす!!!!
ふと思う。
映画館で観たかったなぁ・・・(後悔)。
キャラについて。
親父バーフバリは言わずもがな。
息子バーフバリも無敵感満載。
ただ、息子に関しては、親父ほどのカリスマ性はまだなかったかな。
才能だけで言えばピカイチなのでしょうが・・・。
だって、親父バーフバリはしっかりとした教育を伴ってのあの強さなのに対し、
息子は恐らく独学でのあの強さでしょう。
今後が楽しみですよねぇ。
バーフバリ以外のキャラもしっかりと立っていて。
例えば部下のカッタッパ。
例えば国母のシヴァガミ。
例えば母親のデーヴァセーナ。
みんなきっちりとそれぞれの役割をこなしていてドラマに彩を付けていました。
敵も良かったですねぇ。
親父バーフバリのライバルであるバラーラデーヴァ。
彼は彼でめちゃくちゃ強くって徳のある人物だったんですが、バーフバリの圧倒的な
カリスマ性に壊れてしまう。
彼の気持ちも分からないでもないだけに、惜しいなぁと。
バラーラデーヴァの親父もねぇ・・・。
とにかくみんな分かりやすくって、良いキャラクターばかり。
総括。
初めてのインド映画。
こんなにもエンタメに特化して娯楽性を強くした大作は久しぶり。
もちろん雑な部分もあったんです。
と言うか、ありえないシーンの数々もあったんです。
そもそもバーフバリのあの無敵感はいくらなんでも感がありありで。
ただね・・・。
そんなことはど〜〜でもいいんです。
あの無敵感、何よりあのカリスマ性に心打たれてしまったんです。
バーフバリ!バーフバリ!!バーフバリ!!!
さいっこうに楽しめました!!!!
前作でも書いたかもしれませんが、歴史スペクタクル作品はこの監督さんに撮ってもらったらいいのに・・・。
例えば「三国志」とか。
例えば「キングダム」とか。
例えば「水滸伝」とか。
検討してくれぃ!!
≪点数≫
8点
(18.09.24鑑賞)

満足ならクリック!!
2019-01-01 Tue
あけましておめでとうございます。2019年になりました。
今年は
「ねじれた思考を解く」
ことを心掛け過ごそう。
あとは
「体調管理」
かなぁ。
これからも粛々と。
映画鑑賞もブログも相も変わらず楽しく続けることができています。
劇場鑑賞もどんどん増えて来ています。
欲を言えば今年は月に2回ぐらい観れれば良いな。
読書はまぁまぁまぁ。
映画は130本。
読書は12冊
くらいを目標に。
それでは本年もどうぞよろしくお願いいたします。
お互い幸多き年を。